夏野菜の定植 第一弾

山小屋周辺には霧が立ち込めています。
肌寒いを通り越してストーブをガンガン焚いています。
東日本一帯を覆った寒気。
ふもとの上田でも最高気温が16度の予報。

でも雨上がりで畑は潤っているし、カンカン照りよりは苗の活着にはいいだろうとのことで夏野菜の定植第一弾を行いました。

第一段はピーマン類の定植を行いました。
ピーマンが2本、黄いろピーマンと赤ピーマンが1本ずつ。
ししとう、万願寺とうがらし、鷹の爪が1本ずつ。
オクラ2本と、ズッキーニが1本です。

この日のために架けておいたマルチに穴をあけます。
程よい地温のホクホクした作土を掘り、燻炭を蒔いた後、えひめA1の希釈液を穴に流し込みます。
苗をポットから出してそっと穴に置きます。
苗が傾かないように土を戻して植付終了です。

次に苗が折れたり、傾いたりしないように支柱で茎を縛ります。
ピーマン類は茎が細く、強風に弱いので、肥料袋を行燈のようにして苗を囲いました。
強風であおられることは苗の根付きに良くないのです。
行燈は保温にもなります。
ミニハウスですね。

段々畑に向かうとき、キジの雄が慌てて逃げてゆきました。
ここら辺を縄張りにしているつがいの雄です。
こんなに近くで見たことはないので撮りました。

柿酢を絞りました

今日はバイトを休む日。
雨なので畑も休みです。
気になっていた柿酢を絞りました。

昨年の11月に仕込んだ柿酢です。
完熟の柿や、畑の隅の渋柿を手当たり次第にリカー瓶に放り込んで、つぶしておいたものです。
放り込んだ後は今年になって一度、かきまぜただけです。

柿酢を仕込むのは今回で3度目。
半信半疑で仕込んでみた最初の柿酢はまろやかに仕上がり、自宅でも人気で、通常の酢代わりにすぐ使ってしまいました。
2回目も同じように仕込んだつもりですが、絞った後に嗅いで見ると酢の匂いと同時に、苦いようなにおいがし、失敗しました。

今回の柿酢は一応、酢の匂いだけがしており、このままいくと使えそうです。

柿酢作りの場合、仕込みよりも絞りの行程が一番手間がかかります。
改めてネットで絞りの行程を確認してから準備に取り掛かりました。

今回は、布巾を袋に縫ってそこに柿酢をあけ、絞ることにしました。

山小舎の裁縫セットの出番です。
100均で集めた、針、糸、ゴムなどが、山小舎にはすでにそろっています。
股引のゴムが伸びたときはこの裁縫セットが活躍します。

布巾の両サイドを二度縫いしました。
袋の完成です。
これが大いに役立ちました。

布巾のすそを縫ってゆきます
布巾の袋の完成です

いよいよ絞りの行程です。

手縫いの袋は良く絞れました。
柿酢がリカー瓶に8割ほど採れました。

後は発酵し続ける柿酢の絞り汁を冷暗所に保管します。
まろやかに仕上がってくれることを祈って。

袋にリカー瓶の柿を入れます
袋を絞ってしぼり汁を集めます
やや濁ったしぼり汁が取れます
しぼり汁。あとは常温で熟成させるだけです

搾りかすもいい肥料になりそうです。

絞りかすは肥料にして使います

夏野菜定植用の畝にマルチをしました

いよいよ長野も夏野菜の苗を植える時期となりました。
ということで、夏野菜用に畝立てしておいた4列にマルチングしました。

畝立てし、元肥としてボカシ肥を施しておいた畝に、えひめA1をたっぷり注ぎます。
じょうろで畝全体にかけるのではなく、穴を穿ってたっぷり注ぎました。

ジョーロでえひめA1の希釈液をたっぷり注ぐ

ボカシ肥とは、もみ殻、ぬか、燻炭などに、菌を入れて発酵させたもので、元肥のほか、追肥などにも利用できる肥料です。
おじさんはえひめA1を菌に使ってボカシを作りました。

えひめA1はおじさん愛用の発酵菌で、乳酸菌、酵母菌、納豆菌の培養液です。
ヨーグルト、ドライイースト、納豆を砂糖とお湯で培養して作ります。

えひめA1は、希釈液を潅水してよし、元肥と合わせて畝に散布してよし。
そのものが作物の栄養になるのではなく、土中の微生物に働きかけ、間接的に作物の生育を促す効果があります。
そのため、初期の生育は遅いものの丈夫に育ち、果実の味がよくなり、根がしっかり張るようになります。
えひめA1は、また、脱臭、油汚れ取り、風呂掃除、拭き掃除にその希釈液を使うと効果があり、山小舎では希釈液入りのスプレーを用意して家事に使っています。

畑の話に戻ります。

えひめA1をこれでもかと注入した畝にマルチを架けます。

畑の味方、マルチ用ポリ資材

夏野菜用の畝は畝間をたっぷりとったので、マルチの端を押さえる余裕が十分あり、スムースにマルチングができました。
マルチにより、作土が保温され、雑草の発芽を防ぎ、さらには土中にえひめA1の菌が支配的になることが期待されます。

風が入らないように裾を土で押さえてのマルチング。筒に支柱を通して転がしながら張りました
4列マルチングしました。株用の穴は定植時に空けます。

夏野菜用の畑の全景です。
手前、かぼちゃの畝からアスパラの畝越しに、夏野菜のマルチが4列見えます。その向こう側にはトウモロコシを植える予定です。
一番向こう側には、キャベツと白菜などが2列。
シソ、バジルなどのハーブ類とハックルベリーの列が4列ほどあります。
いよいよ夏野菜のシーズン到来です。

畔の雑草もいよいよ茂ってきました。
雑草との闘いの季節も到来です。

畔に大家さんが植えたタラの芽の木の周りは早くも雑草だらけです。

雨の土曜日の外出

予報通りの雨の土曜日。
バイトも畑もありません。週一回のオフの日です。
おりから緊急事態宣言も解除された長野県です。

雨境峠を越えて立科、佐久へ

山小舎から里へ下りる道は大きく分けて、国道152号線を通ての茅野方面と反対側の上田方面への二通りです。

細かく分けると、152号線の途中からビーナスラインを通っての諏訪方面へ抜けるルートや、諏訪白樺湖小諸線という県道を使って立科町へ抜ける道もあります。

今回は諏訪白樺湖小諸線を使って立科町へ下りました。
沿線に女神湖、長門牧場といった観光地が点在する道で、標高1400メートルほどの雨境峠を越えるルートです。

雨境峠です。
初めてここに立ち寄りました。
肌寒い日でもあり交通量はほとんどありません。
県道に沿って蓼科第二牧場が広がっています。

峠から少し下ったところに、鳴石というパワースポットがありました。
東山道という、中世の街道にも由来する祭祀遺跡とのことで、立科町指定遺跡となっています。
牧場の売店から奥に入ったところにたたずんでいました。

江戸時代の五街道時代ならともかく、正確なルートさえ判然としない中世の東山道が通っていた当時の雨境峠と鳴石のあたりはどんな様子だったのでしょうか。今のように夏なお肌寒くひっそりとしていたのか?
それとも峠には東屋などが存在する人気のある往来だったのか?
当時を知っているのは鳴石だけとなりました。

ちゃたまやはいつも人気の卵専門店

雨境峠を降りると、国道142号線沿いの平地に出ます。
芦田、茂田井、望月といった中山道の宿場だった集落が沿線に続きます。
現在ではトラックなど交通量の多い国道沿いには、直売所、道の駅、JAなどが点在し、この季節には野菜の苗が盛大に売られてもいます。

142号線を佐久方面に行き、枝道にそれたあたりにちゃたまやという店があります。
地元の卵農場の直営店で、平時は卵かけご飯を人気メニューにした食堂と、スイーツなどを売る売店をやっています。

売店の正面風景
長野県知事賞を受賞した卵を生産しているとのこと
ご時世柄、宅配に力を入れていました

ご時世柄、食堂は休業中ですが、売店は主に地元の方々で人気なのです。
以前、ここの唐揚げ弁当を食べましたが、食べきれないほどの量の唐揚げがおいしくて忘れられませんでした。
今回は弁当は売り切れ。
やむなく唐揚げのパックを2パックと、シュークリームの2個セットを買いました。

タイムサービス中の値段は2パックで600円でした。おじさんの夕食4回分ほどの分量。
大型のシュークリームです。プリンやジェラードもありました。

望月地区のJAで杵つき餅の大福と遭遇

雨の中の外出。
帰りに寄った望月地区のJAで、ルバーブなどの苗を購入しました。
地方のJAなどには、珍しい品種の苗だったり、元気な苗だったりがあるのです。
値段も安いですし。

さて苗をレジに持ってゆくと、おばさんが「杵つき餅どうですか?」と言ったので、みると大福が2個ありました。
こういったJA、直売所などでは手作りの菓子、パン、総菜などが売られており、おいしいのがわかっているので、「おいしそうですね」と答えると、「おいしそうではなくて、おいしいです」と断言するので引くに引けなくなり2個とも買いました。

軽トラに戻って1個食べてみると思った以上においしい大福でした。
豆の入った厚手の餅自体がしっかりしていて歯ごたえがあり、あんこの味付けも絶妙でした。
まさに田舎のおばさんの手作り。

帰ってからその日のうちにもう一個食べました。
歯ごたえのある皮が固くなり始めていました。
本物です。

佐久市望月地区にあるJAの売店。苗を見に立ち寄りました。
手作りの大福が売られていました

カボチャを定植、インゲンを直播、キャベツに追肥しました

夏野菜定植前の畑の様子です。

この日は、カボチャの苗を定植し、インゲンの種を直播し、キャベツの苗に追肥もしました。

カボチャの定植

フェンスに囲まれた方の畑にかぼちゃの苗を定植しました。
栗カボチャ、坊ちゃん、甘龍、イースターかぼちゃの4種類です。
新しく起こした畝なので、元肥が不足気味?と思い、株間に牛糞と糠を多めに置きました。
また株間もたっぷり空けました。
弦の伸長前にはもみ殻をたっぷり撒いて、弦や葉への泥の跳ね返りを防ぐ予定です。
縞ウリと中型スイカの苗も1本ずつ植えてみました。
成長は今後のお世話次第だと思います。

カボチャは去年までは種を買って芽出しして定植していましたが、芽出しが難しいので今年は苗を買いました。
また去年は食害で全滅したので、フェンス内の畑に作付けしました。

かぼちゃを4種類植えました。
縞ウリの苗です。収穫できれば漬物にします。
中玉スイカ。万が一収穫できれば孫にでも食べてもらいます。

スイカと言えば、山小舎おじさんが20代の頃、半年ほど千葉県八街町の専業農家に住み込んだことがありました。
3町歩ほどの耕地を持った専業農家で主力はスイカの栽培でした。
マルチを敷き、トンネルをかけてのスイカ栽培で、朝夕のトンネルの開け閉めがおじさんの主要作業でしたが、かがんでの作業は腰を直撃したのが思い出です。
1株に4本の弦を伸ばし、1つの弦で2玉の収穫(ただし出荷するのは最初の1玉のみ)でした。
3食お茶付きの住み込みでしたが、朝7時から日没までの専業農家の作業がひたすら厳しかったことでした。

インゲンの直播

話を戻します。

インゲンを直播しました。
発芽を促進するため、苗床用の柔らかい用土を種穴に入れ、苗用土の上に種を置いてゆく方法で蒔きました。
畑の土に直播するより発芽率がいいのでは?と思います。

また、畑での種まきの様子は鳥がどこからか見ているものなので、特に、インゲン、枝豆、トウモロコシなどには防鳥の作業が必要です。
テグスを張ったりする方法もあるようですが、おじさんは寒冷紗をかけることにしました。
乾燥防止にもなります。

インゲンの種と苗用土です。余った種はポットで芽出しします。
種穴に用土を入れ種を置きます
覆土した後は発芽まで寒冷紗を架けます。

キャベツの追肥

キャベツの苗が活着してきたので、教科書の教え通り追肥をしました。
尿素という窒素分の化学肥料を株間に施します。

キャベツは3列を植え、うち2列が寒冷紗のトンネル架けです。
追肥のため、寒冷紗をめくってみました。
これまで潅水もしていないのに葉が立った状態の苗が顔を出しました。
うまく活着しているようです。
追肥と合わせて水やりをして再び寒冷紗を架けておきました。
路地の列のキャベツには追肥、潅水の後、土寄せもしました。
土寄せは苗のぐらつきを防ぎ、根っこの乾燥を防ぐ作業です。

この日の畑のお土産は野フキです。

隣の畑の畔の上の土手に生えていますが、誰も採っていないようなので、3本ほどもらってきました。
煮ものにしようと思います。

春を迎えた山小舎

5月中旬の山小舎の周辺です。

山小舎の先代オーナーが作った前庭の花壇が芽吹いてきました。
石で囲った花壇には、ハマナス、ルピシア、スグリなどが植わっており、毎年芽が出てきて夏には咲きそろいます。

ハマナスは新枝がどんどん出てきます。
初夏に咲き誇るルピシアの新芽です。
実がジャムになるスグリは花を咲かせる準備です。

別の花壇に植えたブルーベリーとブラックベリーです。
雪囲いをしたままです。
一昨年の秋に苗を買ってきて植えましたが、3年目の春を迎えて背丈が植えたときのまんまです。
伸び始めたころの秋に鹿に枝ごと食べられて元の丈に戻ってしまいました。
今年からは専用の肥料を細こすとともに、通年、鹿よけの囲いをすることにします。

3年目のブルーベリー。今年からはシカの食害をブロックします。

周辺の木々も新芽が吹いてきています。
ナラ、白樺などの林です。
木々の葉が出そろうと、山小舎のテレビの地上波5チャンネルのうち、一つのチャンネルが木々の葉に電波を妨害されて映らなくなります。
その季節ももうすぐです。

山小舎の裏側は国有林と接しています。
カラマツの山林も春を迎えています。
このカラマツ林を通して朝日が昇ってきます。

先日、別荘管理事務所の作業バイトで側溝の落ち葉拾いをしていたところ、カエルを発見しました。
昼間は蜂が飛んでおり、夜には蛾が出てきました。
いよいよ春本番近しの山小舎です。

勝手に別荘地のペット状態に居ついている鹿たち。
今年も人間に慣れきって傍若無人です。

中山道シリーズ第三弾 岩村田宿の現在

かつて長野県の中央部を横断して中山道が通っていました。
東海道は五十三次。
中山道は六十九次の長丁場。

お江戸日本橋を出て、現在の群馬県から軽井沢へ出て長野県を横断。
木曽路を抜けて京へ至る主要街道でした。
今回は第二十二宿にあたる岩村田宿の現在を訪ねました。

中山道岩村田宿とは

現在の長野県佐久市にあった宿場です。
八ヶ岳の東側に広がる佐久平という平地というか盆地にあります。
内藤氏1万6千石の城下町で、また中山道、佐久甲州街道(小諸から山梨県韮崎へ抜ける街道)、善光寺街道(岩村田から善光寺へ抜ける道)が交差する要衝でした。

第十八宿が軽井沢宿で、第二十九宿が下諏訪宿ですから、その間の宿場になります。

岩村田宿の現在

旧中山道沿いに岩村田本町商店街があります。
アーケードを街道の両側に頂く一昔前のスタイルの商店街です。

銀行や和菓子店、理容店などが軒を連ねており、かつてはこの地域の中心街としての歴史を伝えていますが、現在は見事なシャッター街となっています。

新幹線駅の佐久平駅が車で10分もかからない距離にあり、その周辺のモールや全国チェーン店に商圏が完全に移っています。
一方の岩村田本町商店街は、宿場時代の街並みを完全に排した、昭和の時代の商店街スタイルに変貌しています。
そのため、商店街が廃れた現在、宿場時代の歴史的景観に戻すこともできず、「昭和のアーケード商店街」としての歴史を残すのみとなっています。

ある程度の都会でも、小諸市のように街道沿いの歴史的景観が(偶然にせよ)残っている場所もあり、観光客のそぞろ歩きの光景も見られますが、岩村田の商店街に観光客が来訪するとしたら、昭和遺産のマニアくらいでしょうか?

味のありすぎる飲み屋横丁がありました。

商店街の表通りはおそらく現在でも昔からの地権者などが幅を利かせている可能性がありますが、一本横道に入ると新しい飲食店などもありました。

岩村田城址へ行ってみる

岩村田は宿場としては格上の「城下町」だったということで、城址へ行ってみました。
おそらく広かったであろうお城の跡地はほとんどが小学校の敷地になっているようでした。
城郭の中心部だったであろう土地は道路で真っ二つに寸断されていました。

残る一方の敷地には、招魂社とお稲荷さんがありました。

山小舎の割と近場を通る中山道。
まだまだ知らない歴史が広がっているようです。

その後の畑の様子

その後の畑の様子です。
その後っていつの後?
春先の作付けが終わって一段落したころ、でしょうか。

夏野菜のトマト、ナス、キューリは長野県でも苗が出回っていますが、おじさんはまだ作付けしていません。
万が一、霜が降りたら、それらの夏野菜はアウトですし、また、畑の準備もできていないのです。
標高1300メートルの山小屋では朝晩ストーブを焚いています。
いつ霜注意報が出てもおかしくないのが5月の長野県なのです。

現在の畑は、春先に植えるキャベツ、長ネギ、ジャガイモなどの作付けがほぼ終わり、その発芽や苗の活着を待っているところです。

まず、ヤーコンの苗の様子です。
1株をあえて分割して植えたやつです。

定植3日後の苗は何とか生きていました。
葉もヘタってはいません。
このままなら大丈夫ではないでしょうか。
一日おきに様子を見ることにして今日は水やりをしました。

心配していたヤーコンの苗は今のところ大丈夫です。

冬越しの玉ねぎとニンニクは心配をよそに、猛烈に成長しつつあります。
このままの勢いなら収穫も大丈夫?
今月中にあと一回追肥します。
食害にもあわずに済んでいます。

玉ねぎです。このまま結球を待ちます。
ニンニクです。勢いがあります。

長ネギです。
水やりなし、肥料ナシですが、さすが丈夫な根っ子を持っています。
葉先が立ってきており、根の活着を示しています。
成長につれ土寄せしてゆく予定です。

長ネギは立ってきたらもう大丈夫。

キャベツの苗も今のところは何とか生きています。
キャベツについては、寒冷紗をかけた畝は一度も水やりをしていませんが苗は生きています。
路地の畝のものは畑に行くたびに水やりをしています。
定植10日後くらいに尿素を追肥予定です。

ジャガイモです。
発芽はまだです。
種芋が食害にあっています。
鹿がたまたま見つけて齧ってみただけならいいのですが、餌場になっていたのなら困ります。

鹿さんが掘り起こして齧った種芋です。

今日は、ハックルベリーや食用ほうずきなどの苗を定植しました。

食用ほうずきです。結構大きく木が育ちます。
ハックルベリーです。朝市にこの実が目当てのお客さんが来ます。

オカヒジキ、モロヘイヤも1株ずつ植えました。

オカヒジキです。暑さに強いのでぐんぐん伸びてほしいです。
風にそよぐモロヘイヤの苗。粘り気のある夏のスタミナ野菜です。

2年目のアスパラガスです。
細いながら数本の芽が出てきました。
このまま今年は涵養し、来年の初収穫に期待です!

アスパラのヒョロリとした芽です。

畑の所在地、長和町の気候は、暑い日が増えてきました。
晴天が続くと日照りが心配なのですが、1週間に1日は雨の日があるので、苗は助かっています。

ヤーコンを定植しました

夕方から雨の予報。
苗の定植にはいいタイミングです。
今日はヤーコンの定植をしました。

南米原産のヤーコン。
一見サツマイモ風の外観ですが、シャリシャリとした歯触りで、生でも食べられます。
人間の腸内の善玉菌のえさとなるオリゴ糖がたっぷり含まれており、自宅ではスムージーの材料にもしています。
ヘルシーなうえに栽培しやすい野菜と云われています。

直売所で苗を1本180円で10本買っておきました。
畑にはヤーコン用に畝2列を用意しています。
株間70センチとして、2列あると20本植えられます。
苗はたいてい芽が2本以上出ていますので、根を分けて植えることにしました。

芽1本につき1株で育ち得ることには違いないのですが、育て方に工夫が必要です。
苗ポットから芽が2本出ていても元の種芋は1つですし、根っこも1つです。
それなので根を分けるときに、種芋をカットし、ひげ根を寸断することになります。
苗には大きなダメージです。
本来は定植前に新しい根っこを涵養しなければならないのでしょう。

去年はこのように根を分けて植えた結果、苗が活着せず枯れてしまったことがありました。
が、今年もあきらめずに根の分割に挑戦しました。

対策として、分割した種芋の断面には燻炭をまぶして腐敗を防ぐことと、根の活着を促進させるため、株穴にたっぷり潅水しました。

植えた後も株の上から潅水し、もみ殻を蒸散防止に撒いておきました。
今晩の雨にも期待します。

元肥には、牛糞と糠と化成肥料を混ぜたものを株間に一握り。
マルチはしなくて大丈夫でしょう。

段々畑の一番下の1枚はこれで植付完了です。手前から里芋3列、ショーガ1列、ヤーコン2列、長ネギ1列、ジャガイモ12列です。

その後、別の畑で、夏野菜用の畝を4本立てました。
ホクホクしたいい土になっていました。
畝幅と畝間の幅をたっぷりとりました。
石灰とボカシを入れ、えひめAIをたっぷりかけておきました。
苗の定植直前に再度えひめAIを施し、マルチを張ってから定植する予定です。

帰りにJA上田に寄って、古いパレットを3枚ほどもらってきました。
薪の乾燥台として最適なのです。
JAでは古くなったパレットを業者に卸しているようで、少しの枚数なら分けてくれます。
田舎暮らしは工夫次第、かつ人間関係次第のところがあります。

里芋、ショーガを種植えしました

GW最後の畑作業です。

里芋の種芋を植えました。
先日立てておいた畝を整地して植え付けの準備です。
日陰でも大丈夫な里芋の性質を生かし、山影の場所に畝を立てました。
種芋は2キロ用意しました。

株間に化成肥料をひとつかみずつ置いてゆきます。

種芋を芽を下にして置いてゆきます。
芽を下にすると新芽がいったん下にもぐってから地表に出てくるため、小芋が地表に露出することが少なくなり、また小芋が形成される土中のスペースが大きくなる、などの利点があるようです。

といっても、今回はマルチをかけますから、小芋の露出の危険性はありません。マルチは、10月の収穫までの長期間の雑草防止と土中温度の保温のためでもあります。

種芋を置いた後、もみ殻燻炭を種芋にまぶすようにかけました。
草木灰や燻炭は植物の大好物ですしね。
種芋にはこれから半年の間、マルチの下で頑張ってもらうわけですから、励ましの気持ちです。

土をかぶせて均した後、マルチをかけてゆきます。
このマルチ、薄いビニールシートなのですが、近年の畑にはすっかりなじみのものとなっています。
「あれはプロの農家がやっていることで、素人の家庭菜園もどきには必要ない?」と当初、山小舎おじさんは思っていました。
ところが見様見真似で使ってみるとこれが大助かりでした。
何より雑草を防げるのが大きいのです。

欠点は収穫後の処分に手間がかかることです。
剥がしたマルチを燃やして処理したことがありますが、いつまでも火が消えず困ったことでした。

畝の端にマルチの端をセッテイングしてかけてゆきます。
畝にぴったりとセッテイングしなければなりません。
ぶかぶかしていたり、端っこの抑えが弱いと、風が入り、マルチが剥がれてしまうことがあります。
空気を入れないように少しずつ、端っこを土で押さえながらかぶせてゆきます。

里芋が発芽してマルチが盛り上がったときに穴をあけて芽を出してやります。
それまでに1か月くらいかかるかもしれません。

マルチ2列と路地1列の3列に里芋を植え付けました。

隣の畝には、ショーガを植えました。
大きな種ショーガを割りながら植えたので、割口にはたっぷり燻炭をまぶしておきました。

暑い日の作業で消耗しました。
お土産は畑のわきに自生(その昔、大家さんが植えた?)しているウドです。
酢味噌和えにして食べましたが、春の息吹が鮮烈かつ上品に香りました。

あっ、マルチの前にえひめAIを散布するのを忘れました!
土中の微生物の活性化を促すのがおじさん流の農法でした。
特にマルチングの際にはたっぷり入れてから覆うのが鉄則でした。
忘れていました。
発芽後に空けた穴から注ぐことにしましょう。
自然には回復力があります。