冬の山陰・北陸夜行列車の旅② 出雲大社参拝

今回の旅の目的は出雲大社へお参りすることです。

寒い寒い風吹きすさぶ稲佐の浜で砂を掬い、大社に取って返します。

目指す出雲大社は、寡聞にして知らなかったのですが、ほぼ境内にぴったりくっついて出雲教という教団の建物が存在しているのでした。
例の日本一大きなしめ縄がかかっている社というのも出雲教の神殿なのでした。

それを教えてくれたのは、大社本殿の前で警備をしていたご同輩でした。
拝殿で御参りを済ませ、お札をいただいた山小舎おじさんが、拝殿の後ろの本殿へ向かったときに、地元の人に聞いてみようと声をかけたのでした。

出雲大社本殿前の丸い印は古代神殿の柱が立っていた場所

ご同輩と大社の歴史などについて話しを交わしました。
「本殿の前の赤い丸印が、高さ48メートルの柱が立っていた場所」、「素戔嗚社の裏の岩は最強のパワースポット」などと案内してくれました。
その際に「日本一のしめ縄が下がっっている社は出雲教」と教えてくれたのでした。

本殿に参拝

ご同輩に礼をいい本殿に参拝。
そして裏に回って素戔嗚社に参拝しました。

素戔嗚社の軒下に砂の入った箱があったので、持ってきた稲佐の浜の砂を収め、箱に入っていた砂を、自宅の庭に撒くために少しいただきました。
社の裏の岩にタッチしてパワーももらいました。

本殿裏の素戔嗚社
稲佐の浜の砂を収める
パワースポット!
出雲大社本殿

境内には宝物館もありました。
大社の歴史のほか、出土した実物大の柱の太さを再現したレプリカなどが展示されていました。

宝物館には古代の柱の模型が
古代神殿と銅鐸、銅矛がデザインされている、古代出雲歴史博物館のパンフレット

警備のご同輩が「古墳から出土した剣が展示されている」と教えてくれた島根県立古代出雲歴史博物館にも行ってみました。

ここには実物の1/2スケールの古代出雲大社の模型があります。
併せて石器時代からの出雲地方の歴史が順を追って展示されています。
神話時代から、石器時代、弥生時代の遺跡に恵まれ、中世の大陸・半島との交流、たたらによる鉄の生産、近世の北前船による物流など、島根が日本の歴史に占める重要さがわかります。

ご同輩がおっしゃっていた、古墳から出土した刀剣も見ました。
よく見る出土した刀剣は、さびてボロボロになっていますが、この歴史博物館にあった1本の刀剣は、信じられないくらい保存状態が良いものでした。
また、銅鐸、銅矛などが保存状態よくたくさん展示されており、出雲地方が神話時代の中心地であったことに疑いはないことがわかりました。

博物館から大社の大鳥居に戻って、神門通りを歩きます。
季節柄参拝客は少なく通りは閑散としています。
あちこちに昭和な建物が残っています。
その中で最高に「昭和」な建物が一畑電車の出雲大社前駅でした。

大鳥居
大社前の神門通り

ストーブが燃える駅の待合室で松江しんじ湖温泉行きの電車を待ちます。
駅の内部や備品はレトロムードにあふれていますが、さすがに車両は新式のワンマンカーです。
観光客が3、40人ほども乘りましたが、2両編成の車両は空席が目立っていました。

一畑電車駅
改札口は昔のまま
一畑電車に乗る

夕刻を迎え舗道も凍結しつつある松江に到着しました。

古都松江での夕餉、翌朝のお城周りの散策については次回。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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