畑は一面雪 苗が心配

4月10日の関東甲信越の大寒波の影響で長野地方には雪が降りました。

標高1400メートルの山小屋おじさんの周辺は真冬に逆もどり。

畑がどうなっているか心配で見に行きました。

畑は山小屋から30分ほど下った、中山道の宿場があった長久保という集落にあります。
集落周辺とはいえ、畑の標高は600メートルほどあります。木曽ならずとも「長野はすべて山の中であった」なのです。

心配が的中しました。
畑の写真です。
キャベツと長ネギの苗はほとんど雪に埋もれています。

玉ねぎの葉先がかろうじて雪からのぞいています。

まあ、玉ねぎとニンニクは冬を越していますからこの雪でも大丈夫でしょう。
心配なのは植えたばかりのキャベツと長ネギの苗。
特にキャベツは心配です。

根は土に保温され、生き残るとしても、葉先が凍ったとすると、回復には相当な時間がかかるか、あるいは収穫が期待できなくなる可能性があります。
キャベツの生命力に期待するしかありません。

長野は、自然は、ワイルドです(あたりまえか)。
住めば住むほど、人知の及ばぬ自然の畏しさを感じます。

 

長ネギ(松本一本ネギ)を定植しました

キャベツを3列定植した横に、長ネギを100本定植しました。農協で売っていた、松本一本ネギという品種です。

100本一束で売っていました。
10センチ以上に育った立派な苗でした。

おじさんは去年は5センチくらいの、ブランドではない長ネギを植えました。
今年もそのようなネギの苗を探していました。

農協の人は、「最近は長ネギの苗を作る人が減って、この先入荷するかどうかわからない」と言いました。
しょうがありません。
長ネギの苗が入手できなくなるよりはと、おじさんは目の前にあったブランドものの松本一本ネギの苗を買ったのでした。

畝立て

「虎の巻」で長ネギの定植方法を確認してから畝を立てます。
幅50センチほどに立ててから、畝の真ん中を鍬で起こし、谷間を作ります。
ここに元肥を入れ、苗を置いてゆくのです。

長ネギはアルカリ性を好むとのことで、おじさんが去年焼いておいたもみ殻燻炭を元肥に敷きました。
養分たっぷりのいわゆる元肥は入れませんでした。

植え付け

元肥(燻炭)の上に苗を置いてゆきます。
5センチ間隔です。
長ネギは密植すると株同士が助け合って育つそうです。

片方の土の山を苗にかけてゆきます。
土に隠れた部分が白ネギとなります。
苗が斜めに植わったので、曲がったネギになるかもしれません。

今後の土寄せを考えると、キャベツとの畝間をもう少しとったほうがよかったかもしれません。

ちなみに、キャベツの畝には保水のため、もみ殻を撒いておきました。

山小屋にシカがやってきました

メスと子供のシカの群れが山小屋周辺にいてよく出没します。
軽トラが止まっても逃げないので撮影しました。

キャベツを定植しました

農協にキャベツ、レタス、ブロッコリーの苗が出ています。1株が19円です。トレー型ポットで売られています。
買うときは、ほしい株数だけトレーをハサミで切り取ります。

おじさんはキャベツ100株、レタス10株、ブロッコリー20株を買いました。

去年はキャベツ50株を4月21日に定植しました。
暑い初夏を乗り切ったキャベツは、株数が半分になっていました。
生き残ったものも、虫食いだらけの小玉でした。
切ってみるとみずみずしく甘い味がしました。
7月からの朝市でも数個ながら販売しました。

畑に畝を立てる

今年キャベツを植えるのは、去年、ジャガイモ、サツマイモなどを植えた畑にしました。
この畑、秋にもみ殻をたっぷり入れたこともあってか、ふかふかな土になっています。
養分はともかく、構造的(保水、保温、通気など)にはよくできた土になっており、意欲もわきます。

畝の形に紐を張り鍬で起こしてゆきます。

畝幅60センチで立てます。
早春のなので雑草もあまりありません。
固まった土の場合は、耕運機かスコップで起こしてゆかなければなりませんが、こういう土だと、鍬で起こせるので作業が楽です。
最初の年(おととし)のことを思うと夢のようです。

もともとが畑の土地です。
数年ぶりに畑としての活動を再開してくれたのでしょう。

苗を定植する

苗の株間は、幅30センチ、奥行き25センチほどにして、2列の株穴をあけてゆきます。
その株穴に消石灰を撒きます。

キャベツ、ブロッコリー、白菜には石灰がいい、というのはおじさんの虎の巻、農文協の「農家が教える野菜作りのコツと裏技」からの知識です。

消石灰を撒いた株穴に苗をそっと置いてゆきます。
苗の定植時には土をかぶせた後ぎゅっと押さえたくなるのですが我慢してそっとかぶせるだけにします。
これも虎の巻からの知識です。

考えてみれば、ポットから畑に出された苗の根にとって、押さえつけられるのは、物理的なプレッシャーのほか、通気の面からも好ましくないのです。

植えてから微生物液・えひめAIの希釈液を根元に潅水します。
えひめAIの希釈液は、定植直前にも苗にかけておきます。

なお、キャベツの大規模農家では、苗のわきにホースを渡して穴をあけ、ちょろちょろ潅水することがあります。
キャベツの苗は乾燥に弱いので、キャベツの収量次第でその年の収入が決まる専業農家では、苗が根付くまでそうするのです。

おじさんの畑ではそんなことはしません。
キャベツの自立を促しつつ、自主性に任せているからです。なんちゃって。

風の強い日でしたが、苗たちには頑張ってもらうしかありません。
この先の追肥もえひめAIの希釈液と石灰くらいしか考えていません。
育ちは遅いでしょうが、じっくり甘みを蓄えて育ってほしいと思います。
モンシロチョウの被害が若干心配ですが。

植えた株数は、結局キャベツ136株、レタス9株、ブロッコリー20株でした。
農協でキャベツの苗をおまけしてくれたのと、後で買い足した分があり、予定の100株より増えたのでした。

新しい畑に牛糞堆肥を撒きました

長門牧場から運んで積んでおいた堆肥を畑にまきました。
新しく借りた畑のうちの1枚です。

一輪車に積んで、畑のあちこちに運び、スコップで薄くばらまきます。

この後、もみ殻とぬかを撒き、PHを測った後、必要なら石灰を撒き耕運機で耕す予定です。

新しい畑には、藍のほかにイモ類を植える予定です。

新しい畑は段々畑になっており、石垣が支えています。

牧場から牛糞堆肥をもらい畑に運びました

畑のシーズンインです。
おじさんは今年から畑を300坪ほど借りましました。

新しい畑はどんな土質なのかわかりません。
その畑のわきには山からの小川が流れています。
排水パイプを設置した畑もあります。
水気の多い場所なのかもしれません。

水はけがよく、保水性が高い土地を目指すのが畑づくりの第一歩です。
矛盾した要求ですがそれをかなえてくれるのが土壌の不思議なところ。頼もしい奴です。

近くにある長門牧場が堆肥を譲ってくれるというので、新しい畑の土壌のためにも、もらってくることにしました。

長門牧場でたい肥をもらう

おじさんの山小舎から白樺湖畔に降り、立科町方面を目指し、女神湖を超えて少し行ったところに長門牧場があります。

おじさんの孫が山小舎に来た際に同行して何度か訪れたことがあります。
とにかく広大な牧場で、夏には観光客がわんさか押しかけます。
食堂と売店があり、ソフトクリームが有名です。

軽トラでたい肥をもらいに長門牧場へ出かけました。
観光客の姿は全くありません。
食堂と売店のある建物を遠望します。
夏はこの建物周辺に人が溢れます。

旧事務所へ寄ります。

張り紙の案内に沿って事務所へ電話します。
堆肥場への道順を聞いておきます。
ほしいだけとってよいそうです。

名前と住所、電話番号をノートに記入して現場へ向かいます。

途中の風景です。
とにかく広い!

行き止まりのフェンスのわきに堆肥置き場がありました。
思ったよりずっと立派な施設です。

完熟というのにはやや若いですが、牛糞や馬糞由来の堆肥が山となってありました。

軽トラの荷台にビニールを敷き、コンパネ二枚を立てて堆肥を積んでゆきます。
まだ若い堆肥はずっしり重いのでほどほどの量にしておきます。

コンパネを用意せずともよいくらいの、ほどほどの量にしました。

それでも道中、軽トラは重さにあえぎ、やっとこさ坂を上ってゆきました。

新しい畑に堆肥を下す

牛糞など動物由来の肥料の効能については諸説あります。
動物性を徹底的に排する農法もあります。
全く肥料を使わない農法もあります。
おじさんにはその違いがよくわかりません。

未熟な堆肥は、完熟するまで作物には逆効果だといいます。おじさんが頼りにする微生物液が堆肥の効果を高めることを期待していますが、実際のところどうなのか?
堆肥はそもそも必要なのか?
堆肥の働きは、作物の養分としてよりも、土壌の団粒化など物理的効果が高いものだというが本当か?

考えているうちに畑につきました。
堆肥を畑に下ろします。
広い畑に比べると少なく見える堆肥の山です。
後日、畑にばらまいてから耕うんすることにします。

牛糞堆肥は窒素分としての効果もさることながら、土壌改良(団粒構造化)に効果があるという話もあります。

耕作を休んでいたこの畑に養分的な心配はあまりしていませんが、水気が多そうなこの畑の土質の改善ができれば、と長門牧場の堆肥には期待しています。

冬越しの玉ねぎに追肥しました

山小舎へ帰って早々、おじさんは畑へ行きました。
畑には年を越した、玉ねぎとにんにくが育っています。
まずは、隣の畑の人に勧められていた、玉ねぎの追肥を行いました。

玉ねぎ用の化成肥料を追肥する

おじさんの畑の玉ねぎです。
去年11月に苗を買って定植。
マルチはせず、もみ殻を厚めに蒔きました。
肥料はなしです。

土の表面が乾いており、苗の育ちが不ぞろいで、総じて生育がよくありません。

隣の畑の玉ねぎです。地元の人の畑です。
勢いが違います。

そこで農協で買った化成肥料を追肥しました。

化成肥料(化学肥料)については、有機肥料信奉者の方々から目の敵にされているきらいがあります。

おじさんも気持ち的には積極的に使いたくはありません。
が、実際には玉ねぎやトウモロコシの追肥に使っています。

現実は化学肥料なしでは、家庭菜園はおろか、事業としての農業が立ち行きません。
出荷時期に合わせて、規格品を生産するためには化学肥料が不可欠です。
スーパーはおろか、直売所も含め、売っている野菜のほぼ100パーセントが化学肥料使用の作物です。
そうしないと、「売り物」として育たないのです。

おじさんは、お金がないのと、勝手に自分の理想の農法を追求しているから、なるべく使わないだけです。
専業農家だったら必要十分なだけ使うことでしょう。

そもそも植物は栄養を根から吸収する際、有機物を吸収するのではなく(一部を除き)無機物としての養分のみが吸収できるとのことです。
根っこにとって有機肥料も化学肥料もなく無機物が養分なのです。

170年間にわたり、化学肥料のみと有機肥料のみで育てた英国の小麦畑の生育結果は、むしろ化学肥料のほうが好結果とのことです。

土壌学者の目から、冷静に有機肥料と化学肥料の効用と長所短所を述べているのが、農文協の「土は土である」という本です。
あるブログに載っていたので入手して読み、目からうろこの思いでした。
「有機」か「化学」か、にこだわるより、科学的に土壌と対峙するのが科学者の目なのですね。

苗と種を購入

帰りに地元の農協へ寄りました。
農協に苗が出始める頃がその作物の植え付け時期なのです。畑をやるものにとって農協はまだまだ頼れる存在です。

キャベツとレタス、ブロッコリーの苗が出ていました。
1本19円。キャベツは多めに購入しました。

去年の記録を見ると4月21日にキャベツの苗を定植しています。

種も買いました。
トウモロコシ、インゲン、カボチャなど。
育苗用のポットと作土も買いました。
いよいよシーズンインです。

畑の冬じまい

11月も15日です。
畑は収穫もほぼ終わり。
来年に向けての冬じまいです。

今年最後の畑の手入れ。
夏の間酷使した土壌を休ませ、養います。
耕して日光を当て土を消毒します。
石灰などを散布して土の酸性を中和します。
土を半年休ませて、作物が収奪し不足したミネラル分を回復させます。

おじさんの山小屋の脇には去年積んだ堆肥があります。別荘地に山と降り注ぐ落ち葉を集め、糠や鶏糞とともに積んだものです。
これが平地なら積んだ先から湯気を上げて発酵開始し、半年で養分たっぷりの堆肥になるのですが。
ここは1500メートルの高地。
気温のせいか、水分が足りなかったのか。発酵が進まないまま1年たっていました。

といっても山小屋の敷地に積んでおいても鹿のおやつになるくらいなので、軽トラに積んで、畑に運ぶことにしました。
標高600メートルの畑でこの先半年置けば、土になじんで来年養分として働いてくれるような気がしたからです。

酸性の中和には、生石灰ではなく、もみ殻燻炭を使いました。
この間せっせと作った燻炭が肥料袋で10袋近くあったのです。
燻炭というよりは灰に近いものもありましたが。

燻炭と、もみ殻と、堆肥を撒きます。

耕運機を大家さん宅から借ります。
大家さんは不在なので特に断りもなく、納屋から耕運機を出して使います。

いつもガソリンを満タンにしてくれています。
納屋から畑まで、15分くらいかけて自走します。

耕運機を縦横にかけ、畑の冬じまいが終了です。

天気はよく畑日和。
風がないとポカポカ陽気なのですが、風が冷たくヤッケが手放せませんでした。
畑よ、大家さんよ、来年もよろしくお願いします。

来年の収穫に向けて玉ねぎを定植

今年も玉ねぎ定植の時期となった。
昨年は、専用のビニールマルチを張って張り切って定植したものの、直後の豪雨でマルチがはがれ、苗がほとんど流れた。
流れて白い根を見せている苗を拾い、植え直したが、そのせいなのかどうか、翌年(今年)の実はピンポン玉くらいの大きさだった。
株数も半分くらいの歩留まりだった。

そこで今年は、少々時間と手間をかけた。
畝3本を玉ねぎ用とした。

縄を張って、スコップと鍬で畝を切りなおす。

人の畑を借りているので見かけも重要。畝の縦横が平行になるように気を付ける。

レーキで雑草などを除去する。

石灰を撒いておく。玉ねぎは酸性土壌を嫌うらしい。

JAで苗を買う。1本9円だった。
200本買うと10本くらいおまけしてくれた。

定植の時期は、ここら辺は10月下旬から11月とのこと。おじさんが定植したのは10月20日。
ご存知のように、おじさんの畑は初期成育が弱いので、年内にしっかり根を張らせておくために早めに植えたのだ。

今回はマルチはやめ、路地植えにした。冬季間は雑草が少ないからだ。
防寒と翌春からの雑草対策には、もみ殻を撒くことにした。
もみ殻は土壌がふかふかになるし、えひめAIなど有効成分の環境にも良いと思うからだ。

さて、植付の日。
まず、畝の表面にえひめAIを散布。

苗ポットにも同様に潅水する。苗にもAIに慣らしておくためだ。

苗の根の白い部分まで土をかぶるように植えてゆく。

植え付けてから、再度、AIを潅水し、もみ殻で覆う。

あとは無事な生育を祈るだけ。
長野の厳しい冬と雪を玉ねぎが乗り越えられるかは、半信半疑だったが、去年はちゃんと生き残っていた。
今年は、もうちょっと大きく結実してほしいものだ。

おじさん里芋を掘る

今日も定年おじさんは畑に行きました。
山小屋から軽トラックで畑まで。1500メートルから7~800メートルへ1500、一気に下ります。
行きの、下り坂は、軽トラのシフトをニュートラルにしておけば、50~60キロが出続けます。
ガソリン高の折、助かります。
その代わりに帰りは、軽トラでは、アクセルを踏み続けても60キロまでしか出ない上り坂です。
ガソリン代は行きと帰りを平均するとイーブンです。

ということで畑。
今日は、里芋の収穫です。
サトイモは5月1日に植えました。
ビニールマルチを張り、ショウガと交互に種イモを植えました。
ショウガと交互にしたのは、ショウガが日陰を好むと聞いたからです。

今年は暑い日が続き、なかなか芽が出ませんでした。
一旦芽が出ると葉と茎が勢い良く伸びました。

元肥も追肥も特になし。
おじさん得意の、えひめA1という微生物の希釈液を水やりの時に根元にまいただけです。
えひめAIについては別の投稿で話題にする予定です。お楽しみに。

畑にいると、時々地元の人が通りかかります。
よく会う人に60歳代後半の人がいます。地元おじさんとします。
この人は、定年おじさんによく声をかけてくれます。
お盆でお孫さんが帰省するときには、庭の手製のピザ窯でピザを焼いてました。
1切れご馳走になりました。

この地元おじさんが、サツマイモ、里芋の様子を見て「この辺りは寒いから(地温が低いから)、早めに収穫した方がいい(活けておくと霜にやられる)」とアドバイスしてくれました。
そこで、里芋を1株掘ってみると、まずまずの収穫。
それからは畑に行くたびに1株ずつ掘って持って帰っています。

今日は、玉ねぎの定植用の畝づくりに畑に行きましたが、まだ残っている里芋の1株を掘りました。

株を抜いてみるとこんな感じ。

子芋を外し、茎を包丁で切り離す。
この後、芋のひげ根をはさみで切り、泥を洗う。

作物や、農機具の泥を洗うのはここ。
農道の脇を流れる側溝。夏の水やりもここの水で。

1株の収穫はこれくらい。

山小屋には、収穫したサツマイモと里芋が、箱にあふれています。

ヤーコンの花が咲いていました。

サツマイモを掘りました

おじさんの畑も今年の終盤。
収穫を待つのは、サツマイモ、里芋、ヤーコン、大根、人参、キャベツ。
ハックルベリー、食用ホオズキはまだまだ着果中。
夏野菜は終了。トマト、ズッキーニ、ピーマン、シシトウが最後の頑張り中。

というわけで、今日はサツマイモを掘った。
5メートルほどの畝1列。
まず、たくましく伸びた弦をむしって集める。
食糧難時代には食べたという、芋の弦。ゴムのように強力だ。

3本鍬で掘ってゆく。
一株の収穫はこれくらい。
品種はベニアズマ。苗を買って植えるのだが、一番値段が安かった。
マルチを敷いて定植したが、今年の猛暑で、苗が焼けてしまった。
やむなく植え替え。苗が直接マルチに触れないようにして植えた。
もう1畝は路地で。
今回は路地の分を収穫。全部でコンテナ委1箱の収穫。20キロくらいか?
マルチで作った畝より収量が少なく、形もやや小ぶり。

長野は地温が低く、サツマイモの糖度も低いということだが、マルチと路地で地温に差がつき、収量に影響したのかもしれない。
素人百姓は日々勉強。
さらには、勉強しても必ずしも結果につながらないのが畑の奥深いところだが。

ほかに、里芋、大根、人参も、少々収穫。
大家さんにもおすそ分けした。
今年は大根の出来が良いので、自前の大根でタクアンを漬けよう。
割れたり、二股の面白いタクアンができるかもしれない。

定年おじさん畑を借りる その4

定年おじさん畑を借りる その3から続きます。
2018年の畑の様子です。
畑は2か所借りてますが、今回は中山道沿いのフェンスに囲まれた畑について報告します。

作った作物

ここの畑には、2017年の秋に植えた玉ねぎが植わってました。
越冬を前に、もみ殻と燻炭をできるだけ施しておきました。
玉ねぎの苗の防寒と、土壌改良にいいと思ったからです。

2018年は4月中旬から始めました。
玉ねぎがほとんど太っておらずに、かえって苗が枯れているものが結構ありました。
枯れて場所が開いたところに長ネギの苗を植えました。

5月中旬に、夏野菜の苗を植えました。
トマト、キューリ、ナス、ゴーヤ、ズッキーニ、オクラ、ヘチマ、ツルムラサキ、食用ホウズキ、ハックルベリー、オクラです。
ホウズキ、ハックルベリーは長野ならではの野菜です。

肥料はいつもの微生物液、えひめAIのほかに、去年の秋に積んだ堆肥を使いました。
堆肥は別荘地内の落ち葉を集めて、鶏糞、ぬか、もみ殻などと混ぜて積んでおいたものです。

その後、インゲン、枝豆を植えました。インゲンは直播、枝豆はポット播きして苗を作って植えました。

今年の出来具合

畑に通うのは2日~3日に一度。
今年の猛暑に植えたばかりの苗も息絶え絶えでした。
オクラなどは苗が枯れてしまいました。
苗が大きくなるまで、えひめAI液を混ぜた水やりをしました。
畑のそばの側溝には常時、山からの冷たい水が流れており、それをじょうろとポリタンクに汲んで水やりをしました。

いつもながら、わが作物の育ちはゆっくりでした。
でも夏を迎えると茎が太く、びっくりするほどたくましくなりました。

その中で、早めに実が成りだしたのが、ズッキーニ。
初収穫は図太いズッキーニでした。
キューリも早めに成りだして今はほとんど枯れています。

トマトは8月下旬くらいから実が成りだしました。ゴーヤも現在が最盛期です。
インゲンは夏の暑さからか、収穫量が去年に比べて少なかったのですが、8月下旬の雨で、第二弾の花が咲き、収穫が続きました。
ナスも真夏の時に剪定をし、木を休ませたのが良かったのか、今も収穫が続いています。

朝市へ出品する

2018年は畑も2倍に増え、収穫量も種類も倍増する予定でした。
こうなると収穫した野菜のことについても考えなければなりません。
近所に配ったり、自宅に送ったりしただけでは余ってしまうでしょう。

別荘地では夏の間、朝市が開かれていました。
ダメもとで責任者の方に電話してみました。
朝市の出店者も減っているとのことで参加を許されました。朝市は7月下旬から9月第1週くらいまで開かれます。

出店はほかに3店ほど。
別荘に定住する老夫婦が自作の野菜を持ってくるのが1店。
近くの農家から仕入れた野菜を売るのが1店。
地元の人でスモモやトウモロコシを持ってくるのが1店です。

おじさんの畑の収量を考えると、毎日出品するのは無理ですので、1日置きに出店しました。
最初はジャガイモとインゲンくらいしか品物がなく、また、7月中はお客さんの出足も悪く、最初の日は、売り上げがゼロでした。

それでも出店を続けていると、やがては売り上げが500円とか1000円行くようになりました。
全部で12回出店して、売り上げの合計は13000円ほど。

一番来客数の多い、お盆の時期に枝豆やトウモロコシが間に合わないなどマーケテイング不足を痛感しました。一方、お客さんとのコミュニケーションで勉強できたことも多々ありました。
朝市でのエピソードについては稿を改めたいと思います。