ある日、実術館の企画展のちらしを見掛けました。
少女が二人、ゴザの上に座っている景色でした。
雰囲気は戦前の日本の田舎。
少女の服装から南国の漁村の風景にも見えました。

佐久市の近代美術館は、岩村田と中込という市内の中心部を形作るJR駅の中ほどにある、駒場公園にありました。
図書館なども立地する静かな公園の駐車場に軽トラを止めて美術館を目指します。


受付には3人ほどの関係者がいました。
何となく美術関係に詳しい人たちのように見えました。
天井が高い、近代的な作りの館内。
博物館と同様な建物にカーペットを敷き詰めたような静寂があります。
館内は1階に平山郁夫のシルクロードを題材にした絵画が展示されており、2階と3階が「暮らしとともに」の展示でした。
2階の展示室では陶器やガラス器の展示が目に飛び込んできました。
非日常的な陶器類がフロアに広がっています。
その周りの壁には、長野出身の芸術家の絵画が並んでいます。

中には撮影OKの表示の作品もあります。
抽象的な作品ではなく、目玉焼きだったり、身の回りの物をテーマにした作品群です。



3階にはお目立ての作品がありました。
撮影OKでした。
縦横1.5メートルほどの大作です。
舞台が漁村ではなく、農村でした。
とっくに日本から失われた風景です。
当時は当たり前の景色だったのでしょうが、それを題材とし、芸術作品に昇華させた作家の慧眼は貴重です。

全作品が佐久美術館の所蔵作品とのこと。
今後も気になる企画展をチェックしたいと思いました。
