れいわ7年畑 畝間の除草

9月の畑は日照りでした。

草刈り機の刃をヒモに替えていたので、畑の畝間の除草をしました。

畝間の凸凹や、マルチ近くの柔らかい雑草に、ヒモの草刈り機は対応できます。
土ぼこりを上げて雑草が刈り取られてゆきます。

草刈り機で畝間を除草
ズッキーニの畝間

畑の作物の生育を見ます。
乾燥に弱いはずのキャベツが順調に育っています。

キャベツ

芽出しさせた苗を植えたインゲンや、直播の枝豆も思った以上の成育です。

インゲン
枝豆

乾燥に強いトマトも元気です。

トマト

ナスやキューリ、ゴーヤ、ズッキーニなどに水やりをします。
芽が出たばかりのビーツ、しそ、バジルにも。

カボチャ

順調な生育のものはこのまま、乾燥に弱いものは水やりを行って、育ってほしいものです。

令和7年畑 ネット張り

キューリや夕顔の畝に、ツルが絡まるようにネットを張りました。

すでにアーチ形の支柱を立てておいた畝に、アーチに被せるようにネットを張ってゆきました。
ネットは山小舎にたくさん余っている、鹿よけにも使える太いものです。
今年はキューリが、乾燥にも負けず、うまく採れますように。

キューリの畝にネットを張る
夕顔などの畝にも
冬瓜の苗

トマトの畝にもアーチ形の支柱を立ててゆき、横に支柱を渡しました。
例年のやり方で支柱を組み、伸びるトマトを支えます。
ミニトマトの苗は盛んに脇芽を出し始めています。
大玉トマトも枯れたものはありません。

トマトの列に支柱を組む。まず1段目

サツマイモの苗を10本買ったので、空いている畝に植えました。
根付くまで枯れずに育ってほしいものです。

サツマイモの苗10本

これまでの気候は、ちょうどいい間隔で雨が降り、酷暑が続くこともないので苗にはちょうどいい塩梅です。
キャベツもしおれていません。
ビーツやシソなどの種も発芽したようです。

直播の枝豆が芽を出した
こちらはインゲン

これからは山小舎でポット蒔きしているトウモロコシの定植、ナスなどの支柱の強化、畝間の除草、枝豆直播の第二段、などを行おうと思います。

落花生の苗は無事活着
ルバーブのトウ立ちはますます高い

令和7年畑 水やりと支柱立て

苗を植え終わった畑に行きました。
一番草も刈って、ひと冬の垢を落とした畑です。
夏の旺盛な繁茂の前の隙間だらけの姿です。

この日、一足早い猛暑の中、どの苗も懸命に根付くように頑張っています。
一度も水やりしないトマトも元気です。

キャベツ、レタスの苗、シソ、バジル、ビーツなどの種まきした畝に水をやります。
種を蒔いた上に、乾燥防止に枯れ草などを被せていますが、枯れ草ごとカラカラに乾いています。

手前のキャベツ、レタスに水やり

ナス、キューリ、ピーマン、夕顔、などなどに潅水します。
葉っぱが垂れ下がっていた夕顔、ズッキーニなどには恵みの水だったでしょうか。
ナスやゴーヤも水は大好きなのです。

畑のそばの側溝の水量が少なくなってきたので、次回は山小舎から水を運ぶことにしましょう。

ポリタンクを潅水に使う

潅水の後は支柱を立てる作業です。
トマト、キューリ、ゴーヤ、夕顔、ヘチマ、冬瓜などの畝にアーチ形の支柱を立ててゆきます。
その前にナス、ピーマンなどの苗のあんどんを外し、支柱を1本立てて苗を支えておきます。
ツルが出るものもとりあえず支柱を1本立てておきます。

トマトの畝にアーチ形の支柱をかける
夕顔、冬瓜などの畝にも支柱

もう少しすると、アーチにネットをかけたり、横棒をつけたりしますが、本日はここまで。

いよいよ夏を迎える準備の畑です。

令和7年畑 草刈り、苗植え、種まき

麓の田んぼには順々に水が張られ、代掻き、田植えのころとなってきました。
田圃の畔では早くも雑草を刈る姿も見られます。

麓の田んぼは水が引かれている

我が畑でも、畔など畑周辺の雑草が無視できないほどに繁茂してきました。
タンポポなどは早くも綿帽子がみられるものもあります。

今年初めて草刈り機に混合ガソリンを入れ、試運転してみました。
問題なくエンジン始動したので、刃を新しいものに替え、畑に出かけました。

草刈り前の畑
春の小川はさらさらゆくよ

新しい刃の切れもよく、草刈り機は思う存分稼働しました。
刈った草からヨモギを回収することもできました。
畝間の雑草は刃をヒモに替えて刈る方が、凸凹の面や柔らかい草に対応できてよいのですが、そのままま刃で刈りました。
乾燥が続く畝間から土ぼこりが舞い上がりました。

新しい刃はぐんぐん刈ってゆく
畝間も刈る

水やりの後、まだ埋っていない畝に第三回の苗植えをしました。
ハックルベリー、落花生、地元品種の小布施なすを新たに植えたほか、地ヤーコン、ズッキーニ、夕顔などを追加で植えました。
畝はほぼ埋まりました。

水やりも欠かせない
この日植えたハックルベリー
落花生も植えてみる

山小舎に帰ってからポットに土を盛り、トウモロコシとインゲンを蒔きました。
芽が出るまでは、ポット全体を保温しておきます。
インゲンは先に直播もしていますから第二弾の植付用です。
トウモロコシはこれが第一弾。
第二弾はポットの苗を定植した後に蒔く予定です。

トウモロコシをポット蒔き

令和7年畑 苗の定植②

夏野菜定植の第2段です。

塩尻の農協から苗を仕入れた翌日に畑へ向かいました。
仕入れた苗ポットの土はカラカラだったり、湿っていたり色々です。
山小舎から出発するときに、えひめAIの希釈液にポットの底を漬けておきます。

この後の水やりは定植後に行います。
トマトは水やりしません。
ナスやピーマンンなどは支柱を立て縛っておきます。

キューリの苗を置いて植え付けの準備
定植後のズッキーニ
トマトに支柱を添える

ハーブの種まきもしました。
青じそ、赤しそ、バジルの苗を1本ずつ植えておいた周りに、それぞれの種を蒔きます。
その上に水をやった後、枯れ草で覆い乾燥を防ぎます。
いつも失敗するハーブの直播、今年はうまくいってほしいです。

ビーツも直播して枯れ草で覆っておきます。
今後は畑に行った都度、水やりします。

穴あきマルチをかけた畝に、インゲンと枝豆を直播します。
インゲンと枝豆は時間差でもう1回蒔く予定です。

まだ畝が4列ほど残っています。
1列はトウモロコシを植えるとして、後は何を植えるか考えましょう。

別の畑にはヤーコンの苗を5本定植しました。
ここの畑は、鹿とイノシシのフィールドです。
彼等のパトロールの巡回路なのです。
キジのつがいも住んでいます。
畑はあってもほとんど人が来ることのない野生の王国です。
ヤーコンは比較的食害の少ない野菜ですが、鹿を甘く見てはいけません。
ネットでトンネルをかけておきます。

ヤーコンの苗
植えた後・・・
トンネルの準備
ネットをかけてすそを固定

どうやら今年も作付けの目途が立ちました。

令和7年畑 苗の定植①

5月の連休が終わりました。
山小舎の夏に向けての作業は遅れています。

4月中に何とかマルチングを終えた畑に、夏野菜の定植を始めました。

まずは苗の入手です。
茅野のJAに寄った時に、カボチャ(甘龍、ロロン、エビスなど)を4株と、夕顔2株を買っておきました。
その後、佐久や立科町の直売所で、トマト、ナス、ピーマンなどの夏野菜を調達し畑に行きました。

ほかに、ズッキーニ、食用ほおずき、ゴーヤ、ヘチマ、ひょーたん、冬瓜、ヤーコン、タカノツメなどの苗も準備しました。
青シソ、赤ジソ、バジルの苗も一株ずつ用意しましょう。
その周りに種も併せて蒔きましょう。

佐久市赤坂にある直売所
立科町のなないろ畑直売所
調達した苗を軽トラに積み込む

苗は定植の前にえひめAIの希釈液に底を浸しておきます。
夕顔の苗から定植の開始です。
マルチに穴をあけ、ふかふかの土を掘って苗を置きます。
強めに鎮圧します。
この後は基本的に自力で水や養分を吸い上げて成長してもらうために根っこと土を強力に密着させておくのです。

夕顔の定植
夕顔の定植

一番ひ弱な?ナス類にはあんどんをかけて防風処置をします。
ゴーヤ、トマトなどに支柱を立て、苗がマルチに触れて熱でやられることを防ぎます。
定植後はトマト以外の苗に散水しておきます。

ナスの苗にはあんどんをかける
トマトの苗は斜め植え

キャベツとレタスの苗があったので植えてみます。
この二つにはタップリ目に水を与えます。

キャベツ、レタスの苗

まだまだスペースが残っています。
トマトをあと1列と、キューリを6株ほど、トウモロコシ、枝豆を芽出ししてから定植もしましょう。

冬を越したルバーブはトウ立ち

令和7年・畑 マルチング

畑のマルチングの作業をしました。
前回13列の畝を整備した畑にマルチを被せます。

マルチングの作業の日に用意したもの

マルチングの前に畝にえひめAIという微生物培養液をジョーロで撒きます。
土の微生物に向けての栄養です。

畝にえひめAIを撒く

ビニールマルチを敷いてゆきます。
マルチの端っこを畝の端っこにピンでとめて、手前と横に足で踏んづけて引っ張りながら、両端を鍬で寄せた土をかけて留めてゆきます。

マルチの端をピン留めする

マルチにたわみができたり、両端の土留が弱かったりすると、空気が入りマルチが剥がれたり、ぶかぶかになったりするので、常にマルチを引っ張りながら作業します。

足で引っ張りながら両端を土留してゆく

一人で作業するのは大変ですが、慣れた作業でもあります。
2日間の作業で13列を貼り終えることができました。

13列のマルチングが完了
2日がかりの作業でした

天気が良い日は半袖です。
一方、午後2時を過ぎると風が涼しくなる季節でもあります。

ルバーブがトウ立ちか

大型連休後には夏野菜の苗を定植できそうです。

畑のフェンス脇に咲くヤマブキ

平成7年畑 畝の準備

今年2回目の畑作業です。
この日は日差しは温かいも、風が冷たく、半袖での作業は肌寒い感じです。

前回は畝立てをしました。
今日は枯れ草や雑草などを畝から取り除きます。
畝に乗っかった枯れ草、雑草をレーキで寄せます。
これらの「ゴミ」は後で、畝間に被せておくと、乾燥や雑草の防止の役に立ちます。

「ゴミ」を取り去った畝

次回は、畝にえひめAIの散布とマルチング作業です。
今日の作業はここまで。

冬を越したルバーブが順調に成長
出始めのヨモギを採取

帰りにJAによって、ビニールマルチと種を購入。
キャベツやレタスの苗も売ってました。
資材も苗もすっかり値段が上がっていました。

JAで種とマルチを買う
苗が売られていた。20円台に値上がりしたのは初めて

次いで地元の神社にお参り。
長久保集落の鎮守・松尾神社に行きました。
桜がまだ残っていて、川沿いの山吹が鮮やかです。
今年の畑作業の無事とできれば豊作を祈願しました。
集落にある大家への挨拶は、山小舎おばさんとともに済ませています

松尾神社
川辺の山吹
鳥居近くにはボタン桜が

大門街道沿いの大門稲荷神社へもお参り。
いつもながら独特の凄味を感じるお宮です。
ここでは山小舎暮らしの安全を祈願。

徐々に例年通りの山小舎暮らしがスタートです。

大門稲荷神社。名物の土俵には養生のためシートがかかっていた
稲荷神社のたたずまい

令和7年畑 仕事始め

山小舎に戻って、今年初めて畑に行ってみました。

一冬越した畑

まず、夏野菜を栽培する畑へ行きました。
ガッテン農法の畝づくりをしている場所です。

まだ桜が終わったばかりで、本格的な春を迎えていないからなのでしょうか、雑草はそれほど繁茂していません。
とはいえすでに4月中旬を過ぎようとしている時期です、作業は効率よく行わなければ、主力野菜の生産に間に合いません。
この日は、畝立てと昨年使ったビニールマルチの片付けを行いました。

ビニールマルチの残骸

冬を越してへこんだ畝に、畔の土を寄せ、畝を整え、マルチングができるようにするのです。
畝の土は今年もふかふかしていて、雑草も多くありません。
畔には雑草が伸びかかっていますが、まだまだ鍬で軽く起こせるほどの土の硬さです。

雑草ごと畝に土寄せする

休み休み、13列の畝の土寄せをしました。
細かいことは省いて、雑草、枯れ草ともども鍬で畔の土を起こしてゆきます。
土とともに畝に寄せられたゴミ(雑草、枯れ草など)は次回にレーキで除去することにします。

仕事始めにしては頑張りました。
作業時間的には2時間も続かなかったですが。
また、ビニールマルチの残骸はコンテナに2箱ほどになりました。

13列の土寄せを終える
ビニールマルチをコンテナに詰める

ここ数年間は、肥料を施さずに栽培をつづけたガッテン農法の畝に若干の心配はありますが、省力化を目指しての農法を継続しようと思います。
この後は、畝を整地し、えひめAIという発酵液を散布し、マルチで覆い、連休後には夏野菜を定植する予定です。

冬を越した畑には、例年こぼれだねで発芽するパクチーと、昨年定植したルバーブが生き残っていました。

生き残ったルバーブ
畑を見守る里山

「野菜だより」3月号

「野菜だより」という月刊雑誌があります。
ブテイック社という出版社が出している大版のカラフルな雑誌です。
書店では、移住情報雑誌、健康雑誌などのコーナーに置かれていることが多い、家庭菜園愛好者向けの雑誌です。

その3月号の巻頭特集がガッテン農法でした。

ガッテン農法は三浦伸章という人が編み出した農法で、藁をねじったものを埋めて畑の性質を改善し、野菜の育ちを良くするものです。
どういう風に改善するのかというと、土中の空気や水分の流れを良くし、微生物を活性化するようです。
また、野菜がどう育つのかというと、早く大きく育つのではなく、遅く小さく育つのですが、野菜本来の味に育つようです。

そしてこれが肝心なのですが、ガッテン農法式に畑を作ると、半永久的に無肥料、無農薬で野菜ができるとのことなのです。
その畑の作り方は、地中の耕盤層まで掘り下げて、硬い層を砕き、ススキや糠、落ち葉、酢、炭などを入れて土を戻すというものです。
そうやって作った畝を毎年使うわけです。
山小舎おじさんの畑ではこうやってすでに数年の野菜作りを行っています。

さて、雑誌「野菜作り」ではどのようにガッテン農法が紹介されているのでしょう?
結論からいえば、かなり簡便に、またその理論をあえてぼかしたうえで、テクニック面だけをグラフィックな記事にしておりました。

「野菜だより」で紹介された、落ち葉を使うガッテン流畝づくり

ガッテン式畝づくりはかなり簡便なものになって紹介されていました。
また、肝心のネジネジ(本来は藁をねじって作る)の作り方がこれ以上なく簡便化されていました。
またその理論には全く触れていませんでした。

草をねじって埋めるテクニックも紹介されている

もともとガッテン農法の三浦さんはたくさんの経験的知識の上に、独特の感性を持ち、未踏の世界へ足を踏み入れたひと。
「科学的」な世界は超越しており、「信じるか信じないか」のレベル。
それを雑誌で紹介すればオカルトとして扱われるでしょう。
例えば「現代農業」などでは取り上げられないでしょう。
ということは、大規模な商業ベースの農業とは相いれないわけです。
自給自足ベースでいえば究極の方法なのですが。

ということで、家庭菜園が趣味の「意識の高い」方々にアピールする「無農薬」「省力」「斬新」といった部分だけを取り出して記事にしたのが「野菜だより」のガッテン農法特集でした。

トマトの斜め植えテクニックの紹介

世の中には玉石混交、いろんな技術、経験があります。
畑の世界は、植物学が解き明かした科学的世界のおそらく数倍もの未解明の世界があるのではないでしょうか。
経験としてその世界に分け入った先人が、これまで無数にいたものと思います。
私たちはこれらの遺産から自分に合うものを学んでいけばいいと思います。