梅雨明けの畑と夏野菜たち

7月下旬、関東甲信越地方の梅雨が明けました。

4月の雪に始まり、5月の一時の日照り、6月7月の長雨と変動の大きい中信地方の気候でした。

畑はカンカン照り。
夏野菜の季節到来です。

トマトです。
実は良くついています。
幹が例年より細いような気がします。
肥料を補給するとともに、幹を水平方向に誘導しようと思います。

ナスです。
自根の苗はここまで成長するのに時間がかかりました。
ボカシの追肥を2回行いました。
枝の選定を行い、木が疲れないようにしたいものです。

ズッキーニです。
盛りは過ぎたような気がします。
今年もよく取れました。

トウモロコシです。
尿素を2回追肥したせいか、ここまで育ってくれました。
収穫まであと少しです。
2番果以降をヤングコーンとして食べるのも楽しみです。

キャベツです。
4月の雪と、5月の日照りを越えて頑張りました。
虫食いの葉っぱは想定内ですが、育ちがバラバラなのが今年の厳しい環境を物語っています。

白菜です。
マルチに定植したところ、比較的よく育ちました。
夏の白菜は高原ならではの贈り物ですが、朝市ではなぜか人気がいまいちです。

ツルムラサキです。
夏の葉物の代表格。
粘りと栄養素に優れていて、お.浸しで食べるのが夏の風物詩です。

長ネギです。
地元品種の松本一本ネギといいます。
太く育ちました。
白身の部分の長さが足りないので、来年はもう少し畝幅を取って土寄せを高くしようと思います。

シソです。
厳しい環境にも強いはずの作物ですが、縮こまっています。土が合わなかったのかなあ。

バジルです。
直播からよくここまで大きくなりました。
収穫後は乾燥させて保存したいものです。

落花生です。
初めて蒔いてみました。
隣近所のものより相当遅れていますが最近やっと育ってきました。

枝豆です。
苗定植やら直播やら試行錯誤しました。
芽出しの手順については来年以降の課題です。

ハックルベリーです。
もう少し木を大きくしたいところですが頑張って実をつけています。
ジャムの試食販売で朝市で売り込みたいと思います。

夏の畑は雑草も含めて、緑、緑、緑、です。

朝市に出店しました

山小屋おじさんの別荘地には朝市があります。
夏の間の1か月ほど、有志によって毎日開かれます。

おじさんは昨年から出店しています。
1日おきに出店がせいぜいですが。

かつては大繁盛の朝市。今は・・・。

一億総中流時代の末期。
20年以上前のこと。
別荘地には総中流時代を担った世代が溢れていました。

団塊の世代を中核とする彼らは、仕事もバリバリ、都市部での市民活動もバリバリこなしてきた世代です。

別荘地にやってきても単なる別荘ライフに満足せず、地元との交流や畑づくりに精を出し、地元自治体に掛け合って朝市を開くに至りました。

そうして開いた朝市には、開店前からお客が列をなし、また出店するためには厳しい条件をクリアしなければならなかったそうです。

出品は野菜のみならず、漬物、ピザ、ジャムなどの加工品のほか、手芸品などに及び大いに盛り上がったとのことです。

そのうち、加工品については業法の関係から出品にストップがかかりました。
また、出店者の高齢化、別荘人口の減少、生協など購入方法の多様化などにより朝市は衰退して行きました。

おじさんが参加した昨年は、出店者は5名でした。
5名の内訳は、別荘住民で自作の野菜を出品するひとが2名。別荘住民で地域の農家から委託販売する人が1名。地域の農家で直接出品する人が2名です。
おじさんが出店するのに何の資格もいりませんでした。

来客数はお盆の時期を除けば1日(8時から10時)数名から十数名というのが実情。
おじさんは延べ12日出店して売り上げ13,200円というのが現実でした。
朝市は賑やかだった時代を過ぎ、役割を終えたかのようでした。

今年の朝市と対面販売の楽しさ

今年のおじさんの初出店の様子です。

出品は、男爵、デストロイヤー、キャベツ、白菜、夕顔、ズッキーニ、インゲン、キューリ、トマト、ナス、ツルムラサキ、玉ねぎ、長ネギと種類はそろっています。

値段は1袋100円が基本。
白菜、夕顔、トマト(5個入り袋)は200円としました。

他の出店者は1人。
今年は4名の参加ですがこの日は2名が休みでした。
奥さんの体調不良と、奥さんがパートに出るため土日しか参加できないため、とのこと。

高齢化と不況という今の時代を物語っています。

この日の来客数は5組。
おじさんの売り上げは800円でした。

デストロイヤーが、お勧めにより売れたことと、巨大化したズッキーニをあえて求めるお客がいたことがうれしかった。変わった野菜でも、特徴や料理方法を伝えると興味を示てくれるお客がいるのはこの朝市のいいところです。

対面販売のトークにより、ハックルベリーが売れ、後日ジャムがおいしかったと言ってくれたお客が印象深かったのが去年のことでした。

果たして今年はこれからどんな出会いがるのか?楽しみです。

今日の昼食は隣組でピザ大会

山小屋のお隣さんから声がかかった。

注文制作のピザ窯を持ち、土足で作業できる炊事小屋を持つ、田舎暮らしの「プロ」のお隣さん。

別荘地に定住20年以上のベテランで、おじさんの山小屋観点でいえば、前オーナー時代からの付き合い。

ご主人は、田舎暮らしの実践のほか、地域との交流を実現せんと、都市住民の農業体験ツアーや別荘住民による援農隊結成などをコーディネートしてきた人だ。

時々、ピザやパンを焼いたといって誘ってくれる。
こちらからは野菜や東京土産などを持ってゆく。

今回は久しぶりにピザのお誘いがあった。
小雨降る中、伺う。

晴天ならピザ窯近くの野外テーブルで食べるが、雨なので炊事小屋へ案内される。

この炊事小屋、流しとガス、薪ストーブで思い切り炊事ができるので、おじさんもお気に入りの場所だ。

炭火焼台が設置されたテーブルに座る。
焼台は素焼きの焼き物とのことだ。

今日のピザは、野沢菜を使ったものが1枚、ツナが1枚。
ふわっと焼けていておいしい。
前回より上手に焼けているような気がする。

日本酒が出てきた。
地元丸子(上田市丸子)の地酒・喜久盛。
おじさんを酒のみと知っての歓待がうれしい。

長野の地酒はうまいのはもちろん、「安心して」飲めるのがいい。
この「安心感」というやつ、ありそうでいて、なかなかないものだ。

酒、味噌、醤油の醸造所は県内各所に数知れず現存し、安心した味覚を地元に供給している。
この1点にも長野県の底力を感じる。

時ならぬ、隣組交流。
ピザに舌鼓を打ち、昼酒に酔いしれる。

つまみの真打は、ご主人、別荘住民、地域住民のこの20年ほどの交流の歴史だ。

気が付いたら4時過ぎ。地酒が底を打ったのを合図にお開き。

いい気持ちになったおじさん、山小屋で飲み直し。
翌日は体が重かったことでした。

「デストロイヤー」収穫す

デストロイヤーという作物があります。
ジャガイモの品種です。
正式名はグランドペチカといいます。
赤黒い外観。
実の色も黄色みがかっていて、味はジャガイモ+栗+サツマイモといわれています。

味の評価は売り出し先のバイアスがかかっているかもしれませんが、男爵などのいわゆるジャガイモとは食味が違うのは確かです。

おじさんは今年、このデストロイヤーを1キロ作付けしました。
家族に「珍しい品種のものを作ってみては?」と言われて薦められていたもののひとつでした。

春先に地元のJAに種芋が出ていたので買いました。
買ったのは売れ残った最後の1キロ袋でした。

男爵20キロとともに植え付けました。
元肥に牛糞と化学肥料を入れ、芽かきと土寄せもしました。ジャガイモ21キロの作付けと世話は、おじさんには大仕事でした。
畔の除草も2回しましたが、収穫時期には雑草ジャングルのような状態になっていました。
その間にもデストロイヤーはふと太と茎をのばし、盛大に花をつけました。

山小屋におじさんの家族と娘一家が遊びに来ました。孫娘に芋ほりをしてもらいました。

雑草ジャングルに驚きながらも、土中から現れる芋に喜んでくれました。

デストロイヤーと男爵を山小屋に持ち帰り、家族がポテトフライとポテトチップにしてくれました。
特にデストロイヤーが予想以上にうまいと大盛り上がりでした。

確かに男爵とは違うねっとりとした味わいです。
その後、デストロイヤーは収穫終了しました。
家族からは、残り全部を自宅に送れとの依頼です。

来年も作付けしたいと思います。

スグリのジャムを作りました

スグリという植物があります。

おじさんの山小屋の前庭に植わっています。
山小屋の前オーナーが植えたものです。

前オーナーは植物に造詣があり、ハマナス、グズベリーなども集めては植えていました。
グズベリーは西洋スグリともいわれる青白い実をつける植物です。

今回、ジャムにしたスグリは、真っ赤な実をつけ、フサスグリともいわれます。
酎ハイの色付けでおなじみのカシスもこの仲間だそうです。

去年、山小屋の改修に来た、地元の電気屋さんが、庭のスグリを見つけて早速口に運んでいたこともありました。
折角の食べられる実なので、去年からジャムに加工しています。
今年も気が付けば真っ赤な実がなっていました。

柔らかい実なのでつぶさないように収穫します。
一株から小さなボール一杯分の収穫でした。

洗って小枝やごみなどを除きます。

1/3程度の砂糖をまぶします。
弱火で火を入れます。
水は入れませんでした。

煮詰めてゆきます。
ジャムはとろ火で煮詰めるのではなく、一気に煮詰めるのが素材の風味を残すコツと聞いたことがあったので、中火で煮詰めてゆきます。

同時に瓶と蓋を煮沸しておきます。

とろみがつくのがジャムの出来上がりのサインですが、さめるととろみが出るので、そこまで煮詰めなくても大丈夫のようです。

目を離したすきに吹きこぼれてしまいました。

小瓶にいっぱいのスグリジャムの完成です。

瓶に入らなかった残りを試食しました。
自然の酸味が特徴です。
実には小さな種が入っていますが気にならない程度のものです。

山小屋室内にニス塗装しました

さておじさんが苦手のDIYです。
田舎暮らしは、DIY派にとっては宝の山です。
小屋の改修、設備の追加、補強、塗装などなど、やろうと思えばいくらでもやることがあります。

田舎暮らしの目的はというと、山歩きなど自然関係、農業などの生産関係、焚火・薪割などのロハス関係などがまず頭に浮かびますが、居住地の整備というDIY関係が目的の人がいたら、ビンゴです。
DIYに興味があったり、できたりする人が一番田舎暮らしを楽しめるのではないのか?と最近思います。

一昔前までは家庭のご主人が簡単なDIYをやってました。
各家庭には一通りの大工道具がそろい、材料も家の周りなどからなんとなく集められていたような気がします。
簡単な家具の作成、家の修理などは文字通り日曜大工としてお父さんの出番でした。

無垢の柱にニス塗をする

おじさんの山小屋は、柱と梁こそ移築した古民家由来のものですが、壁や床は新しく板で葺かれ、トイレ、浴室、ベランダなどの扉の枠は新しい板材で組まれています。

それらは基本的に塗装なしの無垢の状態です。
洗面所の窓枠などは防水のため昨年、ニスを塗装したのですが、よく見ると室内にも無垢の部分があるのでした。

準備として水性ニスと、紙やすりを買ってきました。

紙やすりは粗目のもの(180番)と細か目のもの(400番)です。

板材には節穴もあったのでパテも買ってきました。

パテで節穴をふさぎつつ、粗目の紙やすりで板材の表面をこすります。

垂木を短く切って紙やすりを巻き付け、やすりが木材表面と平行になるようにしてこすります。

ここまで来ておじさんは別荘地の草刈りバイトの仲間の人に聞きました。
その人はDIYの達人で、内装はもちろん、玄関先の土木工事まで自力で行う人。
ホームセンターで道具を見ると何時間でも平気な人です。

その人曰く、「最終的には1000番くらいの細かな紙やすりで仕上げる。サンダーは持ってる?」。
サンダーって?

よく知らなかったのですがサンダーは「電動やすりかけ器」のこと。
やすりかけに自信のなかったおじさんは購入することにしました。
今後、いろんな場所で使えますし。

で、再度、やすりかけを開始。
サンダーに備え付けの80番の紙やすりを装着して1回目。
用意した1000番の紙やすりを装着して2回目の研磨。

無垢の板材はかなり滑らかになりました。
ところがパテのはみだしまでは研磨されません。
パテで節穴をふさぐにあたって多めにパテを盛り、はみだし部分は研磨でそぎ取る目算だったのですが、紙やすりの研磨では乾いたパテはほとんど削れないのです。

パテのはみだしは想定外でしたが、研磨された板材に1回目のニスを塗りました。

見様見真似のDIYです。

今後は2回目のニス塗りを予定。
必要に応じて表面を研磨しながら行います。

おじさんの畑 鹿?に荒らされる

荒らされたジャガイモ畑。

遠景。

近景。

ジャガイモは収穫間近。
これまでも、地上に出ている茎が少し齧られたことがありましたが、ここまで大々的に荒らされたのは初めてです。
茎だけではなく、芋も齧られています。

鹿?って、大根を齧ることは聞いていましたが、ジャガイモも齧るんですね。
しかも収穫間近のタイミングで。

ここは俺らの縄張りだぞと主張しているような荒らし具合。一応電線で囲まれた畑なんですけど。

一度荒らした畑にはもう来ないのか?それとも自分の餌場と認識して、常時やってくるようになるのか?
後者ならば、早々に芋を掘らなければなりません。
雨続きでまだ掘りたくはないんですが・・・。

サツマイモのツルも食べられています。
収穫は望めないでしょう。

かぼちゃのツルもこの通り。
この畑ではサツマイモとかぼちゃは作れません。

最近定植したルバーブです。
新しく起こした畝には鹿がパトロールにやってくるようです。

おじさんが今年から借りた畑、ここは鹿の縄張りなのです。

里芋、ヤーコンは被害なし。
トウモロコシ、枝豆も。

来年の作付けは一考が必要かと。

2019年7月 梅雨寒の白樺湖

今年の梅雨は雨が多いような気がします。
気温も低めのような。
朝夕はストーブの火が恋しくなる山小屋の夏です。

白樺湖も春先のような靄のかかり具合。

小雨交じりで肌寒い日です。
湖畔には当然ながら人影がありません。

東京も最高気温が22度とのことでした。

梅雨明けは20日ごろとの予報です。

蒔割りのシーズン到来です!

おじさんの山小屋の暖房用燃料は薪です。
毎年、薪を割っては乾燥させてストーブで燃やします。

去年の薪乾燥台の様子です。

一年たち、薪は乾燥するとともに、新たな湿気も吸って黒ずんでいます。

その薪を乾燥台から移動しました。
移動先はベランダ、軒下、作業台の下、です。

移動後の乾燥台の様子。

ここには新たに割った薪を乗せて乾燥させてゆきます。

乾燥台にはいらなくなったパレットを農協からもらってくるなどして利用しています。
相当な重さの生木を支える土台には、強度が必要なのです。

庭先には立木を伐採するなどした丸太を玉切りしたものが山になっています。

蒔割りは、これから夏にかけての作業です。
いよいよ蒔割りのシーズン到来です。

立ち木伐採はリスキーでデインジャラス!

おじさんの山小屋の敷地にはミズナラなどの雑木が生えています。
別荘地として開発された40年前にはすでにあった天然林とのことです。

この度、敷地内のミズナラ3本を伐採しました。
燃料調達と、景観改善(日の光を取り入れる)のためです。

伐採の準備

立木の伐採には心して臨まなければなりません。
機材の準備と、目標樹木の選定、倒れる方向を決め、手順に沿ってカットしてゆき、作業中の安全を確保しなければなりません。

また、倒木後の玉切り(倒木:丸太を約40センチ幅に切ってゆく)のことも考えなければなりません。
なるべく玉切りしやすく、玉切り後の搬送をしやすい場所に倒木させたいからです。

まず、チェーンソーをチューンアップしました。
切れが鈍った刃を、JAの農機具センターでで研いでもらいます。
1080円かかりますが、機械で研いでくれ、刃の切れは復活します。

自分でも作業の都度、棒やすりで研いではいるのですが、角度、力加減が難しく、あまりうまくいきません。
チェーンソーワークの次第は、刃の切れ具合如何なのです。

伐採の実際

伐採する木を選定します。
混みあった生え方をしている樹木のうちで、倒す方向にほかの樹木がないかどうか、建物、電線などがないかを確認します。

おじさんが去年生まれて初めて伐採した時は、伐採した木がほかの木に引っ掛かり、完全に倒れなかったことがありました。

40年放置されたミズナラが想像以上に成長していたことと樹木が込み合っていたことが原因でしたが、それを読めなかったおじさんの素人ぶりが最大の原因でした。
途中で引っかかった木ほど始末に負えないものはなく、軽トラで引っ張るなどして倒木させるのに苦労しました。

ということで、今年は切れるチェーンソーでさっさと目標の立木に切れ目を入れ、ほぼ予定通りの方向に倒木させることができました。

しかしながら1本は今年も引っ掛かりました。

倒してみると40年たったミズナラの長さに改めて驚きます。

樹木の重さについては、これまで丸太と格闘してきた3年間で思い知らされたとおりです。
とても人力の及ぶところではありません。
間違って倒木中の樹木に当たりでもしたら・・・。
結果は神のみぞ知る、です。

こうして伐採しても、1本の立木からとれる薪はいかほどのものか。
自分の身のほかに、家や電線が被害を受けるリスクと照らして意義のある作業なのかどうか。

丸太の入手は業者から白樺などの雑木を入手し、玉切り以降の作業に特化して行ったほうがリーズナブルではないかと痛感するおじさんでした。