山小舎おじさんの毎年の地域初詣は4月です。
まず諏訪大社に参拝しました。
今年は上社前宮へ行きました。
諏訪信仰の本山。
諏訪大社4社の最古の社。
上社前宮です。
茅野市にあり、御柱街道と呼ばれる道に面して大きな鳥居が建っています。
上社本宮や下社のように参道に茶店などが建ってはいません。
また境内を仕切る塀がないので、神社が地区の民家や畑と一体化しており、素朴な民間信仰の形態や香りを残してもいます。
明治以前の神仏習合の時代には、周囲をたくさんのお寺が取り囲み、上社本宮までの間は賑やかな参道だったといいます。
観光地化しておらず、熱心な参拝客が三々五々訪れます。
4月には諏訪大社に伝わる奇祭「御頭祭」が行われ、本宮を出発した神輿が前宮を訪れます。
前宮では鹿の頭を備えて神事が執り行われます。
「狩猟」「肉食」がキーワードでもある諏訪信仰の形を今に残す貴重なお祭りです。
鳥居をくぐって一歩中に入ると、そこは素朴で武骨な気配に支配された世界です。
第二の鳥居をくぐり、御頭祭の神事が執り行われる殿の横を上って本殿へ向かいます。
民家の庭先や畑の間の道をとおって、杜に囲まれた本殿に着きます。
一層孤高の風格を感じさせる本殿です。
本殿は御柱に四方を囲まれ、麓には清らかな小川が流れています。
神様に今年1年の山小舎の安全を祈願します。
お参りを済ませて、麓にある社務所に向かいます。
コロナのころには閉まっていた社務所です。
今年は宮司さん2人が受付していました。
宮司さんに「家内安全のお札をください」というと、「お札とは天照大神系のもので紙製のもの。本宮でもらえる」と言われました。
「地元の諏訪系の神様のものがいいです。木製で」というと宮司さんはうれしそうな顔をしました。
宮司さんに諏訪大社についていろいろ聞きたくて雑談していると、御朱印帖をもった参拝客が並んだので社務所を離れました。
小雨の降る肌寒い日の諏訪大社「初詣」が終わりました。