年に一度、山小屋の煙突掃除をしました

おじさんの山小屋、信州の高度1300メートルは昼なお暗い?じゃなくて、夏でも寒い(ヨイヨイヨイ)の世界です。

現に6月も末の時点でストーブを焚いています。
まあ、無理に焚かなくてもいいのですが。
燃料が灯油だったらとっくに焚いてはいないでしょうが。

燃料代がタダだから薪を燃やしているのです?!
夜は肌寒いしね。

ストーブと煙突掃除の思い出

おじさんが育った50年以上前の北海道。
それも旭川。

国内最低気温の記録を保持し続けていた当時の旭川。
一般庶民の暖房は石炭だった。
石炭は道内にあった数多くの炭鉱で産出した。

道内の勤労世帯には、冬を迎えると通称「石炭手当」という寒冷地手当(臨時給与)が勤め先から支給された。
各家庭はその臨時収入で一冬分の石炭を購入して厳寒に備えた。

おじさんが育った家庭でも、晩秋になるとトラック1台分の石炭を購入していた。
家の前の道路に山積みされた石炭を、親父を手伝って家の室に運び入れたものだった。

冬の間は1か月に1回ほどの煙突掃除をした。
主に家の主の仕事で、天気の良い日曜などに、煙突を全部外し、竹の端についたブラシで煙突内部を掃除したものだった。
今思えば、ストーブから煙突まで含めた構造が、煙突掃除を予定した仕組みになっていました。

煙突掃除をすると格段にストーブの燃焼がよくなった。
大人たちはその状態を「吸い込みがよくなった」と言ったものだった。
50年前の冬の旭川の(そして北海道内の)記憶の一つは、石炭ストーブから出るススのにおいだった。

山小屋での煙突掃除

おじさんの山小屋での煙突掃除は3回目です。
つまり年1回です。
少ないのかもしれません。
現に最近のストーブの「吸い込み」は目に見えてよくありません。

これが山小屋のストーブです。
カラマツストーブといい、針葉樹も燃やせるという触れ込みのストーブです。
鉄板が厚いので高熱にも耐えることができます。

煙突も2重構造で、完全燃焼を促す仕組みになっています。

この煙突を外すのは大変です。
外側に突き出た部分も高いので屋根に上ったとしても簡単に外すことはできません。
分解した後、組み立てられなかったりしたら最悪です。

ということでおじさんの煙突掃除は、2階の室内と、中二階の屋根からの2か所で、煙突の屈曲部分のふたを開けブラッ
シングする方式です。

ススをストーブ内と中二階の屋根の上に落とす(屋根にはバケツかビニール袋を用意してススを受ける)のです。

煙突全体のごく一部しかブラッシングしませんが、垂直部分の煙突にはススが少ないという話もありますし、全体がおじさんの手におえるものではないので仕方ありません。

掃除前にストーブの灰を取ります。
草木灰です。
捨てるのはもったいないので、後で畑にまきます。

掃除後はやはりストーブの吸い込みがよくなりました。
梅雨寒の山小屋にはまだまだストーブの火が恋しいのです。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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