地元パワースポット訪問記VOL.8 日本三辻・大門稲荷神社

おじさんの山小屋から畑へ通う道が、国道152号線、通称大門街道。
上田から丸子を越え、大門峠を越えて茅野へ降りる道。
その道沿い、大門集落の入口(大門峠側からみて)に、一目見ると忘れられない神社がある。

1700年ごろ建てられた古社

その神社は、大門稲荷神社という。
昼なお薄暗い場所にたたずみ、背後に巨岩をいただき、うっそうとした巨木に囲まれている。

大門街道に面して鳥居が建てられ、よく見ると境内には小山がある。
円錐形の小山は土俵である。

この土俵、すでに現役の土俵ではなく、その昔にも本当に使われたかどうかの確証はない。
言い伝えによると、この神社、江戸時代の相撲部屋・浦風部屋の隠し稽古場があったとのこと。

転がり落ちたら怪我しそうな土俵は、力士の稽古仕上げと真剣勝負の場として使われたとか。
上田地方の郷土力士で伝説の、雷伝為衛門もこの土俵に上がったらしい。

日本三辻、付近には熊も出る

この神社、日本三辻の一つに数えられているとのこと。
辻とは街角、通り、道端のことを言うが、この神社が日本三辻と呼ばれる経緯は不明だ。

神社としてパワーを持つ地相に建つことは自明として、街道沿いの立地や、相撲部屋との関係など、人の往来が、当時としては賑やかな場所だったのかもしれない。

夕方になると境内の街灯に明かりがともり、さらに神秘性を増す神社である。
気軽に立ち寄りたくも、良い鵜に近づけない孤高の気高さを感じさせる。

巨岩に食い込むように社屋が建てられている。巨岩信仰との関連がうかがえる。

社屋の背後の岩場には仏像が立っている。
信仰と修業の場でもあったか?

大門街道を渡ると、渓流釣りで知られる大門川流域。
毎年秋には熊の目撃ポイントとして地元ニュースをにぎわす場所です。

畑の追肥に良し!ボカシ肥を仕込む

畑づくりに悪戦苦闘する素人「百姓」の山小屋おじさんです。
一応、今年の春の作付けはほぼ終わりました。
ジャガイモなどは順調に育っています。
しかし、自根苗のナス、ピーマンや、直播のトウモロコシ、落花生、枝豆などは生育がいまいちです。
根が定着して生育中のキャベツなども生育のスピードがゆっくりしています。

ゆっくり生育し、栄養と食味をため込んでゆくのもいいのですが、旬の時期に収穫時期を迎えたいというのが、「百姓」の偽らざる気持ちです。

追肥について考える

生育をコントロールする方法の一つとして追肥を施すということがあります。
ほとんど肥料のいらない、サツマイモや枝豆などはいいのですが、肥料食いといわれるナス、トウモロコシ、ゴーヤなどは元肥のほかに、適切な追肥が収量と収穫時期に直結するといわれています。

現在、おじさんは自分の農業技能のなさをカバーするために、えひめAIを施す、微生物農法を標榜していますが、かといっていわゆる自然農法や不起耕栽培を目指しているのかというと、そういうわけではありません。

農薬、除草剤は使いませんが、必要に応じて化学肥料も使用し、作物の収量と食味と収穫時期の最適化を目指しているつもりなのです。

かといって年齢的に、また条件的に、畑にそそぐエネルギーには限度があります。

世にいう篤農家や畑の名人とは別世界に居つつ、畑を理解し、作物に愛される素人百姓を目標に頑張ってます。

ということで、作物の種類が多くなった今年、必要な追肥としてボカシ肥を導入することを考えました。

ボカシ肥を仕込む

ボカシ肥は売っています。
たいがいは小袋で売っているイメージです。
材料をあつらえ、調合して発酵させて作るから大量には作れないのでしょう。

発酵済みの肥料故、作物がすぐ吸収できる状態になっています。
その点では、化学肥料と同じ働きをします。
追肥としては持ってこいの肥料です。
素材は、ぬか、油粕、骨粉、草木灰など様々です。

今回はおじさんが日ごろ使っている、えひめAIの力を借りたボカシ肥を作ることにしました。
教科書は、雑誌「やさい畑」2019年春号の付録「手づくり肥料ハンドブック」です。

篤農家、名人は畑の作業にいちいちマニュアルなどは参照しませんが、素人「百姓」を目指すおじさんに、資料は必須です。
自分に合った資料に巡り合うのも、素人「百姓」の醍醐味?です。

えひめAIボカシは、ぬか、もみ殻、燻炭で作ります。
どれもおじさんの山小屋にあります。
製作費はタダです。

まず、材料を混ぜる箱を用意します。

ぬか、もみ殻、燻炭を分量用意します。

えひめAIと、その発酵を助ける砂糖を混ぜます。

ぬるま湯を注ぎます。

握って固まる程度に水分を加えたら、米袋に入れます。

水分保持のためビニール袋に入れて保存します。
灯油を買ったときにスタンドがサービスにくれたビニール袋を使いました。
早速ビニール袋の内側が湿気ってきました。

発酵後は、主に夏野菜の追肥に使い、収穫増量を目指したいと思います。

梅雨寒の畑 野菜は育つ

6月10日になりました。
山小屋周辺は雨。
関東は梅雨入りしましたが、信州も梅雨空です。
肌寒いのでストーブをガンガン焚いています。

ほぼ1週間ぶりに畑へ行きました。
雨でしたが土が固まらない程度に畔を回り、作物の様子を見ました。

夏野菜は、植付時期の暑さの影響か、ナスの調子がいまいち。
乾燥と暑さが大好きなトマトは好調でした。

苗たちは定着していますが、育ちの点でいうと、自根の苗はやはり育ちが遅いようです。
地中で自分の根を育てている最中なのでしょう。
えひめAI液を散布して応援しようと思います。

遅れ気味だった玉ねぎ。
6月を迎えて急激に球が大きくなりました。
収穫間近です。

4月頭に定植したレタスも無事育っています。
太陽に熱されたマルチに触れたりすると溶けるくらいデリケートな作物です。
今回はマルチなしで栽培。
暑さにめげず頑張りました。

長ネギもここへきて伸びはじめました。
元肥はなく、えひめAI液と化学肥料の追肥で育っています。土寄せ2回。

ジャガイモの花が咲き始めました。
紫色の花は、デストロイヤーという品種です。

ヤーコン、サツマイモも根付きました。
キャベツは少々虫に食われながらもこれから玉が大きくなる季節です。

寒い4月。
ときどき急に暑くなった5月。
長雨が心配な6月。
畑の作物は気候の変動にもめげず頑張っています。

作物というものは待っていれば育つものなんですね。
季節というものは時期が来れば温かくなるものなんですね。

案ずるより産むがやすし。
というか、完全に環境任せなおじさんの畑でした。

畑のスーパー雑草・スギナを採って干しました

6月を迎えおじさんの畑は雑草の季節となりました。
特に華々しいのがスギナです。
木々の新緑のように瑞々しい緑に彩られたスギナが、畑の畝間といい畝といいびっしり生えてきました。

まだ育っていないキャベツや藍の苗の丈を越し、天に向かってスギナが突き立っています。
ジャガイモの畝間には隠しようもなく繁茂しています。

スギナの特徴と効用

スギナはご存知のように、ツクシと同じ植物で、地下茎で増えます。
畑にとっては最も強力な雑草といえましょう。

反面、ドイツでは「あらゆる病気に効果のある植物」と評価されているハーブでもあるのです。
百年は草木も生えない、と言われた原爆投下後の広島で、真っ先に生えてきた植物というエピソードも持ちます。

栄養素としてはケイ素の含有量が豊富です。
ケイ素は、活性酸素を抑える働きを持つといわれます。

極め付きは、スギナがその体内でカルシウムを生成するということ。
アルカリ土壌を嫌うスギナが、元素転換によってカルシウムを生成する過程は現在の科学では説明できないとのことです。

生命力の塊・スギナを採取して干しました

ということで畑で除草がてら、スギナを採取しました。
干してスギナ茶で飲もうと思ったからです。

おじさん、スギナ茶は去年作ってから2度目です。
毎朝飲むお茶として気に入っています。

現在は一足先に採取したよもぎ茶を飲んでいます。

まずはごみや余分な雑草を取り除いたスギナを水洗いします。

ざるにあけて干します。
大ざる3杯分のスギナを干しました。

乾くと大ざる2杯分となりました。

この後細かく切って、フライパンで炒って(水気を完全に飛ばして)、乾燥剤と一緒に瓶などで保存するとスギナ茶の出来上がりです。

今回は細かく切っただけで、乾燥剤とともに瓶に詰めました。

テイーパックに入れて熱湯を注いでいただきます。
生命力の塊のスギナの力をいただくことができます。

今年の畑の作付けができました

今日から6月。てんてこまいのおじさんの畑も、ようやく作付けの終わりが見えてきました。3か所の畑の作付けと写真です。

上の畑の作付けと写真

・スイカ×1株
・アスパラガス×5株
・ナス×8株
・キューリ×4株
・ゴーヤ×2株
・ズッキーニ×4株
・夕顔、縞うり、しし唐、赤ピーマン、黄ピーマン、万願寺
唐辛子×各1株
・トマト×10株
・ミニトマト×2株
・鷹の爪×2株
・オクラ×5株

・トウモロコシ×3畝
・白菜×2畝

手前アスパラガスの畝から下を見る

手前トウモロコシを直播した畝から上を見上げる

中の畑の作付けと写真

〈1段目 の畑〉

・かぼちゃ×1畝
・サツマイモを×2畝

それぞれツルを存分に伸ばすため、3畝のみの作付けとしました。
手前がかぼちゃの畝。奥2畝がサツマイモです。

〈2段目の畑〉

・里芋 ×3畝
・ショウガ ×1畝
・ヤーコン ×2畝
・かぼちゃ ×1畝
・枝豆 ×1畝

マルチをかけた畝が里芋です。作付けしたのは半分ほど。余ったスペースはかぼちゃのツルが伸びる場所として、また枝豆の直播用として使います。

〈3段目の畑〉

・ジャガイモ×15畝
・ミョウガ少々

〈4段目の畑〉

・藍×10畝
・紅花×1畝
・黒ゴマ×3畝
・白ごま×3畝(予定)

下の畑の作付けと写真

・ニンニク×2畝
・玉ねぎ×3畝
・キャベツ×3畝
・レタス、カリフラワー少々
・長ネギ×1畝
・落花生×1畝
・インゲン ×2畝
・枝豆×2畝
・茎ブロッコリー×1畝
・ツルムラサキ、ハックルベリー、食用ほうずき、オカヒジ
キ、モロヘイヤ、アイスプラント、バジル、アオジソ少々

右手長ネギの畝から左手方向を見る。

ネットがかかっているのは枝豆の直播の畝。

総括

畑は全部で、3か所に分かれ、計6枚あります。
機械は手押し耕運機が1台。
あとはハンドで対処しています。

はじめての広さに勝手がわからず、また初めての作物に戸惑い、ポット蒔きの芽出しが思うようにいかず、と混乱、てんてこ舞いの春の畑です。

うまくいったらそれはすべて作物たちの力のおかげです。
さてどうなるか。