お盆が過ぎ、例年なら待っていたようにの秋風が吹き渡るころなのですが、過酷な残暑が続く今年の長野県。
諏訪へ下りたついでに、気になっていた上諏訪(諏訪市)を歩いてみました。
諏訪湖東岸に沿って、南から諏訪市、下諏訪町、岡谷市と続く諏訪地方。
その中で、甲州街道の宿場として、諏訪湖観光の拠点として、歴史を刻んできたのが諏訪市(上諏訪)。
北隣には、諏訪大社の下社2社が鎮座し、6年ごとに御柱祭を挙行し、中山道と甲州街道が合流する宿場でもあった、下諏訪町があります。
上諏訪住民のシンボル・高島城に向かいます。
諏訪湖畔の軟弱地盤に丸太で土台を組み、その上に石垣を積んで築城したという、別名「浮城」と呼ばれるお城です。
お堀と石垣、天守閣の塩梅が絶妙です。
城門をくぐると手ごろな規模の庭園が広がっており、市民の憩いの場になっています。
天守閣に登り、諏訪湖を眺望するつもりだったのですが、マスクを軽トラに忘れたおじさんは入場をやんわりと断られてしまいました。
残念。
城下町・上諏訪の風景です。
甲州街道こと国道20号線は今でも住民の生活道路であり、山梨方面とを結ぶ幹線道路でもあります。
往年のメインルートの名残を残した、商店や蔵が残ります。
甲州街道から1本入った裏町には住民の生活の歴史が残ります。
温泉の町でもある上諏訪にはもともと多くの飲食店街があったようです。
今では寂れた感じの飲食店街ではありますが、往年の温泉街の艶は残っています。
中央本線上諏訪駅とその周辺です。
甲州街道に接した駅は文字通り上諏訪の玄関口です。
上諏訪のもう一つの玄関口である諏訪湖畔の風景は今回はカット。
湖畔のホテル、旅館、みやげ物店などは今も活気があります。
恒例の諏訪湖花火大会の日などは渋滞で車で近づけないエリアとなります。
湖畔エリアには、紡績で財を成した財閥の遺産である、片倉館などの建物も残ります。
片倉館は、巨大なローマ風呂を擁する、かつての紡績職員用の厚生施設だった建物で、現在では一般客が入浴などで利用できます。
次回はこのエリアもレポートしたいものです。