青春18きっぷ

青春18きっぷというJRの企画乗車券がある。
全JR線の普通列車が乗り降り自由で、春、夏、冬の3シーズン発券され、現在の価格は当日限り有効の券が5枚ついて12,050円。
使い方によってはかなりお得な切符となる。

8月上旬から中旬にかけてを家族と過ごした山小舎おじさん。
東京の自宅から山小舎への帰還用に、思い立って18きっぷを購入した。

2021年版青春18きっぷ

東京・三鷹から長野・茅野まではJRの乗車券が3,080円(営業キロ数171,1キロ)。
高速バス料金が、高速深大寺・高速茅野間で3,300円(予約なし当日現金料金)。
比べると18きっぷの1日乗り放題約2,400円は、金額的には、かなり割安となる。
しかも乗り降り自由の特典付き(ちなみに、高尾から茅野までの乗車券を買うとすると途中下車できない)である。

独身時代、東京から札幌への帰省に18きっぷを使ったことがある。
当時は上野から青森まで、普通列車を乗り継いで1日で行けた。

第一日目は青森駅の連絡船待合室で仮眠をとり、翌早朝の青函連絡船で函館へ。
朝発の札幌行きで計二日がかりで帰省したものだった。

途中の東北線は長い時間だったが、上野発の普通列車を黒磯、郡山、仙台、小牛田、盛岡、野辺地などで乗り継ぐ旅も若者にはいい経験だった。
暑い季節とて、持って行った手製の握り飯が、昼食時、栃木の黒磯あたりで包みを解いてみると、はや、すえて(痛んで)いた、という残念な思い出もある。

帰りも18きっぷの残りを使い、当時の発売価格約10,000円で東京・札幌を、計4日(4枚使用)がかりで往復した。

さて2021年の青春18きっぷ。
三鷹駅のみどりの窓口で購入し、そのまま高尾経由甲府行きに乗り込んだ。

昼前の甲府行き普通列車は思いのほかガラガラ。
コロナのせいか、夏休みのせいか。

高尾発甲府行き普通列車社内。最後尾に事業用荷物が積まれている

高尾の次の駅は早くも相模湖駅。
小仏峠を越えればそこは脱東京の風景が広がっていた。
夏の日差しが降り注ぐ。

笹子峠を越えて、甲府盆地へ入れば富士山の姿を里山越しに仰ぎ見つつ、暑く湿った盆地の夏を行く・・・のはずが曇が出始めたせいか、夏の靄のせいか富士山は見えず、普通列車の旅は続く。

笹子峠を越えた勝沼あたりの風景
この日の甲府盆地は富士山が望めず

甲府で下車し、昼食がてらの市内漫歩。
列車の旅では途中下車することの多い甲府の街。
今日の散策は駅から南の街の中心街方面へ。

コロナなのか夏休みのせいか、人出も少ない甲府の街。
飲食店には「県の要請により休業」との張り紙が目立つ。

15時過ぎの長野行きをホームで待つ間、空は一転雨模様。
乗車後、韮崎のあたりでは車窓を雨粒がたたく。

長野へ入り雨が上がる。
茅野駅到着。

反対側の上り線ホームには制服姿の高校生の群れが降り立つ。
長野県は8月20日前に2学期開始か。

長野行きを待つ甲府駅ホーム
茅野駅に到着

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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