10月の秋晴れの日、自転車を借りて諏訪湖の秋を味わった。
下諏訪町の友の会がやっている無料駐車場が、国道20号線沿い、下諏訪駅と諏訪大社下社秋宮との間にある。
そこで、レンタサイクルも行っていて、電動自転車が1時間100円で借りられる。
朝10時半、自転車を借りて諏訪湖一周の旅へゴー。
下諏訪駅横の踏切を越え、諏訪湖方面へ走る。
下諏訪駅前にも御柱が立っていたが、町内のいろんなお宮にも小型の御柱が立っている。
諏訪は御柱とともにある町だ。
諏訪湖畔に達する。
諏訪市から下諏訪、岡谷に至る諏訪湖畔は人出も多い。
天気が良いと、ランニングしたり散歩する人の姿が見られる。
湖畔のこのあたりは、サイクリング用と歩行者・ランナー用の道路が整備され、公園や駐車場、トイレも多く、ちょっとした運動や日光浴、気分転換に適したエリアだ。
湖畔に接して、民家や学校などが続く、賑やかなエリアでもある。
やがて諏訪湖が天竜川となって流出する、釜口という場所につく。
水門があって、名物の赤い鉄橋が見える。
水門上の橋は自転車で通行することができる。
諏訪湖と天竜川では3メートル以上の水位の差があり、漁船はパナマ運河などの水門方式で水位を調節して行き来するのだそうだ。
釜口を超えると、いわゆる諏訪湖の裏側。
かつての鎌倉街道の西街道の古い町並みが残るエリア。
湖畔の車道は、岡谷から茅野に抜ける幹線道路で通行量が多い。
サイクリングやランナーの専用道路も整備されているが、人数は一挙に減って人影がなくなる。
諏訪湖にはいたるところに漁船やボートの船着き場がある。
防波堤で区切られた一角に数隻の船が溜まっている。
歴史ある湖の風情が感じられる。
岡谷エリアを過ぎ諏訪市のエリアに入る。
諏訪湖の表側、旅館や土産物屋が並び、遊覧乗り場がある一帯だ。
ヨットハーバーもある。
湖畔を離れると高島城というお城もあり、温泉町諏訪のかつての賑わいの残り香が漂う一帯も近い。
上諏訪温泉郷のこのあたり、地元の人が通う古い立寄り湯が街中にあったりもする。
湖畔は全国からの観光客で賑わう、がどこか寂しさも漂う。
かつてのように観光地に団体客が押し寄せる時代ではないし、若い人が決まった場所に詰めかけることもない。
首都圏の観光地の人波の分厚さはない。
東京から日帰りで来れる場所ではないことも大きいのだろう。
全長16キロの諏訪湖一周の旅。
暑いくらいの日差しと、吹く風の冷たさがアンマッチながら、気持ちの良い秋の一日でした。
かかった費用は自転車レンタル代が、4時間半で500円、駐車料金が0円でした。
帰りには下諏訪温泉の立寄り湯の一つ、菅野温泉に入りました。
240円でした。