里の稲刈り ハザ架けの風景

長和町の田んぼで稲刈りが進んでいます。

長和町の稲刈り待ちの田圃

最近話題のコメ問題。
長和町では例年通りの田圃の作付けが見られました。
暑い夏が過ぎ、9月下旬は稲刈りの季節です。

刈った稲をハザ架けで干す風景が、いまだによく見られるのが長野県です。
昔ながらの乾燥法で、食味が良く仕上がるといわれています。
稲わらも自給できます。
手がかかるので、家族総動員で行っている風景も見られます。
農協への出荷分ではなく、自家用、縁故用、もしくは直売所に「ハザ架米」とラベリングしての出荷用でしょう。

ハザ架け風景
ハザ架けの背後に稲刈り待ちの田圃

また、最近は法人による稲作が流行っているといわれますが、法人が稲刈り後、ハザ架けなどするわけがないので、田んぼの所有者が個人で作付けしている田圃でのことでしょうから、まだまだ農家は自分の田圃を自分で耕している例が多い、ということなのでしょう。

田圃の向こうに野焼きの煙が見える

いずれにしても秋の田んぼの風景は、まだまだ主食の自給が自分の国で行われているという証でもあり、日本の農村ならではの風景として、この上なく郷愁と肯定感を感じさせるものです。

薪仕事2025 ご近所に薪を持ってゆく

ご近所に薪を持ってゆきました。

持って行った先はバイト仲間の御宅。
去年から草苅バイトに参加した、山小舎おじさんと同年生まれの滋賀県出身者の家。
20年ほど前からログハウス風の立派な別荘を建てて、滋賀県から通っていたが、仕事からの完全退職を機に奥さんともども姫木に定住を始めたとのこと。
1000度以上の熱にも耐える立派なストーブを持ってはいるが、自分では薪づくりはしない。
薪を買ってはストーブの燃料にしていたが、費用がバカにならないし、存分に燃やせない。
去年には、同じくバイト仲間で薪づくりのベテランのお隣から薪をもらい始めていた。
それを聞きつけ、山小舎おじさんも去年、軽トラ2台分ほどの薪を持って行った。

感想2年目の薪を荷台に積み込む

りんごバイトにも夫婦で参加する人たちで、野菜などを持ってゆくと喜ばれる。
自宅に浄化槽設置をしており、そのことでいろいろ教えていただいた。
薪についても「(山小舎おじさんのおかげで)去年は薪をぼんぼん焚けた」と挨拶を欠かさないところは、さすが滋賀県民のスキのなさ。
今年もすでにお隣さんから一山貰って暖房対策を開始している。

荷台に軽く一杯の分量

バイトの合間の雑談で、今年も薪を頼まれた。
薪の乾燥台が飽和状態の山小舎おじさんにとっても渡りに船。
冬を前に暖房の準備が心もとない不安は、古い道産子として他人事とも思えない。
これからの山小舎での、薪割り→積込み作業を前にして、積み台のスペースを開けるためにも、薪を持って行った。

先方のログハウスの軒下に積み込む

ふた夏を乾燥させたナラ、カラマツ、シラカバなどの薪を、乾燥台から軽トラの荷台に放り込む。
山盛りになったら出発。
出てきたご主人とともに軒下に積み込む。
積み込んでみると軽トラ1台の荷量は大したことはない。
冬の前にあと1~2台分はもってこよう。

1週間分ほどの量にはなったか

同時にせっせと薪を作って、空いた乾燥台を埋めなければならないが。

2025 ヒメキフェステイバル

姫木平別荘地では管理事務所が主催して夏祭りを行っています。
かつては盆踊りをメインに、金魚すくい、くじ引きで当たるカブトムシなどの出し物を行っていましたが、コロナで中止に。
再開後は、出し物を一変してヒメキフェステイバルとして開催されるようになりました。

例年、帰省や来客などでこの時期は不在だった山小舎おじさん。
姫木のお祭りは見たことがありません。
管理事務所のバイトの方々が、会場のテント設置や駐車場の誘導員に動員されるのですが、それにも参加したことがありません。
今年はたまたまフリーで山小舎に滞在していたので9年目で初めて参加してみました。

フェステイバルの会場

当日は雨交じりの曇り空。
7時半に集合します。
駐車場の誘導でのバイト参加です。
会場のロータリーでは、キッチンカーやクラフト出店者が既に開店の準備をしています。
雨合羽を着て仕事です。

担当した駐車場

担当した駐車場は会場に近く、クラフト出店者用の駐車場です。
福井や姫路などの県外ナンバーの車が多数駐車に来ます。
近くのゴミ捨て場に来る別荘住民も多く、また通行止めの道を入ろうとする車や別の駐車場を探す車などが詰め掛けるので、その誘導や案内などで午前中はてんてこ舞です。

昼になって一段落。
交代で昼休みです。
支給された2000円の昼食代で、キッチンカーを回ります。
芋煮と玉こんにゃく、アンズのスコーンにイタリアンコーヒーを食べてほぼ2000円でした。

会場の人出
キッチンカーが並ぶ
山形芋煮で一服
デザートは安曇野から出店のスコーン屋さんで

フェステイバルの出し物は音楽やヨガなどもあり、去年は野外で行われたとのことですが、この日は室内に会場を移して行われました。

クラフト出店のテント

15時でフェステイバルは終了。
テントの撤収に入りましたが、折からの大雨で合羽ごとずぶ濡れ。
結構大変な一日でした。

雨模様の会場

真夏の白樺湖

山小舎近くの観光地といえば一番に思いつくのが白樺湖。
もとは湿地だった場所をせき止め人口の湖とした場所です。
今は大規模に観光開発され、ホテル、遊園地、スキー場、各種アクテイビテイ、土産物店が集まっています。

20~30年前のリゾートブーム、ペンションブーム、スキーブームの時には湖畔に観光ホテルや土産物店が林立?していたようですが、ブームが去った後は多くが廃墟となっていました。
近々はその廃墟も撤去されてゆき、新たな宿泊施設だったりが整備されてきつつあります。

7月下旬の日曜日、大門街道で茅野から帰る道すがら、白樺湖を1周してみました。
大門街道は自家用車で引きも切らず、またアルピコ交通の路線バスも増発されてそこそこの乗客を乗せて走っていました。

湖対岸の無料駐車場です。
車中泊?の車が並ぶほかに、三菱アイが集まっています。
社会人サークルのオフ会なのでしょうか。

無料駐車場に集まる自家用車
三菱アイの集まり

更に走ると池之平ホテルに近づき、人の姿が多くなります。
1年中客の姿が絶えない池之平ホテルです。

池之平ホテル近く

コンビニの後ろ側にはテントがたくさん建っています。
マルシェのような催し物でしょうか。
賑やかさがマックスです。

コンビニの背後にテントが見える

ファミリーランドという遊園地も賑わっています。
夏らしい風景です。

遊園地ファミリーランド

1周して池之平側の無料駐車場によってみます。
高原らしいうら寂しさを感じる風景です。
湖岸では結婚カップルが写真に納まっていました。

蓼科山
結婚カップル

黒曜石体験ミュージアムと星くそ峠

長和町の鷹山にある黒曜石体験ミュージアムを見学し、黒曜石の産地の星くそ峠に登ってきました。

体験ミュージアム入り口

黒曜石は縄文時代に矢じりやナイフの刃として全国的に使われた石材です。
溶岩が固まってできたもので、産地は国内でも限られています。
山小舎がある長和町の鷹山にはその産地があります。

体験ミュージアムから見える蓼科山

星くそ峠と呼ばれる産地に登ってみました。
受付が麓の黒曜石体験ミュージアムとのことで、訪れてみます。
受付のおばさんから、写真で登攀ルートの解説を受け、クマよけの鈴を借ります。
必要の人にはストックの貸出もあります。

受付でクマよけの鈴を借りる

ミュージアムの裏庭から登山口に入ります。
すぐ階段状のルートになります。よく整備された登りやすい道です。
人の気配が支配的で怖くもありません。

星くそ峠に出発
登山道
階段が続く

林道へ出ると、東屋が見えます。
峠に建つ星くそ館はもうすぐです。

林道わきの東屋

登山道の沿道には、縄文人が黒曜石を掘った後が各所に保存されています。

星くそ館に入ってみます。
黒曜石が掘られた断面が保存されています。
先客の中年夫婦が訪れていました。

なぜ、星くそなのか?
縄文人は黒曜石を星のくそ(流れ星)だと思ったのかもしれません。

星くそ館付近の黒曜石採掘跡
星くそ館
星くそ館内部

登山口を下ってミュージアムにクマよけの鈴を返します。
ついでにミュージアムを見学します。

体験ミュージアムの展示内容
体験ミュージアムにて

黒曜石が火山帯で出土され、世界でも貴重なものだということがわかります。

赤いランプが黒曜石の産地

展示コーナーのほかに、家族向けのワークショップ教室があります。
そこではネックレスや勾玉などの縄文グッズが手造りできるようです。
孫との夏休みの活動の一環としていいのではないでしょうか。

バイト開始!

今年も姫木別荘地管理事務所のアルバイトが始まりました。
山小舎おじさんは連休直前からの参加です。

半年ぶりにつなぎ作業服を引っ張りだしました。
4月なので寒さを心配し、つなぎの下には半袖シャツの上に薄めの長袖を着て出かけました。
その日は、日差しが強く暑いほどでしたので、午後は長そでを脱ぎ、半そでの上につなぎという夏のスタイルにしました。

冬の間吊るされていたつなぎ作業服を干してバイトの準備

バイト仲間は例年通りのメンバーがそろっていました。
平均年齢がまた一つ上がりました。
30代が一人いるものの、70代が3人、60代が2人のメンバーでした。

久しぶりに会う方々の元気な顔を見ながら、路肩や側溝の落ち葉を掻きだし、集めて積み込みました。今年初の作業にしては体が動きました。
1日働くと腰が痛くなりますが、汗をかき、なまった体の内部が一巡しすっきりするのが何ともいえません。

今年から支給されたセット。草刈り時の前掛け、メガネ、軍手、ゴム手、帽子など

春先は落ち葉集め、初夏になると草刈りがバイトの仕事です。
これから10月まで週2回ほどのペースで参加しようと思います。

何よりこちら側の都合が優先なので、家族が山小舎に来たり、旅行に行ったり、自宅に帰ったりすることがあるとバイトは休みます。
それでもいい勤務形態なのが気に入っています。

年の瀬の信州  茅野

茅野駅周辺で、「年の瀬」を探しました。

茅野駅とつながっている商業ビル・ベルビアのホールには巨大なクリスマスツリーが立っています。
12月も中旬を迎え、ツリーの足元にデコレーション?が施されていました。

ベルビアのロビーの巨大なツリーとデコレーション
ベルビアの駅通路入り口。メリークリスマス!

最初はイエス生誕のベツレヘムの風景でも模したのかな?と思いましたが、そうではないようです。

今度はベルビアと反対側の茅野駅東口へ行ってみました。

駅の外へ出て、SLがおいてあるあたりを見ると、立木にイルミネーションが施されているのが見えました。
駅周辺の年末の「映え」スポットのようです。
昼間なのが残念です。

東口広場のイルミネーション

更にポスターにつられて市民会館へ行ってみると、ホールの片隅にクリスマスツリーのデコレーションがありました。
観る人もいなくがらんとしたホールが寂しかったですが。

会館内のレストランは食事やお茶をたしなむ地元マダムたちで賑わっていました。

駅の連絡通路でポスターを発見
市民会館のロビーに飾られたツリー
市民会館の通路には子供が作った三角帽子も

茅野にも静かに年末がやってきます。
メリークリスマス!

師走の茅野駅ホーム。はるか向こうに八ヶ岳

年の瀬の信州  丸子

上田市丸子地区の直売所・あさつゆに、しめ縄の特設売り場ができていました。

直売所あさつゆの特設会場外観

あさつゆの本体とは別棟のビニールハウス(春には野菜の苗売り場になります)に紅白幕の飾りつけ。
田舎に於いてはこの紅白幕というシロモノ、おめでたい時やハレの場に出現するもので、地元にとってはお祭り感を演出する際に欠かせないもの。

紅白幕は、都市部でもかつては花見の席などに張り巡らされていましたね。
日本人に特別感を抱かせる伝統的なツールなのでしょう。

たまたまあさつゆに立ち寄った山小舎おじさんも、当然のように吸い寄せられるほどの磁力と特別感を、紅白幕は醸し出しておりました。

特設会場の入り口にも工夫が

会場に入ってみると、予想通りというか予想以上の品ぞろえ。
街のホームセンターや年の市などでは太刀打ちできないほどの季節感が、広めのビニールハウス内に炸裂しておりました。

レジのおばさんに断って会場内を撮影。壮観だ

レジのおばさんに聞けば「農家さんが冬は暇だから作ったものです。年配の人のみならず、移住し新規就農して3年目くらいの人も出してます」とのこと。

自宅用にしめ飾りを購入

嬉しい話です。
決してまだまだ「過疎」とはいえない町場の丸子地区。
上田と合併したとはいえ、県立高校(かつての丸子実業、現在の丸子修学館)もある地域の中心です。

「丸子にも移住者がいて就農しているのか」。
高齢化して空き家は多いだろうけど。

季節感を大切にしたいと、自宅の分と山小屋の分のしめ飾りを買った山小舎おじさんでした。

茅野駅とつながった商業ビル・ベルビアのホールにはクリスマスツリーが出現

実りの秋

令和5年も実りの季節を迎えました。

暑かった夏。
暑すぎて外出する気にもならなかった8月、9月ですがその間にも季節は進んでいました。
田んぼはいつの間にか黄金色に波打っていました。

刈り取った稲をハザに干す風景があちこちで見られるのも信州ならでは。

直売所やスーパーには早くも新米が出ています。
あちこちの畑では夏野菜の終わりの時期を迎え、秋物の大根が育っています。
山小舎おじさんは夏の暑さにやられて、今年は秋野菜の作付けはできませんでした。

手前にコスモス、後ろにハザの風景

信州はいよいよ実りの時期の最終章を迎えます。
お米が採れてリンゴの収穫期を迎えるといよいよ実りの季節の終わりです。

スキー場跡地の草苅

山小舎がある姫木別荘地の中央の斜面にはスキー場の跡地があります。
既にリフトやロッジなどは撤去され、斜面のみが残されたスキー場跡地です。
初夏にはわらびの採取地となりますが、それ以外は、景観的にも実利的にも何の貢献もなくたたずんでいます。

姫木管理事務所では毎年秋に、スキー場跡地の草刈りを行います。
1年ほおっておいたスキー場斜面はススキやその他の雑草に覆われています。
その丈は1メートルほどにもなるでしょうか。
数年ほおっておくと灌木が生え始める草原です。

毎年春から夏にかけて、別荘地の道路側溝の落ちが除去や、初夏からの草刈り作業に出ている山小舎おじさん。
おじさんにとって作業バイトは、貴重な住民間のコミュニケーションの場であり、体力増強の機会であり、現金収入の手段でもあるのです。

とはいっても毎年8月を過ぎると、バイトへの意欲と体力も失せていた山小舎おじさん。
毎年9月過ぎに行われる、スキー場の草苅は今年が初めての参加でした。

下から見上げるとススキが原は昨日までの作業で刈られた跡が段になっています。

斜面の草刈り作業は、下半身の安定と草刈り機の動作の連動が必要な高度なものであることに思いがいたります。

草刈りの時期を迎えた姫木スキー場跡地

標高と水平に谷側に向けて刈り落してゆくのですが、慣れるまでは大変です。
平地で行う草刈り以上に、足腰に負担がかかります。
おまけに9月とは思えない日差しが降り注ぎます。

40分に一度、15分の休憩がある、老人には優しい労働形態なのですが、この日ばかりは休憩が待ち遠しいこと。

休憩時間は草刈り機とヘルメットを置いて一息

それでも休憩時間に見上げる空の高さは信州の田舎ならでは。

バイト仲間との情報交換も貴重。

前半はひたすら苦しく重かった体も、夕方にはひと汗かいて軽くなったような気がしました。

9月とは思えない青空と積乱雲