また丸太が来た

業者さんが丸太を持ってきてくれました。
今年は、カラマツを中心に少々のナラなどを2,3回持ってきてくれました。

今年の丸太はもう終わりかな?と思っていた10月初旬。
畑から戻ってみると、シラカバの丸太が山のように放り出されていました。

久しぶりのシラカバです。
シラカバはカラマツよりは割りやすく、ナラなどの広葉樹よりは乾きやすいので山小舎おじさん的には大歓迎です。

森林業者的には、シラカバはカラマツと並んで利用価値のない木材のようです。
家具や建築材、土木用の丸太として一部利用されているカラマツの方が価値があるのかもしれません。
いずれにしても、捨てる場所に困り、廃棄するには金がかかる丸太だからこそ山小舎にやって来るのではありますが。

ある日山小舎に帰ってみるとシラカバがどっさり

とりあえず、道路のはみ出さんばかりの部分を切り落とします。
といっても丸太の数が多いので、1時間(チェーンソーのオイルと燃料を満タンにして2回分)かかってこれくらいの仕事量です。

玉切り仕事の効率にはチェーンソーの刃の切れ味がものをいいます。
切れなくなるとほんとに仕事が進みませんので、事前の棒やすりによる刃の研ぎや、チェーンのテンションの調整が大切です。
全部を玉切りし終わるにはどれくらい時間がかかるか?
冬までに終わるか?

一時間ほど、道路際に突き出た丸太を玉切り

さて、この冬の薪は十分にあるのですが、乾かすために積んである場所から利用しやすい場所への移動をしなければなりません。
新しく割った薪を積む場所を空けなければなりません。
また、今年はベランダやベランダ側の外壁の塗装を考えています。

というわけで、
①ベランダの塗装予定部分を片付けて塗装前の洗浄、塗装をの準備をする
②ベランダの片付けものを一時保管する場所を確保する
③乾いた薪を手元に移動するとともに、新しく割った薪の積み込み場所を確保する、
の3命題を関連して履行することになりました。

そのための片付けをスタートします。

ベランダのものを軒下に移動します。
そのために軒下の薪を撤去します。

軒下の薪を撤去。空いた場所にベランダのものを移動

焚き付けなどの置き場に使っていた木製のケースですが、取り去ってみるとベランダの床は埃まみれです。
このをきれいに洗浄して、防水・防腐塗装を施すことにします。

一度に全部のベランダを洗浄・塗装するのは難しいので、2,3回に分けて行うことにします。
同時に外壁を洗浄・塗装します。
この部分の塗装が終わったら、次の部分のものをどけて塗装しようと思います。

片付け後のベランダと外壁

ベランダには薪、焚き付けのほか、コメ袋に入ったもみ殻、ぬか、燻炭など。
刈払機、オーガなどの機械類。
塗料類。
収穫した芋類、などが置いてあります。

雨がかからず、日陰で、活動ヤードに近いこの場所は納屋代わりに使うのに便利な場所なのです。
が、とりちらっていますし、埃、落ち葉などが溜まりやすくなっています。
今後は、米袋類はベランダ下に置くなどし、ベランダの整頓と保全に努めたいと思います。

整理整頓を待つベランダ

シラカバの丸太がやってきたことに関連して、いろんなことが起こる山小舎でした。

巨峰で作るぶどうジャム

山小舎では季節の果物でジャムやコンポートを作っています。
毎年ブドウの季節にはジャムを作りますが、ブドウのジャムづくりで難しいのは種の扱いです。

ジャムに向くブドウは、ベリーAなど種有の品種なのですが、その種の扱いに困るのです。
ある年は種ごと煮込んでからザルなどで種を漉そうとしました。
ザルでは皮や実が詰まってしまい種だけを取り出すことができなかったので、しょうがなくお玉で種だけを掬ったことでした。
いずれにしても種有ブドウでジャムを作ることは大変なのだ、という記憶だけが残りました。

今年の秋の一日、八ヶ岳周辺のドライブに出かけ、野辺山の直売所で種なしの巨峰が格安で売られているのを見ました。
ばらばらの実だけをパックしたものが1パック200円で売られています。
ジャムづくりのチャンスだ!と5パック仕入れました。

種なし巨峰4パックと種有を1パックゲット。種有は事前に種を取り除きました!

例年は、イチゴに始まってアンズ、プラム、桃、ワッサー、ネクタリン、プルーン、洋ナシ、ブドウ、リンゴと続く信州の果物ラインナップ。
今年はアンズ、プラムくらいしか加工に手を出していませんでした。
いいところで加工向きのブドウに巡り合いました!

まずは材料を水洗いします。
同時に瓶と蓋を洗ってから煮沸します。
煮沸にはストーブが便利です。
瓶を入れた鍋に薬缶からお湯を張ってストーブの乗っけておきます。

ブドウの実を砂糖を入れて煮るのですが、このまま煮ても皮が残ったジャムになりそれはそれでいい感じなのですが、せっかくミキサーがあるので皮ごと実を攪拌します。

何回かに分けてミキサーにかけます。粒のまま煮てもいいと思います

スムージーになったブドウに砂糖を加えて煮てゆきます。
今回は白砂糖にザラメを加えてみました。
コクが出るのでは?と思ったからです。
砂糖の割合は果実の3分の1から半分程度。
少なすぎなければお好みでいいと思います。

今回は砂糖を2種類、あとでレモン汁も加えました

ジャムは煮てゆくとトロッとなる瞬間があり、そこまで煮るのがジャムづくりといわれます。
一方でかつて「暮らしの手帳」の記事で読んだのは、ジャムはトロトロ煮込むのではなく、さっさと煮て材料の香りを残す、というもの。
どちらの方法を選ぶかはこれもお好みです。

ブドウからは結構アクが出ます

いつものように、煮沸した瓶と蓋を布巾にあげて蒸気を飛ばし、熱々のジャムを詰めてゆきます。
今回は割とさらっと煮てみました。
冷めるととろみも出ますし。

詰めるときにも一工夫。
瓶の中になるべく空気を残さないでおくのは保存性を高めるポイントなのですが、ジャムを詰めすぎると後々蓋がくっついて開けずらくなるのです。

瓶の空気は5ミリ程度残し、瓶の口の周りに着いたジャムはペーパーで拭きとっておいてから蓋をします。
軽く蓋をした瓶を再び熱湯で減圧してから蓋を締めます。

軽く蓋をしてから再び煮沸と減圧します

中瓶と小瓶が1本ずつできました。
材料のブドウ代が小売価格とはいえ1000円かかっているのですからなるほど(ブドウ)ジャムの売値は高いはずです。

アンズのコンポート

7月に入りアンズが出回ってきました。
山菜に始まり、キャベツ、レタスなどの春野菜が出回り始めた信州。
遅い初夏がやってきました。

アンズは、県内の千曲地方の名産で、初夏の一時に出回ります。
プラム類、桃へとつながる夏の風物詩の始まりです。
去年は春先の霜害のため不作で食べられませんでした。

道の駅で手ごろな値段のアンズがあったので手に入れました。
通常ワンパック600円ほどのものが499円で売られていました。
生食もいいのですが、コンポートにして家族へのお土産にでもしようと思いました。

実を洗い、ヘタがあればつまようじなどで取り除きます。
その間、ビンと蓋を煮沸しておきます。
こういったときにはストーブが便利です。

シロップは水と同量の砂糖を溶かして煮立たせます。

実は二つに割って種を取り出しておきます。
この種はいわゆる杏仁です。
香りづけにコンポートに入れます。
種を割って中身だけを使うレシピもあります。

取り出した種が杏仁です

二つに割った実を消毒しつつ瓶に詰めます。
消毒の方法は熱湯をかけたり、煮沸するなどがありますが、山小舎おじさんはシロップ液に投入して短時間沸かす方法で行いました。

長時間煮込むと実が崩れるので注意です。
アンズのコンポートの場合、二つに割った実の形がきれいに残っていることが、見た目にも重要なのです。

煮沸した瓶に詰め、種も入れ、シロップを蓋の5ミリ以下にまで充填します。
軽く蓋を閉めて再び熱湯に入れ、密封します。

シロップをひたひた迄入れると蓋と瓶が糖分でくっつき開封しずらくなるので注意!

初夏の信州名物が山小舎にやってきました!

スズメバチの巣!を駆除

スズメバチの巣を駆除しました。

毎年、春から夏にかけては山小舎周辺にスズメバチが偵察に現れます。
これまで実害はないのですが、単独で時々ブンブン飛び回っているのを毎年のように見ます。

ある年は、小型のスズメバチが軒下に巣を作り始め、管理事務所に駆除してもらったこともあります。

今年も、1匹の小型のスズメハチがブンブン飛び回っているのを知っていました。

ある時、軒下のガラクタを整理しようと、ボロボロに錆びたストーブの蓋を開けると中からハチが飛び出してきました。
例のハチの羽音と同じ音です。
慌ててその場から離れました。

後でそっとストーブの中を見ると案の定というか、衝撃的というか、図鑑に載っている通りのマーブル模様のハチの巣がまだ小型ながらぶら下がっていました。

軒下のストーブの中に巣はあった

飛び回っていたのは巣を守る役目のハチだったのです。
オオスズメバチではないけれど、巣の形状からスズメバチの一種です。
巣ごと駆除することにします。

まだ巣が小型で、成虫も少ないこと、ストーブの中に巣があること、などから巣ごと焼き払うことにします。

決行時は夕方、ストーブに炎と煙がボンボン出る素材に火をつけて放り込み、蓋を締めることにします。
念のために殺虫剤も用意します。

ホームセンターでハチ用の殺虫剤を購入

ある日の夕方。
まず準備のために、いつもの焼却炉で火をおこします。
ストーブに投げ込む火がすぐ消えては効果がありませんから、焚き付けに十分火をおこします。
最初に焚き付けを放り込み、新聞紙、段ボールも放り込んで蓋をすることにします。
ストーブの場所が軒下なので燃えすぎにも注意します。

準備の間、危険を察知したのかいつものハチが1匹飛び出してブンブン飛び回り始めます。
薄暗いのに出てくるなんて、さすがスズメバチです。

しばらく様子を見、ハチが離れたのを見計らって、火のついた焚き付け、新聞紙、段ボールの順でストーブに放り込んで蓋をします。

離れて見守ります。
火はストーブの中で盛大に燃え続けています。
これではいくらスズメバチでも年貢の納め時です。

翌日は1日中本降りの雨。
翌々日、ストーブの蓋を開けてみました。

すでにハチの気配がしないストーブ周辺

巣は一部焦げていますが燃え切ってはいません。
さすが強力です。
ハチの気配は全くありませんが、巣の形と中の幼虫の形が残っています。
炎が直撃せず蒸し焼きになったのでしょうか。

焦げながらもぶら下がったままのハチの巣
巣の中には幼虫の形が残っていました

これで今年はスズメバチは来ないのではないでしょうか。
強力な相手には断固とした姿勢を示さないとやられてしまいます。

田舎暮らしは動物との戦いでもあります。
相手は鹿、イノシシ、ネズミ、ハチ、アリ、クモなどです。

あれ?鹿とイノシシを除けば田舎でなくても人間の周りにいるものなんですね。
対戦相手というよりは共存相手、なのでしょうか。

今年も玉切り!

山小舎の暖房用燃料は木材です。
毎年、原料の丸太をもらって、切って、割っています。

別荘地内の伐採業者が、いらない丸太を持ってきてくれます。
別荘地内に多い、カラマツ、シラカバなどは廃棄物扱いなので、費用をかけて廃棄するよりはと、持ってきてくれます。

今年も第一弾が届きました。
20から30本くらいの丸太が敷地に転がっています。
手ごろな細さのものは、裏の河川の土留め用などに使うために取っておきます。
太いものは切って、割って薪として使います。

空き時間を見つけて、丸太を玉切りします。
今年は野外にミニ物置を組み立てたので(これも山小舎に埋もれていたモノの一つ)、チェーンソーの燃料、オイルの補給や刃の目立てが便利になりました。

外に設置したミニ物置。チェーンソー、刈払機関連のものを入れている

燃料を満タンにして20から30分の稼働。
おじさんの体力、集中力の限度的にも、1回の作業に2クールの稼働がいいところです。
チェーンソーは疲れた時にやるものではありません。

丸太の山は暇を見て玉切りしている

カラマツの山に向かって玉切り開始です。
使う前にやすりで刃を研いでいることもあり、切れ味はまずまずです。

玉切りのコツは、刃の動きに逆らわずに機械を保持することです。
自分の視点中心に刃をコントロールしようとすると、断面と刃がうまくフィットしません。
丸太と自分が対する角度が真正面ではなかったりすると、どうしても刃が丸太と直角に接することができなく、刃の側面と木の断面がこすれて、刃にストレスがかかったり止まったりすることが多いのです。

まっすぐうまく切れました・・・

今回は2クールの作業。
丸太の玉切りにはそれなりの時間がかかります。

刃に対する注意、丸太の重さに対する注意、丸太の山から滑らないようにする注意・・・。
チェーンソーワークは心身ともに消耗します。

いつも活躍してくれるチェーンソーには、メンテナンスも欠かせないところですが、実際は使った後の手入れも何もしていない山小舎おじさん。
これからはせめて、機械にくっついた木くずの取り除きやフィルターの掃除などは行いたいものです。

チェーンソーの本は用意してあるのですが・・・
ここにある内容を実行したいものです

野鳥の巣箱を作る

山小舎周辺には野鳥がいます。
名も知らぬたくさんの野鳥たちです。

キツツキ(アカゲラ?)もいます。
今の季節ではウグイスでしょうか。
よく鳴き声が聞こえます。

山小舎のベランダの柱にはもともと巣箱がかかっていました。
おじさんが住み始める前からあったものなのでかなり古くなっており、去年、解体して燃やしてしまいましたが、巣箱の中には親鳥が集めた枯れ草などで、巣が作られていました。
敏感な野鳥は、人の視線を感じるとベランダの巣箱から慌てて離れていったりしていましたが、しっかり子育てもしていたようです。

ということで新しく巣箱を作ってかけておこうと思いながら春が過ぎ、夏を迎える季節になってしまいました。
電動丸鋸を買ったこともあり、ある日、思い切って作ってみました。

材料は軒下にあったコンパネ。
作業台に引っ張り上げ、パーツのサイズを決め、鉛筆で線を引いてゆきます。
サイズは大体(だいたい)です。
巣箱の正面の幅と側面の長さに合わせて電動丸鋸でコンパネを切ってゆきます。

コンパネに線を引く
電動丸鋸出動!

電動丸鋸でカットするとまっすぐに裁断できるので、ほぼ正確なサイズにパーツを作成できます。
パーツを組み合わせて、釘を打って組み立てます。

難しいのは出入り口の穴です。
幅の狭いノミで丸い線に沿って穴をあけてゆき、丸く打ち抜きました。
打ち抜いた後で、断面を削って微調整します。

パーツを組み立てる
出入り口を開ける。やむなくのみを使用・・。
箱ができた

やや大きめですが巣箱ができました。

今年の繁殖シーズンには間に合わなかったのかもしれません。
来春あたりからでも、山小舎の周りを飛び交っている野鳥たちに使ってもらえれば幸いです。

屋根をつけてできあがり!
新緑をバックに山小舎の柱にたたずむ巣箱

山小舎暮らし再開!初仕事は蜂の巣箱づくり!?

令和3年も4月になりました。
今年も山小舎へ帰ってきました。

ところで、山小舎おじさんの奥さんが突如、養蜂に興味を持ち始めて、栃木まで泊りがけで行って、日本ミツバチの養蜂を学んで帰ってきました。
今年の山小舎オープンに同行した奥さんは、巣箱を持参してきました。

巣箱の設置場所を考えた結果、山小舎近辺ではなくて、畑周辺に設置することとしました。
標高1400メートル近い山小舎は、蜜となる花の種類も少なく、スズメバチはよく見かけるのですが、ミツバチはあまり見かけないからです。

畑の近くに大家さんがシイタケ栽培をしていた場所があります。
栗の木が生えていて、ちょっとした日陰になっています。
こんな場所もあるよ、と大家さんから案内されていた場所です。
ここに巣箱を設置することにしました。

奥さんが巣箱を設置してゆきます。
土台はコンテナ2つにしました。
コンテナの上に板を敷き、5ミリの隙間をあけて「せいろ」のような枠を3段ほど積んでゆきます。
ふたをかぶせて、さらに波板で屋根を作り全体を縛って完成です。

奥さんが巣箱を組み立て始めました
木枠を4段ほど積み重ねます。ずれないようにします
波板固定して雨除けとします。木枠の最下段と底板の間の5ミリの隙間から蜂が出入りするそうです

実に簡単な構造です。
養蜂でよく見る蜜がしたたる板を引き上げて採蜜する方式は、西洋ミツバチの養蜂なのだそうです。
日本ミツバチの養蜂は、木枠を重ねた巣箱の中に作られた巣の一部を切り取って採蜜するのだそうです。
かつては農家が片手間に巣箱を山林に放置して日本ミツバチの養蜂をしていたそうです。

巣箱の設置場所近くに咲く山桜

奥さんの後を受けた山小舎おじさんは、直売所などでパンジー、芝桜、なでしこなどの苗を買ってきて、巣箱のまわりに植えました。
西日が当たらないように設置場所を塩梅して、コンテナを杭で固定しました。
周辺にえひめAI液を散布しました。
昆虫は良く寄ってきます。

果たして日本ミツバチは来るのでしょうか?

コンテナがずれないように杭で固定します
周りに花を植えました

4か月ぶりの畑は、南側の山の木が伐採されていました。
一段上の畑の持ち主が伐採しているようです。
おかげ様で畑の日当たりが格段に良くなります。
野良鹿たちも隠れ場所がなくなって行動ルートを変えてくれればよいのですが。

一段上の畑はいつの間にか薪割場所になっていました
山小舎おじさんの畑から見ても山の木はほとんど残っていません

大家さんの家の裏の畑が、おととしの台風19号で土石流に襲われてから1年半たっていました。
こちらも復旧工事の順番が回ってきました。
うまくいけば来年くらいから畑が復活するかもしれません。

畑があった場所。土石が撤去され平らに整備されている

廃材をもらってきた

暖房のシーズンが到来し、山小舎では順調に薪を消費している。

新たな薪割を日々こなしては、乾燥台に積み込んでいるものの、今シーズンの燃料として使える、昨年割った薪の残量は、来春までもつのか?心配になってきた。

そこで、別荘地の解体現場から廃材をもらってきた。

通りかかりの別荘の解体現場

別荘地の道沿いで1軒の解体が行われていた。
道端に、柱や梁が解体されて積み上げられていた。

作業中の業者に聞いてみると、4、5本を除けば持って行っていいとのこと。
解体現場から出る廃棄物の木材、コンクリ、金属、その他は産廃として有料で廃棄される。
持って行ってくれれば、その分、業者としても御の字なのだ。

廃材をもらって軽トラに積む。3往復した

軽トラで3回運んだ。
柱や梁ははすでに乾燥した木材なので、無垢のものであればよい燃料になる。
ただし、釘を抜かなければならないのがネック。

運んで積み上げる。
次の日から釘抜き。
以前、同様に廃材をもらってきたはいいが、あとで釘を抜こうと、まずチェーンソーで廃材を切ったところ、刃が釘をかんでしまって刃が傷んだことがある。
チェーンソーの刃に金属や石は禁物だ。

庭の薪割スペースの隅に積み上げる
釘が飛び出ている。廃材は古釘付きが多い

今回は念入りにくぎ抜きをしてからカット。
それでも何度か軽く刃から火花が散った。
隠れていた釘を噛んだのだ。

くぎ抜きで抜く。古釘は錆びて抜けずらいことも多い
釘を抜いた廃材はチェーンソーでカットする

40から45センチにカットした廃材を軒下に積み上げる。
苦労して運んだ廃材も、カットして積み上げると、おそらく冬ならば2週間持つかどうか?の量がいいところ。
山小舎暮らしは、燃料集めとの闘いでもある。

晩秋から初冬へ

標高1300メートルの山小舎では初冬を迎えました。

令和2年、11月になってからはしばらく秋晴れの日が続きました。

家族が山小舎に来た時のシーツを洗濯して干しました

11月の第一週が終わるころに寒波が来ました。今シーズン一番の寒気です。紅葉を迎えていた葉っぱが猛烈な勢いで散ってゆきました。

すっかり落葉したミズナラ林

ある朝起きると屋根にうっすら雪が積もっていました。いよいよ冬の到来です。

屋根にうっすら雪が張り付いていました。
薪の乾燥台の上の雪。陽が差すまで残っていました

寒気の合間を見て、野菜を干したり、もみがら燻炭を焼いたりしています。

干し芋第二弾を干しました
今年ももみ殻燻炭を焼いてます

チェーンソーのチェーンを取り換えたので、刃がキレッキレッのうちに、太い丸太を玉切りして、返す刀でミズナラを1本、伐採しました。

ミズナラの余分な立ち木を伐採
倒木を玉切りします

カラマツを割る

ちょっと前に「ミズナラを割る」というブログを書きました。
薪ストーブで暖を取る山小舎では薪割は欠かせない仕事です。

燃料の薪は、伐採業者や管理事務所からもらっているので、山小舎には雑多な木材が集まります。
近辺で採れる木材は、ナラなどの広葉樹のほか、カラマツなどの針葉樹、白樺などが主なものです。

このうち広葉樹は薪として売り物になる、など商品価値があるものなので、いきおい、山小舎に回ってくる丸太は良くてシラカバ、多くはカラマツです。

このカラマツ、やにを多く含み、そのまま燃やすとストーブを傷めたり、煙突が詰まりやすくなるといわれており、一般的には燃料には適しません。

しかも、非常に割りずらい材質なのです。

試しに1本、玉切りしたカラマツを割ってみます。

長さ45センチほど、直径も15センチほどでしょうか。
これがもしミズナラだったら、斧で気持ちよく割れることが多いサイズ感です。ところがカラマツでは・・・。

斧で一刀両断できることは稀です。
いや、割れないまでも斧の刃が手ごたえも気持ちよく丸太の断面に食い込むことすら期待できないのです。

半分に割ったカラマツでも斧では割れないことが多い

やむなく、楔を使い、ハンマーで切り口から食い込ませてゆきます。
斧で一刀両断できなくとも、楔を使うと割れるのが、広葉樹やシラカバなどですが、カラマツはそれでも解決しない場合が多いのです。

楔を使うがスパッとはいかない
割った後に木くずが多く出るのもカラマツの特徴

楔は食い込むものの、スパッツと割れないカラマツ。
ある程度、ひびが入った場合は、丸太を横にして斧で割ることもあります。

細めの玉は楔で切り口をつけた後、横にして割ってゆく

特に節などがなくても、丸太の内部の筋がねじれ、絡まりあい、スパッツと割れないのがカラマツの特徴です。

嫌がる木を無理やり引き裂いたかのようなカラマツの断面
最後まで断裂に抵抗するかのようなカラマツの材質

非情の粘っこいというか、往生際が悪い。
扱いずらい材質。
カラマツの姿に外来生物の特質さえ感じてしまう山小舎おじさんですが、カラマツは日本固有種とのこと。

薪炭資材には適さず、乾燥後に狂いが生じやすいので板材としても適さないというカラマツがどうしてこんなに豊富にあるのか。

生育が早いので戦後、山林に大規模に造林されたかららしい。
植えっぱなしでほおっておくような山にはカラマツを植林する、ということなのでしょうか。

といっても、木材として利用もせず、熊、鹿などの野獣を、その実などで涵養する性質もないカラマツは、資源としてどうなのだろう、と思う山小舎おじさんでした。

まだまだ割らなければならないカラマツが庭にたくさんあります。

注)カラマツは割った後に、一定期間、雨ざらしにし、やに成分を飛ばしてから薪に使うと聞いたことがあります。
動力式薪割り機などでどんどん割って、雨ざらしでやにを飛ばしてから十分乾かせば、カラマツも燃えやすい薪として使えるのかもしれません。