軽トラ流れ旅’26 新潟県境の栄村へ

新しい軽トラがきてから、快調なエンジンと、パワーステアリングのおかげで行動範囲が広がっています。
この日はかねてから行きたかった栄村を訪れました。
野沢温泉村の北隣り、新潟県津南町と境を接する村です。

秘境ブームの一端を支えた、秋山郷を抱える村でもあります。
今回は行きませんが。

移動時間節約のため高速道路を大胆に使います。
山小舎からは坂城町に下りて、上信越道に乗ります。
朝7時の出発は思いのほか効率がよく、2時間程度で栄村最寄りの豊田飯山インターに到達しました。
もう一つ先の信濃町インターまで行き野尻湖を見学することにしました。

野尻湖

野尻湖は山小舎おばさん由来のYWCAの施設があった場所で、かねてから話を聞いていました。
俗化していない景色を期待して湖畔まで行きました。

野尻湖畔の船着き場

周遊の遊覧船が2隻あり、湖畔から土産物屋、宿泊施設が並んでいます。

奥まった神秘的な場所というよりは、人気のない寂しい雰囲気です。
30年ほど前には秘境ブームで栄えたのが、若い人が去り寂れてしまったような景色です。

それでも湖水は透明でした。
沖合には多数のボートが浮かび、釣り人が糸を垂れています。
新しめの宿泊施設にはそれなりの観光客がいるようでした。

対岸の神社と釣り人

飯山・花の駅千曲川

高速道路で1区間取って返し、豊田飯山インターで降りて下道へ出ます。
国道117号線を千曲川とJR飯山線に沿って新潟方面へ走ります。
混みあうこともなく、新緑が目に優しいドライブです。

飯山の国道

飯山市に入り、花の駅千曲川に寄ります。
10時前ながら賑やかな人でです。
直売所には地元の野菜が並んでいます。
お客さんたちの目は地場野菜に注がれてります。

道の駅から千曲川方面を
道の駅構内の直場所

魅力的な笹寿司とまだ温かいおやきをひとパック。
ブルーベリーと加工用プラムなどを買いこみます。
この花の駅にはおしゃれなカフェと、アウトドアグッズ・モンベルのブランドショップが併設されています。
運営はモンベルが行っているのかもしれません。

お買い物

栄村・道の駅信越さかえ

117号線を進みます。
開けた千曲川沿いの風景がだんだん山間に入ってゆきます。
次の集落が栄村でした。

飯山から栄村に向かう千曲川

道の駅・信越さかえに寄ります。
駐車している車は長岡ナンバーが半分くらいの感じです。

蕎麦を出す店が3か所くらいもある道の駅で買い物です。
地元産のお米が美味しそうです。
値段も5キロで3000円台に下がりました。
人気ナンバーワンだという地元産のトマトジュースを2缶買いました。

道の駅信越さかえの物産館

昼ごはんは、先ほど買った笹寿司をベンチで食べます。
手づくりの味です。
せっかくなのでテント張りの出店でキノコそばを注文。
思いのほか食べ応えがあり満腹となりました。

本日の昼食
そば一杯を追加

栄村歴史文化館・おらっせ

道の駅を出て1分も走らないうちに新潟との県境です。
県を隔てる千曲川が濁流となっています。

いったん新潟へ出てから、右折して千曲川を再びわたると長野側の集落が続いています。
小学校の分校跡を利用した、栄村歴史文化館・こらっせがありました。

川の向こうは新潟県

入ってみると学芸員の男性が出てきて、付きっ切りで説明してくれます。

  ・展示品は東日本震災の時に、つぶれかかった土蔵の収納物と遺跡からの出土物など。
旧家の土蔵から古文書や家材などを搬出し、記録し、この場所に収納したのは、千葉の大学教授とその関係者のボランテイアだったこと。
また村内の秋山郷には鎌倉時代から伝わる聖徳太子を描いた巻物が伝わっていてそれらも収納されていること。

廃校した分校の歴史

  ・117号線は善行寺街道として越後との通商路だったが、近年千曲川の対岸に道路を移してから便利になったこと。
言葉や風習には新潟の影響が強いこと。

  ・秘境ブームで人気だった秋山郷は、117号線からだけが出入り口だったが、今では志賀高原への抜け道ができて群馬方面からもはいれるとのこと。

地元出身という男性が熱心に郷土の歴史を語ってくれました。
こうした熱心な方との出会いは、地方の郷土資料館をっ訪問する際の楽しみでもあるのです。

蔵から移動させた民具

栄村の資料館で思わぬ滞在を1時間ほどもしてしまいましたが、まだ13時半。
取って返して野沢温泉村でひとっぷろ浴びて帰りましょう。

野沢温泉

数年以上も前に山小舎おばさんと訪れた野沢温泉は、その当時でも、昼食に入った蕎麦屋の客の半数以上が外国人だったり、インバウンド向けのスノーモンキーをフィーチャーしたツーリストビューローが看板を掲げていたりする国際色豊かな温泉街でした。
立寄り湯に入った山小舎おばさんは、相客が中国人の女性グループだったと申しておりました。

野沢温泉観光案内所。ここで携帯の電池が切れた

その時の記憶をたどって温泉街を一周します。
部外者は立入禁止の麻釜という、野菜をゆでたりする生活の場、を通り、大湯へ。
大湯は古い建物で有名な立寄り湯です。
ここの立寄り湯は管理人がいなく、料金箱にいくらかを投げ入れて入ります。

麻釜の様子(パンフレットより)

入るとすぐ浴室です。
浴槽の脇に脱衣棚があります。
浴室に桶はありますが腰掛はありません。
シャンプーなどはもちろんなく、蛇口からは水道は出ますが温水の配管はありません。
それよりなにより、浴槽のお湯が熱いのです。

大湯に場内(パンフレットより)

渋温泉の立寄り湯、下諏訪温泉の立寄り湯、蓼科温泉の立寄り湯など、なかなか浸かれない温度の温泉はありますが、その中でも最大級です。
水道を出しっぱなしにして、すぐそのわきに浸かっている男性が見かねて「ここに入るといいよ」と言ってくれました。
今日は野沢温泉に一泊し、立ち寄り湯めぐりをしているという方でした。

浸かっている内に、眠気が飛んで気分が復活してゆくのはいい温泉の特徴です。
1~2分の入湯で活性化します。

野沢温泉の湯のすばらしさを改めて痛感してこの日の軽トラ旅を終えました。

山小舎帰還まで2時間以上の下道旅でしたが、日の長い季節故まだ明るいうちに帰着できました。
出発してからほぼ12時間たっていました。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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