野川のソメイヨシノ開花

国分寺に端を発し、世田谷で多摩川に合流する一級河川の野川。
国分寺崖線と呼ばれる、ハケの地形に沿って国分寺、小金井、三鷹、調布の町を流れています。
川に沿って遊歩道が整備されており、遊歩道に沿って桜などの桜などの樹木が植えられています。

調布市内の野川

3月の最終日曜日、調布市内の野川沿いのソメイヨシノが開花しました。

開花したソメイヨシノ

気温が20度を大きく超えたこの日。
遊歩道や河川敷には、多くの散歩の人の姿があります。

河川敷には菜の花が満開です。
遊歩道に沿って上流に向かうことにします。

調布市内の武蔵野市場と呼ばれる一帯まで来ました。
市場の一角には直売所もあります。

付近の河川敷は昔から市内の花見の場所として人気です、すでにシートがびっしり並んでいました。

武蔵野市場内の地元野菜直売所
河川敷は花見客で一杯

家族連れなどは河川敷にシートを敷いたり、テントを張ったりしています。
川遊びをする小学生の姿もあります。

テントで屋根を張ってのの一団
川に入って遊ぶ子供たち

三鷹に入ると遊歩道を歩く人の姿が少なくなります。
水車を廻し、古民家を保存する場所もあります。

三鷹市大沢地区の水車
シラサギが餌を捕っていた

今年も桜の季節が到来しました。
今週中にも満開になることでしょう。

ハケの道のモクレン

国分寺から世田谷まで、国分寺崖線という断層が走っています。
多摩川の河岸断層で、崖線の下を野川が流れています。

国分寺崖線の途中には、武蔵野公園、野川公園といった緑地が多く見られます。
山小舎おじさんが小金井や国分寺方面に自転車で行くときには国分寺崖線に沿った道をとおります。
崖線に沿った道はハケの道とも呼ばれます。

3月中旬の晴れた日。
いつものように自転車で武蔵野公園を過ぎ、西武多摩川線のガード下を抜けて国分寺崖線に沿ったハケの道に出ると、ある住宅の庭にモクレンが咲いていました。

ハケの道に咲くモクレン

梅が咲き、早咲きの桜が咲き、そろそろモクレンやボケが咲くころになりました。

ハケの道に沿って古い木立が残っています。
春の花も咲き始めました。

古い木立が残るハケの道
途中にある解説の看板

ハケの道に沿って野川が流れています。
川の両岸は散歩コースです。
池では釣り人が糸を垂れています。
河川敷のグラウンドでは若い人がサッカーなどをしています。

ハケの道から野川方面を見る
野川の水を引き込んだ池では釣りをする人も

急角度のハケの上は住宅地で、坂の途中にも住宅が建っています。
急角度のハケを上る階段状の坂道が作られています。
中にはムジナ坂などという歴史を感じさせる名前の坂もあります。

崖線の上と下を結ぶ坂の一つ「ムジナ坂」

ハケの道には2,3軒の農家も残っており、冬にはキウイを軒先で無人販売しています。
収穫したばかりの硬い実を一袋200円から300円で売ってくれます。
熟れるまで時間がかかりますが季節の楽しみです。

神保町のオカメザクラ

神保町に行きました。

スズラン通りから道路1本隔てて九段下方面に延びる道沿いに早咲きの桜が咲いていました。

桜の木には「オカメザクラ」と標識が掛かっていました。
淡いピンク色の花が満開でした。

この日は古書店街で映画の資料をあさりつつ、神保町界隈をぶらぶらしました。
神保町シアターでミニシアターのチラシを物色し、新刊本の東京堂書店で立ち読み。
昼休みのサラリーマン達に交じってランチの場所を探します。

スズラン通り方面を眺める

古書店では、映画専門の矢口書店、映画のパンフやチラシ類が店頭に山積みされているビンテージ書店、映画とサブカルチャーならワンダー書店の3か所に寄ります。

「キネマ旬報」バックナンバーなどの品ぞろえを誇る矢口書店
店頭に映画パンフがあふれるヴィンテージ書店
雑誌、書籍、DVDまで手ごろな値段で品揃えのいい古書店ワンダー

ウインドウに飾ってある数千円以上もする古典名画のパンフレットなどを眺め、手ごろな値段の古い雑誌やグラフ類を探します。

東京ならではの文化の香りに溢れたオタクごころをくすぐる町、神保町が好きです。

野川の早桜

調布の自宅から近く、野川が流れています。

国分寺崖線に沿って国分寺駅前の殿ヶ谷と公園から、世田谷で多摩川に合流するまで、国分寺、小金井、調布を流域とする川です。
多摩川の河岸段丘が形成された遥か昔に、2段目の段丘である国分寺崖線に沿って形成されました。

柴崎駅と国領駅の間付近の野川

野川沿いにはささやかな遊歩道が整備され、晴れた日には散歩者する人が見られます。
もっと天気が良い日には河川敷に下りて犬の散歩や、子供の水遊びなどの光景も見られます。

この日は春うらら、河川敷を歩く人の姿も

野川沿いの遊歩道を自転車で走っていると、菜の花の群生と早桜の満開の風景に出会いました。

菜の花は種を付近の住民が蒔いたからでしょうか。
この時期らしい可憐な色を遊歩道に添えています。

柴崎バッテイングセンター付近の遊歩道には菜の花が咲いていた

遊歩道沿いに1本だけ咲いている早桜は、濃い桜色をまだ寒い空に向かって解き放っています。

3月中にはソメイヨシノも遊歩道沿いに満開となるでしょう。

早桜が満開。鉄橋を京王線が走る

2月の山小舎

2月中旬に家族と山小屋を訪れました。
冬ごもり閉鎖中の山小舎を1月に続いての訪問です。

暖冬の令和6年。
麓の諏訪・茅野地域は雪のユの字もないカラッツカラ。
諏訪湖の御神渡りも6年連続で見られ無かったとのことで、御神渡りの神事を行う地元の神社では、今年も「御神渡りがなかった」ことを奉納したとのこと。

白樺湖は湖面が氷結していました。
蓼科山をはじめとする八ヶ岳連峰は頂上部分が冠雪していましたが、例年よりは雪の量が少ないような気がしました。

姫木別荘地へ入ると、舗装路面が露出していました。
一度雪が溶けていたようです。
山小舎の前の砂利道は軽く冠雪していましたが、橇遊びには適さない雪の量でした。

山小舎前の砂利道。若干雪が残っている

孫たちが1月に作った、雪だるまとカマクラは崩れていました。

カマクラがあった場所は跡形もない山小舎前

玄関へのアプローチは除雪が必要なほど雪が残っていました。
また路面が凍っていました。
除雪して氷割をしました。

玄関先のアプローチは凍り付いていた

2月にしては気温が低くなく、ピリッとした寒さはありませんでした。
上水道、排水管ともに凍結は全くありませんでした。

翌朝は青天。
冬の空の青さが目に沁みます。
暖冬とはいえ、夜間は氷点下に気温が下がりますので路面はいったんバリバリに凍ります。
日差しが当たると雪が溶け始めていました。

スキー場のゲレンデ以外は雪景色に乏しい2月の風景でした。

翌朝の好天

雪の八ヶ岳、蓼科山

12月上旬になりました。
八ヶ岳は雪化粧です。

茅野市内の中央道から望む八ヶ岳

蓼科山の雪景色は、11月のさらっとしたものから冬らしい姿に変わりました。

白樺湖畔から見る蓼科山

なんと白樺湖畔に「氷上立入禁止」の幟が立っていました。
湖面が一時凍結したようです。

一時の氷結は溶けたものの「立入禁止」の幟が立つ白樺湖

12月の山小舎は冬まっしぐらです。

雪が残る山小舎周辺

霜の朝

11月です。
霜月です。
山小舎は日が暮れると急激に気温が下がる季節となりました。

日中は日が当たると何とか表で作業ができます。
日が暮れるともうだめです、寒くて。

室内はストーブを焚きっぱなしです。
薪ストーブはもちろん、2台ある灯油ストーブも焚きます。
灯油代もかかります。

いつにもまして寒い朝、外に出てみると真っ白に霜が降りていました。

落ち葉が霜で白くなっています。
霜柱で地面が盛り上がっています。
玄関先のマットが凍り付いています。
屋根が白くなっています。

軽トラはウインドウが真っ白です。
出発するには、ウインドウの霜を手でこそげ落としつつ、暖気運転とワイパーの合わせ技で視界を確保しなければなりません。
ウインドウに限らず、マットを敷いた荷台が白く凍っています。

山小屋は冬直前です。

八ヶ岳冠雪

11月中旬。
東京の帰宅から茅野駅に戻りました。

目前にあったのは新雪に輝く八ケ岳の姿でした。

茅野市内から望む八ヶ岳連峰

茅野市内は紅葉もまだ盛りです。
八ヶ岳連峰からが目を左に転じると、これまた薄く新雪を頂いた蓼科山の姿がありました。

市内には紅葉が盛り
冠雪の蓼科山

この季節、日も短いのですが、日が暮れた後の気温の低下が急です。
寒い夜を過ごした翌朝、外に出ると降雪の後が残っていました。

うっすら雪が積もった山小舎周辺

落ち葉はすっかり散り終わっています。
日が昇ると気温が上がるのですが、それでもストーブを焚きっぱなしにしないと過ごせません。

落ち葉は散り終わりました

日差しを頼りに、泊って行った孫一家が使ったシーツ、布団カバー、タオルケットを洗って干します。
外で乾かない分はストーブを頼りに室内干しにの予定です。

日差しを頼りに洗濯物干し

冬の到来を待つ山小舎周辺です。

キイロスズメバチの巣を撤去してもらう

山小舎周辺は野生生物の宝庫です。
鹿などの動物、昆虫類が嫌という程います。

春先になると毎年ハチがブンブン飛び回ります。
スズメバチ、あしながバチなどが多い印象です。

スズメバチは山小舎周辺に巣を作りたがります。
これまでも、2階の軒下、ベランダの軒下の廃ストーブの中、玄関先のコンパネの下に巣を作りました。(いずれも撤去)

今年も山小舎の周りには、常に1、2匹のスズメバチがブンブン飛び回っていました。
割ったばかりの薪が好きなようで、止まっているときに殺虫剤をかけたりはしましたが、特に害はなかったのでほおっておきました。

これがいけなかったのでしょう。
夏が終わり、後片付けのシーズンとなり、ベランダの軒下に廃材などを収納していた時に何気なく見た先に、立派なハチの巣がありました。
コンテナの中にすっぽりはまるように巣が形成されています。
不気味な姿にびっくりしました!

軒下のコンテナの中にできていたキイロスズメバチの大きな巣

発見時は10月下旬。
朝晩の寒さで巣にはハチが活発に出入りしているようなことはなく、むしろ巣の表面に張り付いた数匹のハチが全く動いていなかったので、これまで気が付きませんでした。

慌ててその場を離れましたが、改めてよく見ると、巣の表面に張り付いたハチがゆっくり動いています。
これを見て、一時は自力で巣を撤去できるのでは?と考えましたが、断念しました。

東信消毒という佐久市の茂田井にある駆除業者に駆除を頼みました。
スズメバチの巣の駆除は1万8000円から2万円の料金とのことでした。
2、3日後に業者がやってきました。

防御服を着てネットを被った業者が現場に入ってゆき、あっさりとコンテナごと巣を引き出しました。
巣はコンテナ一杯にはまっています。
ハチが巣から飛び出してはきません。
業者は引き出した巣を構わず刃物で解体してゆきます。

業者があっさりコンテナを取り出す
コンテナから現れたのはミツバチ用の巣箱に作られた巣

コンテナの中にはミツバチ用の巣箱が入っていました。
この巣箱を利用してキイロスズメバチが巣を作っていたのでした。
6月ころから作られた巣はすでに繁殖の役割を終え、たくさんのハチなども死滅し、女王バチは越冬場所に移っているとの説明でした。

巣箱ごと巣を取り出して解体を始める
巣箱の外側の巣を削り落とす
巣箱の中からは孵化しなかった繭などが

ワンチャン、山小舎おじさんが自力で対処しても無事に巣の撤去ができたような状況でした。
今回は無理しなくてよかったでしょうが。

キイロスズメバチはオオスズメバチなどよりの人間に対して攻撃的なこと。
ここ山小舎付近はハチの往来が多く、近所にも巣があるのではないか?ということ。
巣を撤去するなら6月ころか、あるいは10月過ぎがよいこと、などを聞きました。

取り出した巣は、巣食っていたミツバチの巣箱ごと焼却炉で燃やしてしまいました。
これで今年のハチ関係は一件落着です。

巣箱ごと完全燃焼させてスッキリ

撤去しやすい場所だったこと、危険性がほぼなかったこと、から費用は1万1千円で済みました。
良心的な業者さん、ありがとう。
ハチについて勉強になりました。

山小屋の紅葉

10月も半ばを過ぎました。
東京の自宅に1週間ほどいて家族の養分を補給した山小屋おじさんが、山小舎に戻ってきました。

標高1400メートル以上の山小舎周辺は季節が進んでいました。

日差しが厳しく、外へ出るのも苦痛だった今年の夏も今いずこ。

10月に入っては、ミズナラから落ちるどんぐりの音のみが響いていた山小舎。

今年も例年のように木々が紅葉し始め、落ち葉が舞い始めました。

まだ紅葉は始まったばかり。
今のうちにあちこちへ出かけて眺めておこうと思います。

冬はあっという間に来るでしょう。