薪割り追い込み

冬に備えて薪割りの追い込みです。

秋になって持ち込まれた丸太が2トントラック2台分ありました。
何度かに分けてチェーンソーで玉切りしました。

玉切が終わった貯木場所

切った「玉」は軽トラに積んで、作業場に運び、薪割りです。

今回もらった丸太は、カラマツでもシラカバでもミズナラでもなく、あまり扱ったことのない木でした。
広葉樹なのでしょうか、生木は重いのですが、スパッと割れるのです。
ということで薪割り機は借りずに斧で手割りすることにしました。

「玉」を運んで山にします。
大きな口径の「玉」は立てて並べておきます。

切り口を見せて並んでいる「玉」にそのまま斧を振り下ろします。
これでたいがいの「玉」は割れてゆきます。
いちいち、台の上に備え付けてから割るよりよほど早く薪割りがで進みます。

「玉」を運んで山にする。手前の「玉」からこのまま割ってゆく

太くはない「玉」も、縦に並べておいて片っ端から斧を振り下ろします。
節があったりして割れないものは、くさびを使って割ります。

細めの枝木は、このままストーブの燃料にします。
生木なので火付きは悪く、温度も上がらないのですが、火持ちがよく、部屋が暖まった後の燃料に重宝します。

割った薪は、パレットで組んだ乾燥台に積んでゆきます。
下の方には重い薪を、上の方には軽い薪を積むようにします。

早ければ、来年の夏以降の燃料になります。

割った薪は奥の乾燥台に積んでゆく

雪の日に柿を干す

全国的に低温が予報された朝、山小舎では雪景色の朝を迎えました。

冷え切った山小舎の朝を、薪ストーブと2台の灯油ストーブのフル回転で暖めます。

昨夜は買ってあった渋柿を干し始めていました。
道の駅信州新町で20個ほどを900円で買っておいた渋柿です。

例年通り、皮をむき、ひもで3個ほどずつを結びます。
熱湯に数分漬けて消毒し、ハンガーに紐を結んで干します。
昨夜はストーブのそばにつるしました。

道の駅で仕入れた渋柿
皮をむき、ひもで縛って熱湯消毒する
初日はストーブのそばにつるす

雪が上がってから柿を外に出しました。
風に当てるためです。
念のため、35度の焼酎を実に噴霧しておきます。

翌日外に出す
下記の色と雪がマッチする

この後は外で乾かしつづけます。
天気の良い日は陽に当て、夜は軒下に移します。
3週間ほどで完成です。

翌日、柿の上に積もった雪

ヘチマたわし完成?

畑で収穫したヘチマをたわしに加工しました。

適当な長さに筒切りして煮込み、皮を除きます。
この時点で繊維だけになるのですが、繊維には皮の緑色が色濃く残り、種もたっぷり含んでいます。
4~5日の間、水を替えつつ、脱色と種抜きをしました。

もういいかなと思った頃、繊維の水を絞って天日干ししました。
絞った繊維は日に当たって形を回復させてゆきます。

水を絞って天日乾燥させる

ざっと乾いた後は、ストーブの近くに置いて乾燥状態を継続させています。

心配した色残りも少なく自然な感じの色になりました。

乾燥状態では硬く、これで体をこすると痛くないのかな?と思われます、が水を含ませるとちょうどよくなるのかもしれません。

台所で使うにはいいでしょう。

画像を見た小学3年生の孫が興味を示したということです。

完成?したヘチマたわし

ヘチマでたわしを作る

畑に2本ヘチマがぶら下がりました。
今年初めて植えてみたヘチマです。

収穫しました。

ヘチマの利用方法は・・・。
実ができたツルから樹液を採ってヘチマ水にする。
実を乾かしてたわし(スポンジ)を作る、しか知りません。
たわし作りにチャレンジすることにしました。

ネットで作り方を調べました。

先ず、適当なサイズにヘチマをカットします。
たわしやスポンジになった時に使いやすいサイズです。

次いでカットしたヘチマを煮込みます。
皮つきのまま自然乾燥させても、あるいは水につけて皮が腐るまで放っておいてもできるそうです。

煮込んだヘチマを自然冷却させて皮を取ります。
よく煮込むと皮はするっと取れます。
煮込みが弱いと、包丁などでむかなければ皮は取れません。

皮の緑色が色濃く、またワタに種をたっぷり仕込んだヘチマが出現します。
このまま乾かすわけにはいかないので、水にさらします。

何日か水に漬けておくと、だんだんに色が抜けてゆきます。
水を取り替えるたびに種が出てきます。
繊維が思ったより強いのでびっくりします。
十分たわしやスポンジになりそうです。

そろそろ色も抜けて、種も出きったようです。
明日から水気を絞って天日乾燥させることにします。

薪割り機出動!

畑が一段落し、暑さも収まった10月。
薪づくりの季節です。
玉に切った丸太を割る仕事の開始です。

今年も薪割り機を借りました。
ちょくちょく斧で手割りしているのですが、手割りだと全部割り終わるのがいつになるのか見当がつきません。
これからは大量の玉を割る時には薪割り機が必要です。

重たい薪割り機をラダーレールを使って軽トラに積込み、山小舎に持ってきました。
2か所にまとめた、玉のそばに薪割り機を移動します。
スターターを引いてエンジンの始動です。

エンジン式の薪割り機の馬力は強力です。
よほどの節でもない限り、ぐいぐい割ってゆきます。
エンジン音がうるさいので、ご近所に気を配り、昼1時間は稼働停止、夕方も4時までには切り上げます。

今日一日で、薪棚にして3列弱の薪ができました。
ナラ材とその他(カラマツ、シラカバ)に分けて積みました。

あと1日やれば、玉はほぼ処理できそうです。

薪づくりの準備

薪づくりの準備をしました。

8月になって、薪のために集まった丸太をチェーンソーで切り始めました。
玉切りの作業です。

そして9月に入ったこの日、切った玉を薪割り場に運ぶ作業をしました。

積み上げられた丸太と、切り落した玉が混在する丸太置き場。
残った丸太の玉切りにも支障をきたすので、玉を整理する必要があります。

丸太を玉切りした後、玉と丸太が混在する丸太置き場

玉を集めて、軽トラに載せ、薪割り作業場所に運ぶことにします。

薪割り作業場に運ぶ玉を道路ふちに集め、軽トラを横に着ける

まずは丸太置き場に散乱している玉を、道路ふちに向けて放り投げます。
道路ふちに集まった玉を軽トラの荷台に放り投げます。
重い玉は担いで軽トラの荷台に並べるように積みます。

軽トラに玉を積み込む

この作業を軽トラ3台分行いました。
汗が流れ落ちます。
足元が不安定な場所での作業なので気を付けておこないます。
数年前より衰えている自分自身を痛感します。

玉を薪割り作業場に下ろす

軽トラを薪割り作業場に着けて荷台の玉を下ろします。
まず、大きくて重い玉を手前に並べるように置き、その向こう側に小さめの玉を放り投げてゆきます。
細かな枝や、腐った木材は焼却炉付近に積み上げておき、後で燃やします。

軽トラ3台分の玉を運び終わった後の丸太置き場

丸太置き場が少し整理できました。
残りの丸太も切りやすくなりました。

後日、チェーンソーで計1時間ほど玉切りし、切った玉を何か所かにまとめてから、薪割り機で割ることにします。また、薪割り作業場所に集めた玉は、時間のある時に斧で手割りしてゆこうと思います。

路線バスで山小舎に戻る

今年のお盆は家族とともに東京に戻り一週間過ごしました。
何度経験しても暑い東京の夏でした。

うっかりして軽トラを山小舎に残したままでした。
帰りは「自力」で茅野から山小舎のある姫木まで戻らなければなりませんでした。

茅野駅から大門峠まではアルピコ交通の路線バスがあります。
問題は大門峠から姫木までの間です。
3度ほど「自力」で行き来した際には、峠道を歩いたり、タクシーを呼んだりしました。
今回もタクシーの利用を考えていました。

その時、姫木の森有限会社発行の「姫木の森だよりの2023年号」の裏表紙を思い出しました。
長和町のコミュニテイバス「ながわごん」が白樺湖から姫木中央経由、鷹山スキー場まで運行しているというのです。

4月から10月のシーズン中のそれも特定日のみの運行ですが、大門峠をバスで越えられるというのは僥倖です。

幸い帰還予定日には運行しているとのこと。
しかも茅野駅からのアルピコ交通路線バスに連絡して、白樺湖を出発しているのです。

当日は、路線バスへの確実な連絡を考え、特急あずさで茅野駅まで行くことにしました。
11時ちょうど発のあずさに乘ろうと、新宿駅に着きました。
夏の移動シーズンの混雑でざわついたホームでは11時発のあずさは満席、とのアナウンスが流れていました。
立って茅野まで行くことを覚悟してデッキに立ちました。
その間にも続々と乗客が乗り込んできました。

あずさのデッキには立ち席の乗客の荷物であふれんばかり
満員の客席

デッキには、アジア系の青年、タトウーの入ったラテン系の若い女性二人組、気弱そうな白人青年などがいました。甲府、韮崎、小淵沢で降りる乗客も多くいました。
茅野駅ではトランクを携えたリゾート風の観光客が大勢降り立ちました。

あずさが停車する

20分ほど待って茅野駅発車山高原行きのアルピコ交通バスに乗りました。
西白樺湖までの運賃は1500円でした。

バスには10人ほどの乗客。
この便はいわゆる路線バスではなく、観光バスの扱いのようで、茅野市内の停留場には止まらず、また集落を通るルートは取らずにまっすぐ大門街道をめざしてゆきました。
大門峠麓の音なしの湯から停車を始めました。

茅野駅前のアルピコ交通バス乗車券売り場
白樺湖、車山高原行バス乗り場
シーズン中の増便バス車内

バスは白樺湖を一周し、ほとんどの客が池之平ホテルで降りました。
山小舎おじさんは西白樺湖バス停で降りました。

白樺湖に着きました

時間通りに「ながわごん」がやってきました。
100円の運賃です。
乗客はほかに女性が一人だけ。
この女性も姫木の別荘へ行くとのことでした。

バスはあっけなく大門峠を越えて姫木中央に着きました。
ここから徒歩で登りです。

歩きだすと後ろから来た軽乗用車が止まりました。
枯葉マークがついています。

ドライバーは高齢の女性。
「ながわごん」から人が降りるのを見て「なんだろう?」と思ったそうです。
白樺湖からの路線バスだというと感心していました。

「乗ってく行きます?」というので後ろに乗せてもらって、山小舎の近くまで送ってもらいました。
ラッキー!でした。

乗せてくれたのは山小舎から少々上に行ったところの別荘住人でした。
ありがとうございます。

あずさの満席は予定外でしたが、茅野駅からの連絡は想像以上の快適さでした。

チェーンソー始動!

今年もチェーンソーが始動しました。

運ばれてきた雑木の丸太。
手が空き次第、玉切りして、薪割りして、乾燥台に載せておかなければなりません。

草苅バイトがあり、畑が忙しいこの時期、なかなかその時間が採れませんでした。

連日の強烈な夏の日差しに心が折れ、予定の畑仕事に出かけるのを午後過ぎにしようと思っていたある日、少しでも玉切りをしておこうとチェーンソーを始動させました。

今年もチェーンソーの出番

チェーンソーの稼働音は案外やかましいので、土日と昼の1時間、早朝夕方はしないようにしており、それ以外の空き時間は貴重だったこともあります。

玉切りのために新しい、ソウチェーン(刃)を用意しており、その試運転のタイミングでもありました。
刃を付け替え、エンジンを始動させます。
今年も変わらぬエンジン音。
頼もしいチェーンソーです。

購入した替え刃に付け替える

刃が切れると仕事がはかどります。
はかどると仕事が楽しくなります。
昼休みを挟んで、2クールの玉切りをしました。
オイルと混合燃料満タンを2回分の稼働です。

この日の玉切りを終える

小規模とはいえ丸太の山での仕事、チェーンソーでの仕事には十分な注意が必要です。
疲れてまでする仕事ではありません。
足元が不如意になりつつある山小舎おじさんではなおさらです。

この日の玉切を終え、滴る汗をぬぐい、長靴にたまったおがくずを払いながら今シーズンの薪仕事の無事を祈りました。

薪の乾燥台再生

令和5年も8月になりました。
お盆過ぎには秋風が吹き始めるであろう山小舎です。
既にトンボが飛び始めています。

7月に乾燥済みの薪をベランダに移動しておきました。
空いた場所に新たに乾燥台を設置しました。

乾燥台を設置する前の状況

基本的には乾燥台は例年同じ場所に設置します。
風通しがよく、日当たりの良い場所です(比較的)。

土台は高さ15センチ以上高くします。
台とするパレットを水平に設置するのはもちろん、パレットを支える土台がしっかりしており、強度があることも必要となります。

土台には大きめの石、ブロック、大きめの柱材などを使います。
スコップで掘るなどして土台を安定させます。
土台とパレットの間には鉄材、角材などを用います。

目見当での作業なので、土台にパレットを乗せてみて、ぐらぐらしたり、水平が取れていなかったりします。
その場合は平べったい石などを挟んで調整します。

崖側の土台の強度には十分注意します。
崖側が心持高くなっているくらいでOKです。

土台を組みなおし、3枚ほど設置

今回は去年の土台より一段高くしました。
廃品の鉄材やベッドの部品なども利用して土台を作りました。

パレット4枚を設置完了

5枚ほどのパレットを敷きました。
うち2枚はJA茅野の廃品をもらってきたもので、重さのある良品です。

端っこにベッドの部品を土台に5枚目を設置

出来上がった乾燥台。
水平取りは厳密ではありませんが、薪の積み方で調整することにしましょう。
全体的に強度は十分だと思います。

一番端っこのパレットの土台のバランスには不安がありますが、乗せる薪の重さで調整しましょう。

新規の乾燥台設置完了

次回の作業は、空き地の丸太の玉切りと、薪割りです。

アンズの種を漬ける

今年はたくさんのアンズを買って、コンポートやジャムに加工しました。
味わう度に素朴な甘酸っぱさに信州の初夏を感じる果実です。

アンズには種があります。
杏仁と呼ばれるその核は杏仁豆腐などに使われます。

琵琶の種といい、桃の種といい、種には特別な薬効だったりがあるようです。

今年はあんずの種を捨てずにとっておきました。
ざっと洗ってザルに置き、日に当てて保存していました。

ザル一杯になったアンズの種を焼酎に漬け、アンズ種酒を作ることにしました。

大きめのガラス瓶を洗って煮沸消毒します。
アンズ種酒は煮沸保存するわけではないのですが、保存環境に汚れやばい菌は禁物です。

種と半量の氷砂糖を瓶に入れて、32度の焼酎を注ぎます。
蓋をして保存です。

琥珀色に色づいたころ、杏仁の恵みをいただきたいと思います。