山小舎リフォーム 光を取り込め!

山小舎は夏は涼しく、冬は底冷えがします。
1階部分は1年を通じて、薄暗く、1日中照明がかかせません。

6月のある日、山小舎を訪れた奥さんが、2階の窓から差し込む朝日を見て、これを1階に取り込めないものかと思ったのでした。
奥さんは1階の天井の一部をぶち抜き、光を1階に取り入れたい、と言いました。

それを聞いた山小舎おじさんはあることを思い出しました。
それは、別荘管理事務所の草苅バイト仲間の、ある人が山小舎に来て言ったことです。
その人は古民家が好きであちこち見て歩いたそうです。
山小舎を見たその人は、「自分なら1階の天井をぶち抜くなあ」と言ったのでした。

ああ、そう思う人もいるのか、大胆な発想だなあ、カフェでもするならいいけど、普通の民家だから・・・とその時は聞き流した山小舎おじさんでしたが、まったく同じことを奥さんが言ったのにはびっくり。
そういうことならやってみようか?と思ったのです。

東側に、風呂、トイレ、和室があり、居間に面した窓はありません。
南側には台所、西には玄関、北にベランダとサッシがついている山小舎。

土地の斜面を考慮するとやむを得ない配置ですが、ただでさえ採光には配慮の乏しい古民家がより一層薄暗くなっています。
さらには冬の防寒を考えると、空間を区切ることはあっても、開放することは考えませんでした。

今回のリフォームの発案は、その点では画期的な発想です。
特に6月から8月のベストシーズンにおいては。
それ以外の季節には、採光よりは防寒を考えなければなりませんが。

ということで、奥さんともども出入りの大工さんに天井リフォームの依頼をした山小舎おじさん。
ついでに、腐りが入ってきたベランダ支えの補強、屋根のトタンの補修、も依頼して工事が始まりました。

天井をぶち抜くのは、階段上部に当たる部分。
梁の間一つ分の天井板と、畳を取り除きます。
空いた部分の周りには、落下防止の手すりを付けます。

天井の一部分の天板と畳を除きます
同時に階段横のスペースを片付けます

ベランダ柱の補強も含めて、丸2日の作業でした。

採光もよくなりましたが、開放感が段違いで、山小舎の居住状況が改善されました。
併せて階段横のスペースの利用方法を収納部屋から、居間の一部として拡張する方法へと変えました。

居間が広がり、山小舎=古民家の広さが、いまさらながらに味わえています。
だだっ広く、十分に利用できなかった2階も、実質2分割されたことによって、効率的な利用が進む可能性があります。

2階に手すりを付けます
家具を配置しなおします
ベランダを支える柱2本に補強を入れます

柱と梁の構造さえいじらなければ、空間の区切りが自由自在ともいえる日本家屋の面白さに気づきつつある山小舎おじさんたちです。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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