もみ殻は畑の救世主。だ

世の中では、稲刈りが終わった。
おじさんが住む長野の片田舎では、一般家庭も米はもみで保存し、都度、白米に精米して食べるようだ。

精米所は町村ごとに1か所、どころか地域ごとに一か所もあり、住民は30キロ袋でもみを持ち込み精米する。
精米すると、白米とヌカ、もみ殻に選別され、通常は白米のみを持って帰る。
ヌカともみ殻は精米所に残され、自由に持って帰ることができる(とおじさんは思っている。今まで注意されたことはない)。

ヌカは漬物の時期には精米所によっては、なくなることもあるが、もみ殻は家庭菜園用に取りに来る人があるくらいで、普通は取り放題だ。

おじさんは、玉ねぎの苗の保温、人参の発芽までの保水、カボチャの雑草対策にもみ殻を使っている。
また、冬の間にとにかく畑に撒いておくと土壌が柔らかくなるようだ。
また、もみ殻を燻炭に焼いて使っている。
燻炭や炭、灰などはご存知の通り、土の大好物だ。

ということで、精米所に、もみ殻を取りに行く。
準備は30キロ入りの米の袋。
中古品なら1枚20円以下でJAなどに売っている。50枚ほど用意した。
紙袋なのでぬれると破れるし、口の留めひもも破れやすい。
消耗品だが、もみ殻のほかには落ち葉集めなどに使える。

米袋を20枚ほど軽トラに積んで出発する。
おじさんの畑の近くには3か所も精米所がある。
タンクにもみ殻が入っているので、出口に袋をあてがい、レバーを下げる。
無制限にもみ殻が出てくるので、下限がわからないと袋からあふれる。

今回は、稲刈り終了直後なので、精米する人も少なく数袋分しか取れなかったが、そのうちいくらでも集められるだろう。
ついでにヌカも取ってきた。
ヌカは、窒素、リン酸、カリがバランスよく含まれ、直接的な作物の栄養になる。
おじさんは、直接畑に撒いたが、固まってしまい、土の呼吸を阻害してしまった。
また、落ち葉を集め、鶏糞とともに山小屋わきに積んだが、1500メートルの高地では思うように発酵しなかった。
今後は、畑の冬じまいの時にもみ殻と一緒に撒こうと思っている。
たくあん漬けにも重宝している。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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