春先の畑作業

山小舎おじさんの畑にも春が到来しました。
畔にはよもぎが芽生え始め、ナズナやタンポポなども花を咲かせ始めています。

4月の畑作業は、まず4段の圃場のうち1面に防獣ネットを敷設しました。
高さ2メートルのネットを巡らし終わり、入り口を網戸を再利用して設置、ついで、山側にネットと1メートル離して金網を巡らせました。

金網の設置は鹿がジャンプするために助走するのを妨害するためです。
また、鹿が安全を確認するまではジャンプせず、むしろネットのすそから侵入したがるという特性に対抗して、ネットのすそを固定しています。
土の地面にネットのすそを固定するのは案外難しく、試行錯誤をしなが現在作業中です。
トタンをかぶせたり、垂木を支柱に縛り付けてネットをおさえたりして、柵の2辺まで完了したところです。
まずは物理的に鹿の侵入を阻止します。

柵が立った後は、なんとなく畑周辺から鹿の気配が消えたような気がしているところです。
去年までは、常時、畑の脇の水路周辺に鹿の足跡が入り乱れており、まるで彼らが自分のテリトリーを主張しているかのようでしたが、柵を見て鹿も「ここは人間のテリトリーなのかも?」と思ったのでしょうか。
まだ安心はできませんが、心理的にも鹿の捕食意欲をそいだのであれば結構なことです。
南側の山の持ち主が雑木を伐採したのも、隠れる場所がなくなったという意味で影響したのかもしれません。

連休前の仕事として、買っておいた種イモ類の植付を行いました。
防獣ネット柵内にジャガイモ類。
今年は男爵5キロのほか、アンデス、レッドムーン、インカの目覚め、アルバンを各1キロずつ植えました。
例年は株間に施していた牛糞、化成肥料はなし。

防獣ネット柵を施した畑の一段上は柵なしとし、トンネル栽培と鹿が食べない作物用の圃場としました。
トンネル4列にキャベツ、レタスの苗を定植したほか、露地で、長ネギ、菊芋、里芋、しょうが、コンニャクを植えました。
このほかにヤーコンを2列ほど植える予定です。
いずれも歴戦の対鹿用作物です。

ほぼ連日、畑に通っての作業は大変でもありましたが収穫もありました。
今年は管理機を入れず、鍬のみで畝立を行っていますが、人力でも起こしやすい土になっているのです。
理由としては、雑草の根が繁茂する前の季節であること、晴天が続き土壌が乾燥していること、3年目の畑で土が団粒化に向かっていること、穴掘り機で圃場何か所かに穴をあけて排水を促進したこと、が考えられます。
ガッテン農法で学んだ「ネジネジ」の埋設により土がほぐれたことも期待半分で付け加えたいと思います。

連休中は1週間ほど休み。
その後は、もう1面に防獣ネットを巡らせて、計2面の柵付き圃場を確保。
柵内部には、サツマイモ、トウモロコシのほか、枝豆、落花生、大豆、小豆、インゲンなどを作付け。

残った露地の1面には、今植わっている玉ねぎの隣に、あしたば、ルバーブ、えごま、ほうずきなど鹿が好まない作物を植えたいと思います。

もともと金網で囲まれている、別の圃場では夏野菜、かぼちゃ、ハーブ類などを植える予定です。

また、昨年芽出しで失敗した反省から、大豆、小豆、ハーブ類は十分暖かくなってから畑に直播とし、ポット蒔きして芽出しを行う作物は、トウモロコシ、かぼちゃ、枝豆、落花生などに限る予定です。

山小屋周辺は朝晩まだまだ寒く、発芽に向いていません。
育苗土の配合といい、温度管理といい、おじさんには自信がありません。
一応ビニール張りの温室のようなものを用意し、芽出しの養生場とする予定ですが。

道路に落としてからスマホの調子が悪くなり、今回は写真無しです。
ご容赦ください。
連休後は再び写真満載で書く予定ですので、今後ともよろしくお願いいたします。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です