さて、早稲田の食堂・キッチンオトボケにてカツカレーを食べた山小屋おじさん。
満腹の腹を抱えて、早稲田通りをさらに西進。
神楽坂方面に向かいます。
古本屋の姿もなくなり、学生街の雰囲気から落ち着いた街並みに変わります。
捨て猫?を斡旋する店でしょうか。
様々な猫ちゃんの写真が貰い手を探しています。
しばらく歩くと早稲田通りが、右手にカーブしてゆきます。カーブする通りを進むと神楽坂界隈です。
神楽坂は大正時代に興隆した三業地(置屋、茶屋、料理屋が集まる場所)です。
大商店の旦那や政治家などが、芸者を呼んで飲み食いし、気が向けば泊ってゆける施設が集まった場所だったのです。
芸者が所属するところが置屋、旦那衆が芸者を呼んで飲み食いするところがお茶屋、お茶屋に料理を仕出しするところが料理屋となります。
神楽坂は表通りが商店街。
一歩裏手へ入ると石畳の路に面して、かつてのお茶屋、置屋が佇む風情が残っています。
かつてのお茶屋などは、カフェやレストラン、甘味屋などにリニューアルして観光客を呼び込んでいるようです。
神楽坂の商店街です。
早稲田通りの両側に路面店が続いています。
八百屋、雑貨屋、肉屋など生活に必要な品々を扱う個人商店が残っています。
商店街の雰囲気は「地に足がついた」というよりは、ちょっと浮ついた雰囲気です。
もともとの出発が三業地にくっついた出店なのでその雰囲気が残っているのでしょう。
食堂にも一工夫あり、おいしそうなメニューがラインナップされています。
お茶屋さん(三業地のそれではなく、茶葉を売る店)も残っています。
この店は土日には店頭でほうじ茶を炒っています。
団子屋さんです。
飯田橋の駅の近くには、地元民御用達のエリアもあります。
地元民御用達の飲み屋街入口。
食堂の値段も手ごろになります。
数年前までピンク映画館だったところ。
この手の映画館も希少価値になりました。
飯田橋ギンレイホールという古くからの名画座が残っています。
名物、一升チャーハンとジャンボ餃子を出す中華食堂。
チャーハン5,800円、餃子9,600円。
完食しても無料とはなりませんが、残しても持ち帰れます。
飯田橋駅を左に見て外堀を渡ります。
江戸城の牛込見附という、見張り台の石垣跡です。
外堀の内側には、青森会館がありアンテナショップ・北彩館が営業しています。
リンゴジュース、地酒、ヒバ製品などを常においています。運よくリンゴの特売などが開かれていれば、産地直送の青森リンゴが手に入ることがあります。
飯田橋から市ヶ谷に向けて、外堀沿いの堤防の上を歩きます。
右手には外堀と、外堀に並行して走る総武線の電車が見えます。
もうすぐここは花見の季節となります。
高田馬場から市ヶ谷までの半日散歩でした。