春を迎えた山小舎

5月中旬の山小舎の周辺です。

山小舎の先代オーナーが作った前庭の花壇が芽吹いてきました。
石で囲った花壇には、ハマナス、ルピシア、スグリなどが植わっており、毎年芽が出てきて夏には咲きそろいます。

ハマナスは新枝がどんどん出てきます。
初夏に咲き誇るルピシアの新芽です。
実がジャムになるスグリは花を咲かせる準備です。

別の花壇に植えたブルーベリーとブラックベリーです。
雪囲いをしたままです。
一昨年の秋に苗を買ってきて植えましたが、3年目の春を迎えて背丈が植えたときのまんまです。
伸び始めたころの秋に鹿に枝ごと食べられて元の丈に戻ってしまいました。
今年からは専用の肥料を細こすとともに、通年、鹿よけの囲いをすることにします。

3年目のブルーベリー。今年からはシカの食害をブロックします。

周辺の木々も新芽が吹いてきています。
ナラ、白樺などの林です。
木々の葉が出そろうと、山小舎のテレビの地上波5チャンネルのうち、一つのチャンネルが木々の葉に電波を妨害されて映らなくなります。
その季節ももうすぐです。

山小舎の裏側は国有林と接しています。
カラマツの山林も春を迎えています。
このカラマツ林を通して朝日が昇ってきます。

先日、別荘管理事務所の作業バイトで側溝の落ち葉拾いをしていたところ、カエルを発見しました。
昼間は蜂が飛んでおり、夜には蛾が出てきました。
いよいよ春本番近しの山小舎です。

勝手に別荘地のペット状態に居ついている鹿たち。
今年も人間に慣れきって傍若無人です。

中山道シリーズ第三弾 岩村田宿の現在

かつて長野県の中央部を横断して中山道が通っていました。
東海道は五十三次。
中山道は六十九次の長丁場。

お江戸日本橋を出て、現在の群馬県から軽井沢へ出て長野県を横断。
木曽路を抜けて京へ至る主要街道でした。
今回は第二十二宿にあたる岩村田宿の現在を訪ねました。

中山道岩村田宿とは

現在の長野県佐久市にあった宿場です。
八ヶ岳の東側に広がる佐久平という平地というか盆地にあります。
内藤氏1万6千石の城下町で、また中山道、佐久甲州街道(小諸から山梨県韮崎へ抜ける街道)、善光寺街道(岩村田から善光寺へ抜ける道)が交差する要衝でした。

第十八宿が軽井沢宿で、第二十九宿が下諏訪宿ですから、その間の宿場になります。

岩村田宿の現在

旧中山道沿いに岩村田本町商店街があります。
アーケードを街道の両側に頂く一昔前のスタイルの商店街です。

銀行や和菓子店、理容店などが軒を連ねており、かつてはこの地域の中心街としての歴史を伝えていますが、現在は見事なシャッター街となっています。

新幹線駅の佐久平駅が車で10分もかからない距離にあり、その周辺のモールや全国チェーン店に商圏が完全に移っています。
一方の岩村田本町商店街は、宿場時代の街並みを完全に排した、昭和の時代の商店街スタイルに変貌しています。
そのため、商店街が廃れた現在、宿場時代の歴史的景観に戻すこともできず、「昭和のアーケード商店街」としての歴史を残すのみとなっています。

ある程度の都会でも、小諸市のように街道沿いの歴史的景観が(偶然にせよ)残っている場所もあり、観光客のそぞろ歩きの光景も見られますが、岩村田の商店街に観光客が来訪するとしたら、昭和遺産のマニアくらいでしょうか?

味のありすぎる飲み屋横丁がありました。

商店街の表通りはおそらく現在でも昔からの地権者などが幅を利かせている可能性がありますが、一本横道に入ると新しい飲食店などもありました。

岩村田城址へ行ってみる

岩村田は宿場としては格上の「城下町」だったということで、城址へ行ってみました。
おそらく広かったであろうお城の跡地はほとんどが小学校の敷地になっているようでした。
城郭の中心部だったであろう土地は道路で真っ二つに寸断されていました。

残る一方の敷地には、招魂社とお稲荷さんがありました。

山小舎の割と近場を通る中山道。
まだまだ知らない歴史が広がっているようです。

その後の畑の様子

その後の畑の様子です。
その後っていつの後?
春先の作付けが終わって一段落したころ、でしょうか。

夏野菜のトマト、ナス、キューリは長野県でも苗が出回っていますが、おじさんはまだ作付けしていません。
万が一、霜が降りたら、それらの夏野菜はアウトですし、また、畑の準備もできていないのです。
標高1300メートルの山小屋では朝晩ストーブを焚いています。
いつ霜注意報が出てもおかしくないのが5月の長野県なのです。

現在の畑は、春先に植えるキャベツ、長ネギ、ジャガイモなどの作付けがほぼ終わり、その発芽や苗の活着を待っているところです。

まず、ヤーコンの苗の様子です。
1株をあえて分割して植えたやつです。

定植3日後の苗は何とか生きていました。
葉もヘタってはいません。
このままなら大丈夫ではないでしょうか。
一日おきに様子を見ることにして今日は水やりをしました。

心配していたヤーコンの苗は今のところ大丈夫です。

冬越しの玉ねぎとニンニクは心配をよそに、猛烈に成長しつつあります。
このままの勢いなら収穫も大丈夫?
今月中にあと一回追肥します。
食害にもあわずに済んでいます。

玉ねぎです。このまま結球を待ちます。
ニンニクです。勢いがあります。

長ネギです。
水やりなし、肥料ナシですが、さすが丈夫な根っ子を持っています。
葉先が立ってきており、根の活着を示しています。
成長につれ土寄せしてゆく予定です。

長ネギは立ってきたらもう大丈夫。

キャベツの苗も今のところは何とか生きています。
キャベツについては、寒冷紗をかけた畝は一度も水やりをしていませんが苗は生きています。
路地の畝のものは畑に行くたびに水やりをしています。
定植10日後くらいに尿素を追肥予定です。

ジャガイモです。
発芽はまだです。
種芋が食害にあっています。
鹿がたまたま見つけて齧ってみただけならいいのですが、餌場になっていたのなら困ります。

鹿さんが掘り起こして齧った種芋です。

今日は、ハックルベリーや食用ほうずきなどの苗を定植しました。

食用ほうずきです。結構大きく木が育ちます。
ハックルベリーです。朝市にこの実が目当てのお客さんが来ます。

オカヒジキ、モロヘイヤも1株ずつ植えました。

オカヒジキです。暑さに強いのでぐんぐん伸びてほしいです。
風にそよぐモロヘイヤの苗。粘り気のある夏のスタミナ野菜です。

2年目のアスパラガスです。
細いながら数本の芽が出てきました。
このまま今年は涵養し、来年の初収穫に期待です!

アスパラのヒョロリとした芽です。

畑の所在地、長和町の気候は、暑い日が増えてきました。
晴天が続くと日照りが心配なのですが、1週間に1日は雨の日があるので、苗は助かっています。

ヤーコンを定植しました

夕方から雨の予報。
苗の定植にはいいタイミングです。
今日はヤーコンの定植をしました。

南米原産のヤーコン。
一見サツマイモ風の外観ですが、シャリシャリとした歯触りで、生でも食べられます。
人間の腸内の善玉菌のえさとなるオリゴ糖がたっぷり含まれており、自宅ではスムージーの材料にもしています。
ヘルシーなうえに栽培しやすい野菜と云われています。

直売所で苗を1本180円で10本買っておきました。
畑にはヤーコン用に畝2列を用意しています。
株間70センチとして、2列あると20本植えられます。
苗はたいてい芽が2本以上出ていますので、根を分けて植えることにしました。

芽1本につき1株で育ち得ることには違いないのですが、育て方に工夫が必要です。
苗ポットから芽が2本出ていても元の種芋は1つですし、根っこも1つです。
それなので根を分けるときに、種芋をカットし、ひげ根を寸断することになります。
苗には大きなダメージです。
本来は定植前に新しい根っこを涵養しなければならないのでしょう。

去年はこのように根を分けて植えた結果、苗が活着せず枯れてしまったことがありました。
が、今年もあきらめずに根の分割に挑戦しました。

対策として、分割した種芋の断面には燻炭をまぶして腐敗を防ぐことと、根の活着を促進させるため、株穴にたっぷり潅水しました。

植えた後も株の上から潅水し、もみ殻を蒸散防止に撒いておきました。
今晩の雨にも期待します。

元肥には、牛糞と糠と化成肥料を混ぜたものを株間に一握り。
マルチはしなくて大丈夫でしょう。

段々畑の一番下の1枚はこれで植付完了です。手前から里芋3列、ショーガ1列、ヤーコン2列、長ネギ1列、ジャガイモ12列です。

その後、別の畑で、夏野菜用の畝を4本立てました。
ホクホクしたいい土になっていました。
畝幅と畝間の幅をたっぷりとりました。
石灰とボカシを入れ、えひめAIをたっぷりかけておきました。
苗の定植直前に再度えひめAIを施し、マルチを張ってから定植する予定です。

帰りにJA上田に寄って、古いパレットを3枚ほどもらってきました。
薪の乾燥台として最適なのです。
JAでは古くなったパレットを業者に卸しているようで、少しの枚数なら分けてくれます。
田舎暮らしは工夫次第、かつ人間関係次第のところがあります。

里芋、ショーガを種植えしました

GW最後の畑作業です。

里芋の種芋を植えました。
先日立てておいた畝を整地して植え付けの準備です。
日陰でも大丈夫な里芋の性質を生かし、山影の場所に畝を立てました。
種芋は2キロ用意しました。

株間に化成肥料をひとつかみずつ置いてゆきます。

種芋を芽を下にして置いてゆきます。
芽を下にすると新芽がいったん下にもぐってから地表に出てくるため、小芋が地表に露出することが少なくなり、また小芋が形成される土中のスペースが大きくなる、などの利点があるようです。

といっても、今回はマルチをかけますから、小芋の露出の危険性はありません。マルチは、10月の収穫までの長期間の雑草防止と土中温度の保温のためでもあります。

種芋を置いた後、もみ殻燻炭を種芋にまぶすようにかけました。
草木灰や燻炭は植物の大好物ですしね。
種芋にはこれから半年の間、マルチの下で頑張ってもらうわけですから、励ましの気持ちです。

土をかぶせて均した後、マルチをかけてゆきます。
このマルチ、薄いビニールシートなのですが、近年の畑にはすっかりなじみのものとなっています。
「あれはプロの農家がやっていることで、素人の家庭菜園もどきには必要ない?」と当初、山小舎おじさんは思っていました。
ところが見様見真似で使ってみるとこれが大助かりでした。
何より雑草を防げるのが大きいのです。

欠点は収穫後の処分に手間がかかることです。
剥がしたマルチを燃やして処理したことがありますが、いつまでも火が消えず困ったことでした。

畝の端にマルチの端をセッテイングしてかけてゆきます。
畝にぴったりとセッテイングしなければなりません。
ぶかぶかしていたり、端っこの抑えが弱いと、風が入り、マルチが剥がれてしまうことがあります。
空気を入れないように少しずつ、端っこを土で押さえながらかぶせてゆきます。

里芋が発芽してマルチが盛り上がったときに穴をあけて芽を出してやります。
それまでに1か月くらいかかるかもしれません。

マルチ2列と路地1列の3列に里芋を植え付けました。

隣の畝には、ショーガを植えました。
大きな種ショーガを割りながら植えたので、割口にはたっぷり燻炭をまぶしておきました。

暑い日の作業で消耗しました。
お土産は畑のわきに自生(その昔、大家さんが植えた?)しているウドです。
酢味噌和えにして食べましたが、春の息吹が鮮烈かつ上品に香りました。

あっ、マルチの前にえひめAIを散布するのを忘れました!
土中の微生物の活性化を促すのがおじさん流の農法でした。
特にマルチングの際にはたっぷり入れてから覆うのが鉄則でした。
忘れていました。
発芽後に空けた穴から注ぐことにしましょう。
自然には回復力があります。

伊那谷に春を訪ねて・・・。

畑作業4連勤につかれた山小舎おじさんは、GWのある1日、伊那市へ行ってきました。
伊那は山小屋から直線距離にして上田とほぼ同じ。
松本や長野よりは近いのです。

杖突峠は桜満開

伊那へ行くルートは、茅野へ降りてから西側にそびえる山塊を杖突峠で越えます。
峠を越えたあたりに桜の木が数本あり、満開でした。

城下町・高遠へ続く杖突街道です。
谷あいに集落が続く鄙びた道はいつ来てもなぜか落ち着きます。
今日の今日とて、街道沿いの直売所は閉まっていましたが・・・。

高遠城址公園は閉鎖中・・・

杖突峠を下ると高遠の町。
今は伊那市に吸収合併となっていますが、その昔は高遠藩が治める城下町。
高遠城址は地元の誇りで、桜の季節の高遠城址公園桜祭りは有名です。
今年は例によって桜祭りは中止、城址公園は閉鎖となっていました。

折角高遠に寄ったのだから、地元の神様と古刹にご挨拶。
まずは建福寺。
本堂へ至る石段に沿って数十体の石仏が残っている。
江戸時代に全国的に有名だったという、高遠石工の作によるものだそう。
今は格子の背後で佇む石仏たち。
慈悲深いというよりは独特なきりっとした顔つきをしていました。

石仏たちの反対側には観音像が建ち、高遠の町を見守っています。

西暦721年創建という高遠の守り神、鉾持神社へもお参りしました。
現在の地に遷座した際に、鉾が出土したので改称したという古社です。
急な321段を登って拝殿へ向かいました。
毎年2月にはだるま市が開かれるとのこと。
納められただるまが残っていました。

人気のなさは、畑の近くの長和町松尾神社に匹敵しようかという寂しさでしたが、境内の広さといい、格式ある立派な神社です。

拝殿を望む
神社の門前の廃屋です。破れたガラス窓が何とも言えません。

昼食はお楽しみ、伊那のソースカツ丼

高遠を出れば伊那市の町はもう少し。
伊那といえばソースカツ丼が有名です。
開いていました、田村食堂。初めての店です。
ただし持ち帰りオンリーでの営業でした。
分厚い肉と甘いタレ。さすが地元の名物です。
パック入りのソースカツ丼を軽トラの運転席で食べました。
できれば店内でゆっくり食べたかった。

伊那の横丁は今日も強烈だった

高遠方面から伊那谷へと下り、天竜川を渡った時に目に飛び込んでくる伊那の飲み屋街の看板。

なぜ「日中友好」なのかよくわからないが、車道からまず目に飛び込んでくるのがこの建物

動物横丁と呼ばれるこのあたり、カメの向こうにキリンの看板があるのが見えるでしょうか?

飲み屋の件数が多いので有名な伊那の町。
かなりさびれていますが、かつての名残が強烈に残っています。

焼け跡ではありません。平時は食堂を営業中です。
これは本当の廃屋です。一昔前の建築様式が貴重ですが・・・。
映画館です。シネコンではありませんが、データ上映機器を導入して生き残っています。
路面電車の沿線ではありません。JR飯田線の伊那市内の沿線風景です。
このまま伊那に泊まって一杯飲みたくなります
横丁の銭湯です。効きそうですね

伊那に春を探した1日でした。

明日からまた畑やー。

キャベツの定植を終えました

残っていたキャベツ20株の定植等の作業を終えました。

まず、先日できなかった寒冷紗かけを終えました。
山小舎の納屋から新しい寒冷紗を持ってきて、定植してあったキャベツの畝にかけました。
心配していたシカの食害はありませんでした。

畑は現在、鹿の水飲み場になっているようで、ついでに食べられるものがあれば食べて行ってるようなのですが、畑の排水が進み水飲み場が少なくなっていることと、春となり鹿の食料も増えてきたせいで、出没の機会が減っているからなのでしょうか?

寒冷紗をトンネル方式でかけるのは初めての作業です。
1本目はアーチ形の支柱を立てる際に、間隔のみを注意し、支柱の列を気にしなかったのでトンネルがまっすぐにならず、たわんでしまいました。
2本目はアーチの設置の際に、列がまっすぐになるように気を付けたので、寒冷紗をかけたときにまっすぐなトンネルができました。風がなかったので作業もしやすかったです。

キャベツの苗の水不足によるヘタレも心配していたのですが、1本目のトンネルの中の苗も、露地で植えた苗もヘタっていませんでした。

あえて浸水の影響が残っている粘土質の場所にキャベツ用の畝を立てたのが上手くいっているのかもしれません?
最もその場所は山に近く、午後2時にもなれば直射日光が当たらない場所なので日照不足の心配がありますが。

残っていた20株は3列目の畝に植えました。
もう寒冷紗もアーチ形の支柱も手持ちがないので完全露地栽培です。

四方に支柱を立て鹿よけのピンクテープを回しておきました。
鹿よけというよりは、「ここは人間のテリトリーだ」のアピールのつもりです。

別荘地を縄張りにしている鹿などは人間を見ても逃げませんが、ここら辺の鹿は野生そのものでしょうからナイーブで野生のおきてに鍛えられた用心深い性格に期待です。

実際、この辺の鹿は集落のすぐ裏の畑には出なかったりするのです、人間のテリトリーを避けているのでしょう。
といって、まるで未防備に作付けして「餌付け」になってしまっても困ります。田舎の畑は動物との関係性を試されてもいます。
動物も自然の一部です。

畑作業4連勤の勤続疲労にむしばまれた山小舎おじさんは、畑の隅のよもぎを採って帰りました。

連休中の作業は、里芋、ショーがの種植え、とうもろこし、インゲン、枝豆などの芽出しをすればいいでしょう。
夏野菜用の畝立てなども、できればしておきたいところですが、体力・気力との相談次第です。

キャベツを定植、しましたが・・・。

春先の作付けの一つのヤマのキャベツ作付けです。
ここら辺では、キャベツの春作は、4月に作付けして6月から収穫します。

JAでキャベツの苗が出たときに買っておきました。
グリーンボウルやブロッコリー、白菜、レタスなどの苗も同時に出ますが、一番人気はキャベツで、すぐなくなるので、見かけたときに買っておかなければなりません。

1株20円で100株買いました。
JA上田では、キャベツのようにトレーで作られた小さな苗を買うときに、端数の苗をおまけしてくれたりします。
トレーを欲しいだけハサミで切ってレジに持ってゆくのですが、だいたい数は自己申告で店員は数えたりもしません。
ほぼ限定された組合員対象のJAとはいえ、「村社会」のこういった「美点」もこれからも残ってほしいと思ったりします。

キャベツを段々畑に植えます。
ご存知、鹿の大好物です。
活着するまでは乾燥に弱い作物でもあります。

元肥が足りないような気がしたので、急遽肥料を畝に入れりことにします。
去年の牛糞と糠ともみ殻燻炭を混ぜて使いました。

立てておいた畝に、株間30センチ間隔で石灰を振ってから植え付けします。

ここで鹿よけの秘策、寒冷紗をかけます。
ポールを立て、寒冷紗をかけます。
寒冷紗のすそは土をかけて止めます。

この寒冷紗、鹿よけ、虫よけのほかに、温度調節、乾燥防止の効果もあるようです。

ところが、持って行った寒冷紗の長さが足りず、1畝しかカバーできませんでした。
急激に上昇した気温のせいでおじさんの頭の働きがストップしたためのミスのようです。

やむなく、1列の畝には手元にあった鹿よけのピンクテープを張ることにしました。
明日寒冷紗を持ってくることにします。
というか、ピンクテープも長さが足りなかったのですが・・・。

気温30度の下でのドタバタ作業。
仕事は続けすぎると緊張感を失います。
創造力が要求される畑の仕事においてをや、です。
体がヘトヘトで、気持ちが切れていては、土や作物とのいい関係は築けません。今日のところは潔く仕事を切り上げて山小屋へ引き上げました。

手許にはまだキャベツの苗が20株残っていました。
畝の列の用意が足りなく、寒冷紗の用意が足りなく、ピンクテープの用意も足りなかった、トリプル不足の今日の現場でした。

帰り道の大門街道沿いに、真新しいこいのぼりがさつきの空の下泳いでいました。
少し元気づけられました。

レタス、白菜、ブロッコリーを定植しました

連休は別荘地の作業バイトも休みで、畑日和が続きます。
用意しておいた苗の定植をします。
キャベツは雨天の日の前日に植えるとして、そのほかの苗を植えました。

畑は晴天、夏日になりました。
ヤッケを着て行ったのですが、すぐ脱ぎました。
作業中は半そででもいいくらいの陽気でした。

植えた苗は、レタス、白菜、ブロッコリー。
キャベツの苗を買ったついでに、十数本ずつ買っておきました。

関東などでは寒い時期に作る野菜のレタス、白菜などが、長野では夏に採れます。
高原野菜です。

もっとも長野でも夏は暑いので、葉物の栽培には注意が必要です。
一昨年でしたか、育ち始めていたレタスがマルチの熱に触れて溶けてしまったことがありました。
数日前まで瑞々しかったレタスが、後日行ったときには、水気が蒸発したように茶色く乾いてマルチに張り付いていたのです。
まるで蒸発したかのようでした。

ということで、今年は完全路地栽培にします。
フェンス内の畑ですから鹿の害はありません。
整地して、定植位置付近に石灰を乗せておきます。

手で穴をすくった後に苗を置いてゆきます。
押し付けずに置くだけにして、そっと土をかぶせます。
大きな苗を定植する場合は、植える穴にたっぷり潅水しておきますが、今回の苗は20円/1本の小さなものです。
ケースの中の苗自体にはたっぷり潅水しておきますがそれ以上の潅水はしません。

今回の教科書はネットではなく、別冊現代農業2018年4月号のムック「農家が教える野菜作りのコツと裏ワザ」です。

苗が植わったらもみ殻を畝全体にかけておきます。
乾燥防止のためです。
もみ殻は2、3年して畑の養分にもなります。
畝の残りの部分にはキャベツの余った苗を植えようと思います。

今日は、フェンス内の畑の一番端っこを耕しました。
石が埋まっていたりしてこれまで耕していなかった場所です。
かぼちゃを植えようと思います。
夏日のスコップでの掘り起こしはバテました。

ふと見ると、去年植えたアスパラの芽が出ていました。
爪楊枝のように細い芽でした。
中には食べられそうな太さの芽も。
収穫は3年目からと聞くアスパラですが、今年は少し手入れをして来年の収穫を楽しみにしたいと思います。

畑の帰りに少々遠回りをして、和田峠のふもとにある黒曜の水へ寄りました。
先客が2組、すぐ後にもう1組来ていました。
半年ぶりの湧水汲みです。
朝のスギナ茶やコーヒー、炊飯に使おうと思います。
いつ飲んでも癖のないすっきりした味です。

長ネギを定植しました

段々畑に長ネギを定植

長ネギの苗を定植しました。
苗100本で600円。
松本一本ネギという地元の品種です。

ジャガイモの隣に植えました。

事前に定植の方法をネットで調べました。
隣の畝から120センチとるのだそうです。
畝間120センチということです。

苗を植える溝を掘ってゆきます。
深さ30センチで底を平らにするといいそうです。
おじさんの畑は30センチも掘ったら、固い粘土層にぶち当たります。
元が田んぼだからです。

田んぼは砂地だったり、ふかふかの土だったりすると水がすぐ浸透してしまい、田んぼになりません。
作土の下を固めたりして、水の浸透を遅らせて田んぼにするのですが、そういった意味でも、田んぼの名残が色濃い、段々畑です。

畝幅を120センチとると、掘った土を積んでおくスペースも、土寄せ用の土を取っておくスペースも十分にあります。
去年は畝幅を狭くしたために土寄せに困りましたので、これはいい!
素人はまだまだ学ばなければなりません。

ということで、粘土層ぎりぎりまで掘った溝に苗を置いてゆきます。
株間は2~3センチだそうです。
植えた後は水も肥料もいらないそうです。
さて、畝の長さは6メートルほど。
果たして苗の数が足りるのか、足らないのか。

実際には2~3センチの密植は困難で、4~5センチの株間になりました。
畝は余りました。
段々畑の広さよおそるべし。

根元に、もみ殻を撒きました。
マニュアルにはありませんが、おじさんなりに考えてのこと。
よくこなれていない粘土質の土壌に密着させられたネギの根っ子の通気性なりを確保しようとしたつもりです。
ただでいくらでも手に入るもみ殻が単に好きなこともありますが。

その上に土をかぶせてゆきます。
根っことせいぜい白い部分が隠れるくらい。
これで植付終了。

元肥は耕耘前に薄く蒔いた牛糞と糠と石灰のみ。
長年蓄えたであろう、段々畑の地力に期待します。

あっ、植える前にえひめAIを溝の底に潅水しておきました。
土中の微生物の力にも期待です。

段々畑には、多年草のローズマリーと明日葉も植えました。
植えた畑は、一番上の1枚で、真ん中の石が露出して、使い勝手の悪いところです。
この畑は一番水はけも悪く、玉ねぎと後はサツマイモくらいに利用しようと思っていました。
うまく活着してほしいです。

あしたば。生命力のある多年草です
ローズマリー。多年草のハーブです。

上の畑にハーブ類を定植

もう一か所の畑、フェンスに囲まれた畑にハーブを定植しました。

土が一番こなれている畑です。
土がこなれているイコール夏の雑草も取りやすいということです。
さくっと抜けるというか、根が深い雑草が少ないというか。

畑の隅っこをハーブエリアとすることにしました。
石灰だけを蒔いて、畝を立て、そのうちの一列に、買っておいたアイスプラント、オレガノ、パセリ、ミント、パクチーの苗を植えました。

深めに苗を置く穴を掘り、十分に潅水、苗を定植してからも水をやります。
最後に乾燥防止にもみ殻を撒いておきます。
困ったときのもみ殻頼みです。

風による苗のぐらつきを防ぐために深めに植えました。
残りの畝には、バジル、シソ、パクチーなどを植える予定で、山小舎で種をポット蒔きしています。

隣の畑では毎年菊芋を植える人が夫婦で作業していました。
今年も菊芋を作付けするとのことでした。