久しぶりの朝市は出店1、来客1組

山小屋おじさんの8月は、自分の十二指腸と向き合っている間に終わろうとしています。

先日、久しぶりに朝市に出店しました。

雨の日の朝市、来客は1組

7月最終週から始まった朝市。
8月に入って、野菜の品目も出そろい、別荘住民が増えるにつれ、来客数と売上げが増えてゆきました。

例年のピークはお盆の時期。
数組から10組程度だった来客数が2,30組以上となり、ものが売り切れとなることもあります。

今年はお盆の時期を自宅で過ごした山小屋おじさんは、8月も最終週となって、3週間ぶりに出店しました。
出品は、トウモロコシ、枝豆、キャベツ、長ネギ、夕顔、ズッキーニ、ミニトマト、ピーマンなど。

当日はあいにくの小雨模様でした。

出てきたのはおじさんの店だけ。
来客も1組だけでした。

お客さんは、野菜料理に詳しく、夕顔も大好きだという奥さんと、ニコニコ顔の旦那さんのカップルでした。
トウモロコシ3本と、枝豆、ミニトマトを買ってくれました。
夕顔とズッキーニは巨大すぎて滞在中に食べきれないと言ってました。

肌寒い雨の中、傘をさして出てきてくれたお客さんにはただただ感謝。
人気のない山の中で、別の登山パーテイーに出会った時のようなうれしさを感じました。

売上げ500円。
予定より1時間早く9時に店をたたみました。

高原の夏も終わろうとしていました。

今年の朝市はお盆とともに終わった?

あとで朝市の取りまとめ役の人に電話して最近の様子を聞きました。

「お盆の後はほとんど客が来ない。5回くらい私1人で出店したが、来客数が1,2人だった。出すものもないし今日は休んだ。」とのことでした。

8月最終週で今年の朝市も終わります。

三週間ぶりの畑は雑草が主役?

山小屋おじさんは8月の3週間ほど山小屋を離れていました。心残りは畑でした。

弦で巨大化するであろうキューリや、生命力旺盛な雑草が畑を征服するさまを想像しながら、「今年は(検査で不具合が見つかった)十二指腸(の治療)を優先させる年だ」と家族に宣言し、自分を納得させておりました。

8月下旬になり山小屋へ帰ることになりました。
恐る恐る畑へ向かいました。

果たして雑草の生育具合は?

3か所に分かれている畑のうち一番人家に近い畑に行きました。
山小屋を離れる直前にニンジンを蒔いた畑です。
キャベツ、長ネギ、枝豆、落花生などが植わっています。

恐れていた雑草のジャングルはありませんでした。
畑全体が緑の雑草色に染まってはいますが、作物を超える丈の雑草が生い茂っているわけではありません。
7月に一度管理機を入れ、土を起こし、雑草の根を切っておいたのが功を奏したのかも?

一方、ニンジンの発芽率が悪く落胆。
水不足なのか?
保水のために蒔いたもみ殻が光好きなニンジンの種から日光を遮ったのか?
来年への課題発生です。

キャベツが病気発生で外側から腐り始めた玉が結構ありました。
4月に定植したキャベツ。そろそろ収穫しないとトウが立ちます。

長ネギも全体に張りがなくなってきました。
収穫時期を過ぎたのかも?

ぶら下がる巨大な夕顔、横たわる巨大なズッキーニ

トマト、ナス、トウモロコシなどを作付けした畑へ向かいます。
ケージで囲まれているので少なくとも大型動物の食害はない畑です。

まず目についたのが赤々と連なっているトマトの実。

夕顔が巨大化して2本並んでぶら下がっています。

自根苗のナスたちは頑張って実をつけていますが、皮が硬化した実が多い。

キューリは思ったよりも巨大化せぬままぶら下がっており、ツルは枯れかかっていました。

予想通り巨大化していたのはズッキーニで、3,4本の小型魚雷のような実が横たわっていました。

トウモロコシは頑張ってそこそこ太い実をつけていましたが、先に植えた株の実はさすがに収穫時期を逸したのか、外側の皮が湿気でかびたようになっていました。

雑草自体は直前に草刈り機で刈ったためか、それほどではありませんでした。

持ちきれないほどの収穫になりました。

とりあえず翌日の朝市に出荷しようと思いました。

夏の終わりの入道雲

今年の夏も終わりです。
東京はまだ残暑の盛りでしょう。

山小屋は朝晩、暖房が恋しい季節となりました。
山は雨が多い夏でした。

茅野にて、入道雲

山小屋おじさんは十二指腸で引っかかり、検査などで三週間近く東京の自宅に帰っていました。
寄る年波、ということなのでしょう。

ここ最近の東京の夏はボイラーの間近であぶられているような具合です。
マジに熱中症に注意しなければなりません。
家では遠慮なくクーラーをつけさせてもらいました。

8月下旬。
山小屋に戻りました。

長野はすでに秋風だろうと思いながら高速バスを降り立った茅野は、まだ蒸し暑さが残っていました。
入道雲が見事だったのでパチリ。

白樺湖でも入道雲

山小屋への途中の白樺湖の風景です。

好天の下、蓼科山は全景を現わしています。

旅のキャンピングカーの上空には入道雲がありました。

夏の景色を残しつつ、秋の気配が忍び寄っている湖畔でした。

縞ウリを塩漬けしました

夏野菜が出回り、それらを素材とする漬物の時期となりました。

漬物と言えば、初冬につけるたくあんや白菜漬けなどですが、夏野菜のキューリやナスを材料とする漬物は実は今が漬けるシーズンなのです。

ナスやキューリを、出盛りの今のうちにいったん塩漬けしておき、涼しくなったら、塩出しをして酒粕や味噌に漬けなおすのです。

そういうわけで、ウリも漬物のシーズンインなのです。

縞ウリを発見とりあえず購入する

茅野に、たてしな自由農園という小売り施設があります。
地元野菜の直売所のような構えの施設ですが、地元産品に限定しない品ぞろえが特色で、国内外の野菜、米、農産加工品、酒類、みやげ物などを扱っています。

こまめに覗くと、地元ならではの農産品を発見することもあります。

8月初旬にたまたま訪れると店頭に縞ウリが出ていました。

東京のスーパーではまずお目にかかれないもの。
一般家庭ではメニューの材料として考えずらい素材です。

1袋2個入り120円です。
安いこともあり、とりあえずゲットしました。

縞ウリを塩漬けする

山小屋おじさんは、たくあんをはじめとする漬物が大好きです。
キューリやナスの粕漬も大好きです。

子供のころ育った北海道の実家では、たくあんや白菜漬けのほか、キューリの粕漬なども漬けており、例えば海苔巻きに使うキューリは粕漬でした。

ノスタルジアを原動力とし、ウリの粕漬を目指して、まずは塩に漬けました。

ウリを縦に割り、種を除きます。

この段階でウリの重さをはかり、20パーセントの塩を用意します。
塩をウリに乗せ、カメに入れて重しを乗せます。

このまま1,2週間置きます。うまく塩漬けができたら、塩出しの後、酒かすに漬ける予定です。

今日の朝市、テーマは「平日に何を売るか?」

朝市に参加するのにいちいちテーマを決めるなんて面倒くさいです。
でもこの時期、週末の集客が30人くらいとすると、平日は10人前後。

漫然と出店していても、隣のプロの野菜を出品する店に戦わずして負けてしまいます。
売上げで後塵を拝するのはしょうがないのですが、せめて何かで一矢を報いたいものです。(朝市仲間の仲はいいのですが商売上はライバルです)

山小屋おじさんの店の特徴を生かす

山小屋おじさんの店の特徴は素人っぽさです。

おじさんが自覚する以前に、お客さんはとっくに感じていることでしょう。
とすれば、完成度の高い野菜を出品することよりも(それも目標ですが)、プロは作らない野菜、内容本位の野菜、商品性は少ないが価値ある作物・・・などをラインアップすれば特色を出せるのでは?
セールストークのきっかけにもなるし。

そこで今日は、乾燥スギナを出品してみました。
畑で採取したスギナを洗い、天日干ししただけのものですが、抗酸化作用で定評のある野草は知る人ぞ知るもの。

山小屋おじさんが毎朝愛飲しており、セールストークの材料にも事欠きません。
いかにもおじさんの店らしい商品でもあります。

結果は本日の売上げ1,000円中の500円をスギナで売上げることができました。

今日の印象的なお客さん

平日の今日は14組の来客でした。
いつものように印象的なお客さんが多いのがこの別荘地の特色です。

乾燥スギナを勧めると、「興味ない」という人もいました。一方、山小屋おじさんの熱心なトークを聞いて、「試してみる」という人や、「ハーブ茶やっているから(興味がある)」という人もいました。

知らない野菜や野草でも、効能などを聞いて、試してみようという人が多いのが別荘地のいいところです。

山小屋おじさんは、来客があると「あちら(隣の店)はプロの野菜、こちらはアマチュアの野菜」と冗談半分で声を掛けます。

そうすると、「アマチュアも応援したい」と言って、トマトだけはおじさんの店から買ってくれた人がいます。

また、「アマチュアも応援したいけど(買うものがないから買えない)」と言ってくれた人もいました。

うれしいとともに、お客さんのほうが山小屋おじさんの(店と人物そのもの)の素人臭さをよく認識しているのだなあ、と思いました。

今日もお客さんと、ありがたいコミュニケーションをとることができました。

店番をしているとトンボが来店しました。
高原にはや秋が忍び寄ってきました。

ニンジンの種を蒔きました

秋作の作付けの時期です。
冬の前にニンジン、大根を収穫するには、真夏の8月初旬に種をまかなければなりません。
特に冷涼地では。

ということでニンジンの種を蒔きました。
この間の梅雨の長雨と、梅雨明けの夕立でいい具合に畑の土は湿っています。
例年ならカンカン照りの下、乾いた土に種をまかなければならないところです。

玉ねぎを6月に収穫した跡地に蒔くことにします。
畝を切り雑草の根を切って、石灰とぬかを混ぜ込んでおきます。
このまま、ニンジンの種をまいてしまいます。
品種は黒田五寸です。

ニンジンは発芽が難しく、厚めにばらまいてしまうのですが、そうすると発芽が順調にいった場合、芽が込み合って間引きに手間取ります。
かといって薄く蒔くと発芽が悪くなってしまいます。
迷うところですが、今回は条蒔きにして間引きの場所を限定することにします。

発芽の際に乾燥をさせないこともポイントです。
山小屋おじさんは、種をまいた土の表面に新聞紙をかぶせ、その上からじょうろで散水していました。
この方法だと、保水性はいいのですが発芽後すぐに新聞紙をどかさないと芽の成長に影響してしまいます。

水は畑のわきの側溝に冷たい湧水が流れています。

今年はもみ殻を撒くことにしました。
これだと保水にさえ気を付けていれば発芽後のことを心配しなくていいと思ったからです。

種をまいた後、えひめAIをじょうろでかけます。

そしてもみ殻をかぶせます。

もみ殻の上からもじょうろで水をかけてもみ殻を押さえておきます。

1週間後の発芽を待ちます。

畝間の雑草が目立ちますが気にしないでください。

週末の朝市でトウモロコシ完売!

8月の第一土曜日。
朝市は稼ぎ時の季節です。
週末の出品用には、トウモロコシの初収穫もあり、軽トラの荷台がにぎやかになるほどの野菜が採れました。

週末の朝市は賑やか

初収穫のトウモロコシも加わった朝市の店先。

白菜はこのまま畑に置いておくと病気が出かねないので多めに収穫し、ひと玉100円に値下げして売出しました。

開店時間の30分前には場所に到着し準備しました。
開店時間前後が来客数も多く勝負時なのです。

売れ行きの悪い男爵を増量しました。

シソをガラスの水差しにレイアウトし、変化をつけました。

たくさん収穫した白菜はあえて山盛りにし鮮度をアピール。キャベツは見た目の悪さをカバーするため、4月初旬から4か月かけてじっくり育てたことをセールストークしました。

来客数は17組ほど。
売上げは2,200円と今期の新記録でした。


うち900円がトウモロコシの売上げでした。

ありがたいお客さんとの対話

朝市の店頭に立っていつも思うがのが、別荘地に住む人種のこと。

経済的に余裕があるせいでしょうか、人間的にも興味の対象が広く、話題が豊富で、懐の広い人が多いと感じるのです。
特に奥さん層など女性陣に対してそう思う。
まあ、野菜を売っている朝市などは女性が主人公だからということもありましょうが・・・。

今日もこんなお客さんがいました。

・先日山小屋おじさんの店から買ったナスがおいしかったといってくれたおばさん。
4か月かけて育ったキャベツを進めると、買てみようといってくれた。

・去年ハックルベリーを買ってジャムにしたというおばさん。今年はまだかと聞いてきた。

・男爵を増量して1袋100円というと、もっと(値段を)とりなと言って買ってくれたおばさん。

こういった対話がささやかな朝市の店に達成感をもたらしやる気を生むのです。
うれしいことです。

 

今日の朝市のテーマは「発信」

朝市出店2日目です。

高原の夏日。
1日おきに出店する山小屋おじさん。

今日の朝市に臨むテーマは「発信」です。
とりあえず店と野菜の看板とチラシを用意してみました。

店の看板はカレンダーの紙に裏書

朝市の造りそのものは、テントの下にコンテナを台にベニヤ板を敷いただけのものです。
そこに野菜を並べ、60代から80代のおじさん(おじいさん)が店番で座っています。

それだけでは、お客さんが店が別々なのかどうかもわからないので、山小屋おじさんの店の看板を作ったのです。
カレンダーの裏紙に「山小屋おじさんの自家製野菜」と描き、その下に野菜作りの特徴として・無農薬・微生物農法(えひめAI使用)などと書いただけのものです。

朝市にやってくるお客さんの行動を見ると、ほぼ商品の野菜だけを見て歩いてくるのですが、同時にささやかながら店の雰囲気や店主との相性を無意識に勘案しているようなのです。

野菜だけを見てやってきたお客さんが「この野菜どうやって食べるの?」などと店主に話かけたりします。
その時のお客さんの行動は、単なる情報収集だけでなく、店主や商品の野菜を含めた店全体との相性を確認しているのだろうと思うのです。

そういったコミュニケーションのきっかけになったら、と看板を作成しました。

野菜の説明に段ボールでPOPを作成

野菜の説明のため、段ボールで手書きPOPを作りました。

例えば、白菜のPOPは「夏の白菜は高原ならではの贈り物」とか。
キャベツでは「4月の雪、7月の梅雨を乗り切る!千切りにするとみずみずしい」とか。

とあるお客さんはデストロイヤーのPOPを見て、「さつまいもと栗とジャガイモの味なんだって」と言って買ってくれました。

チラシを作って配りました

「信州山小屋通信」というA4判のチラシを作りました。
都会の親戚に野菜をセットにして送った際に、野菜の説明用に作ったものです。

そのチラシにブログのアドレスを追加し、購入者に配ってみました。
朝市と山小屋おじさんの店を覚えてくれたらと思います。

ちなみに都会の親戚は、送られた野菜セットに「都会にいるとこういう土の香りは貴重」と言って、定期購入をオーダーしてくれました。
畑を作った甲斐がありました。