東京ローカル路線バスの旅VOL.3 調布から八王子を目指す

大寒も過ぎ立春はいまだしのころ、夕方から雪の予報の東京地方。
1月最終日です。朝から思いっきり凍えています。
東京ローカル路線バスの旅、新宿がだめなら八王子があるさの巻です。果たして結末は。

調布~西武線多磨間(京王バス)

朝の調布駅前。
バスは北口と南口に分かれて発車しています。
案内板を見ると、北口からはJRの三鷹、武蔵境方面へ、南口からは小田急線方面への路線が多いようです。
最長距離では、小田急線の柿生までの路線がありました。

八王子方面へは・・・、西武是政線の多磨駅までが西へ最長の路線のようです。
多磨からはコミュニテイバスが府中駅まで行くのを知っていたおじさん、まずは多磨駅へ向かいました。

多磨~府中へ(ちゅうバス)

多磨駅前の風景です。
西武線の改札口とは地下通路でつながっています。
多磨墓地が近いので石屋さんが駅前にありました。1時間に2本のコミュニテイバスがやってきました。
料金は100円均一です。
途中、白糸台団地などによって乗客を拾ってゆきます。
ミニバスは満員になって府中駅に到着しました。

府中~国立へ(小田急バス)

駅の立体通路下に広がる府中駅のバスターミナルは巨大です。
いつ来ても案内板と、乗車場所が一致しません。
国立駅行きが八王子方面の最長区間と分かりましたが、案の定、乗り場を間違え、目的のバスには発車寸前で飛び乗る始末でした。国立は三多摩地区随一の文教地区といわれています。
一橋大学を筆頭に、三多摩地区で偏差値一番の都立国立高校などがあります。
駅から放射状に広がる道路。
駅名の由来は、国分寺と立川の間にあるから、とのことも含めて、計画的な街づくりの意図を感じることができます。

おじさんの国立に対する印象は、住宅地でも路駐をすると直ちに通報されるという経験を持ち出すまでもなく、住民の意識の高さです。
山口百恵さんも住んでますしね。住宅もリッチな感じがしました。

国立~立川(立川バス)

国立では駅前のバス案内図を見るまでもなく、立川行きの便が停車しているのが目に入りました。乗ります。

立川という町は、陸軍飛行場が米軍に接収されてからの基地の街のイメージでしょうか。
基地、歓楽街、ギャンブル(競輪場)という必要悪の3点セットを有する、三多摩地区では珍しい町です。
ちなみに隣の国立には3点セットのいずれもが存在しません。

今は、米軍が撤退し、駅近くから広がる広大な基地跡には、首都機能のバックアップを行う建物が林立しています。
また、駅前はかつての擦れた場末の街のイメージも一新した巨大駅ビルが建ち立体通路が結んでいます。
モノレールまでが走るさまは文字通りの近未来図です。

立川~日野(京王バス)

立川にも巨大なバスターミナルが展開しています。
西武バス、立川バスなどが運行するそれらの路線は、主に北方向へむかい、東村山、東大和、拝島など西武線方面との連絡となっています。迷子になりかかったおじさんは、立川バスの案内所で聞きました。
八王子までの路線はない、京王バスの停留所から日野方面があるかもしれない、とのこと。
おばさんの言うとおりに、ありました、日野行きが。
待ち時間は15分。

コンビニでおにぎりセットなどを買い車中で昼飯です。

車窓越しに近未来・立川駅前の光景が流れてゆきます。

日野~八王子(京王バス)

日野駅に着きました。
同じJRの駅でも立川が必要以上にギラギラしているのに対し、悪夢から覚めたように落ち着いた本来の姿を見せている日野駅前。

地元出身の新選組、土方歳三で町おこしです。あった、ありました八王子行きが。
これで無事、目的達成です。バスは堂々と国道20号線を驀進。
日野自動車やコニカミノルタなどの工場に寄りながら八王子駅に到着しました。
東京ローカル路線バスの旅の企画3回目にして初の成功です。万歳。

八王子点描

八王子は三多摩地区のどん詰まり。
甲州街道小仏の関のふもとの町です。
都心より2,3度気温が低いのが特徴。

町の雰囲気はのんびりしています。
おじさんには落ち着きます。かつては繊維で栄えた町、花街の名残があります。
芸者さんもでもいるとのことです。

おじさんのような庶民が飲むところはこういった店。

おじさんが八王子に来たら必ず寄るのは、餅と団子の伊勢屋本店です。
古本の佐藤書店も元気です。

500円でカツどんがっつり食える食堂。子供お断りの張り紙はなくなってました。

おじさん用の廉価な衣料はここで調達。冬ものシャツが2000円以下で買える店です。

帰りは京王線特急で調布に帰りました。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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