上田の地酒に亀齢がある。
旧北国街道沿いに昔の面影を残す柳町界隈に岡崎酒造がある。
350年前の寛文5年の創業。
現在の杜氏は、当家の跡継ぎ娘が務める。
ときどきは店頭に顔を出す、おかみさんともどもの美人親子である。
岡崎酒造の名物、美人母子
「犬神家の一族(リメーク版)」のロケ地でもある、柳町界隈には、昔ながらの味噌蔵などのほか、旧商家の建物を利用したソバ屋、パン屋、カフェなどが軒を連ねる。
上田に来るとここに来る。
ここに来ると岡崎酒造に顔を出す。
上田地方は中世までは、信濃国府の所在地で、都を東上する東山道の要衝。
近代になっての中山道では沿道を離れたものの、越後へ続く北国街道の宿場であり、明治になって長野県で最初に東京からの鉄道がとおった場所。
亀齢はその場所の地酒なのである。
東北の地酒のようなフルーテイさはないものの、すっきりとした混じりけのない飲み口。
店頭から家族の住居へと続く土間のわきには江戸時代のものというひな人形一式が展示されていることもある。
信濃国二宮、生島足島神社にも奉納されています。
いつだったか、1本求めた後、「地元のワインはどこで手に入りますかね?」と杜氏である御当家の娘さんに聞いて、いやな顔をされたことがあったっけ。
造り酒屋に来ていきなりワインの話をすることはないわね。失敬。
普段は愛想がいい店なのでご安心。
杜氏の母君である奥様に当たると話が止まらないこともあったりする。
酒かすがあったので買ったところ、奥様に「何につかう?」と聞かれて「粕漬用に」と答えると、「粕漬にはもったいない。直接食べるかす汁などに使ってください」と言われたこともあります。
承知致しました!
上田中心街の名物店たち
地元の人でいつ行っても人だかりのある富士アイス。
今川焼とソフトクリームの2本立て。
車を路駐させて並ぶお客さんは今川焼を10個、20個と買ってゆきます。
もちろん1個でも売ってくれます。
ここにも地元のソウルフードがあります。
最近は店内の食堂が休業中のようです。
焼きそばの福昇亭は休日ともなると観光客で満員。
なお、ラーメンとのセットを頼むと、焼きそばとラーメンが一人前ずつ出てくるので小食の人は注意してください。
カレーのベンガル。
「暮らしの手帳」に連載されている「今日の買い物」シリーズ上田編で紹介されていました。
山小屋おじさんはカレーを注文しましたが、ハンバーグなど洋食全般もおいしそうでした。
コーヒー1杯180円を守り続けている喫茶店木の実。
ある日山小屋おじさんがコーヒーを飲んでいると、地元の商店街の顔役といった風の人が来てビールを飲み始めました。店主も呼んで飲んでいた顔役は、山小屋おじさんにもいっしょにどうですか?と声をかけました。
もし応じていたら、稀有な話を聞けたはずでした。
地元限定の世界の入口を垣間見た瞬間でした。
揚げパンの持ち帰り店です。
黄な粉揚げパンがおいしかったです。
ぜひ一度寄ってみたいと思っている食堂です。
上田にはアニメの聖地が多いようです。
自販機のデザインもアニメです。