山小屋大掃除

年末です。
山小舎の大掃除をしています。

今年は特に、台所周りになぜか関心があります。

まずは食器棚などの上に溢れる食品類の整理です。
ついでにトースターの内部を洗います。

レンジやトースターの上に積み重ねられた食料類を下ろす
トースター内部を初めて洗う
食器棚をずらし壁と床を拭く。ついでに食器棚内部を清掃、整理

取り出した食品類は種類別に整理し直します。
缶詰類、調味料、主食、非常食、開封済みのもの、などなど。
寒い季節なので、食料保存用の部屋(主食、野菜、瓶詰類、漬物などの貯蔵部屋)を大いに利用します。

分類し直した食品を収納
食料貯蔵室もおおいに利用

鍋釜、調理器具などが収まっている、流し台の下や引き出しなどもこの際きれいにします。
引き出しそのものも洗ったり拭いてから、新しく新聞紙などを敷き、調理器具などを収め直します。
使わない鍋釜や調理器具を廃棄します。

流し台下の収納も一度取り出す
調理器具収納引き出し自体を洗う
食器収納ケースも洗う
必要な調理器具を再収納

ついでに台所の上の部分をきれいにします。
上の部分とは、冷蔵庫や食器棚の天板、鴨居の上などです。

家族が来訪する際に室内で炭火焼きをすることが恒例となっている山小舎は、特に台所付近が油の煙で汚れています。
汚れがきつい部分は、重曹をつけたたわしでこすり、雑巾で拭き上げます。
埃が多いと先に科学雑巾で拭きます。

長市場部の棚も洗う
鴨居の上を、科学雑巾と重曹で拭く
冷蔵庫と食器棚の天板を拭く

先代オーナー時代の備品が豊富な山小舎では、大掃除の旅に廃棄物が出ます。
燃やせるものは燃やし、プラスチック類、金属類は分別して捨てます。

この後は、流し、レンジ回りなどを洗って、台所の掃除は終了です。

使う道具は科学雑巾、たわし、布雑巾。
材料は重曹、EM菌溶液です。

なお、重曹は油汚れはよく落ちますが、洗い残しが白くなることがあるので、よくふき取ることが肝心です。
EM菌は少しの間匂いが残ることがありますが、トイレや残飯などに効果絶大です。

山小屋冬の模様替え その2

いよいよ本格的な寒気が山小舎を襲い始めました。

日差しがある時の日中はよいのですが、日が陰る2時過ぎから夕方になるとぐんぐん気温が下がり、夜にはギンギンするほどの寒さとなります。
気合で耐えられる気温の時期は過ぎました。
恥も外聞もなく暖房して身を守らなければなりません。

薪ストーブと灯油ストーブ2台を全開に焚いても寒い時もあります。
暖房の効率を上げて寒さに対抗するしかありません。
そのためには暖気がいきわたる空間を限定するのが一つの方法です。

ただでさえだだっ広い山小舎。
冬の居住空間だけに暖房を集中する必要があります。

夜寝るだけの二階、客間用の和室、洗面所、玄関、などには無駄に暖房の熱が回らないようにします。
そのために、居間をシートで区切ります。

居間と階段、洗面所をビニール暖簾で区切る

もう数シーズン冬の準備として行っているのですが、ビニールシートを居間とその他の間に下げるのです。
使うのはたっぷり備蓄されているプチプチシート。
サイズに合わせてカットします。

プチプチシートを裁断する

空間を完全に区切ってしまうと人の行き来に不便ですし、上方に集まる温まった空気だけを逃がさないようにすればいいので、区切るのは上部1メートルほどです。
また、ぶら下げたビニールのすそに暖簾状に切れ目を入れます。

暖簾のすそに切れ目を入れて実用性をアップ

毎年やっているこの方法。
今年も山小舎に冬がやってきました。

換気扇を掃除

山小屋の台所の換気扇。
山小舎おばさんの来訪時には、いつも彼女から指摘される汚さです。

何せ来客のある時には室内で炭火焼きをして歓迎するのが山小舎のお約束。
焼き網から立ち上る煙は、風通しスカスカの山小舎では瞬時に消えてなくなりますが、台所の換気扇も同時にフル回転しており、そこには油汚れがこびりついているのです。

1年を通して活躍した換気扇

山小屋おばさんの指摘が頭に残っていた山小舎おじさん。
ある日自主的に換気扇の汚れを落とすことを思いつきました。

ネットで掃除の仕方を調べると、お湯にといた重曹で落とせるとのこと。
さっそく実行しまてみました。

まずは換気扇のプロペラ部分を外します。
プロペラの裏側部分に黒くネトネトした油汚れがついています。
プロペラを外した後の外枠も全体に汚れています。

プロペラの裏側は御覧の通り
外枠部分も汚れている

プロペラがすっぽり入る大きさの洗面器に重曹を入れ、ストーブで沸かしたお湯を注ぎます。
泡を立乍ら重曹が溶けてゆきます。
プロペラを重曹液に浸すには薬缶2杯分のお湯が必要でした。

アルカリ素材の重曹を使います
重曹をお湯に溶くと気泡が出てきます
重曹液にプロペラを漬けてしばらく置きます

この間に換気扇外枠の汚れを取ります。
新たに重曹液を作り、スポンジを浸して油汚れ部分を拭きます。
よく落ちます。

別のボールで重曹を溶きます

外枠部分は、重曹で拭いた後、キッチンタオルで汚れをぬぐい、乾いた雑巾で拭いて仕上げます。

漬けておいたプロペラはすっかりキレイになっています。
汚れだけでなく、ヌルヌルも取れて、ツルツルになっているので、うれしいやら驚くやら。

プロペラはきれいになりました
スポンジで拭いた外枠もご覧の通り

年末の大掃除の一仕事ができました。

山小屋冬の模様替え その1

冬を迎え山小舎の模様替えをします。

夏の間の採光のためにあけてある吹き抜けを閉じました。

夏の間、採光のためにあけてある吹き抜け

吹き抜けは、採光のためには良いのですが、寒さがきつくなるとせっかくの暖気が2階へ行ってしまい、1階に暖気が回ってくるのに時間がかかるためです。
日中も暖房をした日などはまだいいのですが、夕方外出から帰った日などは1階が冷えたまま夜となってしまいます。

1階のストーブの暖気を効率よく使うためには、暖気が回るスペースを狭くする必要があります。
吹き抜けを閉じることはもちろん、人のいない和室を閉めたり、浴室ヘ向かう通路や階段の下に断熱のためのシートを下げたりするのです。

その第一弾としての作業です。

コンパネを運んで閉じてゆきます

吹き抜け部分に張ってあったコンパネを元に戻します。
大小6枚ほどのコンパネをベランダから運び、手摺越しに吹き抜け部分に設置します。
設置するという程厳密ではないのですが、暖気が吹き抜けから2階に漏れないようにします。

閉じ終わった吹き抜け

2階が寒くなるということにはなるのですが、居住時間が圧倒的に多い1階の居間が温かくなり、灯油代も節約できるという利点に越したことはありません。

ベンチを塗装

いらなくなった木製ベンチをもらってきました。
まだしっかりしており、塗りなおせばベンチとして再利用できます。
また、こういった台が外にあると、いろいろ便利なのです。
一から作るとなると大変ですが。

しばらく物干し台の下に放置していたベンチを作業台に移動します。
表面の塗装を削りきれいにしようと思います。

もらってきた古いベンチ

ドラムを引いてコードをつなげます。
サンダー(研磨機)でやすりをかけるのです。

ドラムを出してコードをつなげ
サンダーにつなぎます

ぱっと見はそれほど汚れていなかったベンチの表面ですが、研いてみるときれいになるものです。
塗料の乗りもよくなります。
この研きを手でやるとなると大変です、サンダー様様です。

サンダーで磨くと木地が現れます
横の部分にもサンダーをかけます

研くのはベンチの表面(座る部分に渡してある板の上側)と、脚の外側、くらいにします。
要は目立つところだけはきれいに仕上げようという魂胆です。

研き終わったベンチ

ケミソートというコールタール由来の防腐塗料を塗ってゆきます。
しばらく使っていなかったので一斗缶をよく振ってから塗りましたが、それでも混ざりが悪く、塗料がさらさらしています。

塗料を取り出します。塗る前に振って攪拌します
ケミソートを塗り始めます
一度目を塗り終わったところ

表から裏側まで塗った後、乾かして、表側を二度塗りします。
一晩おいて完了です。

二度塗りして一晩たちました

機織り機解体

山小屋のベランダで保存していた機織り機を解体しました。

7年以上にわたりシート掛けで保管されていた機織り機

この機織り機、山小舎の先代住人(甲州街道金沢宿にあった古民家を現地に移築した方)が茅野の家からもらい受けて保管していたもの。
その家では当時健在だったおばあさんが機織りに使っていたというもの。

山小舎おじさんが来た頃はベランダに放置されていて、その後7年に渡りそのままでした。
山小舎おばさんのリクエストにより、保管していたのです。
山小舎おばさんとしても、機織りの技習得への意欲は当時あったようでした。

7年ぶりにシートを外した機織り機

今般、山小舎おばさんのお許しが出て解体撤去のこととなりました。
これまでもベランダの範囲の中で、一番奥だったり、手前だったりに機織り機を移動させたことがありました。何せ重いし、ガラも大きいので解体に際しては、家族来訪時に手伝ってもらおうかなと思っていました。

10月の晴れた日、自力でやってみるか、と機織り機を覆っているシートを外しました。
チェーンソーでも使って切り外して解体しようか、と思ってのことです。

改めてみると、機織り機というものの構造。
外枠のしっかりした枠組みのほかは、ほとんど空間の作りです。
経糸を張る仕組みがあるくらい。

つまり、外枠さえ解体すればよさそうなのです。
そして全体の枠組みは、釘などで打たれているのではなく、組み合わせにより行われているのです。
その組み合わせを、トンカチなどで叩いてほどけば解体できるのです。

トンカチとバリ、ペンチを持ってきて解体を始めます。

照明に使われている蛍光灯を外します。
経糸の保持と操作にかかわる細かなパーツ類を外します。
日本古来の工法によって組み立てられている機織り機は、後付けの部品を除き、釘やねじは使われていません。非常に効率よく解体が進みます。

後付けされた照明用の蛍光灯をを外す
経糸関連のパーツを外してゆく

機織りの命である経糸はセッテイングされたままでした。
これを撤去します。
経糸を取り外された機織り機は、その使命が完了しました。

経糸を外し終わる
外したパーツ類

外枠は頑丈な木材が使われています。
ホームセンターはおろか、材木店に注文しても現在では入手できるかどうか、と思われる硬く丈夫な材質です。これもトンカチ一つで解体できました。
組み合わせのホゾやなにかもきっちりと正確に細工されているからです。
昔の職人さんの仕事の正確さが偲ばれます。

残りの外枠
組み合わせ部分を外す
きれいに掘られたホゾ

次々と廃材が集まってゆきます。
パーツ類、角材、垂木などに分類します。

角材、太めの垂木は貴重な材質なので保存することにします。
組み合わさったままの部分は、もったいないのですが薪台に使おうと思います。

解体した外枠の角材
外枠に使われた垂木
組み合わさったままの土台部分

機織り機よ、長いことご苦労様でした。

同類の友は各地の郷土博物館でたくさん余生を送っていることでしょう。
中には現役で働いているものもあるでしょう。

機織り機が撤去されたベランダ

大洗濯大会

孫たちが一週間滞在中に使ったシーツ、布団カバー、枕カバー、タオルケットを洗濯しました。

山小舎の洗濯機は全自動ですが容量が大きくないので、一度に洗えるのは、せいぜいシーツと布団カバーを計2枚、大きめのタオルケットでしたら1枚です。
時間と手間と洗剤がかかります。

夏の名残の日差しが降り注ぐ中、洗濯したシーツ類を干します。
物干しざおのほかにスタンドを二組出して洗濯ものをかけます。

標高1400メートルの紫外線は、洗濯物を乾燥させ殺菌します。
一方で、カンカン照りの日はいいのですが、日差しが弱かったり、夕方にかかったりすると土地の湿気が勝り、カラッとは乾きません。

仕上げは夜の薪ストーブで乾かします。

延べ3日ほどかけて洗濯終了。
これからは敷布団を干して来客用の寝具の手入れ完了となります。

煙突掃除

毎年、初夏になると煙突掃除をします。

7月に入っても肌寒い日などはストーブを焚いています。
暖房の必要性、というより、湿気を排除し室内を乾燥させるためや、お湯を沸かしたり、料理(カレー、豚汁など)、食品加工(ジャムなど、瓶の煮沸も)のためでもあります。
多すぎる薪の消費のためも。

煙突掃除を開始します。
まずストーブ内の灰を取り除きます。
ストーブに灰は必要なのですが、多すぎると掃除のときに煙突から落ちてくるススの邪魔になるので、余分の灰を先にとっておくのです。

煙突掃除の前にストーブの灰を回収

次に2階へ行って、煙突の蓋を2か所開けます。
蓋は、1か所が室内にあり、もう一か所は屋根の上に突き出た形であります。
高所恐怖症の山小舎おじさんは毎年冷や汗を流しての作業です。

2階の室内にある煙突の蓋
外に突き出た煙突の蓋は屋根に下りて開ける

煙突の蓋が空いたら、室内から煙突掃除用のブラシを入れます。
柄の長さを2メートルくらいにしてブラシを入れると煙突の水平部分にたまったススを取り除くことができます。ススはストーブの中と、屋根の上に分かれて落ちてゆきます。

2階の室内からブラシを入れる
外の蓋からススが落ちる

改めてストーブの中からススを掬って回収します。
屋根の上には煙突の蓋から落ちてくるススを受けるべくバケツを置いておきますが、飛び散ったススが散乱します。
屋根に置いたバケツを回収するとともに、飛び散ったススを水を流して屋根から流します。

ストーブの中に落ちたスス

煙突の蓋を2か所閉めて作業終了です。

布団干し

初夏の山小舎。
標高1400メートルの高地に遠慮ない紫外線が降り注ぎます。
この時期の日差しはたっぷりの乾燥力と殺菌力を持っています。

GWに家族と孫一家が使った布団を干しました。

布団だけはたっぷりある山小舎です。
冬でも10組、夏だと20組分は用意できます。
シーツ、布団カバー、タオルケットの洗濯も含め、寝具の管理は、山小舎暮らしのルーテイーンです。

軽トラを移動して荷台を活用。
物干しざおも総動員します。

半日紫外線に当てた布団は、フカフカ、おひさまの匂いになりました。

家具の虫干し

山小舎には先代オーナーからの家具が大量にあります。
ダイニングテーブルとイスもその一つです。

がっしりとした椅子が10脚近く。
硬い木で座席と背もたれが作られ、シート部分には厚めのビニールが張られた重い椅子です。

今までこれらの椅子をきれいにしたことがなかったので、ある晴天の日に掃除することにしました。..

背もたれに刻まれている木彫。
埃が20年分たまっているその溝を雑巾とブラシで拭います。
ついで脚からシート部分まで雑巾で拭きます。
そのまま外に出して高地の強烈な紫外線に全体を当てて消毒します。

ついでにシートに乗せていたクッションを分解し、カバーを洗濯、中身を天日干しします。

クッションカバーを洗って干す
クッションの中味を天日干し

今シーズンの来客用に、椅子をきれいにしました。