サツマイモ植付けの季節

5月も終盤になりました。
いつの間にか標高1300メートルの山小舎周辺には春ゼミの声が聞こえています。ベランダの巣箱に野鳥が出入りし始め、立木をキツツキがつつきはじめ、スズメバチが巣を作る場所を探すように飛び始めました。

サツマイモの苗を植えました

サツマイモの苗を50本植えました。
JAで買って1200円くらいでした。
これを4列の畝に植えました。

簡単に畝を起こして石灰を散布。
苗を斜めに差し込んで、えひめA1液をたっぷり掛けました。

普通の畑ならばこれで終了ですが、鹿の餌場となっている山小舎おじさんの畑ではもうひと手間が必要です。
で、畝に寒冷紗をふわっと架けました。
とりあえず寒冷紗で苗と芋を保護し、弦が出てからはピンクテープで圃場全体を守ろうか?と思っています。

やせた土地でも育つサツマイモ。
あとは夏の光を浴びてぐんぐんゴムのような弦を伸ばしていってほしいものです。
ここは人間の畑だぞ。今年は食べるのを遠慮しろよ!鹿よ!

畝を立て、苗を斜めにさしてゆきます
畝全体にえひめA1の希釈液を散布
ざっくりと寒冷紗を架けます。鹿の目先を変えるのが主目的です

玉ねぎに追肥

玉ねぎとニンニクに最後の追肥をしました。
成長が回復した玉ねぎは、葉が勢いよく育っています。
が肝心の玉のほうはいまいち。これからの肥大に期待します。

玉ねぎの刃が勢いよく突き立っています
上から見ると玉の肥大はこれからです。長野での収穫時期は6月。うちは少し遅れそうです。

ポットで芽を出してきた作物たち

朝晩、霜が降りようかというくらい寒い日もある山小屋の5月。
やっとというか、それでも頑張ったというか、作物たちが、ポットから芽を出してきました。
発芽という現象。
温度が一番大切なのかもしれません。
枝豆、落花生などの芽が出こないのが気がかりです。

インゲンです
トウモロコシも芽が出ていました
パクチーの発芽
芽が出たインゲンを大き目のポットに植え替えました

大門街道のヒツジ小屋

街道沿いで買われている羊たち。外に出て草を食んでいます。

廃材をもらってきました

解体中の別荘から廃材をもらってきました。
梁や柱に使われた太い木材です。
板材と違い、丸太を割った薪と同じく燃料の主力として使えます。
しかも完全に乾いているので火力・熱量ともに十分です。

別荘管理事務所のバイト仲間と二人で現場に行き、それぞれ軽トラに積んできました。
山小舎おじさんは燃料に使い、バイト仲間は薪の乾燥台のプラットフォームに使うそうです。

廃材には釘がありますので抜いてからチェーンソーでカットする必要があります。
これだけあれば山小屋で2週間分の燃料確保です。
丸太もたまってきたので、畑が一段落したら薪割と、新たな乾燥台の設置をしなければなりません。

柱や梁の廃材を軽トラ一杯もらってきました
ベランダをかたずけて、くぎを抜きカットした廃材を並べ始めました

続・別荘地作業バイト

山小舎おじさんの貴重な現金収入手段として、山小舎が所属する別荘地管理事務所の作業バイトに週3日ペースで就業しています。

現在のバイトの陣容は、70代から30代まで10人ほど。
ほとんどが別荘地に暮らす住民ですが、ひょんなことからこの地で暮らすことになった今年30歳の青年もいたりします。

4月、5月の主な仕事は昨年来降り積もった落ち葉や、腐葉土などを別荘地内の道路わきの側溝などから掻き出して運んで捨てる作業です。
熊手や鍬、スコップなどで落ち葉などを掻き出し、あるいは水路から掬い上げ、また水路終点地のマスに積もった泥などを掬い上げ、トラックに載せて捨て場まで運びます。
仕上げにブロワーと呼ばれる機械で路上の落ち葉の積み残しなどを吹き飛ばして1行程が完了です。

今日のバイト人数は5名。
各自が作業を分担して、あるいはローテーションしながら仕事を進めてゆきます。

今日はおじさんがトラックでの落ち葉捨ての作業をしましたので報告します。
2トントラックの荷台に落ち葉が一杯になれば捨て場に運びます。
捨て場は近くの別の別荘地の一角にあります。
山の中の広い敷地に重機で大きな穴が掘ってあります。
そこまでトラックで運びます。

落ち葉や枯れ枝の積み荷がこれくらいになれば捨てに行きます。
捨て場の捨て穴です。トラックと比べれば穴の大きさがわかります。

穴の近くまでトラックをバックさせます。
位置に着いたら荷台のあおりのストッパーを外します。
トラックの後ろのあおりは上下に方向に開くようになっています。
落ち葉を落とす際には主に上方のストッパーをあけて落とします。

荷台のあおりを下ろします。

ダンプをかけて(荷台を傾ける)落ち葉を落とします。
そのまま少しトラックを進めて落ち葉を完全に落とします。
落ち葉が完全に落ちたのを確認してダンプを戻します。

荷台を傾けるレバーを引きます。
荷台が傾き落ち葉が落ちてゆきます。あおりは開いています。
落ち葉は完全に落ちました。

この間、エンジンはかけっぱなしです。
ギアはニュートラルにしておきます。

若いころ2トントラックを運転していた山小舎おじさんですが、ダンプでの作業は生まれて初めてでした。
1日作業すると60歳代にはしんどいですがいい体験をさせてもらっています。
何より一人暮らしの身にはバイト仲間との会話が貴重で楽しいのです。

ジャガイモ全滅!

ジャガイモが全滅していた。
シカによる食害だった。
毎度の足跡により、ジャガイモ畑が鹿の運動場と化していることはわかっていた。
が、芋を食べているとはわからなかった。

種を植えてから1か月たつ。
全然芽が出ない。
端っこに1つ小さ芽が出ていただけ。
これは、もしかして?
鹿の足跡といい、掘った跡の数々といい・・・。
芽が出たところを片っ端から芋まで掘り起こして食べつくしたのに違いなかった。

ジャガイモ13列はこの通り。スギナ畑と化していた。

鹿に餌付けをしてしまった。
ジャガイモは、去年も同じ畑でほぼ食害がなかったので安心していた。
これは鹿にとっても、人間にとってもよくない状況だ。
畑は人間の領域であることを鹿にも知らしめなければならない。

ジャガイモ畑には鹿の足跡が・・・。

今年はジャガイモはあきらめるか?
そう思いながら、山小屋に保存していた去年のジャガイモを選別していた。
芽が出そろった小芋がたくさんあった。
どうせ全滅ならこれを植えなおしてみるか?
自家採取の種芋は病気になりやすいとて、種芋は毎年買い求めるのがジャガイモ栽培の基本だが、この際しょうがない。
シカの食害に負けっぱなしの状況にリベンジするためにも、植えなおそう!

去年収穫した芋の残り。これ以外にも全部で10キロ以上あります。

とりあえずざっと畝を立て直す。
畑を鍬で起こしてみて、確かに種芋は出てこなかった。
出てきた種芋は芽が出なかったものなど数個だけ。
確かに芋ごと食べられていた。
芽が出ている株も2,3個あった。

ざっと鍬で起こします。
芽が出ている株がありました。鹿の食べ残しです。

畝に種芋を置いてゆく。
その上にマルチをかぶせる。
収穫まで土寄せも何もしない浅植えという栽培方式だ。

4列できた。
10キロ箱に8割ほどの芋を植えた。

芽が出たらマルチに穴をあけよう。
芽が出たら、畝自体をピンクテープで囲むか?

鹿と山小舎おじさんの知恵比べです。

ジャガイモの浅植えは種芋を置くだけ。
その上からマルチをかけてゆきます。
畝が4列できました。
芽が出ている株のところには穴をあけて芽を出してやります。

カラマツをもらってきた 今年初の玉切り

バイト仲間の別荘住民から、伐採したカラマツがあると聞き、もらいに行きました。

まずチェーンソーの準備です。
昨年末にプレートが壊れて修理に出していたおじさんのチェーーソーがJA農業機械部から上がってきました。
チェーンも新しくなってチューンアップされたチェーンソーの出番です。

まず、混合燃料を作ります。
2サイクルエンジンオイルとガソリンを用意します。
今年から、ガソリンを買うときには住所氏名電話番号とガソリンの使用目的をスタンドで申告することになっていました。


25:1の割合でガソリンとエンジンオイルの混合燃料を作ります。
混合燃料とは別に専用のチェーンソーオイルを用意します。

混合燃料を作る時にガソリンに混ぜるエンジンオイル。
ガソリンタンク。専用の容器でないとガソリンは売ってくれません。
25:1の割合で混合燃料を作ります。

チェーンソーオイルです。

チェーンソーオイルと混合燃料をそれぞれの注入口からマシンに注入します。
試運転も絶好調。
新しい刃はさすがに良く切れます。

チェーーソーオイルを注入します。
混合燃料を注入します。
細い丸太で試運転。あっという間の一刀両断。

現場に向かいました。
大きなカラマツが3本倒れています。
べったりと地面に接して倒れているのが2本。
伐採面が根元にくっついて、倒木が斜めになっているのが1本。
いずれにしても玉切りするのに時間がかかるし、マシンの燃料の補給も2回以上かかりそうな丸太の量です。

玉切りの難しいところは、チェーンソーの刃が挟まらないように切ること、また刃が地面や砂利をかまないように切ることです。
丸太を上から下までスパッと切ることができるような状況は少ないので、地面との間に木をかますか、刃が挟まらないような力点のところに切断面を持っていくかをしなければなりません。

地面にべったりくっついた丸太は、ひと先ず上から切ってゆき、地面に接する前に切るのをやめ、丸太を転がして反対側から切ってゆきます。
ところが1人の力では転がりもしないのが丸太の重さです。
一人で玉切りするときはとにかく時間がかかります。

今回は伐採主のバイト仲間がそのあたりを手伝ってくれたので、時間が大幅に短縮できました。
奥さんからジュースの差し入れもあり感謝です。
マシンの調子は絶好調で、刃が面白いように丸太を切り進んでゆきました。

玉切りした木材は軽トラ3台分ありました。
ざっと1か月分ほどの燃料となりましょうか。
割って干せば来年には使えそうです。

この積荷で3台分ありました。
山小屋の薪割フィールドが山になりました。

夏野菜の定植 第二弾

5月の季節外れの低温が去らんとする一日。
待ちに待った夏野菜の定植です。
今日植えるのはトマト、キューリ、ナス、ゴーヤ、夕顔。
いわゆる家庭菜園の主役たち。
素人農園はこのれらの植付けから一年が始まるともいうべき、今年前半の最大のイベントです。

土は耕しました。
肥料も入れました。
マルチもかけました。
あとは苗を植えるだけ・・・ではありませんでした。

夏野菜用の支柱やネットを用意しなければなりません。
株数で勝負するキャベツやイモ類とは違い、果菜は一株から収穫できる果実の数が勝負です。

トマトやナスなど、あんなに大きな果実が成るなんて不思議なことです。
自然界ではむしろ不自然なことです。
不自然をなすためには相当の人為が必要なのです。
一般的な夏野菜の栽培では、肥料・農薬のほか、支柱・ネットなどの資材、脇芽かきや切り戻しなどの手間、時にはトマトトーンなどのホルモン剤を使って人間用の果実を作りだすのです。

ということでまずは、キューリやゴーヤ用のネットを張ります。
キューリ用のネットは安く売っているのですが用心しないと絡まってしまいます。
慎重に端からテンションを架けて張ってゆきます。
これでも去年よりは上手に張れました。

190円ほどのキューリネット。慣れないとこんがらがってしまう。
何とかネットを張りました。

いよいよ苗を植えます。
苗穴に燻炭を施し、えひめA1希釈液をたっぷり注いでおいて、苗を置いてゆきます。
そっと土を戻し、根本が乾燥しないようにもみ殻を撒きます。
苗が傾いたりしないように支柱で支えます。
トマトは寝かせ植えします。
苗がマルチに接する場合はイネ科の雑草を敷き藁代わりに使いました。

接ぎ木のキューリ苗です。
ゴーヤです。肥料と水を欠かさないようにします。
夕顔です。かんぴょうの原料ですが煮て食べてもいけます。
ナス6本のうち2本は地元の直売所推薦の長ナスにしました。
自根のトマト苗は寝かせて植えました。枕代わりに刈り取られたイネ科の雑草を敷きました。
ナス6本、トマト4本、キューリ4本、ゴーヤ2本、夕顔1本を植えました。

申し遅れました。
畑の畔は大家さんによって草苅されていました。
恐縮です。助かります。
大家さんにとっては畔に植えたタラの芽の木のための除草なのですが。

大家さんによって除草された畑の畔。

今回の苗、トマト以外は接ぎ木のものを買いました。
自根の苗より値段的には4、5倍もする接ぎ木苗。
連作を嫌うナス類も連作ができるうえ、丈夫に育つなどの利点があります。
前回、安いからと自根苗オンリーでやって、思うような成果が得られなかったおじさん、今年は接ぎ木苗でリベンジです。
トマトだけは自根にしました。
一株から3つの根を出させる斜め植えは自根苗でしかできないからです。

ナスとゴーヤは肥料と水を欲しがり、トマトはむしろ乾燥気味に育てる。
ナスとキューリの仕立て、切り戻しなどを、基本通り行うことにします。

作付けは一段落。
といっても夏に向けてサツマイモの苗が出回っています。
JAで苗を購入しました。
昨年鹿により全滅したサツマイモ。
今年はどうリベンジしましょうか?

紅あずまの苗。1本25円ほど。

夏野菜の定植 第一弾

山小屋周辺には霧が立ち込めています。
肌寒いを通り越してストーブをガンガン焚いています。
東日本一帯を覆った寒気。
ふもとの上田でも最高気温が16度の予報。

でも雨上がりで畑は潤っているし、カンカン照りよりは苗の活着にはいいだろうとのことで夏野菜の定植第一弾を行いました。

第一段はピーマン類の定植を行いました。
ピーマンが2本、黄いろピーマンと赤ピーマンが1本ずつ。
ししとう、万願寺とうがらし、鷹の爪が1本ずつ。
オクラ2本と、ズッキーニが1本です。

この日のために架けておいたマルチに穴をあけます。
程よい地温のホクホクした作土を掘り、燻炭を蒔いた後、えひめA1の希釈液を穴に流し込みます。
苗をポットから出してそっと穴に置きます。
苗が傾かないように土を戻して植付終了です。

次に苗が折れたり、傾いたりしないように支柱で茎を縛ります。
ピーマン類は茎が細く、強風に弱いので、肥料袋を行燈のようにして苗を囲いました。
強風であおられることは苗の根付きに良くないのです。
行燈は保温にもなります。
ミニハウスですね。

段々畑に向かうとき、キジの雄が慌てて逃げてゆきました。
ここら辺を縄張りにしているつがいの雄です。
こんなに近くで見たことはないので撮りました。

柿酢を絞りました

今日はバイトを休む日。
雨なので畑も休みです。
気になっていた柿酢を絞りました。

昨年の11月に仕込んだ柿酢です。
完熟の柿や、畑の隅の渋柿を手当たり次第にリカー瓶に放り込んで、つぶしておいたものです。
放り込んだ後は今年になって一度、かきまぜただけです。

柿酢を仕込むのは今回で3度目。
半信半疑で仕込んでみた最初の柿酢はまろやかに仕上がり、自宅でも人気で、通常の酢代わりにすぐ使ってしまいました。
2回目も同じように仕込んだつもりですが、絞った後に嗅いで見ると酢の匂いと同時に、苦いようなにおいがし、失敗しました。

今回の柿酢は一応、酢の匂いだけがしており、このままいくと使えそうです。

柿酢作りの場合、仕込みよりも絞りの行程が一番手間がかかります。
改めてネットで絞りの行程を確認してから準備に取り掛かりました。

今回は、布巾を袋に縫ってそこに柿酢をあけ、絞ることにしました。

山小舎の裁縫セットの出番です。
100均で集めた、針、糸、ゴムなどが、山小舎にはすでにそろっています。
股引のゴムが伸びたときはこの裁縫セットが活躍します。

布巾の両サイドを二度縫いしました。
袋の完成です。
これが大いに役立ちました。

布巾のすそを縫ってゆきます
布巾の袋の完成です

いよいよ絞りの行程です。

手縫いの袋は良く絞れました。
柿酢がリカー瓶に8割ほど採れました。

後は発酵し続ける柿酢の絞り汁を冷暗所に保管します。
まろやかに仕上がってくれることを祈って。

袋にリカー瓶の柿を入れます
袋を絞ってしぼり汁を集めます
やや濁ったしぼり汁が取れます
しぼり汁。あとは常温で熟成させるだけです

搾りかすもいい肥料になりそうです。

絞りかすは肥料にして使います

夏野菜定植用の畝にマルチをしました

いよいよ長野も夏野菜の苗を植える時期となりました。
ということで、夏野菜用に畝立てしておいた4列にマルチングしました。

畝立てし、元肥としてボカシ肥を施しておいた畝に、えひめA1をたっぷり注ぎます。
じょうろで畝全体にかけるのではなく、穴を穿ってたっぷり注ぎました。

ジョーロでえひめA1の希釈液をたっぷり注ぐ

ボカシ肥とは、もみ殻、ぬか、燻炭などに、菌を入れて発酵させたもので、元肥のほか、追肥などにも利用できる肥料です。
おじさんはえひめA1を菌に使ってボカシを作りました。

えひめA1はおじさん愛用の発酵菌で、乳酸菌、酵母菌、納豆菌の培養液です。
ヨーグルト、ドライイースト、納豆を砂糖とお湯で培養して作ります。

えひめA1は、希釈液を潅水してよし、元肥と合わせて畝に散布してよし。
そのものが作物の栄養になるのではなく、土中の微生物に働きかけ、間接的に作物の生育を促す効果があります。
そのため、初期の生育は遅いものの丈夫に育ち、果実の味がよくなり、根がしっかり張るようになります。
えひめA1は、また、脱臭、油汚れ取り、風呂掃除、拭き掃除にその希釈液を使うと効果があり、山小舎では希釈液入りのスプレーを用意して家事に使っています。

畑の話に戻ります。

えひめA1をこれでもかと注入した畝にマルチを架けます。

畑の味方、マルチ用ポリ資材

夏野菜用の畝は畝間をたっぷりとったので、マルチの端を押さえる余裕が十分あり、スムースにマルチングができました。
マルチにより、作土が保温され、雑草の発芽を防ぎ、さらには土中にえひめA1の菌が支配的になることが期待されます。

風が入らないように裾を土で押さえてのマルチング。筒に支柱を通して転がしながら張りました
4列マルチングしました。株用の穴は定植時に空けます。

夏野菜用の畑の全景です。
手前、かぼちゃの畝からアスパラの畝越しに、夏野菜のマルチが4列見えます。その向こう側にはトウモロコシを植える予定です。
一番向こう側には、キャベツと白菜などが2列。
シソ、バジルなどのハーブ類とハックルベリーの列が4列ほどあります。
いよいよ夏野菜のシーズン到来です。

畔の雑草もいよいよ茂ってきました。
雑草との闘いの季節も到来です。

畔に大家さんが植えたタラの芽の木の周りは早くも雑草だらけです。

雨の土曜日の外出

予報通りの雨の土曜日。
バイトも畑もありません。週一回のオフの日です。
おりから緊急事態宣言も解除された長野県です。

雨境峠を越えて立科、佐久へ

山小舎から里へ下りる道は大きく分けて、国道152号線を通ての茅野方面と反対側の上田方面への二通りです。

細かく分けると、152号線の途中からビーナスラインを通っての諏訪方面へ抜けるルートや、諏訪白樺湖小諸線という県道を使って立科町へ抜ける道もあります。

今回は諏訪白樺湖小諸線を使って立科町へ下りました。
沿線に女神湖、長門牧場といった観光地が点在する道で、標高1400メートルほどの雨境峠を越えるルートです。

雨境峠です。
初めてここに立ち寄りました。
肌寒い日でもあり交通量はほとんどありません。
県道に沿って蓼科第二牧場が広がっています。

峠から少し下ったところに、鳴石というパワースポットがありました。
東山道という、中世の街道にも由来する祭祀遺跡とのことで、立科町指定遺跡となっています。
牧場の売店から奥に入ったところにたたずんでいました。

江戸時代の五街道時代ならともかく、正確なルートさえ判然としない中世の東山道が通っていた当時の雨境峠と鳴石のあたりはどんな様子だったのでしょうか。今のように夏なお肌寒くひっそりとしていたのか?
それとも峠には東屋などが存在する人気のある往来だったのか?
当時を知っているのは鳴石だけとなりました。

ちゃたまやはいつも人気の卵専門店

雨境峠を降りると、国道142号線沿いの平地に出ます。
芦田、茂田井、望月といった中山道の宿場だった集落が沿線に続きます。
現在ではトラックなど交通量の多い国道沿いには、直売所、道の駅、JAなどが点在し、この季節には野菜の苗が盛大に売られてもいます。

142号線を佐久方面に行き、枝道にそれたあたりにちゃたまやという店があります。
地元の卵農場の直営店で、平時は卵かけご飯を人気メニューにした食堂と、スイーツなどを売る売店をやっています。

売店の正面風景
長野県知事賞を受賞した卵を生産しているとのこと
ご時世柄、宅配に力を入れていました

ご時世柄、食堂は休業中ですが、売店は主に地元の方々で人気なのです。
以前、ここの唐揚げ弁当を食べましたが、食べきれないほどの量の唐揚げがおいしくて忘れられませんでした。
今回は弁当は売り切れ。
やむなく唐揚げのパックを2パックと、シュークリームの2個セットを買いました。

タイムサービス中の値段は2パックで600円でした。おじさんの夕食4回分ほどの分量。
大型のシュークリームです。プリンやジェラードもありました。

望月地区のJAで杵つき餅の大福と遭遇

雨の中の外出。
帰りに寄った望月地区のJAで、ルバーブなどの苗を購入しました。
地方のJAなどには、珍しい品種の苗だったり、元気な苗だったりがあるのです。
値段も安いですし。

さて苗をレジに持ってゆくと、おばさんが「杵つき餅どうですか?」と言ったので、みると大福が2個ありました。
こういったJA、直売所などでは手作りの菓子、パン、総菜などが売られており、おいしいのがわかっているので、「おいしそうですね」と答えると、「おいしそうではなくて、おいしいです」と断言するので引くに引けなくなり2個とも買いました。

軽トラに戻って1個食べてみると思った以上においしい大福でした。
豆の入った厚手の餅自体がしっかりしていて歯ごたえがあり、あんこの味付けも絶妙でした。
まさに田舎のおばさんの手作り。

帰ってからその日のうちにもう一個食べました。
歯ごたえのある皮が固くなり始めていました。
本物です。

佐久市望月地区にあるJAの売店。苗を見に立ち寄りました。
手作りの大福が売られていました

カボチャを定植、インゲンを直播、キャベツに追肥しました

夏野菜定植前の畑の様子です。

この日は、カボチャの苗を定植し、インゲンの種を直播し、キャベツの苗に追肥もしました。

カボチャの定植

フェンスに囲まれた方の畑にかぼちゃの苗を定植しました。
栗カボチャ、坊ちゃん、甘龍、イースターかぼちゃの4種類です。
新しく起こした畝なので、元肥が不足気味?と思い、株間に牛糞と糠を多めに置きました。
また株間もたっぷり空けました。
弦の伸長前にはもみ殻をたっぷり撒いて、弦や葉への泥の跳ね返りを防ぐ予定です。
縞ウリと中型スイカの苗も1本ずつ植えてみました。
成長は今後のお世話次第だと思います。

カボチャは去年までは種を買って芽出しして定植していましたが、芽出しが難しいので今年は苗を買いました。
また去年は食害で全滅したので、フェンス内の畑に作付けしました。

かぼちゃを4種類植えました。
縞ウリの苗です。収穫できれば漬物にします。
中玉スイカ。万が一収穫できれば孫にでも食べてもらいます。

スイカと言えば、山小舎おじさんが20代の頃、半年ほど千葉県八街町の専業農家に住み込んだことがありました。
3町歩ほどの耕地を持った専業農家で主力はスイカの栽培でした。
マルチを敷き、トンネルをかけてのスイカ栽培で、朝夕のトンネルの開け閉めがおじさんの主要作業でしたが、かがんでの作業は腰を直撃したのが思い出です。
1株に4本の弦を伸ばし、1つの弦で2玉の収穫(ただし出荷するのは最初の1玉のみ)でした。
3食お茶付きの住み込みでしたが、朝7時から日没までの専業農家の作業がひたすら厳しかったことでした。

インゲンの直播

話を戻します。

インゲンを直播しました。
発芽を促進するため、苗床用の柔らかい用土を種穴に入れ、苗用土の上に種を置いてゆく方法で蒔きました。
畑の土に直播するより発芽率がいいのでは?と思います。

また、畑での種まきの様子は鳥がどこからか見ているものなので、特に、インゲン、枝豆、トウモロコシなどには防鳥の作業が必要です。
テグスを張ったりする方法もあるようですが、おじさんは寒冷紗をかけることにしました。
乾燥防止にもなります。

インゲンの種と苗用土です。余った種はポットで芽出しします。
種穴に用土を入れ種を置きます
覆土した後は発芽まで寒冷紗を架けます。

キャベツの追肥

キャベツの苗が活着してきたので、教科書の教え通り追肥をしました。
尿素という窒素分の化学肥料を株間に施します。

キャベツは3列を植え、うち2列が寒冷紗のトンネル架けです。
追肥のため、寒冷紗をめくってみました。
これまで潅水もしていないのに葉が立った状態の苗が顔を出しました。
うまく活着しているようです。
追肥と合わせて水やりをして再び寒冷紗を架けておきました。
路地の列のキャベツには追肥、潅水の後、土寄せもしました。
土寄せは苗のぐらつきを防ぎ、根っこの乾燥を防ぐ作業です。

この日の畑のお土産は野フキです。

隣の畑の畔の上の土手に生えていますが、誰も採っていないようなので、3本ほどもらってきました。
煮ものにしようと思います。