山小舎に小さな秋

山小舎に秋到来です。

お盆を過ぎれば秋風が吹く標高1400メートル暮らし。
9月中旬ともなれば、吹く風の涼しさ(肌寒さ)はもちろん、木々の緑は勢いを失い、トンボが飛び、花々は種を結ぶ準備に入ります。

庭に蒔いたキセワタは成長の花が咲きました。鹿の食害除けのためネットをかけています
庭のルピナスは種をつけています

山小舎暮らしも、夏までの忙しさに一段落、時間に追われることもなくなります。
冬の準備に入りつつ、家の外や中の手入れを行う時期となります。

暑さはなくなり、しかし水が冷たくなる頃まではもうしばらく、のこの時期が家の外回りの作業には最適です。
外壁塗装や、土留め工事、護岸工事を再開しなければなりません。

台所側の外壁をたわしでこすって汚れを落とし、塗装の準備をします
丸太を薪割りして、去年の薪と積み替えます

また、秋の乾いた風は、家そのものや備品の保全に向いています。
窓を開けて室内に風を通すとともに、備品の乾燥、虫干しを行います。

今日は食事テーブルの椅子の乗っけているクッションのカバーを外して洗濯、中のクッションを干しました。

椅子のクッションカバーを洗濯しました
晴れた日は二階の窓を開け風を通します

裏の小川が流れている

令和3年の夏は西日本で豪雨があり、水害が発生しました。
その前には熱海で盛り土の決壊による土石流災害が発生しました。

長野県では令和元年秋の台風19号による水害の記憶が新しいところです。
当時の被害の復旧は現在でも行われており、上田電鉄別所線の千曲川鉄橋の復旧は今年の春までかかりました。

山小舎おじさんの畑付近の川の護岸の復旧工事はただいま現在行われているところです。

本日、山小舎の裏では、小川が音を立ててが流れていました。

8月上旬の長めの「休暇」を家族と共に過ごし、山小舎へ戻ってみると、標高1400メートル近い場所のお盆過ぎという季節とて、初秋のころのを思わせる空気感は致し方ないとしても、この間の長雨による小川の水流の音には、自然相手に暮らす山小舎の厳しさを痛感させられました。

音を立てて流れる裏の小川

この小川、台風など大雨があった後にしか流れが起きません。
普段は枯れています。
山が大水を処理しきれなかったときにだけ排水を行う安全弁のような存在と思われます。
また、上流のほうに属するため、水流が発生しても周りに害をもたらすほどの水量には至っていません。

ただしそれもこれも、今まではそうだったというだけのこと。
「体験したことのない」災害が定期的に発生するようになった日本のこと、今後もそうだとの保証はありません。

小川の岸には様々な漂流物が。近年にない流れの激しさを物語る

幸い今回の水流にしても、護岸設備を崩すほどの害はありませんでした。
組んだ丸太は崩れていません。
ただ、丸太の隙間や土台を埋めるために配置しておいた石やブロックが崩れていました。
流れは護岸丸太のすそを洗っていたのです。

護岸の丸太は崩れていないが、固めておいたブロックなどが散乱している

今後、どんな流れが発生しないとも限りません。
その際、丸太で守られている護岸を崩し、ひいては山小舎の土台に影響しないとの保証はどこにもありません。
引き続き護岸工事の継続の必要性を痛感する今日この頃です。

3月の山小舎でフキノトウを食す

令和3年3月の山小舎の様子を見に家族と行ってきました。
山小屋周辺は雪の匂いから土の匂いに季節変わっていました。

今年の冬は久しぶりに雪がたくさん降りましたが、路面などはかなり融けています。

玄関先の雪解け具合
路面はほぼ解け切っています

木々の根元から雪解けが始まっています。

軽トラの周りもこの通り。薪も崩れていませんでした

初日の夕食は恒例の炭火焼。
ストーブで炭をおこし、室内で肉を焼きます。

炭火で「信州鶏」「信州豚」を焼くのが山小舎の楽しみです
息子が「アルプス牛」をたたき風にローストしてくれました。絶品

翌朝、軽く雪が舞いました。
寒くはありませんでした。

翌朝の裏の国有林。枝には雪が

帰る日は晴天でした。
雪割をしました。

3日目の朝は晴れました
玄関前の雪を割ります。屋根から落ちた雪が凍り付いています

帰る道すがら、初日は見えなかった八ヶ岳連峰がその姿を現しました。

姿を見せた八ヶ岳連峰

2日目に食べたフキノトウの天ぷらです。
なんでもフキノトウの雄花の花粉には、アレルギー症状を引き起こしかねない成分があるとか。
それでその後、急に胃がストップしたのか?って、ただの食べすぎか。

直売所で買ってきたフキノトウ。ビールのおともに最高でしたが・・・

令和3年1月の山小舎

本ブログ的にはあけましておめでとうございます。
もう2月になっていますが。

昨年12月中旬に令和2年の山小舎仕舞いを行い、東京の自宅に帰ってきた山小舎おじさんです。

令和3年になって1月に家族と山小舎の様子を見に行ってきました。

到着日当日の様子です。

到着日の山小舎全景
玄関へのアプローチの積雪量もそれほどではなかった

翌日は大雪でした。

朝から雪かきです
庭の軽トラに積もった雪の量!
温かめの雪が庭木にびっしり積もりました

大雪をついて上田市内までお出かけしました。

玄関前の積雪量を見ると前夜に大雪がふったことがわかります
別荘地内の道路は真っ白です
国道152号線は路面が見えていました

別荘地内でも大雪の日は深夜から除雪作業が入っていました。
気温が高いせいか、国道に出ると路面が融けているのでそれほど危険ではありませんでした。

ということで今年もよろしくお願いいたします。
皆さんのご健康をお祈りいたします。

予報通りの雪

天気予報通りに雪が降りました。
12月中旬を迎えた山小舎。
朝夕の寒さもひとしおです。

朝起きたら屋根に雪が積もっていました。
今シーズン初めての本格的な降雪です。

山小舎の二階から裏の国有林を見る
ベランダ越しの寒々しい風景

写真を撮りに外に出ると、玄関先が除雪が必要なほど積もっていました。
サラサラの雪質です。
今のうちに除雪しておかないと、残った雪が凍ってしまいます。

玄関の階段が雪で埋もれている
軽トラのフロントガラスに分厚く雪が積もっている

こんな天気ですが、畑の大家さんに畑じまいの御挨拶を持ってゆくために外出しました。
別荘地内の道路は新雪状態です。
1年前に新品のスタッドレスタイヤに交換したばかりの軽トラですが、ここは慎重に走ります。
ここまで雪があると、カーブでは軽くハンドルを取られます。

別荘地内の道路はまるっきりの新雪状態

国道に出ると道路にわだちができていますが、路面凍結状態ではありませんでした。
時速30キロ程度で慎重に走りました。
周りの里山の木々が真っ白になっていました。

国道へ出る。カーブは特に慎重に走る
雪道での急発進、急停車、急ハンドルは禁物だ!

麓の集落に出ると、道路は積雪状態から、溶けて濡れた状態になっていました。

12月の山小舎

令和2年も師走になりました。

山小舎周辺では先月末から雪が降り始めました。

寒い日はストーブをガンガン焚いてやっと部屋が温まります。

朝と、外出から帰った後は灯油ストーブの力を借ります。

そういった気温の朝は、屋根や積んだ薪の上が白くなっています。
日が当たるまで雪は残ります。

薪割フィールドは白くなっていたある朝
雑木林の地面もうっすら積雪

日が当たっている間はいいのですが、日が陰ると野外での活動はしんどくなります。
動いている間はまだしも、止まって行う作業は日中の晴れの日に限られます。
最も冬の間は晴天が続き、雨や雪の日が少ないですが。

冬らしい晴天に恵まれたある朝

来年の3月いっぱいはこういった気候が続きます。

標高700メートルの畑にも雪が降った

11月下旬の山小舎

令和2年も11月下旬となりました。

1週間ほど山小屋を離れておりました。戻った翌朝、山小舎の周辺は霧に包まれていました。

まるで映画の中の霧の高原のようです。ちょっと寒いけど
干し柿もほぼ出来上がりました。今回は途中でよく揉んで実を柔らかくしてみました

折から地元のテレビ局の天気予報が寒さの襲来を伝えていました。さらに翌日、天気予報通りに雪がうっすらと積もっていました。

軽く雪に彩られた裏のカラマツ林
落葉し終わったミズナラ林にうっすらと積もった雪

令和2年の紅葉

山小舎から畑への道、大門街道沿いの紅葉です。

大門街道沿いの山が彩られています

大門街道が中山道に合流したあたり、長和町長久保地区にある、お寺の境内のイチョウです。

お寺の蔵の屋根にもイチョウの葉が敷き詰められています

長久保宿の本陣近くの植木も見事に燃えていました。

長和町のあぜ道沿いの柿の木です。

軽トラを止めて思わずパチリ

上田市丸子地区のショッピングセンターの歩道です。

霧ケ峰から上諏訪に下りる道沿いの山の景色。

辰野町の郊外を走っていると見事な紅葉がありました。

バックが竹林というのも風情があります

山小舎の前のささやかな紅葉です。

須坂市の田中本家という豪商の庭です。

北八ヶ岳ロープウエイに乗る

八ヶ岳連峰の麓にロープウエイがあります。
茅野からビーナスラインで蓼科温泉、別荘地帯を越えたところ。
標高1770メートルの山麓駅から、2200メートルの山頂駅まで、100人乗りのロープウエイが10分間隔で運行しています。

11月初旬、山小舎にやってきた家族とともに、このロープウエイに乗ってみました。

山小舎からはビーナスラインで一本の行程です。
白樺湖から、スズラン峠を越えてゆきます。

思ったより広い駐車場は、午前11時ころ、県外ナンバーの車で満車に近い状況です。

山麓駅の建物には、食堂、みやげ物店、パン屋などが入っており、コケモモを使ったロールケーキやパンなど、地元らしいものも売られています。

ロープウエイに乗り効用を迎えた様肌に沿って登ってゆきます。
左前方には見慣れた蓼科山が迫ってきます。
目指すは北八ヶ岳連峰のピークの一つの、北横岳の近くにある山頂駅です。

ロープウエイ内部
山頂駅の出口

山頂駅からは坪庭と呼ばれるハイマツの一帯を周遊するコースが整備されています。
間近に仰ぎ見ることができる北横岳までの山行きも比較的手軽にできるようです。

山頂駅から坪庭周遊コースを歩く

山頂駅の展望台からは、八ヶ岳の遥か西側に広がる、北アルプス、中央アルプス、南アルプスの山並みと、名だたる山頂が望めます。

山頂駅展望台から遠くアルプス方面を望む

日頃仰ぎ見る八ヶ岳の山頂近くに手軽に登れるなんて思いもよらぬことでした。山頂の空気は来てみなければ味わえないおいしさでした。

裏山に上ってきた

山小舎の背後には国有林の山がそびえています。
9月の末日、裏山を登ってきました。

登山口?から林道を越えてトレイルへ

別荘地の道路から登山口を伝って裏山ハイキングの開始です。
この道、ほとんど通る人はありません。
獣道のような登山道を登ってゆくと林道に出ます。

登山口?けものみち?からゴー
国有林の間から山小舎が見える
林道に出る

林道を横断して、さらに踏み固められた道をもぼってゆくと、斜面を削った道に出ます。
その道をたどって山を巻いてゆくと尾根に出ます。
大門峠から続く尾根です。

林道を渡って再び登り口へ
斜面を削った道をたどってゆく
尾根に出る

尾根は、防火帯のように草木が削られ、砂利が敷かれた道が続いています。
長門牧場から霧ケ峰方面につづく尾根伝いの道で、分水嶺トレイルと呼ばれ、毎年初夏にトレイルランが行われる道です。

山小舎からここまでの所要時間は小1時間でしょうか。
ちなみに、山小舎前任者の「仙人さん」は、健脚にものを言わせて『白樺湖までの所要時間:25分』と書き残されていましたが。

山小舎おじさんではとても無理。
白樺湖まで下る時間を含めると優に倍以上の所要時間がかかりましょう。

尾根は分水嶺トレイルと呼ばれる
尾根沿いにあった標識

分水嶺から白樺湖を望む

遮ることのない景色を分水嶺から楽しみます。
目を北に向ければ蓼科山、東の眼下には白樺湖が浮かびます。
あたりは一面の薄の原っぱです。

分水嶺トレイルから見た蓼科山
大門峠方面へと続く分水嶺
眼下には白樺湖が望める

折角なので、尾根から白樺湖畔へ下りることにします。
大門峠から続くビーナスラインに出ます。
車山高原を経て、霧ヶ峰、美しが原へ続く観光ルートです。

分水嶺から白樺湖畔へ下りる途中のビーナスライン

更に下ってゆくと白樺湖畔の大門街道に出ます。
平日のこともあり、ハイカー、登山者などの歩行者には一人も出合いません。

湖畔へ下りて大門街道を渡る

白樺湖畔をゆっくり

白樺湖畔の西側でゆっくりします。
土産物屋が2軒ほどと、食堂が1,2軒、宿屋が2.3軒営業している湖の西岸です。

湖畔ではスワンボートが営業中
湖畔の釣り人

夏の間はともかく、紅葉にはまだ早い9月末の平日は人気も少ない白樺湖畔です。

土産物屋前のアルパカの人形
かつては湖畔を馬車が引かれていたのか
西岸の土産物屋は軒並み閉店している

一休みした後、やってきたルートをたどって山小屋まで戻りました。
気持ちのいい初秋のハイキングでした。

付録・裏山ルートで見たもの

植物とキノコ

?タケ
ベニテングダケと思われる
トリカブトの花が咲く
マムシグサ

動物の足跡

鹿の寝床と思われる
鹿が食べた木の皮
動物がひっかいた跡。熊か?
動物の骨。鹿のあごの一部か?