トウモロコシの在来種を作りたくて、ネットで甲州トウモロコシの種を購入、育ててみた。
この品種、山梨の在来種とのこと。
昔の農家の縁側には、軒下にトウモロコシが吊り下げられていた。
干して保存し、粉にして使ったようだ。
もちろん来年の種にもなる。
近年、食用で出回っているトウモロコシはハニーバンタムなど軟らかい品種ばかりだが、F1種なので自家採種はできない。
トウモロコシの在来種を作ってみたくて、地元の人にも聞いてみたがはかばかしい返事はなかった。
当然、軒先にトウモロコシをぶら下げる風景も近隣ではとんと見かけない。
昔は実の硬いトウモロコシが出回っていて、風味のある味覚を味わうことができた。
山小舎おじさんは北海道育ちなので、地元では「ドン」といったが、ポン菓子というのか、コメなどを原料にした煎り菓子の実演が子供のころの楽しみだった。
利用客はコメを持ち込んで「ドン」を依頼するのだが、時々トウモロコシの実を持ち込む人もいた。
当然ながら在来種の実を乾燥させたものであったろう。
甲州トウモロコシは育てやすいことこの上なかった。
発芽率がものすごくよく、苗がよく育った。
定植後もどんどん伸び、背丈が2メートルを超えた。

収穫後、ゆでて食べてみるが、とても食べられるものではなかった。
硬すぎるのだ。
奥さんはゆでた実をミキサーで砕いてコーンスープにして食べていた。
とてもおいしかったそうだ。
今回収穫した数本。
皮をはいでみると実がピカピカ光っている。
乾かして保存することにした。
乾いた後は粉にして食べようか。
鶏でもいたら餌にしたのに。








































































