アンズのコンポート

7月に入りアンズが出回ってきました。
山菜に始まり、キャベツ、レタスなどの春野菜が出回り始めた信州。
遅い初夏がやってきました。

アンズは、県内の千曲地方の名産で、初夏の一時に出回ります。
プラム類、桃へとつながる夏の風物詩の始まりです。
去年は春先の霜害のため不作で食べられませんでした。

道の駅で手ごろな値段のアンズがあったので手に入れました。
通常ワンパック600円ほどのものが499円で売られていました。
生食もいいのですが、コンポートにして家族へのお土産にでもしようと思いました。

実を洗い、ヘタがあればつまようじなどで取り除きます。
その間、ビンと蓋を煮沸しておきます。
こういったときにはストーブが便利です。

シロップは水と同量の砂糖を溶かして煮立たせます。

実は二つに割って種を取り出しておきます。
この種はいわゆる杏仁です。
香りづけにコンポートに入れます。
種を割って中身だけを使うレシピもあります。

取り出した種が杏仁です

二つに割った実を消毒しつつ瓶に詰めます。
消毒の方法は熱湯をかけたり、煮沸するなどがありますが、山小舎おじさんはシロップ液に投入して短時間沸かす方法で行いました。

長時間煮込むと実が崩れるので注意です。
アンズのコンポートの場合、二つに割った実の形がきれいに残っていることが、見た目にも重要なのです。

煮沸した瓶に詰め、種も入れ、シロップを蓋の5ミリ以下にまで充填します。
軽く蓋を閉めて再び熱湯に入れ、密封します。

シロップをひたひた迄入れると蓋と瓶が糖分でくっつき開封しずらくなるので注意!

初夏の信州名物が山小舎にやってきました!

スズメバチの巣!を駆除

スズメバチの巣を駆除しました。

毎年、春から夏にかけては山小舎周辺にスズメバチが偵察に現れます。
これまで実害はないのですが、単独で時々ブンブン飛び回っているのを毎年のように見ます。

ある年は、小型のスズメバチが軒下に巣を作り始め、管理事務所に駆除してもらったこともあります。

今年も、1匹の小型のスズメハチがブンブン飛び回っているのを知っていました。

ある時、軒下のガラクタを整理しようと、ボロボロに錆びたストーブの蓋を開けると中からハチが飛び出してきました。
例のハチの羽音と同じ音です。
慌ててその場から離れました。

後でそっとストーブの中を見ると案の定というか、衝撃的というか、図鑑に載っている通りのマーブル模様のハチの巣がまだ小型ながらぶら下がっていました。

軒下のストーブの中に巣はあった

飛び回っていたのは巣を守る役目のハチだったのです。
オオスズメバチではないけれど、巣の形状からスズメバチの一種です。
巣ごと駆除することにします。

まだ巣が小型で、成虫も少ないこと、ストーブの中に巣があること、などから巣ごと焼き払うことにします。

決行時は夕方、ストーブに炎と煙がボンボン出る素材に火をつけて放り込み、蓋を締めることにします。
念のために殺虫剤も用意します。

ホームセンターでハチ用の殺虫剤を購入

ある日の夕方。
まず準備のために、いつもの焼却炉で火をおこします。
ストーブに投げ込む火がすぐ消えては効果がありませんから、焚き付けに十分火をおこします。
最初に焚き付けを放り込み、新聞紙、段ボールも放り込んで蓋をすることにします。
ストーブの場所が軒下なので燃えすぎにも注意します。

準備の間、危険を察知したのかいつものハチが1匹飛び出してブンブン飛び回り始めます。
薄暗いのに出てくるなんて、さすがスズメバチです。

しばらく様子を見、ハチが離れたのを見計らって、火のついた焚き付け、新聞紙、段ボールの順でストーブに放り込んで蓋をします。

離れて見守ります。
火はストーブの中で盛大に燃え続けています。
これではいくらスズメバチでも年貢の納め時です。

翌日は1日中本降りの雨。
翌々日、ストーブの蓋を開けてみました。

すでにハチの気配がしないストーブ周辺

巣は一部焦げていますが燃え切ってはいません。
さすが強力です。
ハチの気配は全くありませんが、巣の形と中の幼虫の形が残っています。
炎が直撃せず蒸し焼きになったのでしょうか。

焦げながらもぶら下がったままのハチの巣
巣の中には幼虫の形が残っていました

これで今年はスズメバチは来ないのではないでしょうか。
強力な相手には断固とした姿勢を示さないとやられてしまいます。

田舎暮らしは動物との戦いでもあります。
相手は鹿、イノシシ、ネズミ、ハチ、アリ、クモなどです。

あれ?鹿とイノシシを除けば田舎でなくても人間の周りにいるものなんですね。
対戦相手というよりは共存相手、なのでしょうか。

今年も玉切り!

山小舎の暖房用燃料は木材です。
毎年、原料の丸太をもらって、切って、割っています。

別荘地内の伐採業者が、いらない丸太を持ってきてくれます。
別荘地内に多い、カラマツ、シラカバなどは廃棄物扱いなので、費用をかけて廃棄するよりはと、持ってきてくれます。

今年も第一弾が届きました。
20から30本くらいの丸太が敷地に転がっています。
手ごろな細さのものは、裏の河川の土留め用などに使うために取っておきます。
太いものは切って、割って薪として使います。

空き時間を見つけて、丸太を玉切りします。
今年は野外にミニ物置を組み立てたので(これも山小舎に埋もれていたモノの一つ)、チェーンソーの燃料、オイルの補給や刃の目立てが便利になりました。

外に設置したミニ物置。チェーンソー、刈払機関連のものを入れている

燃料を満タンにして20から30分の稼働。
おじさんの体力、集中力の限度的にも、1回の作業に2クールの稼働がいいところです。
チェーンソーは疲れた時にやるものではありません。

丸太の山は暇を見て玉切りしている

カラマツの山に向かって玉切り開始です。
使う前にやすりで刃を研いでいることもあり、切れ味はまずまずです。

玉切りのコツは、刃の動きに逆らわずに機械を保持することです。
自分の視点中心に刃をコントロールしようとすると、断面と刃がうまくフィットしません。
丸太と自分が対する角度が真正面ではなかったりすると、どうしても刃が丸太と直角に接することができなく、刃の側面と木の断面がこすれて、刃にストレスがかかったり止まったりすることが多いのです。

まっすぐうまく切れました・・・

今回は2クールの作業。
丸太の玉切りにはそれなりの時間がかかります。

刃に対する注意、丸太の重さに対する注意、丸太の山から滑らないようにする注意・・・。
チェーンソーワークは心身ともに消耗します。

いつも活躍してくれるチェーンソーには、メンテナンスも欠かせないところですが、実際は使った後の手入れも何もしていない山小舎おじさん。
これからはせめて、機械にくっついた木くずの取り除きやフィルターの掃除などは行いたいものです。

チェーンソーの本は用意してあるのですが・・・
ここにある内容を実行したいものです

野鳥の巣箱を作る

山小舎周辺には野鳥がいます。
名も知らぬたくさんの野鳥たちです。

キツツキ(アカゲラ?)もいます。
今の季節ではウグイスでしょうか。
よく鳴き声が聞こえます。

山小舎のベランダの柱にはもともと巣箱がかかっていました。
おじさんが住み始める前からあったものなのでかなり古くなっており、去年、解体して燃やしてしまいましたが、巣箱の中には親鳥が集めた枯れ草などで、巣が作られていました。
敏感な野鳥は、人の視線を感じるとベランダの巣箱から慌てて離れていったりしていましたが、しっかり子育てもしていたようです。

ということで新しく巣箱を作ってかけておこうと思いながら春が過ぎ、夏を迎える季節になってしまいました。
電動丸鋸を買ったこともあり、ある日、思い切って作ってみました。

材料は軒下にあったコンパネ。
作業台に引っ張り上げ、パーツのサイズを決め、鉛筆で線を引いてゆきます。
サイズは大体(だいたい)です。
巣箱の正面の幅と側面の長さに合わせて電動丸鋸でコンパネを切ってゆきます。

コンパネに線を引く
電動丸鋸出動!

電動丸鋸でカットするとまっすぐに裁断できるので、ほぼ正確なサイズにパーツを作成できます。
パーツを組み合わせて、釘を打って組み立てます。

難しいのは出入り口の穴です。
幅の狭いノミで丸い線に沿って穴をあけてゆき、丸く打ち抜きました。
打ち抜いた後で、断面を削って微調整します。

パーツを組み立てる
出入り口を開ける。やむなくのみを使用・・。
箱ができた

やや大きめですが巣箱ができました。

今年の繁殖シーズンには間に合わなかったのかもしれません。
来春あたりからでも、山小舎の周りを飛び交っている野鳥たちに使ってもらえれば幸いです。

屋根をつけてできあがり!
新緑をバックに山小舎の柱にたたずむ巣箱

山小舎暮らし再開!初仕事は蜂の巣箱づくり!?

令和3年も4月になりました。
今年も山小舎へ帰ってきました。

ところで、山小舎おじさんの奥さんが突如、養蜂に興味を持ち始めて、栃木まで泊りがけで行って、日本ミツバチの養蜂を学んで帰ってきました。
今年の山小舎オープンに同行した奥さんは、巣箱を持参してきました。

巣箱の設置場所を考えた結果、山小舎近辺ではなくて、畑周辺に設置することとしました。
標高1400メートル近い山小舎は、蜜となる花の種類も少なく、スズメバチはよく見かけるのですが、ミツバチはあまり見かけないからです。

畑の近くに大家さんがシイタケ栽培をしていた場所があります。
栗の木が生えていて、ちょっとした日陰になっています。
こんな場所もあるよ、と大家さんから案内されていた場所です。
ここに巣箱を設置することにしました。

奥さんが巣箱を設置してゆきます。
土台はコンテナ2つにしました。
コンテナの上に板を敷き、5ミリの隙間をあけて「せいろ」のような枠を3段ほど積んでゆきます。
ふたをかぶせて、さらに波板で屋根を作り全体を縛って完成です。

奥さんが巣箱を組み立て始めました
木枠を4段ほど積み重ねます。ずれないようにします
波板固定して雨除けとします。木枠の最下段と底板の間の5ミリの隙間から蜂が出入りするそうです

実に簡単な構造です。
養蜂でよく見る蜜がしたたる板を引き上げて採蜜する方式は、西洋ミツバチの養蜂なのだそうです。
日本ミツバチの養蜂は、木枠を重ねた巣箱の中に作られた巣の一部を切り取って採蜜するのだそうです。
かつては農家が片手間に巣箱を山林に放置して日本ミツバチの養蜂をしていたそうです。

巣箱の設置場所近くに咲く山桜

奥さんの後を受けた山小舎おじさんは、直売所などでパンジー、芝桜、なでしこなどの苗を買ってきて、巣箱のまわりに植えました。
西日が当たらないように設置場所を塩梅して、コンテナを杭で固定しました。
周辺にえひめAI液を散布しました。
昆虫は良く寄ってきます。

果たして日本ミツバチは来るのでしょうか?

コンテナがずれないように杭で固定します
周りに花を植えました

4か月ぶりの畑は、南側の山の木が伐採されていました。
一段上の畑の持ち主が伐採しているようです。
おかげ様で畑の日当たりが格段に良くなります。
野良鹿たちも隠れ場所がなくなって行動ルートを変えてくれればよいのですが。

一段上の畑はいつの間にか薪割場所になっていました
山小舎おじさんの畑から見ても山の木はほとんど残っていません

大家さんの家の裏の畑が、おととしの台風19号で土石流に襲われてから1年半たっていました。
こちらも復旧工事の順番が回ってきました。
うまくいけば来年くらいから畑が復活するかもしれません。

畑があった場所。土石が撤去され平らに整備されている

廃材をもらってきた

暖房のシーズンが到来し、山小舎では順調に薪を消費している。

新たな薪割を日々こなしては、乾燥台に積み込んでいるものの、今シーズンの燃料として使える、昨年割った薪の残量は、来春までもつのか?心配になってきた。

そこで、別荘地の解体現場から廃材をもらってきた。

通りかかりの別荘の解体現場

別荘地の道沿いで1軒の解体が行われていた。
道端に、柱や梁が解体されて積み上げられていた。

作業中の業者に聞いてみると、4、5本を除けば持って行っていいとのこと。
解体現場から出る廃棄物の木材、コンクリ、金属、その他は産廃として有料で廃棄される。
持って行ってくれれば、その分、業者としても御の字なのだ。

廃材をもらって軽トラに積む。3往復した

軽トラで3回運んだ。
柱や梁ははすでに乾燥した木材なので、無垢のものであればよい燃料になる。
ただし、釘を抜かなければならないのがネック。

運んで積み上げる。
次の日から釘抜き。
以前、同様に廃材をもらってきたはいいが、あとで釘を抜こうと、まずチェーンソーで廃材を切ったところ、刃が釘をかんでしまって刃が傷んだことがある。
チェーンソーの刃に金属や石は禁物だ。

庭の薪割スペースの隅に積み上げる
釘が飛び出ている。廃材は古釘付きが多い

今回は念入りにくぎ抜きをしてからカット。
それでも何度か軽く刃から火花が散った。
隠れていた釘を噛んだのだ。

くぎ抜きで抜く。古釘は錆びて抜けずらいことも多い
釘を抜いた廃材はチェーンソーでカットする

40から45センチにカットした廃材を軒下に積み上げる。
苦労して運んだ廃材も、カットして積み上げると、おそらく冬ならば2週間持つかどうか?の量がいいところ。
山小舎暮らしは、燃料集めとの闘いでもある。

晩秋から初冬へ

標高1300メートルの山小舎では初冬を迎えました。

令和2年、11月になってからはしばらく秋晴れの日が続きました。

家族が山小舎に来た時のシーツを洗濯して干しました

11月の第一週が終わるころに寒波が来ました。今シーズン一番の寒気です。紅葉を迎えていた葉っぱが猛烈な勢いで散ってゆきました。

すっかり落葉したミズナラ林

ある朝起きると屋根にうっすら雪が積もっていました。いよいよ冬の到来です。

屋根にうっすら雪が張り付いていました。
薪の乾燥台の上の雪。陽が差すまで残っていました

寒気の合間を見て、野菜を干したり、もみがら燻炭を焼いたりしています。

干し芋第二弾を干しました
今年ももみ殻燻炭を焼いてます

チェーンソーのチェーンを取り換えたので、刃がキレッキレッのうちに、太い丸太を玉切りして、返す刀でミズナラを1本、伐採しました。

ミズナラの余分な立ち木を伐採
倒木を玉切りします

カラマツを割る

ちょっと前に「ミズナラを割る」というブログを書きました。
薪ストーブで暖を取る山小舎では薪割は欠かせない仕事です。

燃料の薪は、伐採業者や管理事務所からもらっているので、山小舎には雑多な木材が集まります。
近辺で採れる木材は、ナラなどの広葉樹のほか、カラマツなどの針葉樹、白樺などが主なものです。

このうち広葉樹は薪として売り物になる、など商品価値があるものなので、いきおい、山小舎に回ってくる丸太は良くてシラカバ、多くはカラマツです。

このカラマツ、やにを多く含み、そのまま燃やすとストーブを傷めたり、煙突が詰まりやすくなるといわれており、一般的には燃料には適しません。

しかも、非常に割りずらい材質なのです。

試しに1本、玉切りしたカラマツを割ってみます。

長さ45センチほど、直径も15センチほどでしょうか。
これがもしミズナラだったら、斧で気持ちよく割れることが多いサイズ感です。ところがカラマツでは・・・。

斧で一刀両断できることは稀です。
いや、割れないまでも斧の刃が手ごたえも気持ちよく丸太の断面に食い込むことすら期待できないのです。

半分に割ったカラマツでも斧では割れないことが多い

やむなく、楔を使い、ハンマーで切り口から食い込ませてゆきます。
斧で一刀両断できなくとも、楔を使うと割れるのが、広葉樹やシラカバなどですが、カラマツはそれでも解決しない場合が多いのです。

楔を使うがスパッとはいかない
割った後に木くずが多く出るのもカラマツの特徴

楔は食い込むものの、スパッツと割れないカラマツ。
ある程度、ひびが入った場合は、丸太を横にして斧で割ることもあります。

細めの玉は楔で切り口をつけた後、横にして割ってゆく

特に節などがなくても、丸太の内部の筋がねじれ、絡まりあい、スパッツと割れないのがカラマツの特徴です。

嫌がる木を無理やり引き裂いたかのようなカラマツの断面
最後まで断裂に抵抗するかのようなカラマツの材質

非情の粘っこいというか、往生際が悪い。
扱いずらい材質。
カラマツの姿に外来生物の特質さえ感じてしまう山小舎おじさんですが、カラマツは日本固有種とのこと。

薪炭資材には適さず、乾燥後に狂いが生じやすいので板材としても適さないというカラマツがどうしてこんなに豊富にあるのか。

生育が早いので戦後、山林に大規模に造林されたかららしい。
植えっぱなしでほおっておくような山にはカラマツを植林する、ということなのでしょうか。

といっても、木材として利用もせず、熊、鹿などの野獣を、その実などで涵養する性質もないカラマツは、資源としてどうなのだろう、と思う山小舎おじさんでした。

まだまだ割らなければならないカラマツが庭にたくさんあります。

注)カラマツは割った後に、一定期間、雨ざらしにし、やに成分を飛ばしてから薪に使うと聞いたことがあります。
動力式薪割り機などでどんどん割って、雨ざらしでやにを飛ばしてから十分乾かせば、カラマツも燃えやすい薪として使えるのかもしれません。

物置を整理

山小舎の建物の外側の一角を利用した物置スペースがある。

バーベキュー台やダッチオーブン、囲炉裏に使う灰。
ロープ、縄、機械の燃料やオイル。
畑道具、資材、肥料などの置き場として使っている。

物置にはラックを置き、道具を保管している
車輪付きのバーベキュー台。先代の遺産の一つだ
苗ポットは使えないものは捨て、使えるものは残す
苗ポットや収穫物などを運ぶときに使うケースも溜まった

1年間の戸外活動を終える時期を迎えつつある10月下旬。

この物置を整理した。

まず、物を出して、中に舞い込んだ落ち葉などを取り除く。
次いで不要なものを捨て、使えるものを残す。
膨大な苗ポットや、農業資材の切れ端などをごみ袋へ。

山小舎の先代オーナーのコレクション?だった新品の水道蛇口などの資材・部品も廃棄。
ひびが入り崩れそうな七輪も。

一方、捨てられない機材も多い。
麻袋に収められたのこぎりたち。
使ったのは、伐採の時にチェーンソーが立木に挟まった時くらいだが、貴重な道具の数々だ。
これからも山小舎とともに歴史を刻んでもらおう。

立派なのこぎりの数々。永久保存の予定だ

物置の床は一部がコンクリートで、一部は地面。
地面の上にもバーベキュー台や鍬などを置いている。
石を集めてきて地面に敷いて、道具の錆びを防ぎ、水はけをよくする。

地面には砕石を敷いた。古民家由来の石臼が見える

夏の間は戸外に出しっぱなしだったポリタンクを中に収める。
冬の間落ち葉が少しでも舞い込まないように軒下を板でふさぐ。

軒下には板を配置して落ち葉を防ぐ

まだまだ物であふれている物置だが、今年の道具の使い納めとして整理整頓してみた、秋晴れの一日だった。

一応の整理は終了
温室代わりに使っていた外付けのラックも空にして、春までは薪用に使う

護岸工事でDIY!

田舎暮らしの醍醐味といわれるものがいくつかあります。
畑だったり、鶏飼いだったり、薪作りだったり、渓流釣りだったり、山歩きだったり・・・。
いずれも都会暮らしでもできることですが、田舎ではそれらがぐんと身近になります。

DIYという言葉があります。
家具作り、簡単なリフォーム、ペンキ塗り、土木仕事・・・。
それらを自分で行うことです。
昔は日曜大工などという言葉もありました。

DIYは、山小舎おじさんの苦手な分野です。
簡単な家具さえ作れません。
庭の法面に簡単な階段が欲しくても作り方がわかりません。
山小舎で行ったDIYらしきことというと、台所の流しと窓の間の垂木に透明防水塗料を塗ったくらいです。

やろうと思っていることはたくさんあります。
ストーブの背後にレンガで防火壁を付け足すこと(現在でも防火壁はあるが少々面積が足りないような気がする))。
居間の天井の梁にそれらしい塗装をすること(梁の1本だけが鉋をかけた無垢の状態になっている)。
などなど・・・。

気になっていることの一つが、山小舎の裏手の小川の護岸工事です。
普段は水無川だが、台風や大雨になると水流が起こる小川で、ちょうど山小舎の裏手に向かって水路がカーブを切っている。
水流が激しくなるとこのカーブが削り取られてゆく可能性が高い。
事実、朽ちたような丸太が小川に並行して打ち込まれている。
先代オーナーが施したものだろう。
ほおっておくと土地が削られ、山小舎の土台に影響するかもしれないから。

その部分に土嚢を積むことも考え、管理事務所にも相談した。
「言ってくれればやります」との返事だったが、正式に依頼しないまま現在に至っている。

今日は護岸工事をDIYしてみた。

岸に杭を打ち、丸太を杭の山側に並べれば護岸になるであろう。
さらに丸太で作った壁の山側に石だの、土を詰めてゆけば堤防になるはずだ。
幸い手ごろな丸太は転がっている。

まず、細めで、杭になる丸太をチェーンソーでカットする。
ついでに先端部分もカットしておく。
杭は長めにしたいが、丸太の都合で長さはバラバラになった。
杭の山側に並べる丸太も見繕っておく。
あまり長いと扱えないので、適当な長さに切っておく。

次いで、現地に行き、いきなり杭を打ち込んでゆくが、基礎部分は河原。
石がごろごろしており、ハンマーで叩いても素直に打ち込まれてゆくとは限らない。
困ったが、位置を替えて何度か打ち込んでいるうちに、何とか砂利の隙間に入り込み、杭3本ほどがしっかり基礎の河原に打ち込まれた。

杭より太めの丸太を杭の山側に並べてゆく。
杭の長さが見事に不揃いで、見栄えのほか実用的にも不安があるが、今のところ丸太による壁らしきものができてきた。

丸太の壁の山間に石を投げこんでゆく。
水害の時、丸太製の堤防が水で洗われ、丸太は崩れなかったとしても、山側の土が水とともに流されてゆくのを防ぎたい。
本来は土嚢がいいのだろうが、できるだけたくさん石を詰め込んだ堤防の基幹部を丸太の山側に形作りたいものだ。

不揃いの杭に長さが工事の信ぴょう性を疑わせる出来栄え
水無川の川底を入れ込んでのカット
川の下流方向を眺める
山小舎の裏手を入れ込んだカット。土台が削れかかっている

本日の作業はこれで終了。
第二期工事は、長めの杭を追加して、長めの丸太を横通しし、石と土に寄る丈夫な堤防基幹部を作る予定です。