軽トラ流れ旅 須坂動物園でカピバラ温泉

テレビのローカルニュースで須坂動物園のカピバラ温泉のことを見た。
孫たちがリンゴ狩りに来た時に誘ってみたが乗ってこなかったので、自分だけでも見に行こうと思っていた。

須坂へは菅平を越えてゆく。
雪の心配がなくなったある平日、軽トラを出発させた。

上田市の真田地区から上ってゆくと菅平高原に至る。
スポーツの合宿シーズンも過ぎ、スキーシーズンにはまだ早い菅平は、人気がなくひっそりとしていた。
ゲレンデにのみ雪が残りブルドーザーがその雪を広げている。

菅平のスキー場はシーズンの準備

菅平から峠道を下ると須坂市。
心配した道路の凍結などはなかった。

須坂に下りてからは、動物園のある臥竜公園を目指す。

動物園の臨時駐車場は市内の百々川河川敷にあった。
沿道のイチョウ見事な紅葉が青空に映える。
川の向こうには雪を頂いた北アルプスが聳えている。
まったく、環境が良すぎて別世界のような須坂の風景に心癒される。

須坂市では北アルプスの出迎え
イチョウの紅葉が盛り

動物園の入り口で「カピバラやってますよね?」と確認して入園。
南口から入園するとそこには遊園地が広がっている。

菅平方面の山々をバックに三々五々、広い空間に遊具が点在する遊園地。
家族連れが思い思いに遊んでいる。
環境がよすぎるというか、のんびりしているというか、人が少ないというか、この安心感がたまらない。

須坂市動物園内の遊園地

臥竜公園の里山のすそ野を、巻くように長く伸びる動物園の通路を歩いてカピバラ舎へ急ぐ。
舎の前には人だかり。

人だかりに交じって舎を覗くと、狭い浴槽に一匹ずつカピバラが入っている。
飼育係のお兄さんが舎の中でマイクで何かしゃべっているが、声が小さすぎて聞こえない。
お兄さんのアピール度の低さというか、押しの弱さというか、しゃしゃり出る意欲のなさに「信州」を感じる。

舎の内部と外では1台ずつのカメラが回っている。
ニュースの取材か、動物園側の記録か。

カピバラ舎前の人だかり
入湯中のカピバラ

観客は平日なので子供は少なく、若いカップルが多い。
おじさんの単身はほぼいない。
観光客ではなく地元の人ばかりか。

カピバラって大きな動物なんだなあ。
山羊や羊より太いもんなあ。
カピバラのほかにはオオワシとフラミンゴ、ツキノワグマぐらいが「スター」の須坂動物園。

動物園を出て臥竜公園を散策する。

ジャージを着た小学生たちが体育の授業か池の周りを走っている。
ゴールでタイムを計る先生の声を聴くと11分ほどで一周している。

りんごの無人販売をしていた園芸店を思い出し、そこまで歩く。
リンゴ2袋を買う。

地元客の真似をして、茶店によっておでんを食べる。
一串100円。
店のおばさんの「ごゆっくり」の声に甘えて、池を見ながら心行くまで過ごしてみる。
時間が止まったようだ。

臥竜公園は須坂市民の憩いの場
公園内の茶店で一服

昼食はこれもローカルテレビで見たことがある洋食店へ。
何とか店にたどりつき、人気のないショッピングセンターに隣接した入り口を入り二階へ。

入るまでわからなかったが、地元のサラリーマンや夫婦連れなどで満席の店だった。
しかも途切れず来客がある。

須坂の人気洋食店かねきへ
かねきのメニュー

名物らしいオムライスを食べる人が多いようだったが、フライ盛り合わせを注文。
須坂の人気店の味を満喫する。

地元の人で賑わう店。
地元テイストを味わうにはちょうどいい場だった。

注文したフライセット

帰りは隣町の松代へ寄り、松代温泉松代荘で温泉。

須坂での地元テイスト感の満喫で癒され、体と心が安心・脱力したのか、入湯後は不覚にも大広間で寝入ってしまった山小舎おじさんの旅でした。

ここは効く!松代温泉

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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