今年の11月の3連休に孫一家がやってきました。
毎年恒例のリンゴ狩りのためです。
ご存じ、長野県はりんごの名産地。
8月には早生りんごの出荷が始まり、9月、10月には、紅玉、王林、シナノスイート、シナノゴールドなどの品種の最盛期を迎え、11月にはフジの収穫期を迎えるのが1年のりんごのスケジュールとなっています。
りんごの産地は県内いたるところにある長野県ですが、リンゴ狩りができる観光農園というと、これがどこにでもあるわけではありません。
観光農園として不特定多数の来客を迎えるのは農家にとっては思った以上の手間と準備がいるのです。
ですから立科町のように、県内有数の名産地でも、農協の組織力が強い地域では、通常出荷で十分採算がとれる体制があり、農家は生産に注力でき、わざわざ観光農園で集客しなくてもいいわけで、立科町に観光農園はほとんどないのです。
観光農園が集中している地域は、どうやら小諸、南伊那の松川、塩尻など限られているようです。
孫一家は最近は小諸の観光リンゴ園でもっぱらリンゴ狩りをしています。
この日のリンゴ園もそこそこの人出。
といっても首都圏の行楽地の混雑に比べると天国のような環境でリンゴ狩りを楽しみました。
主にもぎ取ったのは、シナノゴールドとサンフジ。
どちらもぱりぱりとした歯ごたえと、食味のいい品種です。
子供たち用に、残り少ない紅玉の木からも2,3個収穫しました。
紅玉は布で磨くとピカピカになり、観光農園での子供たちの楽しみとなっています。
りんごをたっぷり食し、お土産用に持ち帰った後は、小諸市内の公園で食事と散策です。
浅間山が見える高台の公園には、県内唯一の動物愛護センターがありました。
覗いてみると、保護犬や猫が世話されて、見学者たちと触れあえるようになっており、子供たちにとっては思いがけない穴場スポットとなっていました。
広々とした敷地に建つ館内には、保護動物に関するデータなども展示されています。
保護される動物は、飼い主に返還するのが原則ですが、実際に戻るのは1割程度。
新たな飼い主に譲渡されるのはもっと少ないのが現状のようです。
このセンターでも、常時動物が展示されており、飼い方の指導なども定期的に行われるのですが、新たな里親というのは思いのほか少ないようでした。
孫たちにとっても、色々と収穫のあった小諸の1日となりました。