上田の街を歩く

映画を見た後に上田の街を歩きました。
歩いたのは海野町商店街などの中心街です。

旧北国街道沿いの海野町商店街

まだまだ暑い9月初旬のこの日。
トゥラム・ライゼを出て、姉妹館の上田映劇まで歩きます。
ロビーに入り、古書の棚やTシャツのデザインなどを見て歩きます。
上田映劇のスタッフは2人体制。
入れ替えの時だけロビーに人が出てきます。
この日は若くて元気のありそうなお姉さんが来場客の応対をしており、上田映劇の未来が明るく感じられるようでした。

現存木造映画館・上田映劇の雄姿
上田映劇は今日も上映中

この付近に「サマーウオーズ」のラッピングをした自販機があったのですが期間が終了したのか、見掛けることはできませんでした。

昼食は海野町商店街の中華屋・檸檬に行ってみます。
去年あたりからメニューを五目焼きそばのみにしての営業です。
店内はほぼ満席で相変わらずの人気ぶりです。
五目蕎麦は安定のおいしさで、地元のソウルフードとしての歴史を感じさせました。
かつては4人ほどが目まぐるしく動いていた厨房は、2人体制となっていたのが時間の経過を感じさせました。

檸檬は上田市民御用達の街の中華屋
五目あんかけ焼きそば、950円

いつもは閑散としているアーケード街は、日曜日だからでしょうか、散歩する人などで三々五々の人出です。
ここまで来たら富士アイスに寄らなければなりません。

商店街の人気店・富士アイス

かつては路駐の車が路上に並び、詰めかける客に順番の札が配られた海野商店街のメルクマールは、今日も志まんやきの暖簾をはためかせています。
この日の客は2組ほど、札の配布もなく注文してすぐに今川焼とソフトクリームにありつけました。
数年前は80円だった今川焼が100円に、150円だった小ぶりのソフトクリームが250円になっていました。
味は安定の、かつてのままでした。

志まんやきのほかにソフトクリームを注文

アーケード街を曲がったところにある、喫茶店の「木の実」、カレーの「べんがる」が営業中なのを確認して安心しました。

珈琲180円だった「木の実」の向こうに池波正太郎ごひいきのカレー「べんがる」が見える

県内第三の都市とはいえ、かつての中心部からはデパートが消え、アーケード街はシャッター通りとなってしばらくたつ上田。
買い物客は市内のショッピングモールや郊外店に流れ、中心部には人気が少なくなっています。
かつての商店街には、ネパール料理店や高層マンションが建つようになりました。

かつてはデパートがあった場所。「水で書かれた物語」(1965年吉田喜重監督)では当時のデパート内でのロケ撮影があった。
海野町商店街に建つ高層マンションとネパールカレー店。その間のシャッター店

それでも上田映劇とトゥラム・ライゼと上田城跡がある限り上田のまちには来るでしょうし、どこかで何かを食べたり、亀齢や福無量などの地酒を求めて帰ることでしょう。

古くからの「都市」を感じさせる上田の街歩きでした。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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