ジャガイモ定植

ことしもジャガイモ定植の時期が着ました。
毎年、4月20日前後からが山小舎地方のジャガイモ定植時期です。

ことし選んだ品種は、男爵が5キロ、北海コガネ、十勝コガネ、PVPが各1キロ。
探していたデストロイヤーという品種には出会えませんでした。

植え付けは、例年の半分程度にしました。
昨年の収量がよくなく、粗放栽培の限界を感じたので、今年は少し集約的にやってみようと思ったからです。

男爵5キロ
その他の品種を軽3キロ用意

去年ジャガイモを植えた圃場は土地が乾いて締まりやすく、また耕耘を浅くしか行わなかったのでした。
また、完全に無施肥で行いました。
その結果、玉の数、大きさ共に満足行く結果にはなりませんでした。

その経験を踏まえ、今年のジャガイモ植え付けの圃場は、ガッテン式畝立てを行った場所としました。
ガッテン式の畝は数列だけでしたので、そこには男爵以外の品種を植えました。

男爵を植える畝は、新たに立てましたが、その際にはスコップで土を起こして(ただしひっくり返さず)、深い部分に空気を通すようにしました。

男爵用の畝を鍬で切る

また、定植前には畝にボカシ堆肥を撒き(初期成育促進のため)、えひめAI酵素の希釈液を散布しました(土壌微生物育成促進のため)。
マルチはしませんでした。

ジャガイモの植付

買ってから1か月近くたつ種芋は、すっかり発芽していました。
全部で8キロほどの種芋を植えると、フェンスで囲まれた(狭い方の)圃場が植え付け完了となりました。

まだまだ圃場の面積はあります。
去年の菊芋の堀残しから芽が出ていました。
今年は菊芋の新規植え付けはなしにしようと思います。

春の耕耘

畑の大家さんから管理機を借りて、畑を耕しました。

春になり、畑は雑草が芽吹いてきたり、あるいは硬く固まった状態です。

ガッテン農法式で畝を立てた部分は、若干のガサの落ち込みがありますが、雑草はまばらで、畝を整形すれば使えそうです。

雑草をひっくり返し、固まった土をほぐすため管理機をかけることにしました。

ラダーレールと虎紐とガソリン携行缶を積んで大家さんのうちに向かいます。
山小舎開きの日に伺ったのですが、留守だった大家さんです。
この日は奥さんが在宅、半年ぶりのご挨拶をします。
いつもと変わらぬざっくばらんな奥さんでした。

裏に回って納屋から管理機を出します。
管理機は置き場所が変わっていましたが、いつも通りに動いてくれました。
積込みもいつも通りにできました。

大家さんの納屋に置かれた管理機
ラダーレールを使って軽トラの荷台に積み込む

畑について管理機のエンジンをかけます。
雑草を起こすだけの場所は縦に一回だけかけます。
植え付け予定の場所は縦横二回かけます。

耕耘している間に野鳥がやってきて耕した土に止まります。
土の匂いが空まで届いたのでしょうか?

こうやって一度耕耘しておけば、畝を立てる際にもかなり楽になります。
硬く締まった土は管理機ではだめで、スコップを入れて空気を通さなければなりません。
また、柔らかな土の場所でも、あとで鍬を使って畝立てをしなけっればなりません。

ことしも畑の季節が到来しました。
次回の作業はジャガイモ用の畝立てです。

キャベツ定植

4月に入り信州も畑の季節到来です。

寒い日は気温が氷点下になる時もあります。
こんな寒い日に植えられても野菜も大変だろう?と思うような日もあります。
八ヶ岳の山頂は雪が残っています。
一方で、畑の雑草は着実に成長しており、ナズナ、タンポポなどは花を咲かせており、季節は進んでいます。

ことしの山小舎おじさんの畑ライフ。
省力、省栄養、無農薬、無害獣をモットーに今年も頑張る予定です。

無肥料、無農薬、不耕起のガッテン農法を取り入れて4年目になります。
ガッテン農法式で起こした畝は計15畝ほどにもなります。
一度起こしたら再耕は不要といわれる畝です。
実が成る夏野菜は、例年通りこれらの畝に植えます。

ガッテン式の畝立てをしていない場所もたくさんあります。
鹿よけのネットで囲まれた場所、ネットなしの場所、そもそも畑として利用していない場所も。

ネットに囲まれた場所には、害獣防止のため、鹿が好む作物を植えましょう。
インゲン、キヌサヤ、枝豆、大豆、トラ豆などの豆類、かぼちゃ、ジャガイモ、サツマイモなど。

ネットなしの場所には鹿が好まない作物を植えましょう。
菊芋、里芋、ヤーコン、ウコン、長ネギにエゴマ、ほうずきなど。

山小舎おじさんの力と根気がなく、やむなく耕作放棄している場所は、春先に管理機をかけ、雑草を起こしておきましょう。
夏ころには草刈りも何度か必要になるでしょう。

集落設置のフェンスに覆われた場所は、ほぼ全面をガッテン式畝立て済みです。
夏野菜、キャベツ、ハーブなどを植えましょう。
今年はビーツにも挑戦したいと思っています。

さて4月も中旬になろうとする畑。
畑の準備に並行して植え付けを開始しました。

キヌサヤの苗を買ってきて植えました。

キヌサヤの苗

キャベツ50株とレタス少々を定植しました。

キャベツの苗。トレイに50株ほど

トレイで発芽させて売っているキャベツの苗。
山小舎おじさんのような、素人さんの畑にはトレイからポットに移して、もう少し大きく育てた後に植えた方がよいのかもしれません。
ですが、朝晩の寒暖差が激しく、温室もない山小舎で春先の育苗は難しいので、このまま定植しました。

定植前には苗にえひめAIの希釈液を吸わせておきます。
事前にマルチで地温を高めておいた畝に植えてゆきます。
トレイは小さいので手で苗を取り出すことは困難です。
小さいフォークを使ってトレイから苗を掘り出します。

トレイからフォークで取り出す
マルチにあけた穴に植えこむ

苗をマルチの穴に置いたあと、苗に体重をかけて鎮圧します。
苗と土壌を密着させ、自力で給水させるためです。

これまでのキャベツ栽培は、乾燥のため初期の生育が悪かったり、育っても長雨でカビが発生したりしました。

初期の育成促進のために、植え付け前の畝に去年から自作しておいたボカシ肥料を入れてみました。
しばらくは畑に行くたびに水やりもしようと思います。

果たして今年のキャベツの生育はいかに。

キャベツの定植終了

畑の準備

4月に入り、桜も満開になった畑周辺ですが、寒気がぶり返し雨が降りました。
雨が上がり、風邪は冷たいものの天気が良くなったので畑へ行きました。

鹿よけのネットを建てて3年目になる圃場。
冬の間に支柱が2、3本折れていました。

風が当たる部分の支柱です。
昨年のように鹿に破られた後、脱出の際に蹴倒されたようなことはありません。

風邪に倒された支柱とネット

支えの木の杭のところからぽっきり折れた支柱を回収し、新しい支柱に取り換えます。
冬の間の強風で支えの木の杭も緩んでいるので、新しい木杭を打ち込みます。
木杭の材料となる太めの枝は山小舎にいくらでもあります。
まっすぐな枝をチョイスして先端を鉈で落として木杭を吸う本作っておきます。

新しい支柱と木杭を打ち込む

ネットの補修が終わりました。

補修したネット

春作は、キャベツ、キヌサヤなどを予定しています。

昨年立てた畝を引き続き今年も使用します。
冬の間に土が締まった場所はスコップを入れて起こします。

鍬で畝の形を整え、レーキで雑草などを取り除きます。

去年から仕込んでおいたボカシを上から撒いて軽く混ぜこんでおきます。
春作の場合、地温が低く、小さい苗でキャベツなどを定植すると、どうしても初期の育ちが遅くなります。
今年はボカシの力添えで地温を上げ、栄養を補給してキャベツに良く育ってもらえれば、と思います。
うまくいけば6月ころに出荷できます。

去年、ニンジン、エゴマ、ホオズキなどを植えた畝を起こす

畑の傍らには水仙がほころんできました。

水仙が満開

隣の畑の桜も満開です。

桜も満開

去年11月に定植した玉ねぎが元気になってきました。

玉ねぎも元気

玉ねぎの苗活着

山小舎開きを行った後、畑へ行きました。

気になっているのは玉ねぎの苗。
昨年11月に200本ほどの苗を定植したものです。

すっかり雪が溶けて、雑草が芽を出す前の畑に、鹿よけのフェンスを開けて入ります。

マルチを敷いた畝では無事に玉ねぎの苗が活着していました。

8割から9割程度の苗が脱落せずに生き残っています。
よく頑張った!
冬前からほとんど苗の丈は伸びていない気もしますが、まだ寒い3月はこれでいいのです。

暖かくなる4月からが成長の時期となります。

よく成長して6月には大玉の玉ねぎが収穫できることを願います。

畑のゴミ燃やし

畑作業もいよいよ今年は終わりです。
作業をしようにも寒いし、雪が降ってきます。
既に来年の準備も終え、残るは畑に残るゴミの処理だけとなりました。

畑でいう、ゴミとは、野菜の残滓だったり、雑草の枯れたものだったり、剥がした後のマルチだったり、のことです。
秋になると畑のあちこちからゴミを燃やす煙が立ち上ります。

山小舎おじさんの畑にも、菊芋の残滓が残っています。
これを燃やすことにして消防署に届け出ました。

当日は山小舎周辺は雪。
姫木別荘地内の道路も真っ白です。

とりあえず畑に向かうと、途中でボタン雪がやんできました。
畑は雪がちらつきながらも、ゴミ焚きには差し支えない程度でした。

畑のゴミ焚きには、火力が重要です。
よほど乾燥でもしていない限り、野菜の残滓はそれ自体がなかなか燃えません。
枯れ草等を燃やすためには、燃料用の枯れ枝や焚付などを用い、それらの火力によって燃やします。
残滓だけを燃やしても、火がつきづらく、また時間がかかりすぎるのです。

新聞紙、段ボール、シラカバの皮、焚き付けを十分持って畑に向かいました。
それらに火をつけ十分に炎を立てたところに枯れ枝を並べます。
裏山の枯れ枝が十分にあったので利用しました。

ぱちぱちと枯れ枝に火が移るのを確認してから、菊芋の枯れた茎を被せます。
煙が盛大に立ちます。

枯れ茎と残滓が燃えつきるように、レーキで均してゆきます。

1時間半ほどで大体燃えました。
炎が収まると、レーキで均し、土をかぶせて煙が出ないようにして終了です。

ことしの畑作業が終了しいました。

12月の畑作業

令和4年も12月になりました。
今年の山小舎は12月中旬まで「開業」します。
16日に家族が来て一緒に自宅に帰ります。
冬期間も毎月1回程度は様子を見に来る予定です。

畑に行きました。
残務整理と畝の整備をしようとしました。

圃場の様子。旺盛だった夏草が嘘のようです

まずは11月に定植した玉ねぎの苗を見ます。
無事活着したようで一安心です。
このままいけば来年も収穫が期待できます。

玉ねぎの苗が活着しました
玉ねぎ200本はこれから冬を越します

畝の様子を見て回ります。
生やしっぱなしにしているハーブの畝で、パクチーのこぼれ種が発芽していました。
秋の日差しに反応したのでしょう。
この先の寒さで枯れるとは思いますが、その生命力に感心しました。

パクチーのこぼれ種が季節外れの発芽
この野菜は何でしょう?苗を刈って植えたのですが・・・

セロリを植えた場所からなんと新芽が出ていました。
収穫の際、根っこを残したようです。
この場所には来年もセロリを植えましょう。
毎年、カチカチの硬いセロリが育つ山小舎農園。
来年は定植後初期の水やりを行い、柔らかなセロリの育成を試みようと思います。

残ったセロリの根から芽が・・・

5年ほど、アスパラを育てていた畝を掘ってガッテン仕様の畝にしようと思います。
思うように採れなかったアスパラでした。
畝を掘ってみるとすぐ大きな石が埋まっていたりして、耕盤層まで掘り進めずらい場所でした。
長さが6、7メートルもある畝が立てられる場所なので、来シーズンは収穫が期待できる作付けをしようと思います。
ズッキーニがいいかな?

アスパラの畝をガッテン堀に・・・

畝から剥がしたビニールマルチを回収しました。
ゴミ袋に入れて出します。
ついでに、畝から剥がし残したり、ちぎれたマルチの破片をなるべく拾い上げます。

マイクロプラスチックの害がいわれています。
マルチは便利で必要な資材なので、注意深く使用することを心がけようと思います。

使い終わったマルチを回収

12月中にガッテン彫りの畝立てを終え(別の圃場にも2本ほど掘る予定)、枯れ草などを野焼きする予定です。
この先、雪が積もったりしないことを祈ります。

菊芋収穫

11月の畑作業です。
残っている作物は菊芋と大豆。
里芋はほぼ収穫なし、ヤーコンもわずかな収穫で終わりました。

取り残しの芋からの発芽分も含めて、菊芋は今年も大いに生育しました。
地表部分が枯れ始めた11月、菊芋堀りをしました。

土が締まっているのでスコップを使います。
スコップを差し入れて少し起こし、あとは茎をつかんで起こすと倒れて、根っこが掘り起こされます。
芋は細い地茎で根っことつながって出てきます。

掘った菊芋の樹はひとまずその場に倒しておき、あとで樹から芋を外してゆきます。
ショウガのように入り組んだ形の芋もあります。
小さめの球形の芋もあります。

今日の収穫だけで、ほぼコンテナ1杯分ありました。
豊作です。

芋の堀残しもあるでしょうから、この場所は来年の自然発芽も多いことでしょう。

新しく種芋を買うにしても、食用に売っている菊芋を買ってくればいいので安上がりです。

この畑はしばらく菊芋専用にしようと思います。

玉ねぎ定植

今年も玉ねぎの苗を定植しました。

夏野菜を作った畝を整備します。

ガッテン農法でフカフカになった畝を均して、スコップでたたきます。

定植前、種まき前に畝を締めるのがガッテン流です。
根っこと土との接触をよくするのが、根の生育にいいのです。

マルチを敷く前に菜種油かすを薄く蒔きます。
来年6月の収穫まで唯一の肥料です。

マルチを敷きます。
使うのは最初から穴の開いたマルチです。
畝との間に隙間がないようにテンションを張って敷いてゆきます。

定植する苗は200本。

買った後は山小舎前の花壇に生けておきました。
寒さや霜にもめげずに生き残った苗です。

植え付けるときも体重をかけて、土を締めるように植え付けます。
根っこが土に密着するためです。
去年はこの方法で苗の活着率がほぼ100%でした。

今年は畝の位置が変わり、冬期間の太陽の直射時間がほぼ午前中だけ、ということが心配です。

畑の片付け

久しぶりに畑の話題です。

支柱とネットを取り去った後の畑

夏野菜が終わり、畑はしばらくそのままにしてありました。

支柱やネットを覆った、ゴーヤやツルムラサキのツルも11月の寒さでさすがに、溶けたり枯れたりしています。
つい先ごろまで旺盛に繁殖していた雑草も根っこを残して枯れ草色に変わっています。

放っておいた畑に行きます。
トマトやナスの支柱を抜き、キューリやゴーヤのネットを撤去します。
ついでマルチはがしです。

半年の間敷かれていたマルチには雑草の根がしっかりと絡まり、素直にはがれてはくれません。
鍬を使って雑草に絡まり、土に埋もれていたマルチをはがしてゆきます。

剥がすというより掘り起こすといった方があっているかもしれません。
マルチに覆われていた土はしっとりして、フンワカしています。

マルチはがしを開始

腰をかがめて、鍬を使っての作業です。

野菜の残滓や枯れ草は野焼きする予定です。

玉ねぎの定植を終えたら、今年の農作業は大体終わりです。

マルチを剥がし終わる
枯れ草を集めておく
唯一残った作物