信州ソウルフード放浪記VOL.36 茅野市北山イリセンの生寒天

山小屋から白樺湖を横に見て茅野のまちへ下りる途中に、北山という地区があります。
北山地区は大門街道沿いに集落が並び、背後に田んぼが広がる茅野市の郊外です。

北山地区の湯川集落を大門街道から少し入ったところに寒天工場イリセンがあります。

有限会社イリセンの販売棟全景

何年か前、トコロテン状に突いた生寒天を食べていっぺんにファンになりました。
夏だったので、キューリやトマトをのっけて酢醤油をかけ冷やしラーメンのようにして食べたのですが、その美味しいこと。
それ以降、場所を聞いて工場を訪ねること数回になります。

工場では、まだ若い経営者が人懐っこく対応してくれます。
ホームページを立ち上げ、ネット販売を手掛けている今どきの経営者です。

直売コーナーには、テレビの「昼飯旅・あなたのご飯見せてください」に経営者が出演したときの写真が飾ってあり、南海キャンデイーズのしずちゃんが旅人で映っていました。
番組はヤラセなしなの?と聞くと、「ヤラセです」と答えてくれました。

直売所入り口

経営者によると「寒天の生産は全国で茅野地区のみ。冬場に全量を生産し、干して出荷していた。いまでは生寒天を随時作って売っているが主に冬場に生産するのは変わっていない。北山は水がよく冬は寒いので寒天の生産に向いている。」とのこと。
話し始めれば止まりません。

直売所内部

山小屋おばさんも生寒天のファンなので、来訪に合わせて2本買いました。
1本はトコロテン用に突いてもらいました。

棒寒天はサイコロ状に切って、果実のコンポートと合わせ、アイスクリームなり黒蜜なり、あんこなりを添えたデザートにします。
トコロテンはやはり酢醤油で食べるのが一番です。

生寒天(棒)220円
トコロテン状に突いてもらった生寒天

寒天工場は茅野駅の向こう側が「本場」で、寒天蔵が残っていたりします。
ここでも生寒天は売っています。
また、スーパーでも袋に入った生寒天が手に入ります。

しかしながらスーパーの生寒天は美味しくありません。
また、茅野駅近くの工場の生寒天は美味しいのですが場所が遠いのです。
山小舎の近くに美味しい寒天工場があるのはラッキーです。

田んぼの向こうに車山高原を望む北山地区
干しリンゴの生産も始めていた

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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