令和元年12月30日の府中大國魂神社

年の瀬に用事があって府中へ行きました。

府中は律令時代に武蔵国の国府があった場所。
今でも三多摩地区の行政の中心地で、税務署、運転試験場、ハローワーク、法務局などがあります。

京王線の府中駅は、府中の中心・大國魂神社の参道わきにあります。
由来1900年と言われる大國魂神社。
武蔵国一之宮かと思いきや、一之宮から六之宮までを合わせ祀る別格の神社とのこと。

おそらく国の中心に位置する大國魂神社を参拝すれば、武蔵国中の代表的な神社を参拝したことにする機能を付与せしめんとする、当時の政治的な背景があったものと、山小屋おじさんは勝手に推測します。

参道のケヤキ並木の由来は、前九年の役平定の際に、源頼義が寄進したものとされる。
西暦1000年当時、このあたりが東国の蝦夷征伐の後方基地だったことがわかる。
大國魂神社の政治的な役割が、東国征服を国是とする大和律令政府の政策を補完するものだったことも。

ということで12月30日の大國魂神社の境内。

おじさんが見たこともない規模のテキ屋が造営されている。年末年始に大國魂神社に来るのは初めて。
さぞかし初もうでの人出が多いのだろう。

それにしてもこれが東京のテキ屋のスケールの大きさなのだろうか?
それとも大國魂神社が特別なのか?

特別なのだとしたらそれはなぜか?
被差別民としての香具師をルーツとするテキ屋の人々と大國魂神社の歴史的関係は深いからなのか?
そうだとすれば、神の世界と漂泊の民(被差別民)は歴史の闇の中でその境目を不可分にしているということなのか?

と妄想は広がる令和元年の暮でした。

皆様よいお年を。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です