軽トラ流れ旅’26 川上村へ

川上村

軽トラ流れ旅の追い込みシーズンです。
10月のある日、東信地方の川上村へ行ってきました。

川上村は長野県の東端に位置し、野辺山地区と埼玉県秩父市の間にあります。
高原野菜で有名な村で、日航ジャンボ機の墜落事件では、墜落した機長が最後に川上村の真っ平らな畑に軟着陸しようと試み、群馬県側の御巣鷹山を越えようとした、と伝えられた場所です。
事故に当たって当時の川上村村長は救援に尽力したといわれます。

野辺山から小海へ向かう国道沿いからは東に離れた川上村。
JR小海線の線路が大きくカーブして川上村によってから小海へと向かっています。

この日は、野辺山駅付近の踏切を越えて川上村方面へと軽トラを進めました。
国道をビュンビュン走っていた自家用車やトラックはとたんに姿を消し、道路の両脇にパッチワークのようなキャベツや白菜、レタスの畑が広がっていました。

野辺山から川上村を目指す

かなり走ったところが村の中心部でした。
役場や直売所、食堂が入った林業センター、郷土文化資料室の入った文化センター、スーパーナナーズやコンビニなどが集まっています。
直売所でカボチャを買いながら店主に話を聞きます。

村役場の構内にある直売所

・ここから秩父に峠道が二本通じているが、十文字峠は封鎖中。大垂水峠はダートで車高が高い車でないと無理。
・白菜は直売所だから300円で出している(東京では一玉1000円がニュースとなっていた)。白菜はそろそろ終わり。
・外国人の技能実習生がいないとこのあたりの高原野菜の生産は無理。ここの周りにもたくさんいる。
とのことでした。

マップをもらって村内のポイントを探し、先ずは役場構内に飼われている川上犬を見に行きました。

川上犬の犬舎

日本犬の一種という川上犬は、5メートル以内に近づくとうなりはじめ、それ以上近づこうとすると軽く吠えました。
猟犬としての誇り高さに敬意を表し、踵を返すと、それ以上吼えませんでした。

役場構内には林業センターというモダンな建物がありました。
2階の食堂はやっていて、覗くと2、3組の来客があります。
ここでランチとしますか。

林業組合センター(2階に食堂がある)

林業センター食堂でチキンソテー定食をかきこんだ後、マップに載っている、郷土文化資料室へ。
大きなホールを持ち、休日の子供たちの居場所だったり、会議室があったりする村立の会館に郷土文化資料室がありました。

村民センターの外観

吹き抜けの会館の2階部分に資料が展示されています。
縄文遺跡から、中世の群馬からの通商路、近年の高原野菜の産地へと、川上村の歴史の展示です。

センターの二階ロビー

その中で特に興味を引いたのが、川上村南部にあり秩父との間に修験道を通じていた金峰山信仰の部分と、日本犬の地方種の川上犬、そして戦後の高原野菜での村おこしの部分でしょうか。

郷土資料館展示、川上犬について
郷土資料館展示、金峰山信仰について
郷土資料館展示、金峰山信仰縁起
戦後初期の高原野菜出荷

金峰山

金峰山は川上村から大垂水峠方面へ向かった峠道を別れたルート上にある日本百名山です。
秩父から金峰山、峠道を下っての川上村までは、は古来からの修験道と呼ばれた地域だそうです。

この日の流れ旅の後半は金峰山関連の信仰文化の痕跡を訪ねること、にしました。

大垂水峠方面の峠道を進みます。
交通量はさらに減って、周辺は高原野菜の収穫風景が広がっています。
まったくの別天地です。

金峰山へ向かう道
川端下の集落入口に立つ大鳥居

川端下(かわはげ)という地区は、金峰山修験道の下流に位置する集落で、立派な鳥居があります。
村営バスのターミナル(車両転換場)があります。
集落内はひっそりと人の気配がありません。
秩父への峠道のほぼ行き止まりの場所になってから徐々に衰退していったのでしょうか。
金峰山神社があるとのことですが見つかりません。

川端下を進み、金峰山ろく方向へ進むとゲートがあってこれ以上は有料道路となっています。
ゲートの中はキャンプ場のようです。
岩登りの名所でもあるのか外人グループがいます。

ここで引き返します。

帰りにスーパーナナーズで買い物。技能実習生の来客が多い

金峰山信仰の軌跡は表面上は残っていませんでした。
秩父との交易ルートもほとんど機能していないようです(ライダーたちの峠越ルートにはなっているようです)。

技能実習生が回す高原野菜の畑が広がり、落ち着いた地域文化と社会が残っている川上村でした。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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