お盆と畑

令和2年のお盆もコロナのうちに終わりました。

梅雨の長雨の後には猛暑の季節が到来しました。
高度1300メートルの山小舎にも強烈な紫外線が降り注ぎ、高度700メートルの畑は近づくのもはばかられるほどのカンカン照り。
水が浮いていたような畑はいつの間にか、乾燥地帯の畑のようにカチンカチンになっています。

お盆で中5日ほどご無沙汰していた畑に向かいます。

鹿の餌場と化しつつある圃場では、順調に生育していた小豆がやられていました。
成長した葉先のみならず、実が入った鞘もきれいに食べられています。
さぞおいしかったでしょう。
鹿にとっては、夏場で新鮮な植物が不足気味になった季節に手軽につまむスナック代わりだったことでしょう。

小豆の惨状。葉と実がきれいに食べられています
小豆5畝が全滅です

落花生も半分ほどやられています。
この「半分」食べる、というのが曲者で、鹿はこれでやめるのではなく、安全を確認し、味をしめます。
こうして味を覚えた植物については、なくなるまで食べつくすのです。

落花生も半減していました。残りの株を鹿よけテープで囲います

山小舎おじさんの畑で鹿は、ジャガイモ、小豆、サツマイモ、枝豆、落花生、セロリなどの味を覚えました。
否、餌付けをしてしまいました。

手を出さないのは、里芋、ヤーコン、長ねぎ、です。
苦かったり、刺激のある植物は苦手のようです。

鹿の食害防止には、柵による物理的防御と駆除しかないというのが、世の中の結論です。
来年に向けては、最低限度の柵を設けつつ、鹿が嫌がる策を施し、餌場という認識を改めさせる、という風にする予定です。
どうなることやら・・・。

この地域はまだ鹿とハクビシンなど程度の食害で済んでいますが、これにイノシシ、サルが加わるともうお手上げです。
現にそれらの食害に見舞われている地方では、入植者の離農などが問題化しているそうです。

本来は人間と棲み分けていたはずの野生動物による食害に、「世の中のせちがらさ、余裕のなさ」を感じるのは山小舎おじさんだけでしょうか。
これが動物相手だけならまだ「牧歌的」ですが、人間による盗難を心配しなければいけない時代になったとしたら・・・それは「殺伐」そのものです。
そうならないことを祈りつつ・・・。

鹿の通路ではない方の圃場の様子です。

夏空の元、トウモロコシが収穫間近です
地元品種の丸ナス。自根の苗ですがよく育ちました
おかげさまでピーマンも鈴なりです。雨が少ないので実の肥大が進みませんが
トマトがよく獲れました。出荷できない実は煮てトマトソースにします
地元野菜の丸ナスと長ナスもこの日は大収穫です
この日、トウモロコシを初収穫


畑はまた、虫などの宝庫でもあります。

まだ子供のカマキリが収穫したトマトにくっついてきました
キリギリスのメス。草刈り機に追われて逃げたところを捕まえました

人参を直播、ハックルベリーを収穫

8月は秋野菜の作付けの時期です。
今日は人参に種を蒔きました。

まず人参用の畝を切ります。
一度荒起ししてあった場所に管理機を入れて再度耕してあります。

その場所を改めて鍬で3畝に切ります。
6月まで玉ねぎが植わっていた場所です。

ホクホクとはいわないまでも、もう少し土壌がほぐれていてもいいかな、と思う程の堅い土。
田んぼだった粘土質の土壌とはいえ、野菜畑への道はまだまだ険し、といったところでしょうか。
物理的にも化学的にも、毎年毎年、少しずつ改善してゆくしかありません。

人参の種はなぜか例年、黒田五寸という品種を選んでしまいます

レーキで畝を均して種を蒔きます。
この後、もみ殻をかぶせるつもりだったのですが、もみ殻は残っていないことが判明。
いつもの思い込みの失敗の後、もみ殻代わりの燻炭をかぶせ、たっぷりと潅水。

東京の一坪農園で8月に人参を蒔いたときには、種まき前にバケツで水をまき、どろどろにしたものでした。
種を蒔いた後は、濡れた新聞紙を上からかぶせ、発芽まで保湿しましたっけ。

今回は不織布でマルチングします(もみ殻は忘れましたが・・・)。
不織布の保湿効果はキャベツの春作で実証済み。

この後、お盆などで畑に来れないことが予測されます。
1週間ぶりに畑に来てみたら、カラカラに乾いた新聞紙の下で、わずかな発芽がひょろひょろしていた年もありましたっけ。
さて今年はどうなるのでしょうか。

畝に燻炭を蒔き、えひめAIの希釈液をたっぷり潅水します
上から不織布をかぶせて出来上がり。発芽後、不織布を外します

ハックルベリーが実りました。
アントシアニン由来の紫色も濃くなり、実も重々しく、熟した感じになりました。
お盆と重なり、東京への出荷のタイミングは逃してしまったので、山小屋でジャムに煮ておくことにします。

ナス科のハックルベリーは生食は無理ですが、アクを抜いてジャムにします
希望小売価格換算で200円ほどの収量となりました

ハーブたちに花が咲きました。
葉物の出荷は難しく、ツルムラサキやパセリなどは出荷の間にしおれてしまいがちなのですが、畑では元気です。

ペパーミントの花が咲きました。
初めて見ました。
パクチーも咲いています。
このまま種を実らせて採取でもしましょうか。

ペパーミントに花が咲きました
パクチーの花もきれいです
今日の収穫。別荘地の知り合いに配る予定です
トウモロコシ。初収穫は1週間後?
ネギを初収穫。薬味に使います。

畑は秋作の準備

梅雨の長雨にばかり気を取られていた今シーズンですが、気が付くと8月になっていました。

畑は秋作の準備の時期です。

大根、ニンジンの種まき、キャベツ、白菜の定植の時期です。

そこで大家さんから管理機を借りて秋作の予定地を耕しました。

予定地を耕す。向こう側に長ネギとヤーコン。

野良鹿による食害で全滅したジャガイモの圃場を耕します。
その後放っておいた場所ですが、2度ほど草刈りをしていました。
草刈りをしていたせいで、耕耘がスムースにできました。
この間の晴天で土も乾いており、いい具合にほぐれました。

この後は、畝を切り、雑草の切れはしを取り除いて、キャベツと白菜の苗を植え、トンネルをかけようと思います。

耕しているときに、ジャガイモの元肥に入れた牛糞の匂いがしました。
春作の元肥が残っているのでしょう。
それだったら秋作用の元肥は燻炭と石灰くらいでいいのかなと思います。

ここまで書いていてふと思ったのですが、ジャガイモに鹿を呼び寄せたのは牛糞のせいかもしれません。
牛糞を積んである場所が鹿は大好きで、かけてあるビニールを破ってまで牛糞に群がっているのです。
牛糞自体を食べるのか、匂いにだけ惹かれるのかはわかりませんが。
牛糞につられてジャガイモに気が付いたのかもしれません。

来年の課題がまた一つ増えました。

秋作予定地と夏の田園風景

人参用の畝立て予定地にも管理機をかけました。
真夏に蒔く人参はうまく発芽できるかどうかが肝になります。
今年は、乾燥防止のために種の上にもみ殻を撒いてみようかと思います。

大根の予定地にはスコップを入れて深く耕さなければなりません。
大変ですがお盆前の作付けを目指して頑張りましょう。

ついでに畝間に管理機を入れて除草を兼ねた中耕をしました。

小豆が順調に育っている。畝間を中耕する
長ネギとヤーコンの畝間も耕す

真夏の畑。近くのJAの気温計は34度を示しています。
熱中症に気を付けての作業です。

野菜の出荷が順調

7月下旬の畑です。

トウモロコシが順調に穂を出し始めています

キューリがガンガンなり始めました。

キューリの実は少しでも取り遅れると巨大化します

地元品種の丸ナスが実をつけました。
自根の苗を植えたことでもあり、内心は期待していなかった品種です。
うれしいことです。

長野県名産の丸ナスです

トマトが色づき始めています。

この日の収穫。
調布の柴崎彩ステーションに3回目の出荷をしました。
キャベツ9個、ナス3袋(うち丸ナス1袋)、インゲン3袋、トマト1袋、夕顔1個、などです。
最後の収穫となったキャベツが中玉以下だったため単価50円となり、合計1750円の出荷でしたが完売とのことでした。

この日の収穫。右の巨大な実は夕顔です、かんぴょうの原料にもなります

キャベツの収穫が終了となったのはべと病発生のためです。
長雨のため病気発生は仕方ありません。
収量は半減しましたが、不織布に寄るトンネル栽培の効果を確認できたなどの「収穫」は大でした。

ミニトマトが色づいてきましたが、実が全部割れています。
これが雨の害でしょうか?
また、トマトの木の下部から葉先が枯れたようになってきています。
長雨と日照不足に寄る病気のようです。
とりあえずその部分を取っていますが、実と株そのものに影響が出ないように祈るばかりです。

トマトの実です。このまま色づいてほしいところです

夕顔がものすごい勢いで弦を伸ばして実をつけ始めています。
隣のゴーヤと一体化して繁茂しています。
実に栄養を回すため、親弦は止め、子弦も見つけ次第止めています。
どのくらい収穫があるのか楽しみです。

今年の特殊な気候の中、どの作物、どの品種が逆境に強いのか?それとも弱いのか?はっきりしてきたような気がします。

官製「with コロナ」の社会状況の中、存在意義が浮き彫りのなってゆくであろう「ニンゲン」という品種も、その意味では畑の作物たちと同様なのでしょうか?

「選別の季節」?の到来です。

畑の夏野菜が元気!

7月中旬の畑。
毎日通うのは無理でも1日おきくらいには通いたいところです。

5月中旬に定植した夏野菜の苗が実をつけ始めるころです。
キューリ、ナス、トマトなどの夏野菜はアマチュア農園の主役です。
苗が元気に育ち、実が鈴なりになる彼女たちの姿は、畑のスターそのものです。

よく考えると、小さな苗から数十個もの実がなるとすれば、それは奇跡的なことなのではないでしょうか。
品種が改良されてきたとはいえ、いや品種改良されたからこそ、作物には人の世話が必要になります。

おじさんの子供の頃、トマトやキューリなどは夏限定の野菜でした。
近所の畑では、マルチも使わない完全露地栽培で夏野菜は作られていました。
竹の竿を組んだ支柱に支えられ旺盛に育つトマトの木と、大きく平べったい実と、濃い青臭さが強烈なその味を思い出します。

その当時のトマトは雨に当たっても実が割れるようなことはなかったといいます。
今、トマトは、雨除けの資材の元、トマトトーンという実を肥大させるホルモン剤をかけられ育てられています。
専用の土も売っているようです。
出来上がった実はまん丸くなります。
味は青臭さや酸味を抑えた甘み重視です。

それもいいと思います。
またトマトという作物は、技術的に追及しがいのある作物だとも思います。

閑話休題。

何が言いたいのかというと、実のなる作物はもともと人為的な植物なので、資材、施肥、剪定、等々の世話が必要不可欠であること。
とはいっても品種改良が進みすぎ、付随して世話のかけすぎなのではないか、ということ。

トマト、ナス、キューリは夏の楽しみなので、畑に不可欠ではありますが、たとえば同じトマトでも、原種に近いミニトマトは圧倒的に作りやすい(必要以上に世話しなくても育つ)ように、原種に近い品種を選んで育てたいと思ってしまうのです。

また、夕顔など、商品性に乏しいためか品種改良が必要以上に進んでいない作物は作りやすいことがわかりました。
在来種などにまだまだ隠れた「作りやすい」作物があるはずです。
今後の課題にしたいと思います。

在来品種よ、山小舎おじさんの畑にウエルカム!

さて、この日の畑。

長雨で土壌が水浸しになり、土寄せどころではなかった長ネギの畝。
雑草を手抜きし、乾き始めた土をネギの根元に寄せました。
長ネギは茎が分かれるところの高さを目安に土寄せしておくと、白い部分が長くできるのです。
品種は松本1本ネギという在来品種。
おじさんでも作りやすいような気がします。

土寄せをした後の松本一本ネギ

インゲンに花が咲き、実が付き始めました。
マメ科なのでほとんど肥料ナシで作ってみましたが、土壌そのものの養分が足りないせいか、木の育ちと実のなり方が物足りません。
収穫を開始しつつ、化成肥料を追肥しました。

これはインゲンではなく、ヤーコンの畝です。スイマセン

小豆に花が咲きました。
今のところ追肥なしで育っています。

青々とした小豆。黄色い花が咲いています

ショーガの芽が出ました。
里芋の隣の半分日陰の場所で育っています。

発芽率は良くないもののショーガの芽が出ました

里芋は芽が出て徐々に芽を伸ばしています。
マルチを敷いた里芋は追肥なしで11月まで頑張ってもらいます。

里芋がぼちぼち・・。

食用ほうずきです。
栽培地域も限られ、需要も少なく、おそらく品種改良はそんなに進んでいないんでしょう。
毎年元気すぎるほど育ってくれます。
どんどん脇芽が増えるので、茎の下の方の脇芽を摘み取るくらいの世話をしています。

この食用ほうずきや、ハックルベリーなど、在来種とはいえないまでも地域限定の作物は丈夫で作りやすいのです。
頑張ってください!

食用ほうずきの実が付き始めました
この日の収穫。キューリの勢いが復活です。

高原の畑に真夏到来!

令和2年も7月中旬になりました。
ニュースは毎日コロナ三昧。
梅雨とも思えぬ前線の停滞で九州を中心に大水害の発生。
世の中は今、平穏なのか、それとも国難状態への入口なのか。

コロナが発生すれば、患者の居住地域と年代まで都度発表される程度の「清浄地」長野県にあっても、歴史的降雨量を記録した梅雨が居座っている令和2年の7月です。
令和元年の台風被害のインフラ復旧も終わらぬまま、新たな水量がひっきりなしに山から川へと流れ続けています。

やがて梅雨も開けようかという今日この頃。
久しぶりの晴天に恵まれました。
朝起きて、豪雨か霧雨か肌寒い曇天か、の空を見続けたこの2,3週間。
久ぶりのお天道様です。

晴れてみるといつの間にか世の中は夏になっていることがわかりました。
高原にも真夏の季節がやってきました。

畑から南東の笠取峠方面を望む。夏の雲が出ている

畑の標高は700メートルほど。
高原というほどではありません。
夏の高温で地元では有名な上田盆地の端っこに位置するだけあって、おじさんの畑も夏は基本、カンカン照りです。

もっとも山裾に広がる緑一色のロケーションだけあって、昼間暑く、朝夕冷涼な気候は、暑さを好むトマト、ナス、ゴーヤから冷涼を好むキャベツ、レタス、白菜までの作物に適しています。
カンカン照りの畑に時々吹く涼しい風も夏の畑仕事の慰めになります。

これは畑から北、白樺湖方面の里山と夏空
隣のブルーベリー畑の上空を鳥よけの模造鷹が飛ぶ
畑の畔に野生?の朝顔が咲く。夏だ

夏野菜の作付けも一段落し、収穫直前の彼らの世話が今の時期の畑仕事のメインです。
あと草取りと。

今日はまずアスパラガスの地表部が倒れないように紐を渡しました。
来春には無事収穫となりますか?

トウモロコシ。
穂が出始めた畝に2回目の追肥。
尿素を水に溶かしてマルチの上から流し込みます。
マルチの真ん中には肥料や水分が取り込めるように穴があけてあります。

ミニトマトの実が赤くなり始めました。

まばらに生えたアスパラガス。伸びすぎて倒れた茎を紐で支える
出穂直前のトウモロコシに尿素の追肥。この後じょうろで肥料を溶かし込む
ミニトマトが長雨に耐えて色づいてきた

この日の収穫は、袋に分けて調布の柴崎彩ステーションに送りました。
2回目の出荷。
キューリ、ナス、ピーマン、ズッキーニ、インゲン、キャベツなどをひと箱分。畑からのお便りを同封します。

送料がかかりますので、一袋100円の野菜を詰め込んだところで収支は赤字になりかねません。
そえれでも、山小舎おじさんを知っている方々が買ってくれ、おいしいといってくれるのはかけがえのないことです。

出荷する野菜は、そのまま売れるように袋に分けて送る
購入者への情報提供としてお便りを作った

食べてくれる方々の手にわたって、野菜作りの行程は一段落となります。

除草、収穫、出荷先・・・梅雨下の畑

しばらくブログを更新しませんでした。

自宅に戻り、息子二人の誕生会に参加。
東京も長野同様梅雨空でした。

長野に戻り、雨を縫って草刈りバイトと畑。
急にブログにログインできなくなり、サーバー会社に対応を訪ねたり、携帯を作業服と一緒に洗濯機で洗ってしまい、買い替えたり・・・。
しばらく空白期がありました。

畑の現在

ということで梅雨空の下の畑です。

雑草が畔に盛大に茂っています。
雑草にとっても一年の稼ぎ時。
生暖かい温度のもと常に空から湿気が補給される昨今の気候は絶好の環境です。

草を刈る前、フェンスをあけた瞬間の畑。

ということで、草刈り機を持ってゆき雑草を刈りました。

除草については定期的な草刈り機による対応が基本です。
そのほかにも、花が咲いた雑草については見つけ次第、とりあえず花だけでもいいから取り除く、とか、除草は根っ子まで取り除かなくても茎の上部だけでも刈っておくと繁茂を遅らせることができる、などの話を聞きます。

おじさんの畑には、クローバー、タンポポ、オオバギシギシ、アカザ、スギナなどが盛大に繁茂しています。
そのほかにも黄色い花をつける名も知らぬ草、マリーゴールド?などもここを先途と自己を主張しています。

この日は思いっきり草刈り機をぶん回しました。
草刈り機で地表ぎりぎりまで刈りこむのが理想なのですが、この日はともかく花が咲いたものは花を取り除くように、過密に茂ったところは間引いて、通気性を確保するように切りました。

草を刈った後の畑の風景。

作物たちの現状

雑草だらけの畑でも野菜は育っています。
キューリ、ナス、トマトの夏野菜三銃士は元気です。
苗がよかったのと、剪定などの手入れの成果でしょう。
何より4年目の土づくりが成果を出しつつあるものと思いたいですね。

トマトは青い実をつけ始めた
ナスは順調に木が育ち、実をつけ始めた
キューリは収穫が始まっている
ピーマン。第一弾の実がたわわ
トウモロコシ。収穫は8月からか
お化けカボチャの苗を植えてみました。順調にお化け化しているようです
ズッキーニの花はきれいな黄色です

一方、長雨のせいでキャベツにべと病が発生しました。
不織布のトンネルで順調すぎるほどに育っていたキャベツですが、土に面した葉がカビに侵されているのを発見。
とりあえず腐った葉を除去。
本体がカビに侵されているものを収穫し廃棄しました。
健全な玉10個くらいを早めに収穫し、知り合いに配ったり、柴崎彩ステーションに出荷したりしました。

現在の出荷先

別荘地の朝市がなくなった現在、野菜の出荷先は、家内がやっている自宅近くの柴崎彩ステーションが主力です。
第一回の出荷は、キャベツ8個に、玉ねぎ数袋、ニンニクなど。
またバイト仲間が「キューリが欲しい」というので2回ほど出荷しました。

アマチュアの道楽で作った野菜です。
本来は売るべきではないのかもしれません。
また、売り物にした瞬間に野菜は「商品」に変換し、責任が発生します。
ひょっとしてあらぬクレームの対象にもなりかねません。

おじさんにそこまでの覚悟はあるのか?
ないのが現状です。
でも、作物が売れたり、作物を介して第三者とコミュニケーションが取れたりすることは何物にも代えがたい達成感をもたらすのです。
売り先がないのなら、山小舎おじさんはここまで畑づくりはしないと思います。贅沢なのでしょうか?

鹿が侵入できないフェンスに囲まれた畑に実のなる野菜を植えています

キューリ初収穫、スギナも採った

梅雨の晴れ間の畑です。
今年初の収穫(去年植えた玉ねぎ、にんにくは除く)をしました。

4日ぶりに畑へ行きました。
この間は梅雨の雨と高温が続き、作物には絶好の条件が続いています。
夏野菜は順調に育っています。

キューリが4本ほど成っていました。
キューリの剪定は根から5節目までの脇芽は全部取ることと、6節目からは実の先は葉を1枚残してカットします。
要は脇芽を伸ばさず、ほぼ実だけを残してカットということで、剪定がわかりやすいです。
今年植えた接ぎ木のキューリ苗は元気です。
今後は追肥のタイミングに注意してゆこうと思います。

キューリ。この株は2本実がなっています。
初収穫のキューリは4本。香りがあっておいしかったです。

トマトの寝かせ苗の根元です。
寝かせて埋めた茎から根が出て、新しい茎が2本出ています。
1本の苗から3本立て(根が3本)の木ができています。
根っこからの吸水、吸栄養がしっかりと期待できます。

トマトの手入れは脇芽を全部取ることと、茎が折れないように支柱に誘引することになります。
なお、水やりは苗定植後に1度しかやっていません。
トマトが乾燥に強いことと、根っこが自力で水分を求めて下に伸びっていってほしいからです。
実が付き始めたころから、えひめAIを時々潅水しようと思います。

トマトの根元を上から見たところ。1本の苗から新しく2本茎が出ています。

ナスです。選定方法はやや複雑です。
3本立てにし、脇芽は実と葉を一つずつ残して先をカットしてゆく、ということなのですが、主枝に咲いた花はどうするのか?とかおじさんはナスの剪定について理解不足です。
幸い、接ぎ木の苗4本をはじめ、ナスの苗は元気ですので、あまり脇芽と枝が密集しないようにしてゆきたいと思います。

ナスの木は水と肥料が大好きです。
畑に行くたびに水やりを行います。
収穫開始後は追肥を行います。

接ぎ木のナス4本です。収穫開始が間近です。

他の作物たちの様子です。

ズッキーニ。葉の白点が気になりますが生育は順調です。
雑草の中をたくましく弦を伸ばすカボチャ
トウモロコシの苗。追肥を受けて伸び始めました。
インゲンです。今年は収穫を期待できます。
直播したバジルも芽が出ました。
ハックルベリーです。花が付き始めました。

キャベツの不織布のトンネルをめくって除草と、枯れたキャベツの葉の除去を行いました。
露地栽培のキャベツとは生育にはっきり差が出ています。
葉が巻き始めています。
病気さえ出なければ1か月以内で収穫開始です。

トンネル栽培のキャベツは虫食いもなくぎっしり生育していました。

毎年恒例のスギナ収穫をしました。
アスパラの畝にスギナが密集していました。
これを敢えて除草しないでおきました。

箕に1杯採れました。
根を切り、洗ってから天日干しします。
からからに乾いたらハサミで細かく切ってスギナ茶として利用します。

山小舎おじさんの朝1杯目のお茶は、スギナ、ヨモギなどの自家製野草茶です。去年の野草茶はほぼ飲み終わったので、これからは新物の野草茶が楽しみです。

アスパラの畝にはあえてスギナを生やしておきました。
収穫したスギナです。

収穫!玉ねぎ良く育った!

玉ねぎを収穫しました。

いつの間にか、葉が倒れた玉ねぎたち。
収穫時期のサインです。

11月に定植。
冬を越え、生育が伸び悩んだ時期を耐え抜き、無事収穫に至りました。
一時は生育が悪く、まともな収穫をあきらめたこともあった玉ねぎたちですが、よく頑張りました。

雑草にも負けず収穫時期を迎えた玉ねぎたち。収穫期に自然に葉が倒れた姿です。

葉をつかんで抜いてゆきます。
そしてそのまましばらく畑で乾燥させます。
当日は夏日。
強い日差しが玉ねぎの乾燥に最適です。

丸一日ほど畑で乾燥させるのがセオリーだそうですが、鹿の餌場と化している畑に一晩おくことはできません。
2時間ほどで収容し、家に持って帰ることにします。

抜いた玉ねぎはマルチの上にのせて乾燥させます
抜いたばかりのためネギ。玉の大きめなところを撮りました。

コンテナに収容する前に根をハサミで切ります。
根っこが水分の吸収源になるからです。
葉先も数センチ残してカットしてコンテナに入れてゆきます。

コンテナに入れる前にひげ根をカットします

収量はコンテナに三分の二ほど。
ピンポン玉くらいのサイズにしかならなかったおととしは別にして、去年の半分ほどの収穫量でした。
植えた株数にはほとんど差がないので、玉の大小が収量に直結しています。

原因は畑の土質の問題と、春先の成長度合い、でしょうか。
次回は、事前に土壌をできるだけ改善すること、冬期間の保温、追肥のタイミング、を心がけようと思います。
もみ殻などを投入してふかふかの保温性の高い土壌づくりを目指し、追肥は生育を見てというよりは、成長期である5月前に行うようにしたいものです。

収量はイマイチ。でもよく頑張って育った!

ニンニクも採れました。
これは文句なしに歴代最高の収量です。
まだまだ小さい玉でも、おじさんにとっては感激ものの出来具合です。

ニンニクも同じように葉を持って抜きます
十分実用に期する玉の育ち具合です!

その他の作物たちの様子です。

とうとう里芋が芽を出してきました。
これからぐんぐん育つでしょう。
収穫は10月以降です。

里芋の芽が出たのでマルチを破って芽に光を当ててやります

根を半分に切って株分けして定植したヤーコンたちも無事生育中です。
株分けの逆境を乗り越え生き抜きました。
もう収穫まで大丈夫です。

元気なヤーコン。畝の雑草は暇を見て除草予定
玉ねぎの収穫を祝って、アマガエルも駆けつけてくれました?

小豆の苗を定植

小豆の種(小豆そのもの)が直売所に売っていたので買っておき、5月になってからポットに蒔いてみました。
珍しく順調に発芽して、苗になり、ぐんぐん育ってゆきました。
地元の種なので気候があっていたのかもしれません。

あまり苗がヒョロヒョロ伸びすぎても、定植後に根の吸水力と葉っぱからの蒸散の関係で弱ったりしますし、物理的に倒れたり、折れやすくなったりと、具合が悪いことがあります。
そもそも苗のまま長くポットに植えたままにしておくと、老苗といって株そのものの活力がなくなってしまいます。

根がよく巻いた程よい苗ができました

ということで小豆の苗を定植することにしました。
株数は75ほどのパレットが2つ、計150株ほどあります。
植える場所は、ジャガイモが何度も全滅している「鹿の餌場」の畑の一段上、奥にキャベツが3列、手前にインゲンなどが3列植わっている圃場にします。

当初、その場所は枝豆に、と考えていましたが、枝豆の芽出しが上手くいかず苗ができていません。
そこで苗が育った作物の順に、その場所を埋めてゆくことにしました。
スペース的には畝が5列ほどで、小豆の苗を植えるには十分だと思っていました、印象的には・・・。

ところがそれは山小舎おじさんの勝手な思い込みで、畝数が5列では、小豆150株はとても賄いきれず、一つ上の面にさらに3列畝を追加して何とか1植え切ったのでした。
我ながらいい加減な計画です・・・。

いつも通り、穴を掘り、燻炭をまぶして、えひめAIの希釈液をかけ、株を植えてゆきます。
苗の茎が徒長気味なので、深めに植えました。
植えた後には乾燥防止のためもみ殻を根元にかけておきました。

ポットから苗を取り出して植えてゆきます

おじさんの思い込みで計画性も何もない作業となりましたが、翌日は雨の予報、今日中に定植を終えようと、予定の倍ほどの作業量を頑張りました。

とりあえず開いているスペースに5列植えました。3列分は一段上の畑に植えました。

梅雨の合間の肌寒い曇天が、作業の進行を助けてくれました。
最近の雨で土の保水量もちょうどよいくらいでした。
翌日の雨も苗の根の活着を助けてくれることでしょう。