対鹿戦線・第一ラウンド 完敗

鹿の食害防御の試みとしてトウガラシをまぶしたジャガイモを畑に置きました。4日後に畑を訪れたときの様子です。

緑の部分は作物ではありません。畝間に生えた雑草です。

ジャガイモは完食されています。
トウガラシの粉が残っています。

ジャガイモを置いたあたりにはトウガラシの粉だけが残っていました。

この事実から、鹿にトウガラシは効かない、少なくとも好物であるジャガイモの捕食を抑止する効果はないことがわかります。
食べた後、辛みにショックを受けた可能性はありますが、鹿はそんな高級な感性を持つ動物ではないので、もう忘れているでしょう。
ちょうどよい調味料になっていたのかもしれません・・・。

ネズミ捕りに仲間が1匹取られただけで1年間はその場所に近づかなくなるネズミのほうが感性豊かに感じます。
というか、家に棲み人間との距離感の維持が生存に直接影響するため、人間の「価値観」に従わざるを得ないネズミに比べて、鹿には野生動物(畑を餌場にするのですから半分野良ですが)の無神経さ、ずぶとさを痛感します。

完全に野生に生きる気高さもなく、半分野良となった里山の鹿の前途に希望はありません。
人間との距離感を覚えるか、自滅してゆくかしかないのではないか?
道路で車にぶつかる鹿や、ひかれてつぶれている狸の姿が思い出されます。

とりあえず、対鹿戦線第一ラウンドは山小舎おじさんの完敗です。
いったんは戦線を離脱・後退して陣容を整えるとともに今後の対策を練ることとしましょう。

今のところピンクテープで囲まれたエリアは被害なしです。

トウモロコシの苗を定植 そして・・・

自力で芽出ししたトウモロコシの苗を定植しました。

種から蒔いた割にはよくできたトウモロコシの苗です

昨日の本降りの雨で乾いた畑が潤いました。
このチャンスに苗の定植を決行しました。
前々日に立てておいた畝を整地し、えひめAIをたっぷり散布してマルチを架けます。

畝は2列用意しました。元肥は燻炭です。

マルチに棒で穴をあけてゆきます。
苗を穴に置いてゆきます。
おじさんはケースから苗を取り出すときに小さなフォークを使っています。

苗の間、マルチの真ん中にも穴をあけてゆきます。
その後、マルチの真ん中を長靴で踏んでゆきます。
こうするとマルチの真ん中がへこみ、水がたまるので、給水や追肥に便利です。生育途中に2回ほど尿素を追肥しますが、その際にはマルチの真ん中に、水に溶かした尿素を流し込めばいいのです。

自力の芽出しにしては力強い苗ができたので多分、収穫は大丈夫でしょう。

第一段は40株植えました。

鹿にジャガイモと唐辛子のプレゼント

さんざん食害で世話になった鹿さんにお礼のジャガイモのプレゼントです。

去年収穫したトウガラシを出してきて細かく砕きました。

保存中のトウガラシを半分ほど使いました。

去年ナスの辛子漬けに使った辛子粉にも登場願いました。
鹿さんへのプレゼント用には、去年収穫したジャガイモが全力出動します。
これが残った全量です。

長野のスーパーには時期になると辛子漬け用の辛子の大袋が出回ります
去年収穫のジャガイモ、最後のご奉公

古ジャガイモの山を何個か作り、唐辛子と辛子粉をまぶしました。
カモフラージュに軽く土をかぶせ、その上に鹿がボロボロにしてくれたマルチをざっとかけました。

トウガラシ付きのジャガイモ。食ってびっくり?食べずに忌避?
辛子粉をまぶしたジャガイモのごちそう
カモフラージュ全景。緑の茂りは畝間の雑草です。

サア、鹿さんの最後の晩餐の準備完了です。

ジャガイモ全滅!リターンズ

ジャガイモが再び全滅しました。

マルチをはがし、マルチを破り、あるいはマルチごと、種芋が食べつくされました。
まさに「ジャガイモ全滅リターンズ」です。
「・・・ビヨンド」といったほうがいいのか?それとも「・・・リローテッド」なのか?
いずれにせよ鹿からの度を越えた挑戦状態です。

4列のマルチをかけたジャガイモの畝の惨状
踏み荒らされ、食い破られたマルチ

食害というと「奇跡のリンゴ」の木村さんのエピソードが思い出されます。
木村さんがトウモロコシを作付けしたとき、タヌキの食害に会いました。
怒った木村さんがわなを仕掛け小タヌキがかかりました。
かわいそうになった木村さんが放してやると、それからはタヌキ親子は、木村さんが用意したトウモロコシのくずしか食べなくなったとのこと。

木村さんならぬ山小舎おじさんは鹿への復讐を考えています。
そんなにジャガイモが好きなら、残っている古いもに唐辛子の粉と辛子の粉をかけて畑に置き、思いっきり食べてもらおうと。
食べても食べなくても、忌避効果があるのかな、と。
おじさんから鹿への最後っ屁です。

鹿よけの作物としての未確認情報があるヤーコンは被害がありません。
鹿が興味のない里芋はマルチも破られていません。
心配だったキャベツは不織布のトンネルとピンクテープで保護しています。
ところが・・・ジャガイモに関してはすっかり餌付け状況になってしまったようです。
慎重な反面、図々しい気質を持つ鹿たちには、ぜひ辛子まみれの芋を味わってもらい、畑の作物を食い荒らすことを心の底から後悔してもらいたいものです。

ほかの作物は・・・

ズッキーニに最初の実がつきました
夏の白菜も育っています
レタスも乾燥に負けず生育中
ポットに蒔いた小豆の種が芽を出しました

辛子入りの芋の結果は乞うご期待です!

不織布トンネルの威力にビックリ!

6月に入り夏日が続く畑です。
サツマイモを定植したので後はトウモロコシ、枝豆くらいでしょうかこの後植える主な作物は。

5月3日に苗を定植したキャベツの様子を見てみました。
不織布のトンネルを架けておいたものです。
この間、水やりは1回だけ、石灰と尿素を追肥しています。

なお、これまでこのブログで「寒冷紗」と呼んでいたものは、「不織布」の間違いでした。
似たような素材ですが、網目がありトンネルにして使うのが寒冷紗で、網目がなくべた掛けにして使うのが不織布です。

おじさんがJAで買ってきて使っているのは、不織布のほうです。
それをトンネルにしてキャベツの栽培に使っていました。

さて1か月ぶりのトンネル栽培のキャベツの様子です。
思った以上に育っています。

トンネル内には湿気があり、まるでビニールハウスの内のようです。
これは野菜が大好きな環境です。

存分にのびのびと広がりつつあるキャベツの葉。
おじさんの畑とは思えない育ち具合です。
雑草もついでにのびのび育っています。

あけてびっくり、不織布トンネルでのびのび育っているキャベツ。

不織布トンネルで気になるのはキャベツの葉の柔らかさです。
柔らかいというか軟弱に育っています。
葉が薄く日差しに弱そうです。
雑草も同様です。
これぞ温室育ちです。

隣の畝の露地栽培のキャベツです。
育ちは遅いですがしっかりと育っています。
このまま育つと葉が硬く、しっかりと巻の入った小型の玉に出来上がります。
しかし切ってみると瑞々しく甘みがあり、日持ちの良いキャベツになります。

完全露地栽培のキャベツです。たくましく育っています。

不織布トンネルのキャベツも最終的にはトンネルを外して育てます。
その時、日射しに負けずしっかり育つのか?またどんな味になっているのか?楽しみです。
温室育ちのひ弱で大味なキャベツになっていないことを祈ります。

不織布のトンネルを外し雑草を抜いたキャベツです

山小舎で種から芽出しして定植したインゲンも元気です。

鹿よけのピンクテープが風にそよいでいます。
鹿に人間の縄張りをアピールしています。

ジャガイモ全滅!

ジャガイモが全滅していた。
シカによる食害だった。
毎度の足跡により、ジャガイモ畑が鹿の運動場と化していることはわかっていた。
が、芋を食べているとはわからなかった。

種を植えてから1か月たつ。
全然芽が出ない。
端っこに1つ小さ芽が出ていただけ。
これは、もしかして?
鹿の足跡といい、掘った跡の数々といい・・・。
芽が出たところを片っ端から芋まで掘り起こして食べつくしたのに違いなかった。

ジャガイモ13列はこの通り。スギナ畑と化していた。

鹿に餌付けをしてしまった。
ジャガイモは、去年も同じ畑でほぼ食害がなかったので安心していた。
これは鹿にとっても、人間にとってもよくない状況だ。
畑は人間の領域であることを鹿にも知らしめなければならない。

ジャガイモ畑には鹿の足跡が・・・。

今年はジャガイモはあきらめるか?
そう思いながら、山小屋に保存していた去年のジャガイモを選別していた。
芽が出そろった小芋がたくさんあった。
どうせ全滅ならこれを植えなおしてみるか?
自家採取の種芋は病気になりやすいとて、種芋は毎年買い求めるのがジャガイモ栽培の基本だが、この際しょうがない。
シカの食害に負けっぱなしの状況にリベンジするためにも、植えなおそう!

去年収穫した芋の残り。これ以外にも全部で10キロ以上あります。

とりあえずざっと畝を立て直す。
畑を鍬で起こしてみて、確かに種芋は出てこなかった。
出てきた種芋は芽が出なかったものなど数個だけ。
確かに芋ごと食べられていた。
芽が出ている株も2,3個あった。

ざっと鍬で起こします。
芽が出ている株がありました。鹿の食べ残しです。

畝に種芋を置いてゆく。
その上にマルチをかぶせる。
収穫まで土寄せも何もしない浅植えという栽培方式だ。

4列できた。
10キロ箱に8割ほどの芋を植えた。

芽が出たらマルチに穴をあけよう。
芽が出たら、畝自体をピンクテープで囲むか?

鹿と山小舎おじさんの知恵比べです。

ジャガイモの浅植えは種芋を置くだけ。
その上からマルチをかけてゆきます。
畝が4列できました。
芽が出ている株のところには穴をあけて芽を出してやります。

夏野菜の定植 第二弾

5月の季節外れの低温が去らんとする一日。
待ちに待った夏野菜の定植です。
今日植えるのはトマト、キューリ、ナス、ゴーヤ、夕顔。
いわゆる家庭菜園の主役たち。
素人農園はこのれらの植付けから一年が始まるともいうべき、今年前半の最大のイベントです。

土は耕しました。
肥料も入れました。
マルチもかけました。
あとは苗を植えるだけ・・・ではありませんでした。

夏野菜用の支柱やネットを用意しなければなりません。
株数で勝負するキャベツやイモ類とは違い、果菜は一株から収穫できる果実の数が勝負です。

トマトやナスなど、あんなに大きな果実が成るなんて不思議なことです。
自然界ではむしろ不自然なことです。
不自然をなすためには相当の人為が必要なのです。
一般的な夏野菜の栽培では、肥料・農薬のほか、支柱・ネットなどの資材、脇芽かきや切り戻しなどの手間、時にはトマトトーンなどのホルモン剤を使って人間用の果実を作りだすのです。

ということでまずは、キューリやゴーヤ用のネットを張ります。
キューリ用のネットは安く売っているのですが用心しないと絡まってしまいます。
慎重に端からテンションを架けて張ってゆきます。
これでも去年よりは上手に張れました。

190円ほどのキューリネット。慣れないとこんがらがってしまう。
何とかネットを張りました。

いよいよ苗を植えます。
苗穴に燻炭を施し、えひめA1希釈液をたっぷり注いでおいて、苗を置いてゆきます。
そっと土を戻し、根本が乾燥しないようにもみ殻を撒きます。
苗が傾いたりしないように支柱で支えます。
トマトは寝かせ植えします。
苗がマルチに接する場合はイネ科の雑草を敷き藁代わりに使いました。

接ぎ木のキューリ苗です。
ゴーヤです。肥料と水を欠かさないようにします。
夕顔です。かんぴょうの原料ですが煮て食べてもいけます。
ナス6本のうち2本は地元の直売所推薦の長ナスにしました。
自根のトマト苗は寝かせて植えました。枕代わりに刈り取られたイネ科の雑草を敷きました。
ナス6本、トマト4本、キューリ4本、ゴーヤ2本、夕顔1本を植えました。

申し遅れました。
畑の畔は大家さんによって草苅されていました。
恐縮です。助かります。
大家さんにとっては畔に植えたタラの芽の木のための除草なのですが。

大家さんによって除草された畑の畔。

今回の苗、トマト以外は接ぎ木のものを買いました。
自根の苗より値段的には4、5倍もする接ぎ木苗。
連作を嫌うナス類も連作ができるうえ、丈夫に育つなどの利点があります。
前回、安いからと自根苗オンリーでやって、思うような成果が得られなかったおじさん、今年は接ぎ木苗でリベンジです。
トマトだけは自根にしました。
一株から3つの根を出させる斜め植えは自根苗でしかできないからです。

ナスとゴーヤは肥料と水を欲しがり、トマトはむしろ乾燥気味に育てる。
ナスとキューリの仕立て、切り戻しなどを、基本通り行うことにします。

作付けは一段落。
といっても夏に向けてサツマイモの苗が出回っています。
JAで苗を購入しました。
昨年鹿により全滅したサツマイモ。
今年はどうリベンジしましょうか?

紅あずまの苗。1本25円ほど。

夏野菜の定植 第一弾

山小屋周辺には霧が立ち込めています。
肌寒いを通り越してストーブをガンガン焚いています。
東日本一帯を覆った寒気。
ふもとの上田でも最高気温が16度の予報。

でも雨上がりで畑は潤っているし、カンカン照りよりは苗の活着にはいいだろうとのことで夏野菜の定植第一弾を行いました。

第一段はピーマン類の定植を行いました。
ピーマンが2本、黄いろピーマンと赤ピーマンが1本ずつ。
ししとう、万願寺とうがらし、鷹の爪が1本ずつ。
オクラ2本と、ズッキーニが1本です。

この日のために架けておいたマルチに穴をあけます。
程よい地温のホクホクした作土を掘り、燻炭を蒔いた後、えひめA1の希釈液を穴に流し込みます。
苗をポットから出してそっと穴に置きます。
苗が傾かないように土を戻して植付終了です。

次に苗が折れたり、傾いたりしないように支柱で茎を縛ります。
ピーマン類は茎が細く、強風に弱いので、肥料袋を行燈のようにして苗を囲いました。
強風であおられることは苗の根付きに良くないのです。
行燈は保温にもなります。
ミニハウスですね。

段々畑に向かうとき、キジの雄が慌てて逃げてゆきました。
ここら辺を縄張りにしているつがいの雄です。
こんなに近くで見たことはないので撮りました。

夏野菜定植用の畝にマルチをしました

いよいよ長野も夏野菜の苗を植える時期となりました。
ということで、夏野菜用に畝立てしておいた4列にマルチングしました。

畝立てし、元肥としてボカシ肥を施しておいた畝に、えひめA1をたっぷり注ぎます。
じょうろで畝全体にかけるのではなく、穴を穿ってたっぷり注ぎました。

ジョーロでえひめA1の希釈液をたっぷり注ぐ

ボカシ肥とは、もみ殻、ぬか、燻炭などに、菌を入れて発酵させたもので、元肥のほか、追肥などにも利用できる肥料です。
おじさんはえひめA1を菌に使ってボカシを作りました。

えひめA1はおじさん愛用の発酵菌で、乳酸菌、酵母菌、納豆菌の培養液です。
ヨーグルト、ドライイースト、納豆を砂糖とお湯で培養して作ります。

えひめA1は、希釈液を潅水してよし、元肥と合わせて畝に散布してよし。
そのものが作物の栄養になるのではなく、土中の微生物に働きかけ、間接的に作物の生育を促す効果があります。
そのため、初期の生育は遅いものの丈夫に育ち、果実の味がよくなり、根がしっかり張るようになります。
えひめA1は、また、脱臭、油汚れ取り、風呂掃除、拭き掃除にその希釈液を使うと効果があり、山小舎では希釈液入りのスプレーを用意して家事に使っています。

畑の話に戻ります。

えひめA1をこれでもかと注入した畝にマルチを架けます。

畑の味方、マルチ用ポリ資材

夏野菜用の畝は畝間をたっぷりとったので、マルチの端を押さえる余裕が十分あり、スムースにマルチングができました。
マルチにより、作土が保温され、雑草の発芽を防ぎ、さらには土中にえひめA1の菌が支配的になることが期待されます。

風が入らないように裾を土で押さえてのマルチング。筒に支柱を通して転がしながら張りました
4列マルチングしました。株用の穴は定植時に空けます。

夏野菜用の畑の全景です。
手前、かぼちゃの畝からアスパラの畝越しに、夏野菜のマルチが4列見えます。その向こう側にはトウモロコシを植える予定です。
一番向こう側には、キャベツと白菜などが2列。
シソ、バジルなどのハーブ類とハックルベリーの列が4列ほどあります。
いよいよ夏野菜のシーズン到来です。

畔の雑草もいよいよ茂ってきました。
雑草との闘いの季節も到来です。

畔に大家さんが植えたタラの芽の木の周りは早くも雑草だらけです。

カボチャを定植、インゲンを直播、キャベツに追肥しました

夏野菜定植前の畑の様子です。

この日は、カボチャの苗を定植し、インゲンの種を直播し、キャベツの苗に追肥もしました。

カボチャの定植

フェンスに囲まれた方の畑にかぼちゃの苗を定植しました。
栗カボチャ、坊ちゃん、甘龍、イースターかぼちゃの4種類です。
新しく起こした畝なので、元肥が不足気味?と思い、株間に牛糞と糠を多めに置きました。
また株間もたっぷり空けました。
弦の伸長前にはもみ殻をたっぷり撒いて、弦や葉への泥の跳ね返りを防ぐ予定です。
縞ウリと中型スイカの苗も1本ずつ植えてみました。
成長は今後のお世話次第だと思います。

カボチャは去年までは種を買って芽出しして定植していましたが、芽出しが難しいので今年は苗を買いました。
また去年は食害で全滅したので、フェンス内の畑に作付けしました。

かぼちゃを4種類植えました。
縞ウリの苗です。収穫できれば漬物にします。
中玉スイカ。万が一収穫できれば孫にでも食べてもらいます。

スイカと言えば、山小舎おじさんが20代の頃、半年ほど千葉県八街町の専業農家に住み込んだことがありました。
3町歩ほどの耕地を持った専業農家で主力はスイカの栽培でした。
マルチを敷き、トンネルをかけてのスイカ栽培で、朝夕のトンネルの開け閉めがおじさんの主要作業でしたが、かがんでの作業は腰を直撃したのが思い出です。
1株に4本の弦を伸ばし、1つの弦で2玉の収穫(ただし出荷するのは最初の1玉のみ)でした。
3食お茶付きの住み込みでしたが、朝7時から日没までの専業農家の作業がひたすら厳しかったことでした。

インゲンの直播

話を戻します。

インゲンを直播しました。
発芽を促進するため、苗床用の柔らかい用土を種穴に入れ、苗用土の上に種を置いてゆく方法で蒔きました。
畑の土に直播するより発芽率がいいのでは?と思います。

また、畑での種まきの様子は鳥がどこからか見ているものなので、特に、インゲン、枝豆、トウモロコシなどには防鳥の作業が必要です。
テグスを張ったりする方法もあるようですが、おじさんは寒冷紗をかけることにしました。
乾燥防止にもなります。

インゲンの種と苗用土です。余った種はポットで芽出しします。
種穴に用土を入れ種を置きます
覆土した後は発芽まで寒冷紗を架けます。

キャベツの追肥

キャベツの苗が活着してきたので、教科書の教え通り追肥をしました。
尿素という窒素分の化学肥料を株間に施します。

キャベツは3列を植え、うち2列が寒冷紗のトンネル架けです。
追肥のため、寒冷紗をめくってみました。
これまで潅水もしていないのに葉が立った状態の苗が顔を出しました。
うまく活着しているようです。
追肥と合わせて水やりをして再び寒冷紗を架けておきました。
路地の列のキャベツには追肥、潅水の後、土寄せもしました。
土寄せは苗のぐらつきを防ぎ、根っこの乾燥を防ぐ作業です。

この日の畑のお土産は野フキです。

隣の畑の畔の上の土手に生えていますが、誰も採っていないようなので、3本ほどもらってきました。
煮ものにしようと思います。

その後の畑の様子

その後の畑の様子です。
その後っていつの後?
春先の作付けが終わって一段落したころ、でしょうか。

夏野菜のトマト、ナス、キューリは長野県でも苗が出回っていますが、おじさんはまだ作付けしていません。
万が一、霜が降りたら、それらの夏野菜はアウトですし、また、畑の準備もできていないのです。
標高1300メートルの山小屋では朝晩ストーブを焚いています。
いつ霜注意報が出てもおかしくないのが5月の長野県なのです。

現在の畑は、春先に植えるキャベツ、長ネギ、ジャガイモなどの作付けがほぼ終わり、その発芽や苗の活着を待っているところです。

まず、ヤーコンの苗の様子です。
1株をあえて分割して植えたやつです。

定植3日後の苗は何とか生きていました。
葉もヘタってはいません。
このままなら大丈夫ではないでしょうか。
一日おきに様子を見ることにして今日は水やりをしました。

心配していたヤーコンの苗は今のところ大丈夫です。

冬越しの玉ねぎとニンニクは心配をよそに、猛烈に成長しつつあります。
このままの勢いなら収穫も大丈夫?
今月中にあと一回追肥します。
食害にもあわずに済んでいます。

玉ねぎです。このまま結球を待ちます。
ニンニクです。勢いがあります。

長ネギです。
水やりなし、肥料ナシですが、さすが丈夫な根っ子を持っています。
葉先が立ってきており、根の活着を示しています。
成長につれ土寄せしてゆく予定です。

長ネギは立ってきたらもう大丈夫。

キャベツの苗も今のところは何とか生きています。
キャベツについては、寒冷紗をかけた畝は一度も水やりをしていませんが苗は生きています。
路地の畝のものは畑に行くたびに水やりをしています。
定植10日後くらいに尿素を追肥予定です。

ジャガイモです。
発芽はまだです。
種芋が食害にあっています。
鹿がたまたま見つけて齧ってみただけならいいのですが、餌場になっていたのなら困ります。

鹿さんが掘り起こして齧った種芋です。

今日は、ハックルベリーや食用ほうずきなどの苗を定植しました。

食用ほうずきです。結構大きく木が育ちます。
ハックルベリーです。朝市にこの実が目当てのお客さんが来ます。

オカヒジキ、モロヘイヤも1株ずつ植えました。

オカヒジキです。暑さに強いのでぐんぐん伸びてほしいです。
風にそよぐモロヘイヤの苗。粘り気のある夏のスタミナ野菜です。

2年目のアスパラガスです。
細いながら数本の芽が出てきました。
このまま今年は涵養し、来年の初収穫に期待です!

アスパラのヒョロリとした芽です。

畑の所在地、長和町の気候は、暑い日が増えてきました。
晴天が続くと日照りが心配なのですが、1週間に1日は雨の日があるので、苗は助かっています。