待ちに待った夏の日差し。
まちかねていた夏の行事が目白押しです。
夏野菜の世話と収穫、梅の土用干し、布団干し、室内の空気入れ替え、薪の乾燥・・・。
そうなんです。
高原の短い夏は野菜の世話に追われるだけではなく、来るべき冬に備えての薪割と乾燥の季節でもあるのです。
薪割のスケジュール上では、来るべき冬といっても、
今年の冬のことではなく、来年の冬のことなんですが。
ということで、新しい乾燥台も設置したことですし、そこに乗せる薪を準備しましょう。
乾燥台に載せる薪ですが、下の方に積む薪は重く、大きめがいいのです。
ラックに収納するような場合はともかく、薪自体の組み合わせでバランスを取る積み方では、下は重く、上は軽く、また前後左右の重心にも注意します。
したがってまずは重めの薪を調達します。
まずはチェーンソウの準備です。
オイルと混合燃料を注入。
刃を研ぎます。
刃研ぎこそがチェーンソウワークの肝といっても過言ではありません。
気持ちよく作業が進むか、それとも中腰が痛むだけで全然はかどらないか。
まっすぐ刃が進んでゆくか、それともまがって進み丸太が斜めに切れてしまうか。
刃の切れ具合がすべてを左右します。
ほんとに切れなくなったら刃を替えるしかありません。
左右の刃の切れ味が変わらないようにやすりを入れます。
次に貯木スペースに太めの丸太を探します。
これは去年調達した丸太です。
これを切ることにします。
横たわった丸太の上から切ってゆきます。
玉切りの作業の肝は丸太の「転がし」ができるかどうかです。
上から丸太を切ってゆき、重心の関係で刃が挟まって抜けなくなることもない、としましょう。
それでもそのまま地面まで刃を進めることはできません。
チェーンソウの刃は石やコンクリ、金属はもちろん、地面をかむことで切れ味が格段に落ちてしまいます。
丸太を玉に切ることはすなわち、丸太を転がして刃が入る面を上部に持ってゆけるかどうかがすべてなのです。
ちなみに丸太は一人の力では持ち上げることはもちろん、転がすこともできない重さを持っています。
今回はてこを使って丸太を転がしました。
無事、6つの「玉」に切り離すことができました。
玉切した丸太を軽トラの荷台に乗せ運びます。
太い丸太の「玉」は持ち上げるのもぎりぎりの重さです。
薪割場に玉切りした丸太を持ってゆき、薪割します。
これくらいの「玉」になると、斧での一刀両断はとても無理です。
端からそぐように斧で割ってゆく方法もありますが時間と体力がかかります。
そこで楔を2本用意して打ち込みます。
この方法だとよほど節が入り込んだ「玉」でもない限りは割ることができます。
割った薪を積んでいって乾燥させます。
いつの間にか秋野菜の作付けの時期になっていました。
例年、暑い盛りにニンジンの種をまきます。
今年もその季節になりました。
ニンジンの畝を荒起しします。
もっとさらっと土が起きてくれてもよかったのですが、田んぼだった粘土質の土地。
しっかり固まっています。
この段階で燻炭とえひめAIをかけて置きます。
お盆前までにニンジンの種をまく予定です。
小豆の畝を除草しました。
思いがけずにうまく育っている小豆。
鞘ができていました。
マメ科の植物特有の鞘です。
この中に小豆豆ができてゆくのでしょう。
山小舎のポットで発芽し、定植後もほとんど肥料もなく、雑草にも負けず淡々と育ってきました。
これが地元の種の強みというのでしょうか。
収穫を期待しましょう。