夏野菜の定植 第二弾

5月の季節外れの低温が去らんとする一日。
待ちに待った夏野菜の定植です。
今日植えるのはトマト、キューリ、ナス、ゴーヤ、夕顔。
いわゆる家庭菜園の主役たち。
素人農園はこのれらの植付けから一年が始まるともいうべき、今年前半の最大のイベントです。

土は耕しました。
肥料も入れました。
マルチもかけました。
あとは苗を植えるだけ・・・ではありませんでした。

夏野菜用の支柱やネットを用意しなければなりません。
株数で勝負するキャベツやイモ類とは違い、果菜は一株から収穫できる果実の数が勝負です。

トマトやナスなど、あんなに大きな果実が成るなんて不思議なことです。
自然界ではむしろ不自然なことです。
不自然をなすためには相当の人為が必要なのです。
一般的な夏野菜の栽培では、肥料・農薬のほか、支柱・ネットなどの資材、脇芽かきや切り戻しなどの手間、時にはトマトトーンなどのホルモン剤を使って人間用の果実を作りだすのです。

ということでまずは、キューリやゴーヤ用のネットを張ります。
キューリ用のネットは安く売っているのですが用心しないと絡まってしまいます。
慎重に端からテンションを架けて張ってゆきます。
これでも去年よりは上手に張れました。

190円ほどのキューリネット。慣れないとこんがらがってしまう。
何とかネットを張りました。

いよいよ苗を植えます。
苗穴に燻炭を施し、えひめA1希釈液をたっぷり注いでおいて、苗を置いてゆきます。
そっと土を戻し、根本が乾燥しないようにもみ殻を撒きます。
苗が傾いたりしないように支柱で支えます。
トマトは寝かせ植えします。
苗がマルチに接する場合はイネ科の雑草を敷き藁代わりに使いました。

接ぎ木のキューリ苗です。
ゴーヤです。肥料と水を欠かさないようにします。
夕顔です。かんぴょうの原料ですが煮て食べてもいけます。
ナス6本のうち2本は地元の直売所推薦の長ナスにしました。
自根のトマト苗は寝かせて植えました。枕代わりに刈り取られたイネ科の雑草を敷きました。
ナス6本、トマト4本、キューリ4本、ゴーヤ2本、夕顔1本を植えました。

申し遅れました。
畑の畔は大家さんによって草苅されていました。
恐縮です。助かります。
大家さんにとっては畔に植えたタラの芽の木のための除草なのですが。

大家さんによって除草された畑の畔。

今回の苗、トマト以外は接ぎ木のものを買いました。
自根の苗より値段的には4、5倍もする接ぎ木苗。
連作を嫌うナス類も連作ができるうえ、丈夫に育つなどの利点があります。
前回、安いからと自根苗オンリーでやって、思うような成果が得られなかったおじさん、今年は接ぎ木苗でリベンジです。
トマトだけは自根にしました。
一株から3つの根を出させる斜め植えは自根苗でしかできないからです。

ナスとゴーヤは肥料と水を欲しがり、トマトはむしろ乾燥気味に育てる。
ナスとキューリの仕立て、切り戻しなどを、基本通り行うことにします。

作付けは一段落。
といっても夏に向けてサツマイモの苗が出回っています。
JAで苗を購入しました。
昨年鹿により全滅したサツマイモ。
今年はどうリベンジしましょうか?

紅あずまの苗。1本25円ほど。

夏野菜の定植 第一弾

山小屋周辺には霧が立ち込めています。
肌寒いを通り越してストーブをガンガン焚いています。
東日本一帯を覆った寒気。
ふもとの上田でも最高気温が16度の予報。

でも雨上がりで畑は潤っているし、カンカン照りよりは苗の活着にはいいだろうとのことで夏野菜の定植第一弾を行いました。

第一段はピーマン類の定植を行いました。
ピーマンが2本、黄いろピーマンと赤ピーマンが1本ずつ。
ししとう、万願寺とうがらし、鷹の爪が1本ずつ。
オクラ2本と、ズッキーニが1本です。

この日のために架けておいたマルチに穴をあけます。
程よい地温のホクホクした作土を掘り、燻炭を蒔いた後、えひめA1の希釈液を穴に流し込みます。
苗をポットから出してそっと穴に置きます。
苗が傾かないように土を戻して植付終了です。

次に苗が折れたり、傾いたりしないように支柱で茎を縛ります。
ピーマン類は茎が細く、強風に弱いので、肥料袋を行燈のようにして苗を囲いました。
強風であおられることは苗の根付きに良くないのです。
行燈は保温にもなります。
ミニハウスですね。

段々畑に向かうとき、キジの雄が慌てて逃げてゆきました。
ここら辺を縄張りにしているつがいの雄です。
こんなに近くで見たことはないので撮りました。

夏野菜定植用の畝にマルチをしました

いよいよ長野も夏野菜の苗を植える時期となりました。
ということで、夏野菜用に畝立てしておいた4列にマルチングしました。

畝立てし、元肥としてボカシ肥を施しておいた畝に、えひめA1をたっぷり注ぎます。
じょうろで畝全体にかけるのではなく、穴を穿ってたっぷり注ぎました。

ジョーロでえひめA1の希釈液をたっぷり注ぐ

ボカシ肥とは、もみ殻、ぬか、燻炭などに、菌を入れて発酵させたもので、元肥のほか、追肥などにも利用できる肥料です。
おじさんはえひめA1を菌に使ってボカシを作りました。

えひめA1はおじさん愛用の発酵菌で、乳酸菌、酵母菌、納豆菌の培養液です。
ヨーグルト、ドライイースト、納豆を砂糖とお湯で培養して作ります。

えひめA1は、希釈液を潅水してよし、元肥と合わせて畝に散布してよし。
そのものが作物の栄養になるのではなく、土中の微生物に働きかけ、間接的に作物の生育を促す効果があります。
そのため、初期の生育は遅いものの丈夫に育ち、果実の味がよくなり、根がしっかり張るようになります。
えひめA1は、また、脱臭、油汚れ取り、風呂掃除、拭き掃除にその希釈液を使うと効果があり、山小舎では希釈液入りのスプレーを用意して家事に使っています。

畑の話に戻ります。

えひめA1をこれでもかと注入した畝にマルチを架けます。

畑の味方、マルチ用ポリ資材

夏野菜用の畝は畝間をたっぷりとったので、マルチの端を押さえる余裕が十分あり、スムースにマルチングができました。
マルチにより、作土が保温され、雑草の発芽を防ぎ、さらには土中にえひめA1の菌が支配的になることが期待されます。

風が入らないように裾を土で押さえてのマルチング。筒に支柱を通して転がしながら張りました
4列マルチングしました。株用の穴は定植時に空けます。

夏野菜用の畑の全景です。
手前、かぼちゃの畝からアスパラの畝越しに、夏野菜のマルチが4列見えます。その向こう側にはトウモロコシを植える予定です。
一番向こう側には、キャベツと白菜などが2列。
シソ、バジルなどのハーブ類とハックルベリーの列が4列ほどあります。
いよいよ夏野菜のシーズン到来です。

畔の雑草もいよいよ茂ってきました。
雑草との闘いの季節も到来です。

畔に大家さんが植えたタラの芽の木の周りは早くも雑草だらけです。

カボチャを定植、インゲンを直播、キャベツに追肥しました

夏野菜定植前の畑の様子です。

この日は、カボチャの苗を定植し、インゲンの種を直播し、キャベツの苗に追肥もしました。

カボチャの定植

フェンスに囲まれた方の畑にかぼちゃの苗を定植しました。
栗カボチャ、坊ちゃん、甘龍、イースターかぼちゃの4種類です。
新しく起こした畝なので、元肥が不足気味?と思い、株間に牛糞と糠を多めに置きました。
また株間もたっぷり空けました。
弦の伸長前にはもみ殻をたっぷり撒いて、弦や葉への泥の跳ね返りを防ぐ予定です。
縞ウリと中型スイカの苗も1本ずつ植えてみました。
成長は今後のお世話次第だと思います。

カボチャは去年までは種を買って芽出しして定植していましたが、芽出しが難しいので今年は苗を買いました。
また去年は食害で全滅したので、フェンス内の畑に作付けしました。

かぼちゃを4種類植えました。
縞ウリの苗です。収穫できれば漬物にします。
中玉スイカ。万が一収穫できれば孫にでも食べてもらいます。

スイカと言えば、山小舎おじさんが20代の頃、半年ほど千葉県八街町の専業農家に住み込んだことがありました。
3町歩ほどの耕地を持った専業農家で主力はスイカの栽培でした。
マルチを敷き、トンネルをかけてのスイカ栽培で、朝夕のトンネルの開け閉めがおじさんの主要作業でしたが、かがんでの作業は腰を直撃したのが思い出です。
1株に4本の弦を伸ばし、1つの弦で2玉の収穫(ただし出荷するのは最初の1玉のみ)でした。
3食お茶付きの住み込みでしたが、朝7時から日没までの専業農家の作業がひたすら厳しかったことでした。

インゲンの直播

話を戻します。

インゲンを直播しました。
発芽を促進するため、苗床用の柔らかい用土を種穴に入れ、苗用土の上に種を置いてゆく方法で蒔きました。
畑の土に直播するより発芽率がいいのでは?と思います。

また、畑での種まきの様子は鳥がどこからか見ているものなので、特に、インゲン、枝豆、トウモロコシなどには防鳥の作業が必要です。
テグスを張ったりする方法もあるようですが、おじさんは寒冷紗をかけることにしました。
乾燥防止にもなります。

インゲンの種と苗用土です。余った種はポットで芽出しします。
種穴に用土を入れ種を置きます
覆土した後は発芽まで寒冷紗を架けます。

キャベツの追肥

キャベツの苗が活着してきたので、教科書の教え通り追肥をしました。
尿素という窒素分の化学肥料を株間に施します。

キャベツは3列を植え、うち2列が寒冷紗のトンネル架けです。
追肥のため、寒冷紗をめくってみました。
これまで潅水もしていないのに葉が立った状態の苗が顔を出しました。
うまく活着しているようです。
追肥と合わせて水やりをして再び寒冷紗を架けておきました。
路地の列のキャベツには追肥、潅水の後、土寄せもしました。
土寄せは苗のぐらつきを防ぎ、根っこの乾燥を防ぐ作業です。

この日の畑のお土産は野フキです。

隣の畑の畔の上の土手に生えていますが、誰も採っていないようなので、3本ほどもらってきました。
煮ものにしようと思います。

その後の畑の様子

その後の畑の様子です。
その後っていつの後?
春先の作付けが終わって一段落したころ、でしょうか。

夏野菜のトマト、ナス、キューリは長野県でも苗が出回っていますが、おじさんはまだ作付けしていません。
万が一、霜が降りたら、それらの夏野菜はアウトですし、また、畑の準備もできていないのです。
標高1300メートルの山小屋では朝晩ストーブを焚いています。
いつ霜注意報が出てもおかしくないのが5月の長野県なのです。

現在の畑は、春先に植えるキャベツ、長ネギ、ジャガイモなどの作付けがほぼ終わり、その発芽や苗の活着を待っているところです。

まず、ヤーコンの苗の様子です。
1株をあえて分割して植えたやつです。

定植3日後の苗は何とか生きていました。
葉もヘタってはいません。
このままなら大丈夫ではないでしょうか。
一日おきに様子を見ることにして今日は水やりをしました。

心配していたヤーコンの苗は今のところ大丈夫です。

冬越しの玉ねぎとニンニクは心配をよそに、猛烈に成長しつつあります。
このままの勢いなら収穫も大丈夫?
今月中にあと一回追肥します。
食害にもあわずに済んでいます。

玉ねぎです。このまま結球を待ちます。
ニンニクです。勢いがあります。

長ネギです。
水やりなし、肥料ナシですが、さすが丈夫な根っ子を持っています。
葉先が立ってきており、根の活着を示しています。
成長につれ土寄せしてゆく予定です。

長ネギは立ってきたらもう大丈夫。

キャベツの苗も今のところは何とか生きています。
キャベツについては、寒冷紗をかけた畝は一度も水やりをしていませんが苗は生きています。
路地の畝のものは畑に行くたびに水やりをしています。
定植10日後くらいに尿素を追肥予定です。

ジャガイモです。
発芽はまだです。
種芋が食害にあっています。
鹿がたまたま見つけて齧ってみただけならいいのですが、餌場になっていたのなら困ります。

鹿さんが掘り起こして齧った種芋です。

今日は、ハックルベリーや食用ほうずきなどの苗を定植しました。

食用ほうずきです。結構大きく木が育ちます。
ハックルベリーです。朝市にこの実が目当てのお客さんが来ます。

オカヒジキ、モロヘイヤも1株ずつ植えました。

オカヒジキです。暑さに強いのでぐんぐん伸びてほしいです。
風にそよぐモロヘイヤの苗。粘り気のある夏のスタミナ野菜です。

2年目のアスパラガスです。
細いながら数本の芽が出てきました。
このまま今年は涵養し、来年の初収穫に期待です!

アスパラのヒョロリとした芽です。

畑の所在地、長和町の気候は、暑い日が増えてきました。
晴天が続くと日照りが心配なのですが、1週間に1日は雨の日があるので、苗は助かっています。

ヤーコンを定植しました

夕方から雨の予報。
苗の定植にはいいタイミングです。
今日はヤーコンの定植をしました。

南米原産のヤーコン。
一見サツマイモ風の外観ですが、シャリシャリとした歯触りで、生でも食べられます。
人間の腸内の善玉菌のえさとなるオリゴ糖がたっぷり含まれており、自宅ではスムージーの材料にもしています。
ヘルシーなうえに栽培しやすい野菜と云われています。

直売所で苗を1本180円で10本買っておきました。
畑にはヤーコン用に畝2列を用意しています。
株間70センチとして、2列あると20本植えられます。
苗はたいてい芽が2本以上出ていますので、根を分けて植えることにしました。

芽1本につき1株で育ち得ることには違いないのですが、育て方に工夫が必要です。
苗ポットから芽が2本出ていても元の種芋は1つですし、根っこも1つです。
それなので根を分けるときに、種芋をカットし、ひげ根を寸断することになります。
苗には大きなダメージです。
本来は定植前に新しい根っこを涵養しなければならないのでしょう。

去年はこのように根を分けて植えた結果、苗が活着せず枯れてしまったことがありました。
が、今年もあきらめずに根の分割に挑戦しました。

対策として、分割した種芋の断面には燻炭をまぶして腐敗を防ぐことと、根の活着を促進させるため、株穴にたっぷり潅水しました。

植えた後も株の上から潅水し、もみ殻を蒸散防止に撒いておきました。
今晩の雨にも期待します。

元肥には、牛糞と糠と化成肥料を混ぜたものを株間に一握り。
マルチはしなくて大丈夫でしょう。

段々畑の一番下の1枚はこれで植付完了です。手前から里芋3列、ショーガ1列、ヤーコン2列、長ネギ1列、ジャガイモ12列です。

その後、別の畑で、夏野菜用の畝を4本立てました。
ホクホクしたいい土になっていました。
畝幅と畝間の幅をたっぷりとりました。
石灰とボカシを入れ、えひめAIをたっぷりかけておきました。
苗の定植直前に再度えひめAIを施し、マルチを張ってから定植する予定です。

帰りにJA上田に寄って、古いパレットを3枚ほどもらってきました。
薪の乾燥台として最適なのです。
JAでは古くなったパレットを業者に卸しているようで、少しの枚数なら分けてくれます。
田舎暮らしは工夫次第、かつ人間関係次第のところがあります。

里芋、ショーガを種植えしました

GW最後の畑作業です。

里芋の種芋を植えました。
先日立てておいた畝を整地して植え付けの準備です。
日陰でも大丈夫な里芋の性質を生かし、山影の場所に畝を立てました。
種芋は2キロ用意しました。

株間に化成肥料をひとつかみずつ置いてゆきます。

種芋を芽を下にして置いてゆきます。
芽を下にすると新芽がいったん下にもぐってから地表に出てくるため、小芋が地表に露出することが少なくなり、また小芋が形成される土中のスペースが大きくなる、などの利点があるようです。

といっても、今回はマルチをかけますから、小芋の露出の危険性はありません。マルチは、10月の収穫までの長期間の雑草防止と土中温度の保温のためでもあります。

種芋を置いた後、もみ殻燻炭を種芋にまぶすようにかけました。
草木灰や燻炭は植物の大好物ですしね。
種芋にはこれから半年の間、マルチの下で頑張ってもらうわけですから、励ましの気持ちです。

土をかぶせて均した後、マルチをかけてゆきます。
このマルチ、薄いビニールシートなのですが、近年の畑にはすっかりなじみのものとなっています。
「あれはプロの農家がやっていることで、素人の家庭菜園もどきには必要ない?」と当初、山小舎おじさんは思っていました。
ところが見様見真似で使ってみるとこれが大助かりでした。
何より雑草を防げるのが大きいのです。

欠点は収穫後の処分に手間がかかることです。
剥がしたマルチを燃やして処理したことがありますが、いつまでも火が消えず困ったことでした。

畝の端にマルチの端をセッテイングしてかけてゆきます。
畝にぴったりとセッテイングしなければなりません。
ぶかぶかしていたり、端っこの抑えが弱いと、風が入り、マルチが剥がれてしまうことがあります。
空気を入れないように少しずつ、端っこを土で押さえながらかぶせてゆきます。

里芋が発芽してマルチが盛り上がったときに穴をあけて芽を出してやります。
それまでに1か月くらいかかるかもしれません。

マルチ2列と路地1列の3列に里芋を植え付けました。

隣の畝には、ショーガを植えました。
大きな種ショーガを割りながら植えたので、割口にはたっぷり燻炭をまぶしておきました。

暑い日の作業で消耗しました。
お土産は畑のわきに自生(その昔、大家さんが植えた?)しているウドです。
酢味噌和えにして食べましたが、春の息吹が鮮烈かつ上品に香りました。

あっ、マルチの前にえひめAIを散布するのを忘れました!
土中の微生物の活性化を促すのがおじさん流の農法でした。
特にマルチングの際にはたっぷり入れてから覆うのが鉄則でした。
忘れていました。
発芽後に空けた穴から注ぐことにしましょう。
自然には回復力があります。

キャベツの定植を終えました

残っていたキャベツ20株の定植等の作業を終えました。

まず、先日できなかった寒冷紗かけを終えました。
山小舎の納屋から新しい寒冷紗を持ってきて、定植してあったキャベツの畝にかけました。
心配していたシカの食害はありませんでした。

畑は現在、鹿の水飲み場になっているようで、ついでに食べられるものがあれば食べて行ってるようなのですが、畑の排水が進み水飲み場が少なくなっていることと、春となり鹿の食料も増えてきたせいで、出没の機会が減っているからなのでしょうか?

寒冷紗をトンネル方式でかけるのは初めての作業です。
1本目はアーチ形の支柱を立てる際に、間隔のみを注意し、支柱の列を気にしなかったのでトンネルがまっすぐにならず、たわんでしまいました。
2本目はアーチの設置の際に、列がまっすぐになるように気を付けたので、寒冷紗をかけたときにまっすぐなトンネルができました。風がなかったので作業もしやすかったです。

キャベツの苗の水不足によるヘタレも心配していたのですが、1本目のトンネルの中の苗も、露地で植えた苗もヘタっていませんでした。

あえて浸水の影響が残っている粘土質の場所にキャベツ用の畝を立てたのが上手くいっているのかもしれません?
最もその場所は山に近く、午後2時にもなれば直射日光が当たらない場所なので日照不足の心配がありますが。

残っていた20株は3列目の畝に植えました。
もう寒冷紗もアーチ形の支柱も手持ちがないので完全露地栽培です。

四方に支柱を立て鹿よけのピンクテープを回しておきました。
鹿よけというよりは、「ここは人間のテリトリーだ」のアピールのつもりです。

別荘地を縄張りにしている鹿などは人間を見ても逃げませんが、ここら辺の鹿は野生そのものでしょうからナイーブで野生のおきてに鍛えられた用心深い性格に期待です。

実際、この辺の鹿は集落のすぐ裏の畑には出なかったりするのです、人間のテリトリーを避けているのでしょう。
といって、まるで未防備に作付けして「餌付け」になってしまっても困ります。田舎の畑は動物との関係性を試されてもいます。
動物も自然の一部です。

畑作業4連勤の勤続疲労にむしばまれた山小舎おじさんは、畑の隅のよもぎを採って帰りました。

連休中の作業は、里芋、ショーがの種植え、とうもろこし、インゲン、枝豆などの芽出しをすればいいでしょう。
夏野菜用の畝立てなども、できればしておきたいところですが、体力・気力との相談次第です。

キャベツを定植、しましたが・・・。

春先の作付けの一つのヤマのキャベツ作付けです。
ここら辺では、キャベツの春作は、4月に作付けして6月から収穫します。

JAでキャベツの苗が出たときに買っておきました。
グリーンボウルやブロッコリー、白菜、レタスなどの苗も同時に出ますが、一番人気はキャベツで、すぐなくなるので、見かけたときに買っておかなければなりません。

1株20円で100株買いました。
JA上田では、キャベツのようにトレーで作られた小さな苗を買うときに、端数の苗をおまけしてくれたりします。
トレーを欲しいだけハサミで切ってレジに持ってゆくのですが、だいたい数は自己申告で店員は数えたりもしません。
ほぼ限定された組合員対象のJAとはいえ、「村社会」のこういった「美点」もこれからも残ってほしいと思ったりします。

キャベツを段々畑に植えます。
ご存知、鹿の大好物です。
活着するまでは乾燥に弱い作物でもあります。

元肥が足りないような気がしたので、急遽肥料を畝に入れりことにします。
去年の牛糞と糠ともみ殻燻炭を混ぜて使いました。

立てておいた畝に、株間30センチ間隔で石灰を振ってから植え付けします。

ここで鹿よけの秘策、寒冷紗をかけます。
ポールを立て、寒冷紗をかけます。
寒冷紗のすそは土をかけて止めます。

この寒冷紗、鹿よけ、虫よけのほかに、温度調節、乾燥防止の効果もあるようです。

ところが、持って行った寒冷紗の長さが足りず、1畝しかカバーできませんでした。
急激に上昇した気温のせいでおじさんの頭の働きがストップしたためのミスのようです。

やむなく、1列の畝には手元にあった鹿よけのピンクテープを張ることにしました。
明日寒冷紗を持ってくることにします。
というか、ピンクテープも長さが足りなかったのですが・・・。

気温30度の下でのドタバタ作業。
仕事は続けすぎると緊張感を失います。
創造力が要求される畑の仕事においてをや、です。
体がヘトヘトで、気持ちが切れていては、土や作物とのいい関係は築けません。今日のところは潔く仕事を切り上げて山小屋へ引き上げました。

手許にはまだキャベツの苗が20株残っていました。
畝の列の用意が足りなく、寒冷紗の用意が足りなく、ピンクテープの用意も足りなかった、トリプル不足の今日の現場でした。

帰り道の大門街道沿いに、真新しいこいのぼりがさつきの空の下泳いでいました。
少し元気づけられました。

レタス、白菜、ブロッコリーを定植しました

連休は別荘地の作業バイトも休みで、畑日和が続きます。
用意しておいた苗の定植をします。
キャベツは雨天の日の前日に植えるとして、そのほかの苗を植えました。

畑は晴天、夏日になりました。
ヤッケを着て行ったのですが、すぐ脱ぎました。
作業中は半そででもいいくらいの陽気でした。

植えた苗は、レタス、白菜、ブロッコリー。
キャベツの苗を買ったついでに、十数本ずつ買っておきました。

関東などでは寒い時期に作る野菜のレタス、白菜などが、長野では夏に採れます。
高原野菜です。

もっとも長野でも夏は暑いので、葉物の栽培には注意が必要です。
一昨年でしたか、育ち始めていたレタスがマルチの熱に触れて溶けてしまったことがありました。
数日前まで瑞々しかったレタスが、後日行ったときには、水気が蒸発したように茶色く乾いてマルチに張り付いていたのです。
まるで蒸発したかのようでした。

ということで、今年は完全路地栽培にします。
フェンス内の畑ですから鹿の害はありません。
整地して、定植位置付近に石灰を乗せておきます。

手で穴をすくった後に苗を置いてゆきます。
押し付けずに置くだけにして、そっと土をかぶせます。
大きな苗を定植する場合は、植える穴にたっぷり潅水しておきますが、今回の苗は20円/1本の小さなものです。
ケースの中の苗自体にはたっぷり潅水しておきますがそれ以上の潅水はしません。

今回の教科書はネットではなく、別冊現代農業2018年4月号のムック「農家が教える野菜作りのコツと裏ワザ」です。

苗が植わったらもみ殻を畝全体にかけておきます。
乾燥防止のためです。
もみ殻は2、3年して畑の養分にもなります。
畝の残りの部分にはキャベツの余った苗を植えようと思います。

今日は、フェンス内の畑の一番端っこを耕しました。
石が埋まっていたりしてこれまで耕していなかった場所です。
かぼちゃを植えようと思います。
夏日のスコップでの掘り起こしはバテました。

ふと見ると、去年植えたアスパラの芽が出ていました。
爪楊枝のように細い芽でした。
中には食べられそうな太さの芽も。
収穫は3年目からと聞くアスパラですが、今年は少し手入れをして来年の収穫を楽しみにしたいと思います。

畑の帰りに少々遠回りをして、和田峠のふもとにある黒曜の水へ寄りました。
先客が2組、すぐ後にもう1組来ていました。
半年ぶりの湧水汲みです。
朝のスギナ茶やコーヒー、炊飯に使おうと思います。
いつ飲んでも癖のないすっきりした味です。