北信地方の小布施は、県内の町おこしの成功例として知られます。
葛飾北斎ゆかりの地として寺院にその絵が残り、秋には栗の産地として有名。
休日ともなると全国から観光客が押し寄せ、広くない町内の和菓子屋、蕎麦屋に並びます。
また、ここは隣の須坂などと並んで葡萄の名産地としても名をはせています。
そのことを知ったのは、前年に家族とともに小布施の道の駅に寄った秋の日のこと。
休日の道の駅は駐車場も満車になるくらいの人が押し寄せ、農産物の直売所には葡萄を中心とした秋の農産物で文字通り溢れんばかりの豊作ぶりを目の当たりにしたからです。
その時に買って帰った葡萄の味が忘れられず、家族ともども、小布施の葡萄は美味しいと評判でした。
今年も葡萄の季節となりました。
小布施の道の駅の盛況ぶりが目に浮かびます。
9月のお彼岸を過ぎた日曜日、軽トラを駆って長躯小布施を目指しました。
8時に山小舎を出発。
真田から菅平を越え、須坂を経て小布施の道の駅に着いたのが10時過ぎ。
既に駐車場は満車に近い勢いでした。

道の駅の母屋から道路を挟んだ直売所にはすでに人が並んでいます。
手に手に野菜や果物が入った籠を持っています。
観光客というより、近隣の地元客が詰め掛けている様子です。

テントの下に、これでもかと展開されている葡萄を、人々をかき分けながら物色します。
この日の目的は自宅用と、帰省時にお世話になった札幌の親戚用の贈答用2ケースを買って発送することです。
すぐに贈答用の箱の山が見つかりました。
3房の詰め合わせ、6房が入ったものもあります。
家族からは、ナガノパープルとシャインマスカットのリクエストがあったのでそれらが入ったものを、親戚にも同様なものをチョイスし、レジへ持ってゆきます。



レジのおばさんは、北海道?それなら冷蔵便だね、東京宛にも巨峰が入っているから冷蔵の方がいいね。
との反応です。
地方の直売所ではレジのおばさんとの会話が楽しい時がままあります。
フランクで地元ならではの情報に溢れたおばさんがいると会話が盛り上がります。

山小舎用に洋ナシ、プルーン、イチヂクのパックも買いました。
相変わらず直売所に列が続いています。
母屋の土産品コーナーや食堂にも三々五々、客が詰め掛けています。



この後は高山村の選果場へ寄って、紅玉シードルを買いましょう。

昼食は、帰り道がてら松代の地元食堂・ニュー街道一にでも行ってみようか、と秋晴れの小布施を後にします。
来年から9月末の小布施での葡萄仕入行が恒例になりそうです。