水木しげるが見た光景

調布の文化会館たづくりで、水木しげるの展覧会があったので見てきました。
生誕100周年を記念しての展覧会です。

水木しげるさんは生前、調布市名誉市民でした。
現在でも市内に水木プロダクションが現存し、出版物などの管理を行っています。

ゲゲゲの鬼太郎ほかのキャラクターが有名ですが、出征したニューギニアでの体験を描いた戦記物が忘れられません。

今回の展示内容は、地元調布を描いた絵、鬼太郎や悪魔くんなどのキャラを描いた絵、戦記物の絵、などを中心にレイアウトされていました。

作者が描いた、戦時中ニューギニアでの戦時体験には何度見ても粛然とさせられます。
ビンタに始まり、命令絶対の非人間的な軍隊。
自らの左手を失った戦傷体験。
現住民との交流経験、などは作者ならではの貴重なものです。

これらの作品は、生き残って帰国した作者に死んだ戦友たちが描かせたものでしょう。
作品には作者ならではのユーモア、人間性も感じさせます。

作者が描いたアマビエの大きな絵が展示されていました。
水木さんにより描かれたアマビエならたいがいの災いは撃退されるような気がしました。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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