信州ソウルフード放浪記VOL.2 長和町「立岩和紙の里」で新そばを食べる

おじさんの住む山小屋があるのは長野県小県郡(ちいさがたぐん)長和町というところ。
長和町は上田盆地の西端に位置し、二つの峠で茅野、諏訪と接している。

おじさんの山小屋は、茅野へ抜ける大門峠という峠の下にある。
長和町の中心部へ行くには国道152号線、通称大門街道を下ってゆく。
大門街道を下りきり、役場や、「道の駅マルメロの里」を過ぎ、上田市に入る直前に、立岩和紙の里という施設がある。

この地区の特産物・和紙を取り上げた、体験型施設で、特産物の販売、食堂を併設している。

団体客が体験紙すきをしたのであろう、何十枚もの漉いた紙を型枠ごと干している風景をよく見かける。

おじさんはここの前を何十回も通ったが、入ったのは初めて。
公共施設特有の敷居の高さというか、上から目線をおじさんのナイーブな心にさざ波を立ててしまうのだ。

いつもはコンビニ弁当か直売所のうどんで済ませる、畑の後のおじさんの昼食。
今日は思い切って和紙の里の食堂を覗いてみよう。

入ってみると、内部は広く、太い柱と梁の伝統的な日本建築。
昔の学校か何かの公共施設だったと思わせる。
時代をワープして、子どもの頃の学び舎に戻ったようで落ち着く。
平日の2時ではあるがほかに客は一人。

レジのお姉さんのおすすめは新蕎麦とのこと。
今日の定食をチョイス。
蕎麦の実が入ったとろろご飯と新蕎麦のセット。

これがうまかった。
長野に来てから、十割蕎麦や、善光寺の門前蕎麦、上田の有名店などで蕎麦を食べたが、一番食べやすいそばだった。
麺の硬さと風味とが一番調和がとれていると言おうか。

田舎の食堂では、なんといっても素材の良さと盛りのよさを期待するが、素材の良さについては文句なし。
油っ気のないメニューにしては満足感もあった。

ちなみにこの施設、長和町振興公社という第三セクターの運営。
同社は、スキー場や、温泉施設なども運営している。
いわば、町の公共性の高い商業施設を、民間から引き継いで、あるいは最初から直営で運営しているわけだ。

おじさんがバイトしていた別荘管理事務所の慰労会が、湯游パークという町内の温泉施設の食堂で催されたが、その温泉施設も、長和町振興公社が経営している。
半官半民じゃないと町の商業施設は成りゆかないのか?

茅野の古民家カフェに行ってきました

茅野市東部の泉野という地区に、古民家カフェ・Mさんちがある。
定年おじさんは2017年広報ちの11月号で知った。
その号の「移住してよかった茅野市に」という特集で紹介されていたのだ。

訪れたのは2017年に続き2回目。
Mさんちもその年の3月に移住したばかりだった。
若い働き盛りの夫婦。
ご主人は日中務めており、奥さんがカフェを運営。
神奈川より移住とのこと。

泉野という地区は、標高1000メートルに位置し、かつては養蚕が盛んだった。
大きめの集落の中心部にある、築150年の古民家ともども敷地600坪を購入して移住し、古民家をリニューアルしてカフェをオープンした由。

移住者の話を聞きたくておじさんは再訪した。
干し柿がすだれをなしている屋敷の表。

聞けば庭の柿を採って干したとのこと。
これだけ干すのは大した仕事量だ。

敷地の半分が畑とのことで、去年は耕していなかった畑が半分ほど耕されている。

燃料用の廃材や丸太もカットされている。
平日勤めながらの作業。
田舎暮らしの楽しみとはいえ、時間のない中での慣れない作業であろう。

古民家の内部は、床を張り替え、壁を塗り直しただけで、柱、梁、天井はオリジナル。

本格的リフォームを施しているので、おじさん宅の古民家とはグレードが違う。

庭に面したガラス張りの引き戸がいい。
庭に面しておひさまの恵みを取り入れている。
道路に面しては閉鎖的な日本の家屋の、中に入ってみなければわからない開放性だ。
町の家っぽい感じがする。
常に底冷えがするおじさんの山小屋と比べてはいけないが。

奥さんに話を聞く。
田舎暮らしをするにあたって、別荘などではなく、集落への移住を考えていたとのこと。
まだ若い生産年齢世代の物おじしない行動力を感じる。物件は不動産屋で見つけたとのこと。
借家ではなく、買取。

地域にはよくしてもらい、行事には参加し、問題はないとのこと。
カフェのお客も地域の人が主だとのこと。

おじさんのような定年後の年代のような、おっかなびっくりさはない。
「こだわりなく、生活に突き進む」現役世代と「細かいことにこだわって後ろ向きな」リタイア世代の差であろうか。

定年おじさんも若い世代から刺激を受け、心をリフレッシュしてゆかなければ。

敷地はほぼ平面で、使い勝手がよさそうで今後の楽しみが十分ある。
若い世代の地に足を付けた生活を応援したい。

ヤーコンジャムを煮る

ヤーコンという作物がある。
アンデス原産で日本での栽培は歴史が浅い。
球根を食べるが、サツマイモのような外観。
生で食べると、シャキシャキして甘く、中国では果物として売られているらしい。

オリゴ糖など栄養分が多く、体に良いとされている。
日本では、北関東、東北を中心に栽培され、長野でもよく見かける。

定年おじさんの自宅ではスムージーの材料として、小松菜やリンゴに混ぜて飲んでいる。
今年おじさんは畑に4株(球根)ほど植えた。
順調に生育。

秋には葉を採取してヤーコン茶にした。
11月になってから収穫したが、そこそこの収量があった。

形のいいものは自宅のスムージー用にしようと思っている。
半端なものも結構出た。小さかったり細かったり。
それらをジャムにしてみた。
同量のリンゴと30%ほどの砂糖にレモン汁。

ヤーコンもリンゴも、すりおろしてから煮るのがレシピ。
おじさんは、リンゴもヤーコンもスライスして煮てみた。

ヤーコンの実が割と硬かったので、ストーブでゆっくり煮た。
2時間後、リンゴが煮崩れてきたのに対し、ヤーコンの形が残っていた。
思ったより手ごわいなヤーコン。
ヤーコンジャムを煮る際の「ひと手間」はすりおろすことだったのか?
でも硬くて手間だったしなあ。

そこでおじさんは、柔らかくなったヤーコンをスマッシャーでつぶしながら煮てみた。
何となく混じりあった。

ヤーコンのショウガに似たさわやかな香りも残ったジャムができた。
いつものように煮沸した瓶に詰めて、減圧、殺菌。

体にいい保存食ができた。

以上、家族にはジャムおじさんと呼ばれたこともある定年おじさんより。

地元パワースポット訪問記VOL.2 豊作を感謝、松尾神社にお参りする

今年の畑もほぼ終了。
畑の地元、長久保集落の鎮守、松尾神社へお参りして豊作を感謝しました。

旧中山道・長久保宿をほぼトレースして、長久保の集落が現存する。
集落の端っこ(中山道の上手)に松尾神社がある。

現中山道である国道142号線を上ってゆくと、長久保の集落を過ぎるあたりひの左手に朱色の鳥居が見える。
案内板を見ると1800年代に本殿を建立とある。
比較的新しい神社。
地域に大事にされ今でも例大祭が行われている。

おじさんは畑作の無事を祈願し、また収穫を感謝して折々にお参りするようにしている。

今年の豊作を感謝してお礼のお参りをした。
立派な鳥居をくぐると、その名も五十鈴川に架かる橋を渡る。
伊勢神宮にある川と同名の川が流れているのだ。

境内は静まり返っている。

社が2つある。
これは上手の社へ向かう鳥居。

下の社にお参りし、もう一つ坂の上の社にも行ってみる。

来年も変わらず無事に畑ができますように。

茅野の街を歩く VOL.1

茅野市は、諏訪湖の南方に位置し、白樺湖までを領域とする。
国道20号線(甲州街道)、中央自動車道、中央本線に接し東京都へのアクセスも良い。
新宿発の特急あずさの停車駅でもある。

八ヶ岳連峰の北端に接し、古くからの別荘地である蓼科高原への玄関口でもある。
また、佐久方面、上田方面への峠越えの起点でもある。

山梨県の清里、小淵沢から発し、長野県に入って富士見、原と続く高原リゾート地帯の終点でもある。
この一帯は、移住者、別荘族の楽園の地といわれる。

人口は55,000人。
後発の市ながら、近隣の諏訪市、岡谷市を人口数で抜き去ったと聞く。

定年おじさんの山小屋への玄関口が、中央自動車道の諏訪南インターで、ここで降りて、原村、茅野と通り、国道152号線で大門峠を越えて着く。
おじさんの山小屋は行政的には、上田のエリアに属するが、心理的には茅野への親近感が強い。
茅野が東京ナイズされた町だからだろうか?
距離的にも茅野に行く方が近い。

茅野駅をを仰ぎ見る

茅野の中心街は?
駅周辺であろう。
駅舎は立派だが、いわゆる雑居ビルとしての駅ビルはない。
通路でつながった商業ビルはある。
また、駅に隣接して市民会館がある。

地方都市の常として、役所、公共施設は町で一番立派な建物であることが多いが、茅野で一番立派な建物は市民会館だ。
蓼科高原映画祭のメイン会場にもなり、最新の設備を誇っている。
駐車場は3時間無料である。

駅舎は市内で出土した土偶をメインにレイアウトしている。国宝である。

駅から延びる道がメイン道路。
地元出身の小平奈緒選手がオリンピック優勝の凱旋パレードで通った道でもある。

ついでに小平さんが小中学生の時に練習に通ってというスケート場を見る。

夏はゴルフの練習場、冬はスケート場になるようだ。

街の匂いを探し駅前を歩く

アーケード街もなければ、商店が固まってもいない茅野駅前を歩く。
車で通っただけだは、住宅の間に商店が点在するだけの駅前に見える。

ちなみに、スーパーやファミレス、チェーン店などは国道152号線、通称ビーナスライン沿いに固まっている。車の通行量も多い。

「旧市街」には何もないのか?
神社があった。
巨木に囲まれた鬱然たる一角。

犬射原社との看板。
ここらで昔、犬を追って射かける、犬追物が行われた由。諏訪大社の末社とある。
よくわからないがただならぬ雰囲気。

ダウンタウン的な街を探して歩く。
雰囲気がありすぎる飲み屋がある。

市内のめぼしい役所、事業所としては市役所と信濃毎日新聞の支所くらいしか思い浮かばぬ立地。
いわゆるサラリーマンの客層は少ないだろうと想像する。

裏通りに入っても、住宅街に飲み屋が点在する風景が続く。

健全というべきか?寂れているというべきか?

以前、馬油を買った肉屋も駅前にある。
原料は北海道産と言っていた。

郷愁の新星劇場とその周辺

駅近くの線路わきに新星劇場という映画館がある。
蓼科高原映画祭のサブ会場にもなる。
常時上映はしていないが、夏休みにアニメをやったり、スポンサード映画を上映したりしている(幸福の科学作品など)。

今日は上映予定のポスター掲示もなく寂しかった。
天井の高い場内と大スクリーンの映画館らしい映画館である。35ミリ映写機も備えている。

ここら辺に飲み屋が2,3軒固まっていた。
思わず撮影。
おとなしい?町にしてはキャッチーな店名の元気な一角だ。
チャンスがあればここら辺で飲んでみたいが、そのチャンスがなかなかない。残念。

県民のソウルフード、テンホウで昼食

昼食は、「長野県民にとって中華といえばここ!」のテンホウへ。
県内に30店舗以上を展開する長野県発祥のラーメンチェーン。
茅野市内にも3店舗ある。
おじさんも何度か入ったことがある。

まずくはない。材料もケチっていない。
全国チェーンのバーミアンよりは余程良心的。

市役所前の店舗に入る。
13時過ぎでほぼ満席。
家族連れ、サラリーマン、外国人と客層も万遍ない。

お勧め定食をチョイス。780円。

見ると、食後に150円のソフトを注文する人が多い。
長野県民のソウルフードとして定着しているように見える。
埼玉県民にとっての山田うどんのように。

娘一家に野菜を送る

収穫した野菜が新鮮なうちに野菜を送ることにした。
3歳と0歳の娘二人を育てている娘宅に、応援の秋の野菜セットを詰める。
おじさんの畑からの贈り物だ。

このほかにリンゴを1袋買って追加して送った。
喜んでくれるだろうか?

 

大根、人参、ヤーコンを収獲終了しました

2週間ぶりに畑へ行きました。
畑に残っている作物は、大根、人参、ヤーコン、キャベツ。
霜も降りてきたので作物を撤去し、冬じまいしなければなりません。

現在の畑の様子です。
大家さん宅の裏手の畑です。
ここには大根、人参、ヤーコンが収穫待ちです。
来年収穫予定のニンニク、玉ねぎは植えたばかりです。ニンニク。

玉ねぎ。

大根、人参を抜いてゆきます。
大きく育ったものは先月に抜いてしまっています。
残ったものは残念ながら、細いもの、短いもの、割れたものばかりでした。

根菜類には不向きな硬い土の畑です。
来年以降、徐々に耕してゆきましょう。
大根も人参も、秋撒きの場合、長野では生育期間がせいぜい10月中旬まで。
8月に撒いたとして2か月ちょっとの間が勝負です。
その間に大きく育たないものは、それまでなのです。

ヤーコンは思ったより良い収量。3株分の収量です。
土が硬いせいか、掘り出すのに力がいりました。

ちなみに、サツマイモも収量はよかったのですが、形が不ぞろいで、表面がデコボコ、傷だらけでした。
土がこなれていないせいだと思います。

土の改良は来年以降の楽しみです。
とりあえず、もみ殻を数袋撒きました。
畑に来る途中に精米所でもらってきたもみ殻です。
もみ殻、燻炭、えひめAIで来年以降、徐々に土壌改良です。

もう一か所の畑へ行きました。
ここでも大根と人参を収穫。
キャベツが寒い中よく育っていました。

夏野菜は、例えばズッキーニは霜にあたって腐っていました。あんなに元気だったのに。
ピーマン、シシトウもさすがに終了。
抜いてみると茎が太く育ってました。

名残のヘチマがぶら下がっています。

キャベツを除き、全部撤去します。
冬ごもりの前に、畑にもみ殻と生石灰を撒き、耕運機で耕す予定です。
もみ殻には、2,3年かけて土をふかふかにしてもらう予定です。
生石灰を撒くのは隣の畑のおじさんのアドバイス。
土壌の消毒と、PH調整の意味だと思います。

そのあとは、玉ねぎとニンニクの面倒を見てもらいながら、畑とは来年までお別れです。

天気がいいので切り干し大根作りに挑戦

晩秋の長野の高原です。
朝晩の寒さはストーブをガンガン焚かないと防げません。
昨年割って乾かし、デッキへ移しておいた薪がどんどんなくなってゆきます。

デッキの外に掛けている干し柿は順調に乾いています。柿を触ってみると、表面は乾いていますが、芯が残った感じ。
地元のおばさんのアドバイス通り、芯を揉んでおきます。
上級者は揉んだついでに種を抜いてしまうそうです。
定年おじさんの干し柿は種までは抜きませんが、今年もおいしくできそうです。

たくあん用の大根も干しています。
大根はまだまだ、しんなりしていません。
むしろ低温で凍ってしったのか、実の表面が透明になったようなのもあります。
たくあん漬けが無事できるまで、まだまだ油断はできません。
大根自体が筋張って育っている可能性もあり、そうなるとそもそもうまくは漬からないでしょうし・・・。
漬物はいろいろと奥が深そうです。

ということで切り干し大根。
2週間ほど前に収穫した大根が、泥付き、葉付きのまま、10本以上、デッキに転がっていました。
煮物、煮込みで毎日食べています。
昨日は数本を粕漬にしました。

今日は残りを切り干し大根にしましょう。
まず、ネットにて作り方を確認。
大根を洗って皮をむきます。

この時点で、実の痛みや、筋の有無がわかります。
芯が乾いているようなのもあります。
これらは煮ても乾かしても、漬けてもうまくできないので捨てます。
鹿のえさになります。

みずみずしくておでんにでもしたくなるようなものをチョイス。

5ミリ幅に輪切りして、さらに5ミリ角にカット。

晩秋の晴天の下、ざるに広げて干します。

切干を広げる、平たい大ざるが揃っているのも、この山小屋のいいところ。
備品を揃えてくれた、先代の仙人さん夫婦に感謝です。

切り干し大根は2週間で完成とのこと。
天気次第でしょう。
11月の25日頃には山小屋を離れ、東京の自宅に戻る予定です。
それまでに間に合うか?
間に合わなければ自宅で干すつもりです。

大根はまだ残っています。

自宅に戻り町内会バーベキューに参加しました

11月上旬に東京の自宅へ戻りました。
健康診断があったためです。
おじさんは、妻の被扶養者になっており、田無病院というところで健康診断を受け、ついでに高血圧でかかっている医師の診察を受けました。
ちなみに被扶養者となったおかげで、国民健康保険料・月24,000円が節約できています。
妻に感謝。

おじさんの自宅が所属する町内会のバーベキューが3日にあったので参加しました。
自宅があるのは調布市です。
町内会(地方自治法上の正式名称は「自治会」です)は、同時に建売住宅に入居した10軒で立ち上げました。

会員名簿と会則を市役所に届け出れば、自治会が設立できるのでした。
その前に、近隣の既成の自治会に参入を打診しましたが、断られました。

東京の郊外は、旧来の地主や農家などを中心にした、割と大規模な自治会が残っています。
一方、新興住宅地や社宅などでは、住民がそれぞれ自治会を立ち上げてもいます。
おじさん宅の近隣はそうした新興自治体がいくつもありました。
そういった自治会は、会員の流動もなく、年とともに自然消滅してゆくようですが。

おじさんの自治会の唯一の行事は、年に1,2回のバーベキューです。
一応、自治会長はおじさんということにして届け出てありますが、実際には年長の自営業社長宅が町内会の中心で、バーベキューの回覧もやってくれています。

というわけで、町内会の唯一の行事、バーベキューは、20年間続いています。
20年前、おじさんは40歳そこそこ。長女が5年生、長男が3年生、次男が5歳でした。
町内会10軒のうち、家長がおじさんと同じ年が2軒。長女の同学年の女の子が2人。長男の同学年の子が2人いました。

バーベキューの日は子供たちが走り回り、大人たちも念願のマイホーム生活実現に盛り上がっていました。
連帯感のようなものを感じたのも、酔った勢いのせいばかりではありませんでした。

20年たち、子供たちはそれぞれ独立もし、亡くなったメンバー、離婚して去ったメンバーもいました。
転勤により離脱したのは1軒だけで、近隣に引っ越してきた1軒が新規に加わりました。
またゲストで参加する人、実家に帰ってきて家族ともども参加するかつての子供たちなど、毎回賑やかに催されました。

会場は10軒の間を走る路上です。
袋小路なので公道ですが実質的には私道です。
おじさんの自宅は袋小路の一番奥の方ですので、路上に炭焼台を出し、炭をおこします。

三三五五、折り畳みテーブルやいすを持ってメンバーが集まりだします。
缶ビールで乾杯の後は、各家からとっておきのワインや日本酒などが出てくることもあり盛り上がります。

暗くなったり、寒くなってくると、世話役のお宅に集まりなおして2次会です。
おじさんは最近は2次会の前にダウンすることが多くなりました。

今年のバーベキューは、おじさん2年ぶりの参加。
ゲストが多く近年になくにぎやかでした。
おじさんは、サンマ数匹と信州鳥の焼き鳥、畑のサツマイモ、里芋のホイル焼きなどをして好評でした。食材は山小屋から担いだり、買って帰ったものです。
また、山小屋ビジター用におじさんが作ったアルバムも回覧しました。
山小屋の紹介を目的に、立地や地域の歴史や自然、山小屋での暮らしなどを写真と切り抜きでまとまたものです。

20年前からのオリジナルメンバーは、思ったよりは元気でにぎやかでした。
皆地域での交流を望んでいるからうれしいのでしょう。

田舎暮らしをしている身からすると、話題に強烈な個性を感じなかったのは、「守りに入っている」都会人のなせる業でしょうか。
都会は住民が個性を発揮する場所ではなく、お互いに出すぎないようにけん制しあいながら注意深く暮らすところなのかもしれません。
いざとなった時に頼りになる近隣者かどうかは、そうなったことがないのでわかりませんが。

子供たちが小さなころは誰かが路上で遊んでいて活気があった町内ですが、ここ最近は活気が乏しくなりました。
住民の年齢とともに、街も年を取ってゆくということでしょう。
実質リーダーの自営社長は、小淵沢に別荘を持っています。
今度寄ってみようと思っています。

やっつけ!大根を粕で漬る

大根が余っている。
葉付きのまま10本以上だ。
それもB品、C品ばかり。
大根だけではない、人参も里芋もサツマイモも食べきれないくらいある。

畑には収穫を待つ、大根、人参、ヤーコン、キャベツがある。
収穫して玄関に置いておいたサツマイモはカビが生えてきた。
100坪の畑でこのざまだ。

農家はどうしているのだろう。
よく、畑で季節外れの野菜が収穫されないまま放っておかれるのを見る。
かつてはおじさんも「なんてもったいない」と思っていた。
今では、農家の気持ちがわかる。
季節外れの過剰な農産物。
もう、取って売るのも、ましてや食べるのも手をかけるのがめんどくさくて放置されているのだろう。

ということで我が大根。
既にたくあん用には20本ほど干している。
今すでにある分とこれからの収穫分をどうしよう?キューリ用に買った粕がそのまま残っている。
夏に塩漬けしておいたキューリが実が崩れて廃棄。
大根の粕漬はできないか?

早速ネットで調べる。
生の大根を粕で漬けるユーチューブが検索に引っかかった。
これはいい。
樽はキューリ用に用意していた10リットルのがある。よーし!やっつけだが大根の粕漬をつくろう!

大根を用意する。
採ってから1週間以上たち、葉も枯れてきている。
葉を切り落とす。

大根葉は外へ放っておくと鹿のえさになる。
大根を洗う。

B品だけあって、二股になっていたり、割れていたり。ユーチューブにあるようにきれいな白い大根ではない。

粕と砂糖、塩を用意する。粕はAコープで買った地酒・真澄の酒粕だ!

食品加工を季節の楽しみとする者にとって、それら調味料は、袋単位で必需品。

目分量で混ぜ合わせる。

大根を樽に詰めて、粕をまぶしてゆく。

重しをたっぷり乗せる。
水が上がったら重しを半分にして1か月で食べころとのこと。
干し大根と違い、生大根は水の上りも早かろう。
漬物部屋に収納する。

現在、山小屋にある漬物は、去年のタクアンとキューリの粕漬と、ナスの味噌漬け。
前も書いたように、今年の夏野菜の塩漬けがほぼ全滅したので、今年の材料は大根のみとなる。
たくあん、粕漬の予定だ。
大根には切干にもなってもらう予定だ。

長野のスーパーでは季節になると盛大に漬物の材料が売られる。
ヌカ、ザラメ、酒粕、味噌などだ。
それを見るとこちらも漬物を漬けたくなる。
冬ごもりの季節だ。

ご近所立寄り湯めぐりVOL.1 鹿教湯温泉に秋を探す

長野は山国だから温泉天国です。
温泉といえば群馬県が一番数が多いとか、九州、北海道が有名です。
一方、町々の近場に手軽な温泉場があるという点では長野は有数なのではないでしょうか。
何せ四方八方が山ですから。

全国的なビッグネームの温泉は少なく、せいぜい、別所温泉が有名なくらいでしょうか。
一方、知る人ぞ知る、渋い温泉は多そうです。
また、今はやりの複合施設のスーパー銭湯的な温泉施設は県内各地にみられるようです。

今日は、丸子温泉郷の鹿教湯温泉ということころへ行きました。
山小屋から40分ほどの距離。
今日で、おじさん、3回目の訪れです。

ちなみに山小屋から1時間県内にある温泉はほかにもたくさんあります。
鹿教湯温泉から青木村の間にある、霊泉寺温泉、沓掛温泉、田沢温泉など。
諏訪湖側には、上諏訪の町中に点在する上諏訪温郷。白蓼科山の中腹の蓼科温泉などです。
別所温泉も近いです。

鹿教湯温泉は、鹿に化身した文殊菩薩が猟師に教えたといういわれをもち、国民保養温泉地に指定されています。歓楽的な要素はありません。

今時の地方温泉街の例にもれず、すたれた雰囲気もあるが、文殊堂などの文化財と季節ごとの風景の見事さで一定の人気を保っています。

古い温泉場の雰囲気は残っています。
いたるところに湧水がわき、文殊堂、薬師堂などをめぐると、俗気との隔絶感に浸ることができます。

長野の温泉地に必ずある、共同湯。
鹿教湯温泉の共同湯は文殊の湯といいます。
300円で入浴できます。無色透明な湯。
一度入るとその日は入浴不要なほど温まります。

そばを流れる渓谷のもみじを眺めながら、温泉の恵みに浸りました。