彩ステーションのサポーター誕生会

山小舎おばさん主宰の、(調布)柴崎彩ステーションは、みんなの居場所と銘打つだけあって国籍も含め多彩な人が関わっています。
毎週のランチの日に10人以上の昼ご飯を作る人や、体操教室の先生、自慢のギターでリードしてくれる歌おう会の主宰者、世界を舞台に曲芸で渡ってきたご夫婦の投げ銭発表会、子ども食堂を彩ステーションを舞台に毎月行うグループなどなど・・・。
プロによる投げ銭方式の催し以外はボランテイアによるサポートです。

ステーションに関わる人々の中には、外国からやってきた方々もいます。
イラン人で日本人の夫と暮らす女性、パラグアイから来て喫茶店などに手製のケーキを卸している女性、今年72歳になるスリランカ人の男性、決して日本語を話そうとしないジャマイカ人夫婦・・・。
その中の一人がグアテマラから来日して20年弱、日本人の夫の間に今年大学入学を控える一人娘がいるマリアさんという女性です。

マリアさんは、彩で開かれるバザーにグアテマラ料理を提供したり、娘さんともども気が向いた時に行事を手伝ってくれるサポーターでもあります。
ある日、マリアさんが自分の誕生会を彩で開くというので参加してきました。

出席したのは、マリアさんの家族、友人の日本人らのほかに、日本在住のグアテマラ出身者が2名、パラグアイやメキシコの出身者、スリランカのおじさんもいました。
うれしそうなテンションのマリアさんが自ら会を廻し始めます。
何せ明るいメンタルのマリアさん「センセイ、センセイ」と山小舎おばさん、おじさんのことを呼びます。
若干おちょくられている感もあるのですが、彼女が日本で身に着けた処世術の一環でもあるのでしょう。
時間や約束にルーズな面はありますが、本人がそれを気にしないのがグアテマラ流のようです。

山小舎おじさんとして特にうれしかったのは、グアテマラ出身で日本人と結婚し二人の子供もいる40代の男性から、南米の歴史などについて詳しい話が聞けたこと。
日本語でそういった話ができる外国人は貴重ですし、何より世間話以上の会話が久々にできたことが、大げさに言えば久々に「社会参加」できたような充実感をもたらせてくれました。

「スペインに南米がやすやすと侵略されたのは、マヤ文明とアステカ文明の境目で、南米自体が混乱していたせいもあった。」との見解には眼が開かれる思いでした。
南米本来のマヤ文化と歴史・文化に詳しい彼の話からは、自国と中南米についてのプライドの深さを感じることができました。
「南米の人は陽気だが、中米はそうでもない。マリアさんが特別陽気」とのこと。
彩でのパーテイでは、パラグアイ出身のナンシーさんなどは興が乗ってくると立って踊り出すのですが、そういえばマリアさんが踊るのは見ないような気がします。

パラグアイのナンシーさんお手製のバースデイケーキが切り分けられる

スリランカ人のおじさんも含めまだまだ話し合ってみたいと思った、誕生会でした。

集合写真なども撮ったのですが、顔モザイクの入れ方がわからず今回は掲載を断念しました。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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