令和元年の実りの風景

令和元年10月初旬の長和町の田んぼの風景です。

ここら辺、上田盆地から諏訪方面へ抜けるどん詰まり。
峠に向かう両側の山々が収斂してゆく地形。

貴重な平地は、やや高度が高い場所は古来からの街道として、そして川沿いの場所は田んぼに使われてきました。

街道筋に集落が形成され、田んぼへ続く傾斜地に畑を作っています。
あとは見渡す限り山また山の風景です。

長野の山里にも令和初の実りの時期が来ました。
今年の県内の米の作柄は平年並みとのことです。

10月初旬の畑

 

10月の畑です。
2週間ぶりの畑。
夏野菜の実が残っていました。

夏野菜の畑の様子

万願寺とうがらしです。
ピーマンやトウガラシの類は低温にも強い印象ですが、今が最盛期のように鈴なりです。
来年もまた作りましょう。

ナスが思ったより成っています。
剪定(花が咲いた先の芽をカットする)と追肥(ボカシ堆肥)のせいとしか言いようがありません。
苗自体は自根の安いものです。
育て方次第で長く楽しめるということがわかりました。

トマトは終了です。
トマトは接ぎ木の苗を用意し、斜め植えで根を増やして育てました。
その割には木が細く、実のなりも続きませんでした。
追肥などが不十分だったのか?
雨の多い天候の中で頑張って育ったほうなのか?

ゴーヤがだいぶん出遅れましたが、たくさん採れました。
長く採れるのはいいのですが、初期の育成が遅いのは今後の要改善点です。

鷹の爪が赤く色づいています。

夏野菜はこれだけ採れました。

秋野菜の間引きと落花生の初収穫

秋野菜の畑の様子です。
夏の間に蒔いた、人参、大根、白菜などが植わっています。

人参は発芽率がよくなかったのですが、発芽したものは元気に育っています。
密な部分を間引きしておきます。

大根は発芽率、生育ともども順調でしょうか。
種まき時に、育苗用の土を使ったのが効いているのだと思います。
ただし実がまっすぐ、長く育つかどうかはまだわかりません。

白菜は高価(1袋600円)な種を直播しました。無事発芽して生育中なのは10株程度。
1株につき60円見当です。
高い!
しかも時期的に収穫が間に合うかどうか?
来年は苗で植えたいと思います。

落花生を初収穫してみました。
初めての落花生。
恐る恐る株をめくってみるとほとんど豆がついていない!
土を掘って、ばらばらの豆を集めます。

何とか実がついてきた株もありました。
持ち帰ってとりあえず干しておきます。

シソの実を採って塩漬けにしようと思い畑に行きましたが、実はすでに枯れ始めていました。
青いところを齧ってみます。
シソの香りは十分しますが、ことしは収穫遅れです。
来年からの自生に期待します。

ハックルベリーは実が熟している途中です。
収穫は10月末でいいでしょう。

キアゲハの幼虫が草を食べていました。

畑のわきの渋柿の木が青い実をつけていました。

隣の田んぼは稲刈りが終わっていました。

山小屋の食事

山小舎では自炊です。
食材は地元のスーパーで買いますが、シーズン中は野菜はほぼ自給できます。
ときどきは畑の隅っこやら、直売所の売り場から、地元ならではの珍しい食材も手に入ることがあります。

定番はストーブ料理

定期的に作るのがカレーやシチュー。
材料を切って鍋に入れストーブに乗せるだけ。
火の通りがよく、煮崩れしないのがストーブの火力の特徴。
アルミで巻いて乗せておくだけで、おいしい焼き芋、ジャガバターもできます。

カレー。
信州豚のこま切れを使います。
季節によっては畑でとれたズッキーニをたっぷり入れることも。

キャベツの間にひき肉を挟んだ煮込み。
トマトなどと一緒に1日以上煮込むと独特のうまみが出ます。
来客があった時の1品にもなります。

日常の夕食たち

毎日の主菜は、スーパーで仕入れた揚げ物や冷凍ハンバーグになることが多いです。

ゴーヤチャンプルもよく作ります。
鯖缶を使います。

モヤシ炒めはコスパ抜群です。

鯖の塩焼きも主菜の定番。
スーパーで2枚で200円以下の時に買って冷凍しておきます。

魚が好きで、身欠きにしんや目指しもよく食べます。

副菜には、豆腐、海藻、漬物、お浸しなどが多くなります。
トウモロコシ、枝豆などは、季節は、には連日食卓に上がります。

朝食はあっさりと

パン食です。サラダとジャムは手作りです。

味噌汁付きの納豆定植。味噌汁は1回で2食分作ってしまいます。

ちょっと奇抜なランチとお弁当

別荘地内の草刈りバイトの日。
昼食は、山小屋に戻って食べます。
冷凍うどんを出しで煮込んで食べると楽です。

いただいた茅野名物の寒天を冷やし中華風にしたもの。
これが見た目以上にうまかった!

収穫したトマトで作るミートソースは夏の楽しみです。

畑へ持ってゆくお弁当2選。
パンとおにぎり。


コロッケは既製品、梅干しは手製です。

今年の帰省は帯広スタート!

山小屋おじさん一家の帰省は今年も9月でした。
おじさんのオリジナル家族5人中4人が参加。
例年通りの2泊の行程。
札幌のお寺にあるお墓参りと叔父さん一家との年1回の交流が目的です。

第一日目は帯広スタート

子供たちが小さなうちは、お盆に家族で帰省し、親の家に滞在しました。
両親がなくなった今は、その年に参加できるメンバーで、時には旭川や函館などを観光で経由するなどして帰省を楽しんでいます。

今年はなんと帯広に飛んで旅をスタートしました。
十勝平野名産の乳製品、豚肉。小麦、大豆を味わうためです。

帯広空港。
羽田から降り立つと空港内外が冷房したように冷たい空気に満たされていました。
朝の気温は12度とのことでした。

幸福駅。
おじさんが高校生の時、道東を一人旅した時に当時の広尾線に乗り幸福駅に降りたことを思い出しました。
当時すでにブームでした。
現帯広空港からはすぐ近くです。

思いやりファーム。(写真無し)
粗飼料のみで育てた牛の無殺菌牛乳とソフトクリームを食べました。
さらっとした口当たりでほのかに草とクリームの香りがしました。
帯広の南隣、中札内村にあります。

豚丼。帯広駅近くのぱんちょうという店で食べました。
思ったよりしつこくなくておいしかった。

高橋まんじゅう屋。(写真無し)
帯広市民御用達のおやき屋さん。
店内の昭和な雰囲気は最高。
あんこの味は・・・。
六花亭のどら焼きにも感じたが最高の素材(小豆)を生かし切れていないような気がする。
あんこに煮方は都会のほうがうまいのか?
残念。

パンの麦音。
地元の人がわんさと訪れるパン屋。
並んでパンを買ったあと建物外の広々とした芝生でくつろぐ。
これぞ十勝のファミリーの昼食。

狩勝峠。
帯広を出て富良野、旭川経由で札幌に帰りました。
途中の狩勝峠です。

かつては根室線の難所で、鉄道の三大車窓にも選ばれた景観です。

現在はこの間のJR線は台風の影響で不通になったままです。JR北海道はこのままこの区間を廃線にするつもりでしょうか。

青い池。
美瑛から活火山の十勝岳方面に上った白金温泉の近くにあります。
立ち枯れた木が湖中に残っている風景です。

有名になったのは最近のことで、道産子には白金温泉の近く、と言わなければ通じないことが多いようです。
訪れる人の外国人の割合が増えた場所でした。

二日目は親戚訪問、お墓参り、小樽遠征・・・

二日目にお墓参りをセット。
お墓のあるお寺では、いつもお経をあげてくれる前代の住職が今年も待っていてくれました。
感謝。

昼食は小樽で寿司。
今年はサンマやイカは不漁で、代わりにハマチやイワシが上がっているとのこと。

小樽の市場で生イクラなどを買って自宅へ発送。

夕方からは親戚一家と地元の居酒屋で一席。
魚がうまい居酒屋で、ニシン、ソイ、ハッカクなどの珍しい刺身を肴に、北海道のビールと地酒を飲みました。

高齢の叔父さんは山小屋おじさんの母親の弟にあたり、88歳になりましたがおかげさまで無事にしておりました。

故郷と、亡き両親と親戚らに感謝の帰省でした。

第22回蓼科高原映画祭

20年以上連続して茅野市内で行われている映画祭があります。
蓼科高原映画祭です。
今年で22回目。
これが今年のパンフです。

名匠小津安二郎が茅野市郊外の蓼科高原の別荘で新作の構想を練っていた時期が10年くらいあって、その別荘(持ち主は行動脚本の野田高梧)そのご縁を記念しての映画祭とのこと。
毎年、茅野市内の市民会館と映画館(不定期上映の新星劇場)を会場に9月下旬の約1週間開かれます。
小津の代表作品のほかに、日本映画の新作も上映され、小津ゆかりの豪華ゲストが目を引きます。

山小屋おじさんが初「参加」したのが、おととしの第20回。新星劇場で「小早川家の秋」を観て(デジタル上映だったと思います)、上映後に司葉子さんのトークを聞きました。
司さんはまだまだお元気で、小津監督の思い出話よりも、「秋日和」で共演された原節子さんのことをもっぱら話していたのが印象的でした。

原節子さんがなくなって間もないこともあったのでしょう。撮影休みに二人きりで鎌倉の海水浴場に泳ぎに行った時の原さんのスタイルの良さのことや、原さんが引退後に撮影所の壁越しにサンドイッチの差し入れをもらったことなどを嬉しそうに話していました。

上映会場の一つ、新星劇場は、茅野駅近くの中央本線線路わきにある古い映画館で、今は定期上映はしていません。
場内は昔ながらの天井の高い造りでいかにも昔(といっても3~40年前)の映画館の雰囲気を残しています。
フィルム上映もできるようです。

映画祭期間中は、映画館の入口へのアプローチにテーブルを出し、地元の人がコーヒー、寒天菓子、樽酒(小津監督お気に入りの茅野の自酒・ダイヤ菊)をふるまってくれるのが、うれしいおもてなしです。

第21回の昨年もここ新星劇場で小津監督のサイレント映画「学生ロマンス若き日」を観ましたが満員でした。

というわけで2019年の第22回の映画祭。
おじさんは、季節遅れの墓参りに帰省する予定で参加できませんでした。

東京への高速バスの停留所へ向かう軽トラの車窓から映画祭開催中の新星劇場が見えました。

今年の上映作品は「彼岸花」など。
ゲストは山本富士子さんです。

山本富士子が全盛期に出演した「彼岸花」。
出演者の絢爛さ、監督初のカラー作品、中流階級を舞台にした鷹揚さ、ぜいたくなセットなど映画監督小津安二郎のある意味「頂点」の作品だと思います。

山本さんのトークも聞きたかったのですが残念。
今年は映画祭「不参加」にて墓参りに帰省しました。