物置を整理

山小舎の建物の外側の一角を利用した物置スペースがある。

バーベキュー台やダッチオーブン、囲炉裏に使う灰。
ロープ、縄、機械の燃料やオイル。
畑道具、資材、肥料などの置き場として使っている。

物置にはラックを置き、道具を保管している
車輪付きのバーベキュー台。先代の遺産の一つだ
苗ポットは使えないものは捨て、使えるものは残す
苗ポットや収穫物などを運ぶときに使うケースも溜まった

1年間の戸外活動を終える時期を迎えつつある10月下旬。

この物置を整理した。

まず、物を出して、中に舞い込んだ落ち葉などを取り除く。
次いで不要なものを捨て、使えるものを残す。
膨大な苗ポットや、農業資材の切れ端などをごみ袋へ。

山小舎の先代オーナーのコレクション?だった新品の水道蛇口などの資材・部品も廃棄。
ひびが入り崩れそうな七輪も。

一方、捨てられない機材も多い。
麻袋に収められたのこぎりたち。
使ったのは、伐採の時にチェーンソーが立木に挟まった時くらいだが、貴重な道具の数々だ。
これからも山小舎とともに歴史を刻んでもらおう。

立派なのこぎりの数々。永久保存の予定だ

物置の床は一部がコンクリートで、一部は地面。
地面の上にもバーベキュー台や鍬などを置いている。
石を集めてきて地面に敷いて、道具の錆びを防ぎ、水はけをよくする。

地面には砕石を敷いた。古民家由来の石臼が見える

夏の間は戸外に出しっぱなしだったポリタンクを中に収める。
冬の間落ち葉が少しでも舞い込まないように軒下を板でふさぐ。

軒下には板を配置して落ち葉を防ぐ

まだまだ物であふれている物置だが、今年の道具の使い納めとして整理整頓してみた、秋晴れの一日だった。

一応の整理は終了
温室代わりに使っていた外付けのラックも空にして、春までは薪用に使う

護岸工事でDIY!

田舎暮らしの醍醐味といわれるものがいくつかあります。
畑だったり、鶏飼いだったり、薪作りだったり、渓流釣りだったり、山歩きだったり・・・。
いずれも都会暮らしでもできることですが、田舎ではそれらがぐんと身近になります。

DIYという言葉があります。
家具作り、簡単なリフォーム、ペンキ塗り、土木仕事・・・。
それらを自分で行うことです。
昔は日曜大工などという言葉もありました。

DIYは、山小舎おじさんの苦手な分野です。
簡単な家具さえ作れません。
庭の法面に簡単な階段が欲しくても作り方がわかりません。
山小舎で行ったDIYらしきことというと、台所の流しと窓の間の垂木に透明防水塗料を塗ったくらいです。

やろうと思っていることはたくさんあります。
ストーブの背後にレンガで防火壁を付け足すこと(現在でも防火壁はあるが少々面積が足りないような気がする))。
居間の天井の梁にそれらしい塗装をすること(梁の1本だけが鉋をかけた無垢の状態になっている)。
などなど・・・。

気になっていることの一つが、山小舎の裏手の小川の護岸工事です。
普段は水無川だが、台風や大雨になると水流が起こる小川で、ちょうど山小舎の裏手に向かって水路がカーブを切っている。
水流が激しくなるとこのカーブが削り取られてゆく可能性が高い。
事実、朽ちたような丸太が小川に並行して打ち込まれている。
先代オーナーが施したものだろう。
ほおっておくと土地が削られ、山小舎の土台に影響するかもしれないから。

その部分に土嚢を積むことも考え、管理事務所にも相談した。
「言ってくれればやります」との返事だったが、正式に依頼しないまま現在に至っている。

今日は護岸工事をDIYしてみた。

岸に杭を打ち、丸太を杭の山側に並べれば護岸になるであろう。
さらに丸太で作った壁の山側に石だの、土を詰めてゆけば堤防になるはずだ。
幸い手ごろな丸太は転がっている。

まず、細めで、杭になる丸太をチェーンソーでカットする。
ついでに先端部分もカットしておく。
杭は長めにしたいが、丸太の都合で長さはバラバラになった。
杭の山側に並べる丸太も見繕っておく。
あまり長いと扱えないので、適当な長さに切っておく。

次いで、現地に行き、いきなり杭を打ち込んでゆくが、基礎部分は河原。
石がごろごろしており、ハンマーで叩いても素直に打ち込まれてゆくとは限らない。
困ったが、位置を替えて何度か打ち込んでいるうちに、何とか砂利の隙間に入り込み、杭3本ほどがしっかり基礎の河原に打ち込まれた。

杭より太めの丸太を杭の山側に並べてゆく。
杭の長さが見事に不揃いで、見栄えのほか実用的にも不安があるが、今のところ丸太による壁らしきものができてきた。

丸太の壁の山間に石を投げこんでゆく。
水害の時、丸太製の堤防が水で洗われ、丸太は崩れなかったとしても、山側の土が水とともに流されてゆくのを防ぎたい。
本来は土嚢がいいのだろうが、できるだけたくさん石を詰め込んだ堤防の基幹部を丸太の山側に形作りたいものだ。

不揃いの杭に長さが工事の信ぴょう性を疑わせる出来栄え
水無川の川底を入れ込んでのカット
川の下流方向を眺める
山小舎の裏手を入れ込んだカット。土台が削れかかっている

本日の作業はこれで終了。
第二期工事は、長めの杭を追加して、長めの丸太を横通しし、石と土に寄る丈夫な堤防基幹部を作る予定です。

タキギを作る 後編

廃材をカットしました。
これを手斧で割ってタキギにします。

ところでタキギという言葉、漢字変換すると「薪」です。
薪能などという言葉もあります。

で、マキという言葉があります。
漢字変換すると「薪」です。

タキギもマキも同じ漢字です。
山小舎おじさんは知りませんでした。

おじさんのイメージでは、マキはストーブなどにくべる主燃料で、タキギは主燃料に点火するための割り付け、です。
どちらも同じ漢字、ということは同じ言葉、同じ意味、だったのですね。

で、カットした廃材を割ります。
手斧で割りますが、これが案外簡単ではありません。

板とはいえ、節があるときれいに割れないのは丸太を斧で割るのと一緒です。
パカーン、と幅2センチ程度にそろって割れるとは限りません。
板の厚さによっても違ってきます。

ある時は手斧に一気に力を入れ、ある時はテンポよく割ってゆきます。
コツは手斧の刃をあらかじめ、板に当てておきながら、板ごと土台にたたきつけるイメージでしょうか。

これって、昔、おじさんたちの父親が普段から生活の中でやっていた動作の一つでしたよね。

当時の父親たちは、簡単な大工仕事から普段の家まわりの仕事(庭の手入れ、煙突掃除、大掃除、などなど)をやっていました。
おじさんたちその当時の子供は、そんな父親の姿を見て育ちました。

人生の先達から学ぶこと、無意識に身についていることを思い出すこと、って大事だと思います。
っていうか、身に着いたこと以外できないのが人間なのかもしれませんが。

タキギ割は手斧を使って行います。土台はコンクリートブロックにしました
板に斧の刃をつけて、板ごと土台にたたきつけて割ります
節があったりして不揃いですが、タキギができました

けっこう割ったつもりが出来上がりはこれくらいでした。
ワンシーズンはとても持たない分量です。
が、主燃料のマキと違い、足りなければ足りないでどうとでもなるのが、タキギの世界です。

できたタキギは使いやすいように保管します

その意味では、やはりタキギとマキでは意味が違うような気もするのですが・・・。

ともかく、今年のタキギの量はこれくらいで良しとしましょう。

追記:山小舎おじさんが、本ブログで「タキギ」と呼んでいるものは、正しくは「焚き付け」と呼ぶのが正しいようです。

タキギを作る 前編

タキギを作りました。

薪ストーブを焚くときに、いきなり薪に点火することはできません。
新聞紙や、白樺の皮などのスターターにマッチやライターで点火し、さらにタキギに火を移してから、主燃料の薪に着火させてゆくのが通常です。

タキギの材料となるのは、廃材や、乾燥した枝などです。
それらを細かく割ったり折ったりして利用します。

よく乾燥したタキギがあるかどうかで、ストーブ点火の効率が全然違います。
タキギ作りは山小舎にとって大事な仕事の一つです。

山小舎をリフォームしてくれた大工さんから廃材を軽トラ一杯もらって、軒下に備蓄していました。
タキギがなくなっていたので、蓄えてある廃材をカットして今年分のタキギを作ることにしました。

廃材を備蓄している軒下へ行きます。
廃材を数枚ずつ担いでカットを行うヤードへ持ってゆきます。

山小舎の軒下に備蓄(放置?)された廃材
軒下から廃材を担いで登ってゆく。いずれ階段を整備しなければならない斜面
今年分の廃材を撤去した後の軒下。枯葉を掃除しなければならない

テーブルソーを取り出してセットします。
薄い板は2枚ずつ、厚めの板は1枚ずつカットしてゆきます。
40から45センチの長さにカットします。

材木の匂いがし、切りくずが巻き上がり、舞い落ちていきます。
チェーンソーを使うときも同様ですが、木材を切るということは、すなわち切りくずを大量に作り出すことです。

前オーナー置き土産のテーブルソーが今年も活躍
今年も切れ味抜群!
タキギの材料ができました。後日手斧で割る予定です

木くずは燃やすこともでき、土にかえることもできます。
薪を燃やした後の灰も植物にとっての肥料となります。
木材は究極の循環素材なのです、

これだけのタキギの材料ができました。
これを手斧で割るとタキギの完成です。

梯子を雑品屋へ持ってゆく

山小舎に不要の梯子があります。
アルミ製でスライド式の大型梯子ですが、曲がっていてスライドできません。
もう一つ同様の壊れていない梯子があるので、壊れている方を処分しました。

処分に当たっては、別荘地のごみ置き場に出す方法もあるのですが、大型なので処分費用がかかります。

大門峠を越えて、茅野へ下ってゆくと雑品屋があります。
金属類は無料で引き取ってくれます。
また、そこでは在庫品は買うこともできます。
動物除けのポールやフェンスの中古品が入荷しているかもしれません。
茅野の雑品屋に持ってゆくことにしました。

問題は搬出方法です。
縛り付ければ軽トラで運べないことはないので、トライすることにしました。
ただし、梯子が落ちないように縛り付けるには、運送屋さんがやっているような「積荷結び」をしなければなりません。

トラックの荷台に積んだ荷物が崩れないように、ロープを結び、体重をかけてぎゅっと縛り付けるあのやり方です。

この結び方、町で暮らしている分には一生無縁の技術です。
ところが田舎で暮らすには必要な技術となります。
常識といってもいいのかもしれません。
バイト仲間の、都会から移住した方々も当然のようにやっています。

山小舎おじさんはこの結び方ができませんでした。
覚えようとして本まで買いましたが覚えられません。

耕運機などを運ぶときにロープで縛りますが、運ぶ距離が近いこともあり、何となく縛ってゴマ化していました。
ところが今日という今日は、軽トラの荷台をはみ出す梯子が荷物の中距離搬送です。
どうしてもこの縛り方をしなければなりません。

荷台に梯子を据え付け、この縛りができなければ搬送をあきらめる覚悟で臨みました。
ロープの縛り方の本を脇に置き、何度も縛りをトライしました。
そうするととうとうできました。
ゆっくりと一行程ごとにやってゆくとできたのです。

とうとう「積荷結び」ができました!
縛り方の本は用意していたのですが・・・
何とかロープが緩まずに運べました

大袈裟ですが、また一つ「田舎人」として一人前に近づけたような気がする休日の午後でした。

帰りに、たてしな自由農園原村店でお買い物。

茅野名物の寒天、茅野の地酒「ダイヤ菊・蓼科」、冷凍の味付けホルモン、地粉、ふすま、鯉のしっぽの甘煮、など。

生の寒天はところてんで食べるとうまい。
ダイヤ菊は、かの小津安二郎監督が蓼科の別荘に滞在中のご指名の銘柄。

普段用というよりは来客用の食材を購入しました。

玉切り、薪割、積み込み

待ちに待った夏の日差し。
まちかねていた夏の行事が目白押しです。
夏野菜の世話と収穫、梅の土用干し、布団干し、室内の空気入れ替え、薪の乾燥・・・。

そうなんです。
高原の短い夏は野菜の世話に追われるだけではなく、来るべき冬に備えての薪割と乾燥の季節でもあるのです。
薪割のスケジュール上では、来るべき冬といっても、
今年の冬のことではなく、来年の冬のことなんですが。

ということで、新しい乾燥台も設置したことですし、そこに乗せる薪を準備しましょう。

乾燥台に載せる薪ですが、下の方に積む薪は重く、大きめがいいのです。
ラックに収納するような場合はともかく、薪自体の組み合わせでバランスを取る積み方では、下は重く、上は軽く、また前後左右の重心にも注意します。
したがってまずは重めの薪を調達します。

まずはチェーンソウの準備です。
オイルと混合燃料を注入。
刃を研ぎます。

刃研ぎこそがチェーンソウワークの肝といっても過言ではありません。
気持ちよく作業が進むか、それとも中腰が痛むだけで全然はかどらないか。
まっすぐ刃が進んでゆくか、それともまがって進み丸太が斜めに切れてしまうか。

刃の切れ具合がすべてを左右します。
ほんとに切れなくなったら刃を替えるしかありません。
左右の刃の切れ味が変わらないようにやすりを入れます。

直径4ミリの専用やすりを使います
上下と左右の角度に気を使いながら刃を研ぎます

次に貯木スペースに太めの丸太を探します。
これは去年調達した丸太です。
これを切ることにします。

横たわった丸太の上から切ってゆきます。
玉切りの作業の肝は丸太の「転がし」ができるかどうかです。
上から丸太を切ってゆき、重心の関係で刃が挟まって抜けなくなることもない、としましょう。

それでもそのまま地面まで刃を進めることはできません。
チェーンソウの刃は石やコンクリ、金属はもちろん、地面をかむことで切れ味が格段に落ちてしまいます。

丸太を玉に切ることはすなわち、丸太を転がして刃が入る面を上部に持ってゆけるかどうかがすべてなのです。
ちなみに丸太は一人の力では持ち上げることはもちろん、転がすこともできない重さを持っています。

今回はてこを使って丸太を転がしました。
無事、6つの「玉」に切り離すことができました。

乾燥台の土台にはこれくらいの太さの薪が必要です
上から切れ目を入れた丸太をてこで転がします
無事6つの玉にカットできました

玉切した丸太を軽トラの荷台に乗せ運びます。
太い丸太の「玉」は持ち上げるのもぎりぎりの重さです。
薪割場に玉切りした丸太を持ってゆき、薪割します。

玉切りした丸太を軽トラに積んで運びます。断面はまっすぐです
断面がずれている丸太。チェーンソウの刃の研ぎが偏っていたのです

これくらいの「玉」になると、斧での一刀両断はとても無理です。
端からそぐように斧で割ってゆく方法もありますが時間と体力がかかります。

そこで楔を2本用意して打ち込みます。
この方法だとよほど節が入り込んだ「玉」でもない限りは割ることができます。

割った薪を積んでいって乾燥させます。

楔2本で割ってゆきます
2本の楔を打ち込んでゆくと繊維に沿って割れてゆきます
玉切りした丸太が4つに割れます
薪を乾燥台に積んでゆきます。来年の冬の燃料です。

いつの間にか秋野菜の作付けの時期になっていました。
例年、暑い盛りにニンジンの種をまきます。
今年もその季節になりました。

ニンジンの畝を荒起しします。
もっとさらっと土が起きてくれてもよかったのですが、田んぼだった粘土質の土地。
しっかり固まっています。

この段階で燻炭とえひめAIをかけて置きます。
お盆前までにニンジンの種をまく予定です。

ニンジンの畝をスコップで起こします
もみ殻燻炭とえひめAIをかけておきます

小豆の畝を除草しました。
思いがけずにうまく育っている小豆。

鞘ができていました。
マメ科の植物特有の鞘です。
この中に小豆豆ができてゆくのでしょう。

山小舎のポットで発芽し、定植後もほとんど肥料もなく、雑草にも負けず淡々と育ってきました。
これが地元の種の強みというのでしょうか。
収穫を期待しましょう。

小豆の実がなっています

山小舎の燃料・薪の乾燥台を設置

山小舎の燃料は薪です。
暖房の主力として、また煮込み料理と湯沸かしの燃料として薪を使っています。短時間の調理と風呂沸かしはプロパンを、また補助燃料として灯油も使っています。

12月から3月までは山小舎にいない、とはいいながら、夏の一時期を除き肌寒い日が続く山間部では暖房用燃料が必須です。
実感的には9月から6月までは暖房が必要な山小舎暮らしです。
薪ストーブが主暖房の山小舎にとって、薪の備蓄は生命線です。

夏前に、丸太を薪に割って乾燥台に乗せ、翌年の暖房用とする。
つまり、2回の夏を越えた薪が燃料には最適といわれています。

山小舎では1回の夏越えで使っています。
ただで入手できる丸太は雑木(カラマツ、白樺など)なので、本来の薪の材料といわれているナラなどの広葉樹より乾きやすいからです。

束などで売っている薪はナラなどの広葉樹。
密度がある材質で、重く、乾きずらいのですが、火持ちがよいのがナラ材です。

反面、ただで入手できる針葉樹や白樺は、熱量が高いのですが短時間で燃え尽き、商品にはなりません。
カラマツなどは発する熱量が高すぎて、普通のストーブでは素材を傷めるとして忌避されています。

山小舎のストーブは薪の材質を選ばないので、タダでもらえるのなら材質を選ばず、丸太を集めています。

集まった丸太はチェーンソウで40から45センチの長さにカットし(玉切りと呼ばれる作業です)、それを斧やくさびで割って薪にし、積み上げて乾燥させて使うのです。

今日は薪を乾燥させる台を新たに作りました。

去年積んだ薪をベランダなどに移動します。

1年たった薪をベランダに移動してゆきます

薪を除き終わったら、乾燥台として使っていた木製のパレットを取り除きます。パレットは不要になったものをJAからもらってきて使ってました。
2年使ったパレットは雨水で腐りかけています。

古いパレットを除きます。雑草や枯葉で地面が雑然としています。

そこで新しいパレットを用意し乾燥台を新調します。

地面を整地し、水平と高さを考慮しながら新しいパレットを置きます
大きな角材で土台を強化。右の植物はグズベリー。実がなるので残しておきます

設置する場所は風通しがよく、日が当たる場所を選びます。
山の斜面に立つ山小舎周辺では、駐車場所として使っている水平の盛り土エリアの端っこが乾燥場所です。

乾燥台周辺の草を刈り、植木などを整理します。
一番肝心なのは、パレットの水平と土台の強度、そして高さです。

相当の重量の薪を積むのですから土台の強度が重要ですが、バランスの取れた積み方をするためにも土台が水平であることが重要となります。
また、乾燥を進めるためにも地面から15センチ以上の高さが必要となります。

今回は材木店から入手した角材を土台に使い、地面を掘ったり、石を使ったりして微調整。
何とか、水平で高さがある土台ができたようです。

この土台に2列、高さ2メートルほどに薪を積み上げる予定です。

早速、玉切りした丸太を持ってきました。これから薪割です

サツマイモ植付けの季節

5月も終盤になりました。
いつの間にか標高1300メートルの山小舎周辺には春ゼミの声が聞こえています。ベランダの巣箱に野鳥が出入りし始め、立木をキツツキがつつきはじめ、スズメバチが巣を作る場所を探すように飛び始めました。

サツマイモの苗を植えました

サツマイモの苗を50本植えました。
JAで買って1200円くらいでした。
これを4列の畝に植えました。

簡単に畝を起こして石灰を散布。
苗を斜めに差し込んで、えひめA1液をたっぷり掛けました。

普通の畑ならばこれで終了ですが、鹿の餌場となっている山小舎おじさんの畑ではもうひと手間が必要です。
で、畝に寒冷紗をふわっと架けました。
とりあえず寒冷紗で苗と芋を保護し、弦が出てからはピンクテープで圃場全体を守ろうか?と思っています。

やせた土地でも育つサツマイモ。
あとは夏の光を浴びてぐんぐんゴムのような弦を伸ばしていってほしいものです。
ここは人間の畑だぞ。今年は食べるのを遠慮しろよ!鹿よ!

畝を立て、苗を斜めにさしてゆきます
畝全体にえひめA1の希釈液を散布
ざっくりと寒冷紗を架けます。鹿の目先を変えるのが主目的です

玉ねぎに追肥

玉ねぎとニンニクに最後の追肥をしました。
成長が回復した玉ねぎは、葉が勢いよく育っています。
が肝心の玉のほうはいまいち。これからの肥大に期待します。

玉ねぎの刃が勢いよく突き立っています
上から見ると玉の肥大はこれからです。長野での収穫時期は6月。うちは少し遅れそうです。

ポットで芽を出してきた作物たち

朝晩、霜が降りようかというくらい寒い日もある山小屋の5月。
やっとというか、それでも頑張ったというか、作物たちが、ポットから芽を出してきました。
発芽という現象。
温度が一番大切なのかもしれません。
枝豆、落花生などの芽が出こないのが気がかりです。

インゲンです
トウモロコシも芽が出ていました
パクチーの発芽
芽が出たインゲンを大き目のポットに植え替えました

大門街道のヒツジ小屋

街道沿いで買われている羊たち。外に出て草を食んでいます。

廃材をもらってきました

解体中の別荘から廃材をもらってきました。
梁や柱に使われた太い木材です。
板材と違い、丸太を割った薪と同じく燃料の主力として使えます。
しかも完全に乾いているので火力・熱量ともに十分です。

別荘管理事務所のバイト仲間と二人で現場に行き、それぞれ軽トラに積んできました。
山小舎おじさんは燃料に使い、バイト仲間は薪の乾燥台のプラットフォームに使うそうです。

廃材には釘がありますので抜いてからチェーンソーでカットする必要があります。
これだけあれば山小屋で2週間分の燃料確保です。
丸太もたまってきたので、畑が一段落したら薪割と、新たな乾燥台の設置をしなければなりません。

柱や梁の廃材を軽トラ一杯もらってきました
ベランダをかたずけて、くぎを抜きカットした廃材を並べ始めました

カラマツをもらってきた 今年初の玉切り

バイト仲間の別荘住民から、伐採したカラマツがあると聞き、もらいに行きました。

まずチェーンソーの準備です。
昨年末にプレートが壊れて修理に出していたおじさんのチェーーソーがJA農業機械部から上がってきました。
チェーンも新しくなってチューンアップされたチェーンソーの出番です。

まず、混合燃料を作ります。
2サイクルエンジンオイルとガソリンを用意します。
今年から、ガソリンを買うときには住所氏名電話番号とガソリンの使用目的をスタンドで申告することになっていました。


25:1の割合でガソリンとエンジンオイルの混合燃料を作ります。
混合燃料とは別に専用のチェーンソーオイルを用意します。

混合燃料を作る時にガソリンに混ぜるエンジンオイル。
ガソリンタンク。専用の容器でないとガソリンは売ってくれません。
25:1の割合で混合燃料を作ります。

チェーンソーオイルです。

チェーンソーオイルと混合燃料をそれぞれの注入口からマシンに注入します。
試運転も絶好調。
新しい刃はさすがに良く切れます。

チェーーソーオイルを注入します。
混合燃料を注入します。
細い丸太で試運転。あっという間の一刀両断。

現場に向かいました。
大きなカラマツが3本倒れています。
べったりと地面に接して倒れているのが2本。
伐採面が根元にくっついて、倒木が斜めになっているのが1本。
いずれにしても玉切りするのに時間がかかるし、マシンの燃料の補給も2回以上かかりそうな丸太の量です。

玉切りの難しいところは、チェーンソーの刃が挟まらないように切ること、また刃が地面や砂利をかまないように切ることです。
丸太を上から下までスパッと切ることができるような状況は少ないので、地面との間に木をかますか、刃が挟まらないような力点のところに切断面を持っていくかをしなければなりません。

地面にべったりくっついた丸太は、ひと先ず上から切ってゆき、地面に接する前に切るのをやめ、丸太を転がして反対側から切ってゆきます。
ところが1人の力では転がりもしないのが丸太の重さです。
一人で玉切りするときはとにかく時間がかかります。

今回は伐採主のバイト仲間がそのあたりを手伝ってくれたので、時間が大幅に短縮できました。
奥さんからジュースの差し入れもあり感謝です。
マシンの調子は絶好調で、刃が面白いように丸太を切り進んでゆきました。

玉切りした木材は軽トラ3台分ありました。
ざっと1か月分ほどの燃料となりましょうか。
割って干せば来年には使えそうです。

この積荷で3台分ありました。
山小屋の薪割フィールドが山になりました。

柿酢を絞りました

今日はバイトを休む日。
雨なので畑も休みです。
気になっていた柿酢を絞りました。

昨年の11月に仕込んだ柿酢です。
完熟の柿や、畑の隅の渋柿を手当たり次第にリカー瓶に放り込んで、つぶしておいたものです。
放り込んだ後は今年になって一度、かきまぜただけです。

柿酢を仕込むのは今回で3度目。
半信半疑で仕込んでみた最初の柿酢はまろやかに仕上がり、自宅でも人気で、通常の酢代わりにすぐ使ってしまいました。
2回目も同じように仕込んだつもりですが、絞った後に嗅いで見ると酢の匂いと同時に、苦いようなにおいがし、失敗しました。

今回の柿酢は一応、酢の匂いだけがしており、このままいくと使えそうです。

柿酢作りの場合、仕込みよりも絞りの行程が一番手間がかかります。
改めてネットで絞りの行程を確認してから準備に取り掛かりました。

今回は、布巾を袋に縫ってそこに柿酢をあけ、絞ることにしました。

山小舎の裁縫セットの出番です。
100均で集めた、針、糸、ゴムなどが、山小舎にはすでにそろっています。
股引のゴムが伸びたときはこの裁縫セットが活躍します。

布巾の両サイドを二度縫いしました。
袋の完成です。
これが大いに役立ちました。

布巾のすそを縫ってゆきます
布巾の袋の完成です

いよいよ絞りの行程です。

手縫いの袋は良く絞れました。
柿酢がリカー瓶に8割ほど採れました。

後は発酵し続ける柿酢の絞り汁を冷暗所に保管します。
まろやかに仕上がってくれることを祈って。

袋にリカー瓶の柿を入れます
袋を絞ってしぼり汁を集めます
やや濁ったしぼり汁が取れます
しぼり汁。あとは常温で熟成させるだけです

搾りかすもいい肥料になりそうです。

絞りかすは肥料にして使います