八王子→藤野、大月→笹子 路線バスの旅 その2

さて路線バスと列車の乗り継ぎで大月まで来ました。
乗り継ぎ地点に来るとまず調べるのが、乗り継ぎのバスと列車の時刻。
まずバスの時間を調べます。

大月駅前にある観光案内所。
相模湖や藤野に比べてもこじんまりとしたスペース。
対応した女性はホスピタリテイに溢れており、下りのバスの時刻を問う山小舎おじさんに間髪を置かず「笹子までしかありませんけど」との回答。
時刻は13時30分、駅前の2番乗り場から富士急バスとのこと。

ありがとうございます。
ついでに駅から国道20号線に出てすぐの食堂について聞く。
「〇〇さんですか、やってます」とにっこり。

大月観光案内所。ものすごく手際のいいお姉さんがいた

思えば首都圏から富士山観光の中継地点とて、近年では外国人観光客の姿が途切れない大月駅。
外国人への対応でも安心感のあるだろう観光案内所のお姉さん。
この日も到着したバスから降り立つ、アジア系の一家の姿を見掛ける大月駅前でした。

30分ほどの時間の間に目指す食堂へ。
20号線を走っていると目立つ店です。
入ってみると客はなく、大将が接客も担当の店。
おすすめというラーメンセットを注文。
バスの発車まで15分の間にかっ込みます。

駅近く20号線沿いの食堂
山梨日日新聞と広報大月を読んでラーメンを待つ
ラーメンはんちゃんセット850円

ラーメンのスープはいつまでも飲みたくなる手作りの味。
チャーハンの出来もそつがありません。
バスの時刻まであと5分を残して店を出、駅前まで大急ぎ。
目指すバスのに乗車しました。

大月駅前富士急バス2番停留所

バスは新田行き。
念のために乗車するおばさんに聞くと、笹子を通るとのこと。
乗客数人を乗せて発車します。

大月観光所のお姉さん、食堂のおじさんありがとう!

バスは中学校と病院に寄った後は20号線をまっすぐ西へ。
自分が運転しているときには気がつかなかった沿道の風景が目に入る。

高速道路より、列車の方がより地域に密着しているが、路線バスが公共交通では断トツに地域密着しているのだと実感。

バスの路線は目的地までの最短ルートではなく、集落や公共機関など地域の住人に必要な場所を縫ってゆく。
旅行者がまずはいることのない国道から外れた集落など、路線バスに乗らなければ訪れることもないだろう。

20号線より笹子峠方向をみる

やがて酒蔵や力餅などがある笹子の集落を過ぎ笹子駅前バス停に到着、下車。
バスはこの先、国道20号から旧道にそれ笹子峠下の最後の集落に向かうのでした。

無人駅の笹子駅で列車の時刻を確認。
長野行き14時50分の連絡までは40から50分の時間がある。
酒蔵方面にぶらぶら歩いてゆく。

駅前の碑。旧道の笹子隧道完成記念

笹一酒造という笹子の造り酒屋。
20号線を通るたびに、また中央本線を列車で行くたびに、その巨大な白塀が目に入る存在。
広い駐車場を持った蔵元ショップも気になっていた。

笹子集落といえば宿場時代に創業の笹一酒造

ショップに入ってみると右手にカフェ、左手にショップ。
広すぎる空間にそれでも客が2,3組。
時間つぶしにショップをうろついていると、仕事熱心な店員のお姉さんが近づいてきた。
試飲を進められ、ワインと日本酒を2,3杯。
2023年物のワインの新酒が出ていると聞き、また酒蔵限定の日本酒が気になっていたので計2本を買ってしまう。

蔵元ショップの入り口

試飲の感想をいちいちお姉さんに伝えると「私よりコメントがうまい」というので「その分歳食ってるから」と応えておく。

お姉さんに勧められて2本購入

無人の笹子駅に戻り、長野行列車の乗る。

茅野駅着は16時57分。
降車ホームは下校の高校生であふれていた。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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