「美濃戸」へ行ってみた

「美濃戸」と聞いてわかる人は、山歩きの愛好家か八ヶ岳に詳しい人だろうと思います。

美濃戸は南八ヶ岳の主峰・赤岳の登山口の地名です。

八ヶ岳連峰では北端にある蓼科山にしか登ったことがない山小舎おじさん。
せっかく近くにいるのだから、年に一回くらい八ヶ岳の各ピークにでも登りたいな?と思いつつ腰が重く今に至っています。

11月のある日、偵察がてら美濃戸まで軽トラで行ってみました。

南八ヶ岳山麓には縦横に走る道路が続いています。
連峰と並行に、茅野から原村、富士見と走りぬける、八ヶ岳エコーライン。
原村の高原野菜畑を赤岳方面に駆け上る八ヶ岳ズームラインなど。

山麓の道路を駆け抜け、まずは美濃戸口へ向かう分岐点へと向かいます。
美濃戸口は美濃戸への入り口です。

美濃戸口への分岐点

分岐点を過ぎ、美濃戸口へ向かう道路わきには別荘が点在しています。

美濃戸口に着きました。
どんな山の中か?と想像していた眼前に、小ぎれいな山荘とこじゃれたカフェが現れました。
ここまでは路線バスも、毎日2~4本運行しています。

美濃戸口へ着いた、バスの転回場の向こうに山荘
路線バスの停留場
美濃戸口のしゃれたカフェ

美濃戸口から美濃戸まで、歩いて1時間の行程ですが、車道が続いてみるので行ってみることにします。

大変な悪路でした。
乗用車では行かない方がいいでしょう。
軽トラでも1速か2速でヒヤヒヤしながら行きました。
凸凹のガードレールのない砂利道で、対向車があれば行きかうのが大変な道です。

美濃戸へ向かう道

いつまで走ればいいのか?本当に美濃戸に着くのか?と思っていたころ、山小舎が見えました。

美濃戸へ着きました。迎えるのはやまのこ村山荘

とりあえず駐車場に軽トラを止め降り立ちます。
美濃戸口とは異なり本格的な山の気配が支配的です。

美濃戸には3軒の山小舎があり、それぞれ駐車場を持ています。
11月とはいえ休日のこの日、満車とはいえなくとも思ったより多くに車が駐車しています。
山から下ってくる登山者もちらほらいます。

美濃戸から望む赤岳山頂

赤岳山荘のおばさんと話をしました。

ここからだと往復8時間で赤岳山頂までいってこれるとのこと。
本来であれば朝7時までに駐車場に来てスタートするのが望ましいこと。
自信がないのであれば途中の行者小屋まで行ってみるのもいい。
この先にもう1軒山小舎があり、登山ルートの分岐点があるから行って見てみなさい。

おばさんが話してくれた赤岳山荘

おばさんの言う通り、.北沢コースと南沢コースの分岐点まで行ってみました。

カップルの登山者が下りてくるところでした。
山小舎前の湧水を汲みながら休んでいるところを話しかけました。

登山ルートの表示

赤岳に登ってきた。
山頂までは3時間だった。
雪があるので滑り止めをつけないと死にますよ、夏でも登山靴を履いた方がいいでしょう。
赤岳は何回か登ったが年配者も単独者も多いよ。
夏は前泊で乗り込む人が多いから駐車場も満杯になる。とのこと。

登山ルート分岐点に近い美濃戸山荘

すでに深山の気配が色濃い美濃戸。
三々五々下りてくる登山客と赤岳山荘のおばさんがいなければ、一刻も早く下界に退散したくなる、寂しくも厳しい「山の領域」です。

来年の夏。
混雑する休日を避けて、朝7時着で駐車場を目指し、登山靴を用意したうえで、とりあえず途中の行者小屋あたりを目指して登ってみましょうか。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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