東京に積雪があった数日後の週末。
陣馬山に登ってきました。
子供が小さいころよく行った陣馬山。
お気に入りのコースは、陣馬高原下までバスで行き、陣馬山山頂へ、そこで昼食休憩の後は、栃谷尾根コースで下山、途中の陣馬温泉に立ち寄り入浴した後、車道を歩いて中央線・藤野駅まで、というものでした。
小さい子連れの場合、1日たっぷり歩く行程ですが、40代の自分にとってもほどほどに疲れ、心地よいハイキングでした。
60代後半となった今、果たしてあのコースを踏破できるのか?試してみました。
出発は高尾駅です。
西東京バスで終点の陣馬高原下に着きました。
陣馬街道の追分の集落がある所です。
新しい蕎麦屋もできています。
陣馬山から下山し、バスを待つターミナルでもある場所です。
陣馬街道を歩き始めます。
やがて尾根伝いに陣馬山頂を目指すルートに分かれます。
雪が心配ですが、ショートカットでもある尾根ルートを進みます。
尾根ルートはシャーベット状の雪が残る道でした。
下山する人は登山靴に滑り止めのチェーンを巻いています。
同行者は中高年の3人組、単独の中年女性、30歳前後の若い男性二人組でした。
女性は身軽にさっさと行ってしまいました。
若い二人組は汗だくでハアハアいって休んでいたので追い抜きました。
3人組とは同じペースです。
やがて一面真っ白の雪山風景が出現しました。
雪山登山をするつもりは全くありませんが、トレッキングシューズの底が滑らないので用心しながら進みます。
幸いにも急斜面はないので危険なことはありませんでした。
汗をかきつつ山頂に着きました。
山頂はハイカーで賑わっていました。
春から秋にかけて芝生が広がり、360度の展望が広がる陣馬山の山頂です。
山小舎でおでんを頼んで、持っていったおにぎりを食べます。
今日は富士山は見えないようです。
30分休むと元気が回復しました。
帰りは栃谷尾根コースを下山します。
山頂近くの道は階段が溶けた雪でどろどろです。
日陰では雪が残っています。
滑らないように、また靴を濡らしたりどろどろにしないように気を付けます。
前回の高尾山ハイキングでは下り時に足が痛くて往生しましたが、今回の下りはなぜか絶好調。
先行の単独高齢者を自然に追い抜くほどなのはうれしい誤算でした。
やがて栃谷の集落に出ます。
30年ほど前、一人で歩いていた時に、このあたりで地元の人に声をかけられたことがありました。
日曜日だったでしょうか、その人は南側の斜面にテーブルと椅子を持ち出して一杯やっているのでした。
30代の若い人で「気持ちいいので休みの日にはこうやって飲んでるんですよ」と言ってこちらにも勧めてきました。一杯だけご相伴にあずかりました。
あの場所には去年の枯れ草が生い茂っていました。
舗装道路に出ました、集落からバス道路に下りて藤野駅を目指します。
ここから足に痛みが出ました。
ゆっくりと進みます。
バス停に到着、次のバスまで30分、駅まは約2キロです。
持って行った伊予柑を食べて小休止。
駅まで歩くことにします。
栃谷尾根で追い抜いた老ハイカーがいつの間にかいます。
「(コースには)思ったより雪があった(ので遅くなった)」とのことです。
かつては八ヶ岳や北アルプスにも登ったというベテラン登山者でした。
平地では老ハイカーについてゆくのがやっと。
何とか藤野駅に着き列車で高尾まで、そこから京王線で帰りました。
何となく自信がついた残雪の陣馬山ハイキングでした。